2018年1月20日土曜日

2018 CHINCINNATI REDS TOP 20 PROSPECTS

2018 CHINCINNATI REDS

TOP 20 PROSPECTS

Nick Senzel(3B)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.ニック・センゼル(3B)/Nick Senzel
◎打撃 / ◯パワー 肩 3B守備 / 
16年ドラフト全体2位指名。攻守のオールラウンドな三塁手で、A.レンドン(ナショナルズ)やK.ブライアント(カブス)と比較される。特に打撃の完成度が素晴らしく、昨季はA+・2Aで打率.321・14本塁打・OPS.905。大学時代には2BやLFも経験。今季の新人王候補。

2.ハンター・グリーン(RHP)/Hunter Greene
◎速球 / ◯メークアップ 体格 打撃 / ✖素材型
昨年のドラフト全体2位指名。あるアリーグスカウトが「投打のポテンシャルは高校時代の大谷翔平以上」と評される逸材。力みの抜けたフォームから最速102マイルを投げ込む。高校生を対象とした試験で上位3%に入るスコアを叩き出すなど学業面も優秀。


3.テイラー・トランメル(OF)/Taylor Trammell
◯スピード 打撃 / △LF向き? 肩 打球反応  
16年ドラフト1巡目指名。傑出したアスリートで、オールスター級のファイブツールプレーヤーになり得る。平均を大きく上回るスピードを有するが、打球反応&肩の強さが平凡なため、LF向きとの指摘も。昨季はアプローチを向上させ、四球率が9.1%→12.4%に。

4.タイラー・マーレー(RHP)/Tyler Mahle
◎コマンド / ◯速球 球種 / 
昨年4月にはわずか88球でパーフェクトゲームを達成。MLBでも4先発で防御率2.70と好投を披露した。抜群のコマンドを武器に、ストライク先行の省エネピッチングで試合を作るイニングイーター。2A・3Aでは10勝7敗・防御率2.06・K/BB=4.60をマーク。

5.ジェシー・ウィンカー(OF)/Jesse Winker
◎打撃 / △両翼向き 守備走塁 パワー  
滑らかなスイングから広角にライナーを弾き返し、マイナー通算OPS.846を誇る。アプローチも通算で385K/330BBと上質だが、外野両翼としては長打力に疑問符。昨季はMLBで47試合に出場して打率.298・7本塁打・OPS.904と文句無し。今季は新人王を争う。


6.ブラディミール・グティエレス(RHP)/Vladimir Gutierrez
◯コマンド 速球 カーブ / △リリーフ向き?
キューバではリリーフとして活躍し、メジャーで先発に挑戦する経歴はライセル・イグレシアス(レッズ)と重なる。95-97マイルを叩き出す速球&平均以上のカーブをコマンドすることができ、チェンジアップも織り交ぜる。昨季はA+で防御率4.46も、K/BB=4.95と内容は悪くなかった。

7.トニー・サンティラン(RHP)/Tony Santillan
◎速球 / ◯スライダー 体格 奪三振 / ✖コマンド 
アップサイドだけならエース級。6-3/240の体格から最速100マイルの速球を繰り出し、スライダーも90-91マイルを計測するなどパワフル。チェンジアップも平均以上のボールに成長する可能性を秘めている。課題のコマンドもBB/9を5.2→3.9とやや改善された。


8.ホゼ・シリ(OF)/Jose Siri
◎スピード / ◯パワー 肩 / ✖アプローチ コンタクト  
昨季Aで打率.293・24本塁打・46盗塁・OPS.871とブレーク。20-80スケールで80評価のスピードと平均以上のパワーを兼ね備えたロマン溢れるCFだ。しかし、四球率6.0%三振率23.6%とコンタクト&アプローチ面に課題。上の階級での対応に不安を示す。


9.シェド・ロング(2B)/Shed Long
◯打撃 パワー / △2B守備
小柄ながら驚くべき打撃能力とパワーを秘めており、J.キプニス(インディアンズ)を彷彿とさせる。昨季はA+・2Aで16本塁打・OPS.834をマークし、四球率10.5%とアプローチも堅実。2B守備は平均以下で、打撃でアピールするしかない。
 
10.タイラー・スティーブンソン(C)/Tyler Stephenson
◯パワー アプローチ 肩 / △体格 C守備
6-4/225の大型捕手。打撃ではパワーと選球眼を兼ね備えており、AでOPS.787・四球率12.6%・三振率16.7%をマーク。7月に走塁で故障しシーズン終了。守備は発展途上で、大柄な体格を扱いきれていない。フットワークを磨いて捕手としての技術を高めていきたい。

11.ジーター・ダウンズ(SS)/Jeter Downs
◯打撃 SS守備 / ✖素材型
昨年のドラフト1巡目。同じ名前を持つD.ジーターのような選手への成長が期待される。走攻守揃ったオールラウンドプレーヤーで、SSに残れるだけの守備力を備える。打撃もパワフルで、一般的なSSプロスペクトよりも長打力がある。昨季Rで6本塁打・OPS.795をマーク。

12.TJ フリードル(OF)/TJ Friedl
◯スピード CF守備 / ✖パワー 肩
俊足とハッスルプレーを武器に最多安打を2度受賞したレニー・ダイクストラ(元フィリーズ)と比較される。打撃はパワー不足だが、確実性は高い。A・A+では打率.273・7本塁打・16盗塁・OPS.771をマーク。4番手外野手向きとの見方もあるが、上手く適応できれば1番センターになれる。

13.スチュアート・フェアチャイルド(RHP)/Stuart Fairchild
◯パワー スピード CF守備 / ✖コンタクト 肩
カレッジ出身ながら伸びしろを残したファイブツール外野手。コンタクトに不安を抱えているが、「20本塁打・20盗塁」級のポテンシャルを秘めている。一方で、守備面はすでにセンターとして申し分ない水準で優秀。
RではOPS.805とよく打った。

14.ジェーコブ・ヘザリー(OF)/Jacob Heatherly
◯速球 / ✖素材型
昨年のドラフト3巡目高校生。90-93マイル、最速95マイルの速球で両コーナーをゆさぶる。カーブ&チェンジアップは発展途上。恵まれた体格に加え、運動能力も高くフォームの再現性も高い。Rでは9先発して防御率4.99・K/9=7.0・BB/9=4.5と振るわなかった。

15.ルーキー・デービス(RHP)/Rookie Davis
◯コマンド 速球 即戦力 / △奪三振 コンディション
92-95マイルの速球と80マイル中盤のスライダーでゾーンを積極的に攻める。速球は質もエクステンションも平凡なため支配力はもう一つ。ローテーション4番手のイニングイーター向きだろう。昨季は故障もあり、メジャー定着とはならなかった。巻き返したい。

16.スコット・モス(LHP)/Scott Moss
◯奪三振 / △チェンジアップ
ボールの威力は圧倒的ではないが、速球とスライダーのコンビネーションが冴え、昨季Aで26先発して防御率3.45・K/9=10.3・BB/9=3.2をマーク。チェンジアップの扱いは発展途上だが、フォーム&コマンドは年齢に比して安定している。ローテーション下位ポテンシャル。

17.アリエル・ヘルナンデス(RHP)/Ariel Hernandez
◎速球 / ◯カーブ 奪三振 / ✖コマンド  
第二のD.ベタンセス(ヤンキース)になるかもしれない剛腕リリーフ。昨季MLBで24.1イニングを投げて防御率5.18・K/9=10.7・BB/9=8.1。速球は平均で98.1マイルを計測。平均87マイルのパワーカーブも被打率.071・空振り率16.4%と絶大。ストライクに入れるようにしたい。

18.ホゼ・ロペス(RHP)/Jose Lopez
◯奪三振 球種 / 
昨季A+・2Aで24先発して防御率2.57・K/9=8.8・BB/9=3.0と好投。オフには40人枠入りも果たした。91-92マイルの速球を主体にスライダー&カーブ&チェンジアップと多彩に操る。球威は決して支配的でなく、ポテンシャルはローテーション下位相当。マイナー3年でK/9=9.1と三振が取れる。

19.アレックス・ブランディーノ(IF)/ Alex Blandino
◯打撃 アプローチ / △2B向き? パワー スピード
14年ドラフト1巡目。2Aへの対応に苦しんでいたが、昨季は2A・3AでOPS.835と乗り越えた。攻守に目立ったツールはないが、滑らかなスイングから左右に打ち分け、86K/64BBと見極めも良い。スピード不足からSSとしては物足りないが、肩とハンドリングは優秀で2B/3Bとしては平均以上の評価。強打の内野ユーティリティーとして期待。

20.タナー・レイニー(RHP)/Tanner Rainey
◯速球 スライダー 奪三振 / ✖コマンド
エースポテンシャルの持ち主も、制球難が改善されずリリーフ転向。A+・2Aで62回を投げて防御率3.34をマーク。K/9=15.1とマイナー屈指の奪三振マシーンに変貌を遂げた。95-98マイルの速球&キレ味抜群のスライダー。回跨ぎもできるセットアッパー以上のリリーバーになれる。

Plus One Prospect
ジミー・ハーゲット(RHP)/Jimmy Herget
◯速球 奪三振 即戦力 / 
サイドスローから投げ込まれる92-96マイルの速球を繰り出す。また一球ごとにリリースの高さや足の上げ方を変えるなどしてタイミングを外すことができ、打者に的を絞らせない。S.シーシェック(カブス)やD.オデイ(オリオールズ)のようなキャリアを送るだろう。昨季は2A・3Aで防御率2.90・K/9=10.5をマーク。

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