2020年5月29日金曜日

MLB DRAFT TOP70 PROSPECTS 2020

2020 MLB DRAFT TOP70 PROSPECTS 


Asa Lacy(LHP)

2020年のドラフト候補生トップ70名をランキング形式で紹介しています。モック(指名予想)ではなく、純粋なプロスペクトの評価による順位づけとなっております。個人的にお気に入りのプロスペクトがプッシュされているので大手媒体とは大きく順位が異なっていますが、ご了承ください。
※随時更新あり


1.エイサ・レイシー(LHP)/Asa Lacy:テキサスA&M大
◎奪三振 / ◯速球 3球種 / △コマンド
今ドラフトNo.1左腕。昨夏の日米大学野球では4回無失点5Kと好投。荒さはあるが、長身から92-97マイルの速球&スライダーのコンボは強烈。今春に入りスライダーは87-90マイルに高速化。チェンジアップはあまり投げないが磨けばプラスピッチと評判。上位大学生の中ではややリスキーだが天井は圧倒的にNo.1。
比較対象:クリス・セール(レッドソックス)

2.エマーソン・ハンコック(RHP)/Emerson Hancock:ジョージア大
◎速球 / ◯4球種 コマンド / △コンディション
昨年に広背筋を痛めてから評価は下降気味。健康であれば最速99マイルのノビのある速球に平均以上のスライダー&チェンジアップで支配的な投球を見せる。今季は4先発で防御率3.75も、K/BB=11.3とコマンド面は成長している。比較されるマイズ(MLB公式7位)よりもスケールは上。
比較対象:ケーシー・マイズ(タイガース)

3.オースティン・マーティン(OF/3B)/Austin Martin:バンダービルト大
◎コンタクト / ◯ユーティリティ / △SS守備
今ドラフトNo.1ピュアヒッター。大学2年時にはリーグトップとなる打率.392をマーク。よく比較される同大学OBのダンズビー・スワンソン(現ブレーブス)とは打撃で勝るも守備で劣るか。すでにCFに転向しており、将来的な守備位置は不透明。立ち回りとしてはイアン・ハップ(カブス)のような内外野こなすユーティリティの方が近いか。
比較対象:ダンズビー・スワンソン(ブレーブス)

4.スペンサー・トーケルソン(1B)/Spencer Torkelson:アリゾナ州立大
◎打撃 パワー / △スピード
パワー、打撃技術、辛抱強いアプローチすべてが揃った生粋の長距離砲。広角に本塁打を量産でき、大学1年にして国内最多の25ホーマーを放った経歴をもつ。1B守備も猛特訓を経て平均以上にまで上達。フットワーク&ハンドリングともに優秀。昨年のドラフト全体3位指名アンドリュー・ボーンと比較されているが、パワーならトーケルソン、コンタクト&選球眼ならボーンが上だろう。
比較対象:アンドリュー・ボーン(Wソックス)

5.ニック・ゴンザレス(2B/SS)/Nick Gonzales:ニューメキシコ州立大
◎コンタクト / △2B向き 小柄
身長178㎝とアンダーサイズだが、昨夏に木製バットを扱うケープコッドリーグで打率.351・7本塁打を放ちMVPを獲得。高いコンタクト技術でライナーを量産する。今季に入り2BからSSへ転向したが、多くのスカウトは2B向きと評価。パワーの評価は決して高くないが、今季16試合で12本塁打(打率.448)をマークするなどパワーも開眼しており、ブレグマンのようにプロ入り後に覚醒なるか。
比較対象:アレックス・ブレグマン(アストロズ)

6.パトリック・ベイリー(C)/Patrick Bailey:ノースカロライナ州立大学
◯パワー 肩 C守備 / △コンタクト スピード
豪快なパワーが武器の両打ち捕手で、運動能力◎で捕手守備もアマチュア屈指。キャッチング&スローイングともに平均以上でコンバートの心配なし。打撃は大学通算四球率12.8%と選べるが三振の多さが懸念されている。しかし打撃で苦しんだとしても、守備力の高さから少なくともメジャーで出番は得られるだろう。もし打てればグランダルのような球界屈指のキャッチャーになれるはずだ。
比較対象:ヤスマニ・グランダル(Wソックス)

7.ギャレット・ミッチェル(OF)/Garrett Mitchell:UCLA
◎スピード / ◯コンタクト 肩 / △ゲームパワー 糖尿病
今ドラフト屈指のアスリートで、20-80スケールで80評価のスピードがベストツール。CF守備も◎。高校時にガチャついていたスイングも修正され、昨季は打率.349をマーク。パワーポテンシャルはまだ実戦で発揮しきれていないが、20HRクラスのポテンシャルを秘めている。ステージ3の1型糖尿病と闘いながらもタフにプレー。
比較対象:カルロス・ゴメス(元ブルワーズ他)

8.ザック・ビーン(OF)/Zac Veen:スプルースクリーク高
◯打撃 肩  / △素材型
現段階ではパワーよりもヒットツールの方が先行しているが、長身細身から滑らかなスイングを披露しており、コディ・ベリンジャー(ドジャース)やカイル・タッカー(アストロズ)と比較される。ベリンジャーのようにキャリアを通してパワーツールを磨くことができるかがポイント。現在はCFも、増量を経て将来はRF/LFか。
比較対象:コディ・ベリンジャー(ドジャース)

9.リード・デマーズ(LHP)/Reid Detmers:ルイビル大
◎カーブ / ◯コマンド 奪三振 完成度 /
完成度の高いストライクスロワーで、大学OBのブレンダン・マッケイ(レイズ)と比べられる。今季は4先発ながら防御率1.23、全米一部リーグ2位のK/9=19.6をマークしていた。90-94マイルの速球&今ドラフトNo.1のカーブ。
比較対象:ブレンダン・マッケイ(レイズ)

10.マックス・マイヤー(RHP)/Max Meyer:ミネソタ大
◎速球 スライダー / 〇コマンド / △体格 リリーフ向き?
大学2年の時に先発転向。最速100マイルの速球&90マイル前半に達するスラッターはいずれも20-80スケールで70評価と絶品。アンダーサイズで先発適性に疑問も、フォームに力感なく大学3年間でBB/9=2.5とコントロールも平均以上。チェンジアップを磨けばエースも狙えるポテンシャルだ。
比較対象:クレイグ・キンブレル(カブス)

11.ミック・エイベル(RHP)/Mick Abel:ジェスイート高
◯速球 3球種 コマンド 体格 / △素材型 スタミナ
MLB公式、BAともに高校生投手ではNo.1評価。今春はブルペン投球ながら最速99マイルを計測し、スライダーもプラスピッチ。チェンジアップ&コマンドも平均以上と評判。体格と運動能力にも恵まれており、エースポテンシャル。課題のスタミナを磨いていきたい。
比較対象:ジャスティン・バーランダー(アストロズ)

12.ジャレッド・ケリー(RHP)/Jared Kelley:レフュジオ高
◎速球 / 〇チェンジ 体格 コマンド / △素材型 スライダー
6-3/215の体格から97-99マイルの速球を投げ込む超高校級右腕。チェンジアップの精度が高く、制球も安定しているが、スライダーの精度が不安定。ゆったりとした力感のないフォームでイニング消化も期待できる。マックスのスピードでは11位のエイベルと大差ないが、実戦での持続力ではケリーの方が上。スライダーの精度を磨けばエイベルを超えられる。速球&チェンジアップ主体の投球から「球威を足したクリス・パダック(パドレス)」と形容するスカウトも。
比較対象:マックス・シャーザー(ナショナルズ)

13.エド・ハワード(SS)/Ed Howard:マウントキャーメル高
◎SS守備 / 〇スピード コンタクト / △素材型
今ドラフトNo.1の高校生SS。攻守にオールラウンドで、特に守備面はすでに磨かれている。滑らかな動作でメジャーでも平均以上のSSディフェンダーになれると評判。打撃は素早いスイングでライナーを量産し、パワーも向上中でプロ入り後に開花が期待できる。
比較対象:フランシスコ・リンドーア(インディアンズ)

14.ヘストン・カースタッド(OF)/Heston Kjerstad:アーカンサス大
◯パワー 肩 / △両翼向き コンタクト 
レッグキックの大きいアッパースイングで空振りは多いが、パワーの評価は今ドラフト屈指。今季は16試合で打ち切りも打率.448・6本塁打と好調で、三振率も21.6%→11.5%に改善傾向だった。足は速くないが強肩で守備はRFが適任。
比較対象:ジェイ・ブルース(フィリーズ)

15.オースティン・ヘンドリック(OF)/Austin Hendrick:ウエストアレフェニー高
◯肩 パワー / △コンタクト 素材型
スイングの美しさ&バットスピードの速さは今ドラフトNo.1。ヒッチの大きいフォームで空振りの多さは課題も、改善すればスケールの大きいバッターになりうる。守備ではCFに残れるかで意見が分かれるも平均以上の強肩で少なくともRFには収まるだろう。
比較対象:ジョック・ピーダーソン(ドジャース)

16.クリス・マクマホン(RHP)/Chris McMahon:マイアミ大
◯速球 3球種 奪三振 / 
コンスタントに95-96マイルを計測する速球とキレ抜群のスラーブを武器に今季4先発で防御率1.05と好投。80マイル前後のチェンジアップもブレーキ◎でカッターも織り交ぜる器用さはコリー・クルーバー(レンジャース)と重なる。
比較対象:コリー・クルーバー(レンジャース)

17.ニック・ビツコ(RHP)/Nick Bitsko:セントラルバックスイースト高
◯体格 速球 カーブ コマンド / △素材型
バージニア大に進学するために卒業が1年早まり、今年のドラフト対象になったので17歳とまだ若い。6-4/220の恵まれた体格から最速98マイルの速球&平均以上のカーブ。コマンドも◎で完成度も高いが、今春は登板がなく判断材料がないので評価が難しい。
比較対象:ルーカス・ジオリト(Wソックス)

18.ロバート・ハッセル(OF)/Robert Hassell:インデペンデンス高
◯打撃 / △素材型
高校No.1のピュアヒッター。滑らかなスイングで広角にライナーを打ち分ける。昨夏は米国代表としてプレーし、打率.514をマークするなど10項目でチームトップをマーク。パワーを伸ばせるかが課題。スピード&肩は平均を上回っておりCFに残れる可能性を残すが、プラスというわけではないので長期的に見れば両翼がフィットするか。
比較対象:ジャレッド・ケレニック(マリナーズ)

19.ピート・クロウ=アームストロング(OF)/Pete Crow-Armstrong:ハーバードウェストレイク高
◯スピード CF守備 コンタクト / △パワー
パワー面の評価が分かれるが、それ以外の4ツールは間違いなく平均以上でグレディ・サイズモア(元インディアンス)と比較されるアスリート。守備範囲も広大で、パワーを伸ばせばスケールの大きい1番CFになれる。ハーバード出身というだけあって両親は俳優。
比較対象:グレディ・サイズモア(元インディアンス)

20.タナー・バーンズ(RHP)/Tanner Burns:オーバン大
◯速球 スライダー / △チェンジ 体格
小柄だが運動能力高く、92-98マイルの速球で両コーナーを突く。スライダーは不安定だが磨けばプラスピッチと評判。大学ではチェンジアップをあまり使わなかったのでプロ入り後に磨いてほしいところ。小柄な体格のため耐久面の不安も払拭したい。
将来像:ソニー・グレイ(レッズ)

21.J.T. ギン(RHP)/J.T.Ginn:ミシシッピ州立大
◯速球 スライダー / △TJ手術明け
2年前のドラフトでドジャースから1巡指名を受けたが大学進学。しかし今春TJ手術を受けることになってしまった。健康であれば最速97マイルの動く速球&プラスの縦スライダーのコンボ。チェンジアップも低めに落とせる。TJ手術明けで健康面にリスクがあるが、1巡目指名されるのに十分なポテンシャルの持ち主。
比較対象:ウォーカー・ビューラー(ドジャース)

22.コール・ウィルコックス(RHP)/Cole Wilcox:ジョージア大
◎速球 /◯3球種 / △コマンド リリーフ向き?
最速100マイルの速球&86-88マイルのスラッターのコンビネーションが強烈。チェンジアップも平均以上で体格も恵まれているが、コマンド&投球フォームの評価が高くなく、ブルペン向きと見るスカウトも少なくない。それでも今季はBB/9=0.8と改善の兆しを見せていた。
比較対象:ジョナサン・パペルボン(元フィリーズ他)

23.ケード・カバリ(RHP)/Cade Cavalli:オクラホマ大
◯速球 カーブ 4球種 / △コマンド 健康面
腕を痛めておりコンディションに不安も、ポテンシャルはエース級。最速98マイルのホップ型のフォーシームと80マイル前半のハンマーカーブのコンボ。80マイル後半のスラッターも磨きがかかった。コマンドと健康面に不安があり、リスクはある。
比較対象:トレバー・バウアー(レッズ)

24.ブライス・ジャービス(RHP)/Bryce Jarvis:デューク大
◯速球 チェンジ 4球種 /
チェンジアップが武器のストライクスロワーが球速を伸ばして評価UP。オフに20ポンドの増量に成功し、昨夏に90マイル前後だった速球は92ー96マイルに。カーブも成長。今季の打ち切りがなければもっと評価を上げていたかもしれない。
比較対象:マイケル・ワカ(カージナルス)

25.クレイトン・ビーター(RHP)/Clayton Beeter:テキサス工科大
◯速球 奪三振 / △耐久性 コマンド
17年にTJ手術を受けており耐久面に不安を抱えているが、今季4先発で防御率2.14・K/9=14.1・BB/9=1.7とブレークしかけていた。最速98マイルの速球を主体に、プラスのスライダー&カーブで打者を圧倒する。チェンジアップもまずまず。ボールの威力は申し分ないが、実績の少なさ、今季改善傾向とはいえインステップ&オーバースローの投球フォームによる制球面への不安、過去の手術歴がどのように影響するか。
比較対象:ブランドン・ウッドラフ(ブルワーズ)

26.ジャレッド・シュスター(LHP)/Jared Shuster:ウェイクフォレスト大
◯3球種 チェンジ 奪三振 / △実績
今春になって90マイル前後だった速球がMAX97マイルに上昇し、大学2年間でBB/9=5.2→今季BB/9=1.4とコントロールも大幅に改善で評価UP。チェンジアップ&スライダーも切れがあり、どちらも決め球に使える。
比較対象:ドリュー・スマイリー(ジャイアンツ)

27.ジャスティン・フォスキュー(2B)/Justin Foscue:ミシシッピ州立大
◯パワー / △スピード フリースインガー 3B向き?
パワーとアベレージを両立した攻撃型二塁手。フリースインガーながらコンタクトを苦にしておらず、適応できれば20ホーマー以上も狙える。一方でガッシリ体型で足も速くないため、三塁や外野に移る可能性もある。
比較対象:ブライアン・ドージャー(元ツインズ他)

28.スレード・セッコーニ(RHP)/Slade Cecconi:マイアミ大
◯速球 スライダー 奪三振 体格 / △素材型
まだ大学2年で他のドラフト候補よりも1歳若く、6-4/212の体格も含め、即戦力というよりも素材型の側面が強い。不安定ながら、好調時はインステップの角度あるオーバースローから90マイル後半の速球と縦スライダーを投げ下ろす。
比較対象:ジェーク・アリエタ(フィリーズ)

29.ディロン・ディングラー(C)/Dillon Dingler:オハイオ州立大
◎肩 / ◯運動能力 C守備 / △打撃
ショーン・マーフィー(アスレチックス)と比較される守備型捕手。CFもこなした運動能力の高さと平均以上の強肩を生かした捕手守備は高評価。打撃の評価はあまり高くないが、パワー&アプローチはいずれもまずまず。
比較対象:ショーン・マーフィー(アスレチックス)

30.カーソン・モンゴメリー(RHP)/Carson Montgomery:ウィンダミア高
◯速球 運動能力 / △素材型
アンダーアーマー主催の全米オールスターゲームで三者連続三振の好投を見せスカウトを唸らせた実力派。94-96マイルのムービングファストボールを主体に鋭いスライダーを交える。フォームの再現性&コントロールも◎。
比較対象:ジェーコブ・デグロム(メッツ)

31.ボビー・ミラー(RHP)/Bobby Miller:ルイビル大
◎速球 / ◯奪三振 スライダー / △コマンド
90マイル後半のシンキングファスト&80マイル後半のスラッターのコンビネーションで、チェンジアップも扱える。制球難がネックだったが、今季はフォームを修正してコントロールが改善気味だった。今季の好調をどこまで買えるか。
比較対象:タイラー・チャットウッド(カブス)

32.ケーシー・マーティン(SS)/Casey Martin:アーカンサス大
◯パワー スピード / △コンタクト 
今ドラフトNo.1アスリート。「25-25」を狙えるパワー&スピードの持ち主だが、攻守に荒さが目立つ。打撃は大振りのため大学通算148試合/165Kとコンタクトに不安があり、プロに適応できるかは疑問が残る。ハイリスクハイリターン。
比較対象:トレバー・ストーリー(ロッキーズ)

33.ニック・ロフティン(SS)/Nick Loftin:ベイラー大
◯ユーティリティ 守備 / △パワー
目立ったツールないが攻守にオールラウンド。SSに残れるだけの守備力を有しており、ナショナルチームでは5ポジションを守るなどユーティリティ性も高い。打撃はパンチ力を秘めているが、ライナー中心のアプローチを心がけている。
比較対象:ポール・デヨング(カージナルス)

34.ドリュー・ロモ(C)/Drew Romo:ザ・ウッドランド高
◯肩 C守備 / △パワー スピード 素材型
U-18で正捕手を務めた実力者。ゴールドグラブ級のポテンシャルを秘めており、リーダーシップや野球IQも◎。打撃面を疑問視されているが、昨年のサマーリーグで結果を出して評価を上げた。
比較対象:タッカー・バーンハート(レッズ)

35.タイラー・ソダーストロム(C)/Tyler Soderstrom:ターロック高
◯打撃 肩 / △素材型 / ×C守備
運動能力の高い攻撃型捕手。磨かれたアプローチでライナーを量産し、練習ではパワーポテンシャルも見せている。打撃面は高校生屈指な一方で守備面を不安視されており、捕手に残れるかは疑問。外野や三塁転向を目されており、ウィル・マイヤーズのようなキャリアを辿るだろう。
将来像:ウィル・マイヤーズ(パドレス)

36.ギャレット・クロケット(LHP)/Garrett Crochet:テネシー大
◎速球 / ✖コントロール
制球難のため大学通算防御率4.64と目立った成績を残せていないが、6フィート6の長身から96-100マイルの速球を投げ込む大型左腕。不安定ながらスライダー&チェンジアップも平均以上で、リスクはあるが選手としての天井は高い。
比較対象:ジェームズ・パクストン(ヤンキース)

37.アリカ・ウィリアムズ(SS)/Alika Williams:アリゾナ州立大
◎SS守備 / 〇アプローチ コンタクト / △パワー
大学米国代表としてもプレーした実力者。打球判断とハンドリングに優れたSS守備はカバー範囲大で、長くポジションに残れると評判。打撃はBB>Kのアプローチが光るコンタクトヒッター。パワーは高望みできないが、成長中。
比較対象:ベン・ゾブリスト(元レイズ他)

38.ジョーダン・ウェストバーグ(SS)/Jordan Westburg:ミシシッピ州立大
◯パワー スピード / △2B向き? フリースインガー
フリースインガーでヒットツールに不安を抱えているが、20ホーマーレベルのパワー&プラスのスピードを兼ね備える。昨年のカレッジワールドシリーズでは1試合7打点のタイ記録をマークするなど爆発力がある。守備はSSとして及第点だが、体の大きさから2B/3Bの方がフィットするかもしれない。
比較対象:イアン・デズモンド(ロッキーズ)

39.カーメン・ムロドジンスキー(RHP)/Carmen Mlodzinski:サウスカロライナ大
◯速球 スライダー / △実績 故障がち コマンド
故障がちで大学での実績には乏しいが、昨夏のケープコッドリーグで最速99マイルを計測するなどポテンシャルは見過ごせない。90マイル中盤のシンキングファストとスラッターでパワフルに攻める。耐久性とコマンドに不安。
比較対象:エドウィン・ディアズ(メッツ)


40.コール・ヘンリー(RHP)/Cole Henry:ルイジアナ州立大
◯年齢 速球 カーブ / △健康面
まだ大学2年で20歳と若くハイポテンシャルだが、肘の故障歴が心配。最速96マイルのシンキングファストと70マイル中盤の縦カーブを主体にチェンジアップも向上中。大学に入りフォームの力みも取れてコントロールも安定した。
比較対象:ディネルソン・ラメット(パドレス)

41.アーロン・サバト(1B)/Aaron Sabato:ノースカロライナ州立大
◯パワー アプローチ / ×スピード 守備
ガッシリ体型のパワーヒッター。辛抱強いアプローチで四球も稼げる。守備走塁での貢献は見込めないため、評価を上げるには打ちまくるしかない。肩の手術でケープコッドリーグを欠場したため、木製バットへの適応力は不明。
比較対象:ピート・アロンゾ(メッツ)

42.アレックス・サントス(RHP)/Alex Santos:マウントセントマイケルアカデミー高
◯伸びしろ 体格 速球 3球種 / △素材型
育成に時間はかかるだろうが、長身で伸びしろ◎な右腕。90-94マイルの速球と縦スライダーに加え、今春チェンジアップも大きく向上。ストライクに集めるコントロールも備わっており、3球種揃った先発投手になり得る。
比較対象:アーチー・ブラッドリー(Dバックス)

43.ドリュー・バウザー(SS/3B)/Drew Bowser:ハーバードウェストレイク高
◯パワー 肩 / △スピード 守備 素材型
パワーと肩の評価が高い素材型高校生。昨年のパーフェクトゲームではホームランダービーで優勝すると、試合でも二塁打を放つ活躍でMVPを獲得。SSとしてはスピードがネックだが、3B転向なら平均以上になれる。
比較対象:クリス・ブライアント(カブス)

44.マジン・ウィン(RHP/SS)/Masyn Winn:キングウッド高
◯二刀流 運動能力 速球 カーブ / △素材型 体格
投打に才能を示しており、元全米1位指名のマット・ブッシュ(元レンジャース)と比較されている。高スピンレートの最速98マイルの速球&カーブのコンボ。アンダーサイズで力みがちなフォームだが、運動能力の高さでカバーできるか。
比較対象:マット・ブッシュ(元レンジャース)

45.カイル・ハリソン(LHP)/Kyle Harrison:デラサル高
◯3球種 コマンド 完成度 / △球威 サイド気味 進学濃厚
完成度の高い高校生左腕。U-18では計10イニングを投げて12K無失点と安定感抜群だった。サイド気味のアームスロットから質の高い3球種をコマンドよく投げ分ける。名門UCLAに進学が内定しており、プロ入りは難しいか。
比較対象:ショーン・マナエア(アスレチックス)

46.タナー・ウィット(RHP)/Tanner Witt:エピスコパル高
◯伸びしろ 体格 速球 カーブ / △素材型
6-6/200の恵まれた体格から高いアップサイド評を得ている素材型。滑らかなフォームで制球もまずまず。最速で93-94マイルに達する速球とスピンレートの高いカーブのコンボ。チェンジアップも投げることができる。
比較対象:アダム・ウェインライト(カージナルス)

47.CJ バンアイク(RHP)/CJ Van Eyk:フロリダ州立大
◯速球 カーブ /△コマンド
ピッチトンネルを大きく外すカーブが1番の武器。チェンジアップは落差は小さいが腕がよく振れるため、93-95マイルの速球とペアで三振が取れる。3球種を効果的に織り交ぜる完成度は○も、コントロールがイマイチ。
比較対象:チャーリー・モートン(レイズ)

48.ダックス・フルトン(LHP)/Dax Fulton:ムスタング高
◯伸びしろ 体格 カーブ / △素材型
昨年9月にTJ手術を受けてリハビリ中。6-6/225の体格からアップサイドは高く、90-93マイルの速球は復帰後パワーアップが見込めるだろう。縦に割れるカーブはプラスピッチで、チェンジアップもプロで磨けば平均以上と評判。
比較対象:マックス・フリード(ブレーブス)

49.ニック・スウィニー(LHP)/Nick Swiney:ノースカロライナ州立大
◯3球種 奪三振 / △実績 コントロール
今年から先発転向すると4先発で防御率1.29・K/9=13.5・BB/9=1.9とブレーク。大学2年でBB/9=5.0のコントロールが改善され、今季は90マイル前半の速球を両コーナーの低めに集めることができている。カーブ&チェンジアップも切れる。
比較対象:マイク・マイナー(レンジャース)

50.ジャスティン・レング(RHP)/Justin Lange:リアノ高
◎速球 / ◯体格 / △素材型 コマンド チェンジ 
昨秋最速95マイルだった速球は今春最速102マイルにまで上昇。荒削りで完成には長い時間がかかるだろうが、6-4/220の体格から伸びしろは大きい。スライダーは現状不安定だが、80マイル後半とパワーは抜群。
比較対象:ノア・シンダーガード(メッツ)

51.コルト・キース(SS/RHP)/Colt Keith:ピロキシ高
◯二刀流 パワー スピード 肩 / △素材型
二刀流候補。パワー&スピード&肩がプラスとツール評が高く、昨年のショーケースでは上位投手からも快打を見せ、スカウトからの評価を上げている。高校ではSSを守っているが、プロでは3Bに回るだろう。投手としても93マイル。
比較対象:大谷翔平(エンゼルス)

52.ゲージ・ワークマン(3B)/Gage Workman:アリゾナ州立大
◯年齢 パワー 肩 守備 / △コンタクト
空振りの多さは気になるが、平均以上のパワーを秘めたスイッチヒッター。運動能力&肩の強さも平均以上で優秀な三塁手になれるとの見立て。ドラフト時点で20歳と若く、メークアップ評も良いので伸びしろが期待されている。
比較対象:カイル・シーガー(マリナーズ)

53.アイザイア・グリーン(OF)/Isaiah Greene:コロナ高
◯コンタクト スピード / △パワー 素材型 肩
今春不調で評価を落としているが、昨年のU-18でアメリカ代表入りしていた実力者。スムーズなスイングはギャレット・アンダーソン(元エンゼルス)やマイケル・ブラントリー(アストロズ)と比較される。プラスのスピードは攻守で発揮できる。
比較対象:ギャレット・アンダーソン(元エンゼルス)

54.ジョーダン・ウォーカー(3B)/Jordan Walker :デカター高
◎パワー / 〇肩 / △素材型 守備 / ×コンタクト
6-5/220の恵まれた体格にパワーを秘めたスラッガー候補。コンタクト&選球眼を磨いていく必要がある。守備では強肩で体格の割に動けるが、長い目で見ると一塁や外野向き。両親はハーバード&マサチューセッツ工科大卒とエリート家系。
比較対象:ミゲル・サノー(ツインズ)

55.カーソン・タッカー(SS)/Carson Tucker:マウンテンポイント高
◯伸びしろ コンタクト SS守備 / △素材型 パワー
昨季メジャーデビューを果たしたコール・タッカー(パイレーツ)の弟。兄ほどのツールには恵まれていないが、昨年から身長が3インチ以上伸びるなどフィジカル面で成長中。現在はコンパクトなスイングでライナー中心だがパワー覚醒の可能性も秘める。兄と同じくSSに残れるだけの守備力を備えている。
比較対象:コール・タッカー(パイレーツ)

56.アレハンドロ・ロサリオ(RHP/Alejandro Rosario:マイアミクリスチャン高
◯速球 カッター / △素材型 体格 リリーフ向き?
アンダーサイズだが今春最速99マイルを計測した豪腕。縦カットとスプリットも鋭く落ち、精度を磨いていけばKマシーンになれる。U-18では13イニングで2失点/9K/2BBと好投。アンダーサイズから先発としてのスタミナに懸念。
比較対象:ケンリー・ジャンセン(ドジャース)

57.ビクター・メデロス(RHP)/Victor Mederos:ウェストミンスタークリスチャンアカデミー高
◯速球 カーブ 4球種 / △素材型 コマンド 安定感
昨年のアンダーアーマーオールアメリカでは1回を投げて三者三振の好投でMVPを獲得。好調時には95-96マイルに達する速球と平均以上のカーブを主体にスライダーやチェンジアップも扱う。しかしコントロールがネックで磨かれる必要がある。
比較対象:ホセ・フェルナンデス(元マーリンズ)

58.ケード・ホートン(RHP/SS)/Cade Horton:ノーマン高
◯二刀流 速球 3球種 パワー / △素材型 コンタクト
二刀流。投手、野手どちらとしての方が上かはスカウト間で意見が分かれる。投手としては力みの無いフォームから最速96マイルの速球を投げ込み、スライダー&チェンジアップも平均以上の可能性。打者としては運動能力が傑出しており、パワーポテンシャルも◎。現在はSSも守備範囲から将来は3B向きか。
比較対象:ブレンダン・マッケイ(レイズ)

59.ケビン・パラダ(C)/Kevin Parada:ロヨラ高
◯打撃 パワー 肩 / △C守備 スピード 素材型
ショーケースでの実績も豊富で、ゾーンを広くカバーするスイングは「.280・20本」も可能と高評価。強肩で運動能力も十分だが、捕手としての守備力は平均以下で、外野や3Bに転向した方がよいだろう。上位指名には勇気がいるか。
比較対象:ウィル・マイヤーズ(パドレス)

60.ディラン・クリューズ(OF)/Dylan Crews:レイクメリー高
◯パワー / △素材型 コンタクト 両翼向き
今ドラフト屈指のスラッガーとして期待されていたが、サマーリーグでは打撃不振で評価を落とした。パワフルかつスムーズなスイングは好印象も、空振りの多さとコーナー向きの守備力が今後にどう響くか。
比較対象:アレックス・ジャクソン(ブレーブス)

61.ハンター・バーンハート(RHP)/Hunter Barnhart:セントジョセフ高
◯伸びしろ 運動能力 速球 カーブ / △素材型 野球経験
今春急成長で評価UP。速球&カーブともにスケールアップし、速球は最速96マイルに。ストライクに集めるコントロールもプラス評価。アメフトのQBとしてリーグMVPも受賞の二刀流アスリートで、全体的に未洗練だが伸びしろに期待。
比較対象:ジェームソン・タヤン(パイレーツ)

62.カイル・ニコラス(RHP)/Kyle Nicolas:ポール州立大
◎速球 / ◯スライダー 奪三振 / △コマンド リリーフ向き?
大学2年で防御率5.63と今一つだったが、今季は4先発で防御率2.74・K/BB=5.29とブレーク。最速100マイルの速球と80マイル後半のスラッターはパワフル。フォームをコンパクトにしたことで今春コントロールが劇的に改善された。とはいえ長い目で見ればリリーフ向きか。
比較対象:ルーク・ジャクソン(ブレーブス)

63. キャム・ブラウン(RHP)/Cam Brown:フラワーマウンド高
◯速球 スライダー / △素材型
最速96マイルの速球と縦に割れるスライダーの2球種がプラスピッチ候補で、チェンジアップも扱うことができる。恵まれた体格と滑らかで力感のないフォームからポテンシャルはローテーション半ばクラス。
比較対象:マイク・クレビンジャー(インディアンス)

64.セス・ロンスウェイ(LHP)/Seth Lonsway:オハイオ州立大
◎カーブ 奪三振 / ×コントロール
大学通算BB/9=6.3とコントロールが壊滅的だが、今季4先発で全米1部リーグトップのK/9=21.0とブレークしかけだったドクターK。今ドラフトNo.1とも評されるカーブが武器で、速球も今春96マイルを計測するなどパワーアップに成功。
比較対象:リッチ・ヒル(ツインズ)

65.ローガン・アレン(LHP)/Logan Allen:フロリダ国際大
◯3球種 コントロール / △球威
球威が平均的でエースポテンシャルではないが、3球種でストライクが取れる完成度の高い左腕。90マイル前後の速球と緩いカーブでカウントを稼ぎ、右打者の外に逃げていくサークルチェンジで仕留める。
比較対象:ダラス・カイケル(ブレーブス)

66.ダニエル・カブレラ(OF)/Daniel Cabrera:ルイジアナ州立大
◯打撃 /△両翼向き 
力みのないシンプルなスイングでパワー&アベレージを両立した完成度の高い打者。ゾーンコントロールも改善傾向。スピード&肩の強さもコーナーとしては及第点で、今季はLF→RFにコンバートされている。
比較対象:ニック・マーケイキス(ブレーブス)

67.イアン・セイモアー(LHP)/Ian Seymour:バージニア工科大
〇チェンジアップ 奪三振 / △スライダー
今季4先発で防御率2.21・K/9=18.0と好投。88-90マイルだった速球が90-94マイルに上昇。タイミングのとりにくい変則フォームからチェンジアップを織り交ぜて打者を崩す。スライダーの質を上げたい。
比較対象:ライアン・ヤーブロー(レイズ)

68.アンソニー・サービデオ(SS)/Anthony Servideo:ミシシッピ大
◯SS守備 スピード / △打撃 パワー 体格
小柄で大学2年間で4本塁打止まりだった男が今季59打席で5本塁打とパワー面で覚醒の兆し。元々守備力は今ドラフトの大学生屈指と評判で、プラスのスピードと平均以上の強肩を兼ね備える。
比較対象:セザー・ヘルナンデス(ツインズ)

69.ニック・ヨーク(SS)/Nick Yorke:アークビショップミティ高
◯打撃 / △肩 素材型 守備
一部スカウト間では高校随一のピュアヒッターと評判。バランスのよいスイングで平均以上のヒットツールを秘めている。一方で守備面が不透明。本職はSSも肩の手術の影響で昨季はDHでプレーしていた。
比較対象:ケストン・ヒウラ(ブルワーズ)

70.ルーク・リトル(LHP)/Luke Little:サンジャシント短大
◎速球 / ✖コントロール
今春19歳にして105マイルを計測し、日本のネットニュースにも取り上げられた。6-8/240の大きな体躯から常時100マイル近い速球を投げ下ろすパワーリリーバーでスライダーも平均レベルの評価。昨年はイニング数を上回る四球を出したが、今季は計9イニングで3四球(17三振)と改善傾向だった。確かに実績には乏しいが冒険して指名する価値はある。
比較対象:アロディス・チャップマン(ヤンキース)

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