2018年3月18日日曜日

2018 TOP 20 PROSPECTS:Index By Organization

2018 TOP 20 PROSPECTS

Index By Organization

Kyle Tucker(HOU・OF)

MLB30球団のプロスペクトランキングトップ20を公開しています。以下の球団名リンクから閲覧することができます。傘下注目のプロスペクト上位20名+1人をスカウティングレポートと共に紹介しています。

アメリカン・リーグ


Baltimore Orioles /ボルティモア・オリオールズ
Boston Red Sox /ボストン・レッドソックス
New York Yankees /ニューヨーク・ヤンキース
Tampa Bay Rays /タンパベイ・レイズ
Toronto Blue Jays /トロント・ブルージェイズ

Chicago White Sox /シカゴ・ホワイトソックス
Cleveland Indians /クリーブランド・インディアンズ
Detroit Tigers /デトロイト・タイガース
Kansas City Royals /カンザスシティ・ロイヤルズ
Minnesota Twins /ミネソタ・ツインズ

Houston Astros /ヒューストン・アストロズ
Los Angeles Angels /ロサンゼルス・エンゼルス
Oakland Athletics /オークランド・アスレチックス
Seattle Mariners /シアトル・マリナーズ
Texas Rangers /テキサス・レンジャース

ナショナル・リーグ


Atlanta Braves /アトランタ・ブレーブス
Miami Marlins /マイアミ・マーリンズ
New York Mets /ニューヨーク・メッツ
Philadelphia Phillies /フィラデルフィア・フィリーズ
Washington Nationals /ワシントン・ナショナルズ

Chicago Cubs /シカゴ・カブス
Cincinnati Reds /シンシナティ・レッズ
Milwaukee Brewers /ミルウォーキー・ブルワーズ
Pittsburgh Pirates /ピッツバーグ・パイレーツ
St. Louis Cardinals /セントルイス・カージナルス

Arizona Diamondbacks /アリゾナ・ダイアモンドバックス
Colorado Rockies /コロラド・ロッキーズ
Los Angeles Dodgers /ロサンゼルス・ドジャース
San Diego Padres /サンディエゴ・パドレス
San Francisco Giants /サンフランシスコ・ジャイアンツ





2018 TEXAS RANGERS TOP 20 PROSPECTS

2018 TEXAS RANGERS 

TOP 20 PROSPECTS

Willie Calhoun(OF/2B)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.ウィリー・カルフーン(OF/2B)/Willie Calhoun
◯パワー 打撃 即戦力 / ✖守備走塁
昨夏ダルビッシュ有とのトレードでドジャースから獲得。パワーとアベレージを両立した完成度の高い打撃が自慢で、昨季は3Aで打率.300・31本塁打・OPS.927をマーク。しかし、拙守がネックで、将来像はDH専門?打撃だけでどれだけバリューを生み出せるか。



2.レオディ・タベラス(OF)/Leody Taveras
◯スピード 肩 CF守備 / △パワー 素材型
スカウトからは「パワーを引いたカルロス・ベルトラン」と比較する声多数。ゴールドグラブ級のCF守備は19歳にして傑出。一方の打撃はAで打率.249・8本塁打・OPS.672とMLB昇格にはまだ時間がかかりそうだ。

3.ハンス・クロウズ(RHP)/Hans Crouse
◯速球 スライダー 奪三振 体格 / △チェンジアップ 素材型
昨年のドラフト2巡目高校生。素材型だが、最速99マイルの速球と縦に鋭く切れるスライダーはいずれもプラスピッチになり得る。チェンジアップは習得中の段階だが、ポテンシャルはエース級。昨季はRで20.0回を投げて防御率0.45・K/9=13.5と圧巻のデビュー。6-4/180と体格も理想的。

4.カイル・コディ(RHP)/Kyle Cody
◯速球 スライダー 奪三振/ 
6-7/245の体格から迫力満点に投げ込む。最速98マイルの速球と決め球のスライダーを武器に、昨季A・A+で23先発して防御率2.64・K/9=9.7をマーク。速球のコマンドとチェンジアップの精度を磨ければローテーション3番手も可能。

5.フリオ・パブロ・マルティネス(OF)/Julio Pablo Martinez
◯パワー スピード / 
今年3月に契約金$2.8Mで入団のキューバ出身プロスペクト。傑出したパワーとスピードを備えるCFで、スカウトからは若き日のC.グランダーソン(現TOR)と比較される。15年プレミア12ではキューバ代表としてもプレー。

6.ヨハンダー・メンデス(LHP)/Yohander Mendez
◯チェンジアップ / △スライダー
ローテーション入りが期待された昨季はMLBで12.1回のみのプレーと肩透かしな結果に。3Aでの成績は防御率3.79と悪くなかったが、チェンジアップ頼りの投球で、速球&スライダーが安定しなかった。M.ペレスのようなローテーション投手になってほしい。

7.コール・レーゲンス(LHP)/Cole Ragans
◯速球 チェンジアップ 奪三振 / △素材型 コマンド
16年ドラフト1巡目。スピンレートの高い最速95マイルの速球とブレーキの利いたチェンジアップのコンビネーションで、昨季A-で防御率3.61・K/9=13.7をマーク。カーブは緩さがネック。BB/9=5.5のコマンドを改善していきたい。


8.ババ・トンプソン(OF)/Bubba Thompson
◯スピード 肩 / △素材型
高校ではアメフトとの二刀流で鳴らした身体能力の塊。ベストツールはプラスプラスのスピードで、平均以上の肩と合わせてCF向き。打撃でも20本塁打相当のポテンシャルを秘めるが、MLB昇格には時間がかかるだろう。

9.ジョー・パルンボ(LHP)/Joe Palumbo
◯速球 カーブ / △コマンド TJ手術明け チェンジアップ
昨季は3先発で防御率0.66・K/9=12.8と支配的なパフォーマンスも、TJ手術によりシーズン終了となった。クロスファイヤーから最速96マイルの速球と空振りが奪えるカーブを投げ込む。仮にコマンドが磨かれなくとも、優秀なリリーバーになれるだろう。

10.ロナルド・グズマン(1B)/Ronald Guzman
◯打撃 / △パワー
ヒットツールの評価が高く、広角打法が持ち味だが、一塁手としてはパワーが平凡。マイナー6年で17本塁打以上打ったシーズンはなく、守備走塁も平均的なため存在感が示せるかは疑問。昨季は3Aで打率.298・12本塁打・OPS.806をマーク。しかし、一塁にはJ.ギャロがおり、MLBにポジションがない。


11.A.J. アレクシー(RHP)/A.J. Alexy
◯カーブ 奪三振 / △コマンド 素材型
ダルビッシュ有の交換相手の1人として加入。昨季は19歳ながらAで24先発すると、防御率3.53・K/9=10.8と支配的なパフォーマンス。カーブはプラスピッチになり得るボールで、90マイル前半の速球も6-4/195の体格から向上の余地を残す。

12.クリス・サイス(SS)/Chris Seise
◯スピード 肩 SS守備 / △打撃 アプローチ 素材型
昨年のドラフト1巡目(全体29位)指名。運動能力抜群で、平均以上のスピード&強肩からSSとして長くプレーできるとの見立て。しかし、大振りな打撃を不安視されており、R・A-でも51試合/60K/13BBと黄色信号。それでもOPS.730は及第点か。

13.ジョナサン・ロドリゲス(RHP)/Jonathan Hernandez
◯速球 / △コマンド 変化球
92-95マイルの動く速球を武器にA・A+で111.2回/110Kをマーク。スライダー&チェンジアップをレパートリーとして扱えるが、安定感が今一つ。コマンド含め完成度を上げられればローテーション下位~リリーフレベルのポテンシャル。

14.ブレット・マーティン(LHP)/Brett Martin
◯速球 奪三振 / △コマンド
プロ入り後成長著しい。6-4/190の体格から投げ込まれる最速95マイルの速球&カーブを武器に、ここ2シーズンでK/9=9.4をマーク。しかしマイナー4年で防御率4.31と好不調の波がネック。プロ入り後、左打者に対して被本塁打0と球威が光る。

15.マット・ワトリー(C)/Matt Whatley 
◯C守備 / △パワー
昨年のドラフト3巡目。大学有数の捕手として評判高く、特に柔らかいキャッチングや正確なスローイング、巧みなリードから少なくとも2番手捕手にはなれるだろう。また、打撃もR・A-でOPS.827と悪くなく、レギュラー捕手も可能。

16.ペドロ・ゴンザレス(OF)/Pedro Gonzalez
◯パワー スピード 肩 / △コンタクト 素材型
J.ルクロイのトレードでロッキーズから獲得。ファイブツールを兼ね備えた原石で、大型CFになり得る。昨季はA-で51試合に出場して打率.294・OPS.840をマーク。全体的に荒削りで、メジャー昇格には多大な時間がかかるだろう。

17.ミゲル・アパリシオ(OF)/Miguel Aparicio
◯CF守備 コンタクト / △パワー スピード 肩
スピード&肩の強さは平均以下だが、野球への感覚に優れており、CF守備の評価は平均以上。打撃でも長打はないが、コンタクトセンスに長けていてA-で打率.293をマーク。ヘラルド・パーラあたりの平均的なレギュラーCFが将来像か。

18.アンダーソン・テヘーダ(2B/SS)/Anderson Tejeda
◯パワー / △素材型 2B向き? / ✖アプローチ
フリースインガーながら20ホーマー相当のパワーが魅力。MIFとしては稀有なパワーを持っており、変化球への対応などのアプローチを学んでいけば大化けする可能性はある。昨季はAでOPS.721。守備力はSSよりも2B/3B向きか。

19.ホゼ・トレビーノ(C)/Jose Trevino
◯肩 C守備 / ✖打撃
2年連続でマイナーのゴールドグラブ賞を受賞するなど鉄壁の守備力を誇る。マイナーで2年続けて盗塁阻止率40%以上のスローイングと、元内野手の経験を生かした柔らかいフレーミングが光る。昨季は2AでOPS.598と打撃の方はつまずいた。

20.ロナルド・ヘレーラ(RHP)/Ronald Herrera
◯コマンド / △球威
90マイル前半の速球を両コーナーにコマンドすることができ、22歳ながらベテランのような投球術を習得。昨季はマイナーで14先発して防御率1.91・BB/9=1.8と好投。MLBデビューも果たした。打者を圧倒する球威はないが先発のデプスとして貴重。

Plus One Prospect
エドガー・アレドンド(RHP)/Edgar Arredondo
◯コマンド / 
メキシコ出身。ストライク先行の投球が持ち味で、マイナー3年でK/BB=6.10は優秀。昨季は20歳の若さでAで21先発して防御率3.86・K/BB=5.00をマーク。現段階ではスリーパー止まりだが、今後のパフォーマンスに注目。

2018 SEATTLE MARINERS TOP 20 PROSPECTS

2018 SEATTLE MARINERS

TOP 20 PROSPECTS

Kyle Lewis(OF)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.カイル・ルイス(OF)/Kyle Lewis
◯パワー 肩 / △耐久性
A.ジョーンズ(オリオールズ)と比較されるファイブツール。強肩強打の右翼手として期待される。しかし、16年ドラフト1巡目でプロに入りしてからは故障続きで、春季トレーニングでも足首を負傷。健康の維持が最大の敵?

2.エバン・ホワイト(1B)/Evan White
◯守備 スピード 打撃 / △パワー
1Bとしてゴールドグラバーになれる守備力と打撃スキルの高さからP.ゴールドシュミット(Dバックス)と比較するスカウト多数。CFとして見るスカウトがいるほどの俊足だが、1Bとしては長打力不足がネック。

3.サム・カールソン(RHP)/Sam Carlson
◯速球 3球種 コマンド / △素材型
昨ドラフト2巡目の高卒選手だが、ポテンシャルはエース級。93-97マイルの速球&平均以上のスライダー&プラスのチェンジアップを織り交ぜる。制球力も平均以上で、スライダーの精度を磨ければD.サラザー(インディアンズ)のような球威とコマンドを両立した先発投手になれる。

4.ブレイデン・ビショップ(OF)/Braden Bishop
◯守備 スピード / ✖パワー
守備専門の外野手との評価だったが、昨オフにワシントン大の先輩であるJ.ラム(ダイアモンドバックス)とスイングの改善に取り組み、打撃力が向上。A+・2Aで3本塁打ながら34本の二塁打を放ち、打率.306・OPS.806とブレーク。

5.フリオ・ロドリゲス(OF)/Julio Rodriguez
◯パワー 肩 / △素材型
昨夏契約金$1.75Mで入団したドミニカン。MLB公式の海外FAプロスペクトランキングでは9位にランクイン。強肩強打のRFとして注目を浴びており、未来のクリーンナップとして期待。変化球への対応が課題で空振りは多め。

6.ルイス・リベラート(OF)/Luis Liberato
◯スピード 肩 守備/ △コンタクト
運動能力に富んでおり、プラスのスピードと肩に支えられた守備力はすでにメジャーレベル。しかし、メジャーリーガーになるには打撃の安定感を高めていく必要がある。昨季は14本塁打・長打率.438をマークも、打率.246・三振率26%と弱点を露呈。

7.マックス・ポブス(RHP)/Max Povse
◯体格 / △コンディション
6-8の長身から最速97マイルの速球&落差のあるカーブのコンビネーション。制球も安定しているが、故障の多さからパフォーマンスは今一つ。昨季は2A・3Aで防御率5.22も、健康に過ごせれば堅実なローテーション投手になれる。

8.ダン・ボーゲルバック(1B)/Dan Vogelbach
◯打撃 / ✖守備走塁
マイナー通算OPS.866とマイナーでのパフォーマンスは優秀だが、MLBでは16試合でOPS.540と適応できず。また、守備走塁での貢献は全く見込めず、将来はDHもしくは一塁のプラトーン要員だろう。MLBでもマイナーのような打撃成績を残せればチャンスはある?


9.アンソニー・ヒメネス(OF)/Anthony Jimenez
◯スピード 守備 / △アプローチ パワー
スピードを武器に守備走塁での貢献が見込め、打撃もフリースインガーながらAで打率.298・7本塁打・OPS.845と可能性アリ。今後は未熟なアプローチを磨いていき、上のレベルでも通用することを証明したい。

10.アート・ウォーレン(RHP)/Art Warren 
◯速球 奪三振 / △コマンド 
94-98マイルの速球と80マイル前半のスライダー主体にゴリゴリで攻めるパワーリリーバー。昨季はA+で43試合に登板して防御率3.03・K/9=9.3をマーク。制球にはバラツキがあるが、AFLでは11.1回/防御率0.00をマークするなど好調時は手が付けられない。

11.ニック・ランベロー(RHP)/Nick Rumbelow
◯速球 3球種 / ✖耐久性
今オフにトレードで加入。16年シーズンをTJ手術で棒に振ったが、昨季は2A・3Aで40.1回を投げて防御率1.11・K/BB=4.09と完全復活。92-94マイルの速球を主体にチェンジアップ&カーブでも空振りが奪える。開幕メジャーを目指す。

12.ジョー・リゾー(3B)/Joe Rizzo
◯打撃 / △パワー 守備走塁
打撃技術や選球眼には優れるが、実戦で長打力を発揮出来ておらず、さらに守備走塁での貢献も見込めないため、評価は二分される。しかし、長打力を伸ばせれば、D.マーフィー(ナショナルズ)やM.カーペンター(カージナルス)になれる。

13.マシュー・フェスタ(RHP)/Matthew Festa
◯奪三振 コマンド 
球威では10位のウォーレンに劣るが、コマンドや完成度の高さでは勝る。A+では42試合に登板して防御率3.23・K/9=12.8・BB/9=2.5をマーク。ストライク先行で球数の少なさも持ち味。セットアッパー以上も可能。

14.フアン・クレキュート(SS)/Juan Querecuto
◯SS守備 肩 / △パワー 素材型
昨夏に契約金$1.225Mで入団の17歳。スピードは平均的だが、野球センスに富んでおり、持ち前の強肩と合わせて平均以上のSSになれる。打撃はギャップヒッターだが、アプローチは年齢に比して発達しており、体格的な伸びしろも残す。

15.マイク・フォード(1B)/Mike Ford
◯打撃 アプローチ / ✖スピード
ルール5ドラフトで今オフ加入。打撃能力が傑出しており、昨季2A・3Aで出塁率.404・20本塁打・94BB/72Kをマーク。守備は1B専門だが、堅実にこなすことができ、プラトーンもしくはバックアップ要員としては◯。

16.ワイアット・ミルズ(RHP)/Wyatt Mills
◯速球 スライダー 変則 / 
昨年のドラフト3巡目指名。S.シーシェックと比較される変則サイドスロー。最速95マイルの速球とスライダーはいずれもプラスピッチで、制球も安定している。A-・Aでは20.1回投げて防御率1.77と好投しており、今季中の昇格を予見するスカウトも。

17.セス・エレッジ(RHP)/Seth Elledge
◯速球 奪三振 / △リリーフ向き
92-95マイルのスピンレートの高い速球で空振りが奪え、A-・Aで防御率3.24・K/9=15.1をマーク。制球も安定しており、6-3/220と体格も先発投手向きだが、力みの入ったフォームからリリーフとして早期昇格を目指した方が無難か。

18.イアン・ミラー(OF)/Ian Miller
◯スピード / ✖パワー
プラスプラスのスピードを生かしたプレースタイルで、昨季は43盗塁(盗塁成功率87.8%)をマーク。打撃は非力な上にフリースインガーだが、2A・3Aで打率.307と好成績。4番手外野手として計算できる。

19.エリック・フィリア(OF)/Eric Filia
◯打撃 / △両翼向き パワー 守備走塁
ドラフト20巡目出身ながら打撃能力は非凡。卓越したコンタクトスキルを有し、昨季はA+で打率.326・65BB/45Kをマーク。AFLではリーグトップの打率.408をマーク。守備走塁は平凡。禁止薬物の使用により、開幕から50試合の出場停止が決定済み。

20.ロナルド・ロサリオ(OF)/Ronald Rosario
◯打撃 肩 / △両翼向き?
素早いスイングを武器に、A-でOPS.871をマーク。スイングが長いことが三振の多さに繋がっており、改善の必要あり。守備では昨季CFをメインにプレーも、留まるにはルート取りなどの技術向上が求められる。肩の強さからRF向き?

Plus One Prospect
ジョセフ・ロサ(2B)/Joseph Rosa
◯打撃 / △守備 パワー
最大の武器はバッティング。昨季はA-で打率.296・6本塁打・OPS.905をマーク。パワーはないが、両打席からアプローチ良く左右へ打ち分ける。一方で拙守がネックで、昨季42試合守って15失策を喫した。

2018年3月4日日曜日

2018 OAKLAND ATHLETICS TOP 20 PROSPECTS

2018 OAKLAND ATHLETICS

TOP 20 PROSPECTS

Franklin Barreto(SS)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.フランクリン・バレット(SS)/Franklin Barreto
◯パワー スピード / △フリースインガー SS守備
フリースインガーでSS守備も△だが、パワー&スピードは傑出している。昨季は21歳にして3Aで15本塁打・OPS.796と上々の成績。SSとしては厳しいだろうが、オールスター級の2BもしくはCFになれる。


2.A.J.パク(LHP)/A.J. Puk
◯速球 スライダー 奪三振 / △コマンド
長身から93-97マイルの速球と80マイル後半の切れ味鋭いスライダーを投げ下ろし、昨季はマイナー全体トップのK/9=13.2をマーク。コマンドの問題を改善できればエースポテンシャルだが、駄目でもA.ミラー(インディアンズ)のようなエリートクローザーになれるだろう。


3.ヘズス・ラザルド(LHP)/Jesus Luzardo
◯速球 コマンド / △耐久性
昨夏S.ドゥーリトルらのトレードでナショナルズから獲得。ドラフト前に受けたTJ手術から復帰しプロデビューすると、11先発で防御率1.66・K/BB=9.6と好投。最速98マイルの速球に加え、20歳にしてコマンド&チェンジアップをマスター。G.ゴンザレス(ナショナルズ)と比較するスカウトも。

4.ホルヘ・マテオ(SS/OF)/Jorge Mateo
◎スピード / ◯肩 / △アプローチ SS守備 メークアップ
15年にはマイナー全体トップ82盗塁を決めた俊足が武器。けっして足だけの選手ではなく、昨季A+・2Aで12本塁打・OPS.781とパンチ力もある。しかし144K/40BBの未熟なアプローチ、2B/CF向きとされる守備力、謹慎処分を受けたこともある人間性など不安要素も多い。

5.ダスティン・ファウラー(OF)/Dustin Fowler
◯打撃 スピード CF守備 / △アプローチ
昨夏S.グレイのトレード相手の1人としてヤンキースから加入。平均以上のCF守備に加え、20本塁打・20盗塁レベルのパワー&スピードを備える。昨季は3AでOPS.871も、MLBデビュー戦の1回表の守備で負傷しシーズン終了となってしまった。

6.シェルドン・ノイジー(3B)/Sheldon Neuse
◯打撃 肩 / 
ラザルドと共にトレードでナショナルズから加入。強肩強打が武器で、レギュラー3B相応のポテンシャルを有する。昨季はA+・2A・3Aで計117試合に出場して打率.321・16本塁打・14盗塁・OPS.884をマーク。野球IQの高さも◎。

7.ショーン・マーフィー(C)/Sean Murphy
◎肩 / ◯C守備 / △打撃
未来のゴールドグラブ捕手として期待。20-80スケールで80の強肩を武器にマイナー通算盗塁阻止率41%。さらに、運動能力もズバ抜けており、ブロッキング&レシービングも◎。打撃は低打率ながら一発がある。A+・2Aで打率.250・13本塁打・OPS.723。

8.オースティン・ベック(OF)/Austin Beck
◯パワー 肩 スピード / △コンタクト 素材型
ズバ抜けたパワー&スピードを兼ね備えたセンターになり得るファイブツール候補。打撃ではコンタクト、守備では打球判断力が課題。小さな田舎の出身で、プロレベルへの対応力を不安視されており、RではOPS.642と低調なデビューだった。

9.ラザロ・アルメンテロス(OF)/Lazaro Armenteros
◯パワー スピード / △素材型 肩 LF向き
16年に契約金$3Mで入団したキューバ出身の大器。18歳ながらパワー&スピードのツールは傑出しており、「ボー・ジャクソンとウィリー・メイズを足した選手」と絶賛するスカウトも。弱肩で守備はすでにLFに回っている。RでOPS.819と好デビューを飾った。

10.ジェームズ・キャプリエリアン(RHP)/James Kaprielian
◯速球 変化球 コマンド / ✖耐久性
昨季はTJ手術により全休。しかし、大学時に90マイル前後だった球速はプロ入り後に最速99マイルまで上昇。しかもカーブ&スライダー&チェンジアップはいずれも決め球として使え、制球も◎。健康さえ維持できればローテーション3番手も可能。

11.ニック・アレン(SS)/Nick Allen
◯守備 スピード / ✖パワー 打撃
5-9/155と小柄ながら素晴らしい守備能力を示し、遊撃手としての能力に疑いの余地はない。非力な打撃が課題となっており、将来像はB.ライアン(元マリナーズ)か?しかし、野球IQの高さからJ.アルトゥーベ(アストロズ)のように大成すると評価するスカウトも。


12.ローガン・ショア(RHP)/Logan Shore
◯コマンド チェンジアップ / △スライダー
ドラフト時からA.ノラ(フィリーズ)と比較されている即戦力タイプ。チェンジアップとコマンドを武器に、昨季R・A+で17先発して防御率3.68・K/BB=5.44をマーク。スライダーのキレ向上が課題。

13.ドールトン・ジェフリーズ(RHP)/Daulton Jefferies
◯速球 チェンジアップ コマンド / △耐久性
昨季は故障により2登板のみも、健康を維持できれば早期昇格もありうる。小柄ながら90マイル中盤の速球&チェンジアップ&スライダーをコマンドよく投げ込む姿はT.リンスカム(レンジャース)とも比較される。ローテーション3-4番手級のポテンシャルはある。

14.グレッグ・ダイクマン(OF)/Greg Deichmann
◯パワー 肩 / △両翼向き コンタクト
25ホーマー以上が見込めるコーナープレーヤー。昨年のドラフト2巡目で入団すると、A-でOPS.915.8本塁打と好デビュー。高打率は見込めないが、辛抱強いアプローチで四球は多い。守備は決して上手くないが肩が強くライト向き。

15.グラント・ホームズ(RHP)/Grant Holmes
◯速球 / ✖コマンド
92-95マイルの速球とパワーカーブのコンビネーションは球威抜群。しかし、マイナー4年でBB/9=3.7とコマンドが課題。好不調の波も激しく、好調時にはストライク先行で7-8回まで投げられるが、不調時には大荒れで5回で100球前後を要してしまう。

16.ケビン・マレル(SS)/Kevin Merrell
◯スピード / △2B向き? / ✖パワー
昨年のドラフト全体33位指名。20-80スケールで70の俊足が売りのスピードスター。出塁に徹したコンタクトヒッティングで長打は見込めないが、A-で打率.320と順調なデビュー。守備では平均的な肩の強さから2B向きか。

17.レナト・ヌネス(3B/OF)/Renato Nunez 
◯パワー / △コンタクト / ✖守備走塁
昨季3Aで32ホーマーを放った飛ばし屋。しかし、打率.249・三振率26.5%とコンタクトが荒く、守備走塁での貢献も見込めない。守備では本職の3Bに加え、LFでも出場があるが、将来的にはDHか?

18.タイラー・ラミレス(OF)/Tyler Ramirez
◯アプローチ 守備 / △パワー 
昨季はアスレチックス傘下トップとなる73四球・出塁率.398をマークするなどブレーク。ゾーン理解とバットコントロールに秀でている。また守備では昨季マイナーのゴールドグラブを獲得するなど外野3ポジションを堅実にこなす。少なくともプラトーンレギュラー程度にはなってくれそうだ。

19.ラモン・ロレアーノ(OF)/Ramon Laurean
◯スピード 守備 肩 / △打撃 パワー
元々は守備走塁のスペシャリスト的評価だったが、16年にマイナーでOPS.956・43盗塁とブレーク。しかし、昨季は2Aで打率.227・11本塁打・OPS.668とつまずいた。パワーヒッターではないが三振も多く、2A以上に通用するかは未知数。今季こそ2Aをパスしたい。

20.ケーシー・メイスナー(RHP)/Casey Meisner
◯速球 / 
6-7/190と体格に恵まれており、先発向き。90-93マイルの速球を主体にカーブ&チェンジアップをきっちり扱え、スライダーも交えることができる。昨季はA+・2Aで24先発して10勝9敗・防御率4.04とローテを回した。先発が無理ならズバ抜けた球威があるわけでなく、ミドルリリーフorロングリリーフ向きか。

Plus One Prospect
アレクサンダー・カンポス(SS)/Alexander Campos
◯SS守備 肩 / △パワー 素材型
今オフにR.ヒーリーとのトレードでマリナーズから加入。ベネズエラ出身の18歳で、強肩を生かしたSS守備の評価が高い。打撃は非力だが広角にライナーを打ち分け、DSLで打率.290・41BB/39Kとアプローチは落ち着いている。

2018年3月3日土曜日

2018 LOS ANGELES ANGELS TOP 20 PROSPEC

2018 LOS ANGELES ANGELS

TOP 20 PROSPECTS

大谷 翔平(RHP/DH)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.大谷 翔平(RHP/DH)/Shohei Ohtani
◎球速 / ◯変化球 奪三振 打撃 スピード / △コマンド コンタクト
MLBの世界でも夢の二刀流に挑む。投手としての将来像はダルビッシュ有(カブス)ら疑いのないエースポテンシャルと比較される一方で、野手としての評価はスカウト間で分かれる。秋信守(レンジャース)やD.マーフィー(元レンジャース)を挙げるスカウトも。

2.ジョー・アデル(OF)/Jo Adell
◯パワー スピード 肩 / △コンタクト 素材型
昨年のドラフト全体10位指名高校生。17年ドラフトクラスではNo.1のファイブツールプレーヤー。木製バットで飛距離450フィートを記録したパワー、投手として97マイルを計測した肩、60ヤードを6.4秒で駆け抜けるスピードどれをとっても高校生の中では桁違い。


3.ジャメイ・ジョーンズ(OF)/Jahmai Jones
◯スピード CF守備 打撃 / △パワー
フットボール一家に育ったサラブレッドで、身体能力が傑出している。ベストツールであるスピードを生かした守備走塁はすでに輝きを放っており、打撃もA・A+で打率.282・14本塁打・OPS.794。パワーを伸ばせれば真のファイブツールプレーヤーになれる。

4.ブランドン・マーシュ(OF)/Brandon Marsh
◯パワー スピード 肩 / △両翼向き?
パワフルなバッティングが武器で、昨季Rでは39試合に出場して打率.350・4本塁打・OPS.944をマーク。スピード&肩は平均以上でCFも可能なレベルだが、将来的には両翼向きか?健康を維持できればトップ100プロスペクト入りも見えてくるだろう。

5.ケビン・マイタン(SS)/Kevin Maitan
◯打撃 肩/ △スピード 3B向き?
殿堂選手C.ジョーンズの再来と呼ばれ$4.25Mでブレーブスと契約も、RでOPS.629と不本意なデビュー。オフにはブレーブスがアマチュアFAで不正を行っていたため契約解除となり、$2.2Mでエンゼルス入り。守備では機敏さに欠け、3B向きとの見立て。

6.ジェイミー・バリア(RHP)/Jaime Barria
◯コマンド 3球種 / △球威
コマンドと投球術に長けたワークホース型。常時90マイル前半の速球でカウントを稼ぎ、チェンジアップで仕留める。スライダーも決め球になり得るボールで3球種を操る。昨季はA+・2A・3Aで26先発して防御率2.80・K/9=7.4・BB/9=2.0をマーク。


7.グリフィン・キャニング(RHP)/Griffin Canning
◯球種 コマンド / △健康面
エースポテンシャルではないが、完成度の高さから早期でのMLB到達が見込める即戦力右腕。平均から平均以上の4球種をコマンドよく織り交ぜる。肘の状態不良から指名順位が全体47位まで後退。昨季はプロ未登板も今季Aでデビュー予定。

8.ヘズス・カスティーヨ(RHP)/Jesus Castillo
◯コマンド グラウンドボーラー / △球威
低めに集めるコマンドが武器のワークホース。90マイル前半のシンカーを低めに集めてゴロを打たせ、同じ軌道から落ちるチェンジアップが決め球。第3球種のスライダーもカウント球として有効に扱える。A・A+・2Aでは24先発して防御率3.32・K/BB=4.54。

9.マット・サイス(1B)/Matt Thaiss
◯打撃 アプローチ / △パワー / ✖スピード
バットコントロールと選球眼に優れる好打者。昨季A+・2Aで四球率12%・出塁率.375と出塁能力は優秀だが、一塁手としてはパワー不足が弱点。守備走塁での貢献も見込めないため、メジャーでのバリューには疑問。

10.テイラー・ウォード(C)/Taylor Ward 
◯肩 アプローチ / ✖打撃
打撃が課題の守備型捕手。20-80スケールで70相当の強肩を生かした盗塁阻止能力と捕手としてのリーダーシップが持ち味。打撃ではスイングの欠点を指摘されながらも、A+・2Aで出塁率.368(四球率14.5%・三振率15.3%)と仕事を果たしており、少なくとも2番手捕手にはなれるだろう。

11.マイケル・ハーモシヨ(OF)/Michael Hermosillo
◯スピード / △パワー
平均以上のスピードを生かした守備走塁が持ち味で、昨季マイナーで35盗塁を決めた。打撃では23歳にしてA+・2A・3Aで出塁率.366・OPS.763をマークしたが、パワーが伸びなければ4番手外野手止まりだろう。外野3ポジションをきっちりこなすことができる。

12.ルーク・バード(RHP)/Luke Bard
◯速球 奪三振 / △コマンド 
ルール5ドラフトで今オフ加入。兄ダニエルはレッドソックス等でプレーした元メジャーリーガー。兄と同じくハードボーラーで、90マイル中盤の速球とスライダーのコンビネーション。昨季2A・3Aで41試合に登板して防御率2.76・K/9=13.6。

13.クリス・ロドリゲス(RHP)/Chris Rodriguez
◯速球 3球種 / △素材型
ポテンシャルの高さはエンゼルス傘下の投手でNo.1。昨季はR・Aで14先発/防御率6.16と打ちこまれたが、まだ19歳と若いため問題なし。常時95マイルオーバーのツーシームは強烈の一言で、スライダー&チェンジアップも平均以上と高評価。

14.レオナルド・リバス(SS)/Leonardo Rivas
◯スピード アプローチ SS守備 / ✖パワー
スピーディな20歳の両打ち内野手。平均以上のスピードと昨季マイナーで出塁率.443をマークした出塁能力の高さが魅力で、守備もSSとしてプレーできる水準。昨季はR・Aで61試合に出場して打率.286・2本塁打・19盗塁をマーク。

15.ホゼ・スアレス(LHP)/Jose Suarez
◯3球種 チェンジアップ コマンド / △体格 球威
5-10/170と小柄で速球も90マイル前後とパワーレスだが、プラスピッチのチェンジアップを武器にR・Aで15先発・防御率3.28・K/9=11.8・BB/9=2.9と好投。球威よりも投球術で抑えるタイプなため、マイナー上位への適応が課題。

16.ホゼ・ソリアーノ(RHP)/Jose Soriano
◯速球 / △素材型 コマンド 変化球
19歳の素材型。未完成ながら平均93マイル・最速96-97マイルを計測する馬力は魅力。6-3/168と体格的な伸びしろも残す。変化球&コマンドの精度向上が課題だが、ポテンシャルはローテーション3番手級。昨季はRで11先発して防御率2.93と好成績。

17.ディラン・アンスワース(RHP)/Dylan Unsworth
◯コマンド / △球威 耐久性
南アフリカ出身で、マイナー通算K/BB=5.69の制球力が持ち味。90マイル前半のズッシリと沈むシンカーとブレーキの利いたカーブのコンビネーションでストライクゾーンを積極的に攻める。昨季は2A・3Aで22先発して防御率3.30をマークしている。

18.ブレノン・ランド(OF)/Brennon Lund
◯アプローチ スピード / ✖パワー
平均以上のスピードと辛抱強いアプローチはリードオフ向き。長打力はないが昨季A・A+・2Aで打率.308・6本塁打・20盗塁・出塁率.373をマーク。守備では外野3ポジションをこなすことができる。。野球IQが高く、ミスの少ない選手。

19.エドゥアルド・パレイデス(RHP)/Eduardo Paredes
◯速球 / 
変則サイドから93-95マイルを叩き出し、1球ごとにリリースの高さを変えるなどして打者を惑わす。主に右打者にはスライダー、左打者にはチェンジアップを扱うが、スライダーはキレに欠ける。昨季はMLBでも18試合に登板。今季もブルペンの一角を担う予定。

20.トリ・ハンターJr.(OF)/Torii Hunter Jr.
◯スピード / △素材型
ゴールドグラブ9度の名選手T.ハンターの息子。16年ドラフト23巡目指名でプロ入りしたが、話題性だけではないことを証明。昨季はRで52試合に出場して打率.352・1本塁打・13盗塁をマーク。父譲りのファイブツールポテンシャルを秘める。

Plus One Prospect
ジェレル・リベラ(LHP)/Jerryell Rivera
◯速球 / △素材型
昨年のドラフト11巡目指名高校生。下位指名だがポテンシャルの高さは要注目。6-3/180の体格から力強い速球を投げ込み、決め球のチェンジアップで空振りを奪える。カーブ&コマンドの精度は発展途上。Rでは11回/11K/防御率1.64と好デビュー。