2022年1月29日土曜日

2022 OAKLAND ATHLETICS TOP 20 PROSPECTS

2022 OAKLAND ATHLETICS

TOP 20 PROSPECTS

Nick Allen


本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は22年6月30日見込みのもの。


1.
タイラー・ソダーストロム(C/1B)/Tyler Soderstrom:20歳
◎打撃 / 〇パワー / △C守備 素材型
20年ドラフト1巡目指名。パワーとアベレージを両立した打撃のポテンシャルは20年ドラフトの高校生では屈指と評判で、1年目からAでOPS.957と年上選手相手に結果を出した。年齢に比して発達した打撃面と対照的に、捕手としての守備力はかなり怪しく、外野や一塁転向が濃厚との見立て。ウィル・マイヤーズ(パドレス)のような将来を辿るか。1Bでも9試合に出場した。
Tyler Soderstrom

(2A/3A)97G 340AB 22HR 39BB 103K .256/.339/.494/.833
◎肩 / ◯C守備 パワー / △スピード フレーミング
19年ドラフト1巡目。マット・オルソンを放出したトレードでATLから獲得したプロスペクトの1人。攻守の将来像はショーン・マーフィー(OAK)か。20-80スケールで70評価の強肩を武器に21年はマイナーで盗塁阻止率42%をマーク。一方でBaseball Prospectusの出すフレーミング指標では-13.8を叩き出すなどフレーミングは要改善。完成型はマーフィーのように「.250・20本で守備プラスの捕手」だろう。
Shea Langeliers


(3A)89G 321AB 11HR 30BB 97K .265/.330/.414/.744
(MLB)22G 63AB 1HR 2BB 25K .111/.152/.206/.358
◎CF守備 / ◯スピード 肩 / △打撃 アプローチ 
マット・オルソンを放出したトレードでATLから獲得したプロスペクトの1人。傑出した運動能力の持ち主で、俊足と強肩を生かしたCF守備はマイナーNo.1の呼び声高い。21年は開幕ロースター入りも、ハムストリングの故障と打撃不振によりMLBでの出場は22試合にとどまった。アプローチに課題があり、打撃の出来が将来を左右するだろう。フロアーはフアン・ラガレス(元NYM他)のような下位打線レギュラー、シーリングはバイロン・バクストン(MIN)のようなオールスターCFだろう。
Cristian Pache


4.J.T. ギン(RHP)/J.T. Ginn:23歳
(A/A+)3.03ERA 92.0IP BB/9=2.2 K/9=7.9 K/BB=3.68
◯グラウンドボーラー スライダー コントロール / △チェンジアップ
クリス・バシットのトレードでNYMから獲得したプロスペクト。ドラフトイヤーの20年にTJ手術を受けて2巡目にスリップも、昨季は18先発して防御率3.03、マイナーで90イニング以上投げた投手の中では全体2位となるグラウンドボール率62%と好投を見せた。投球の60%以上を占める90マイル前半のシンカーが武器で、縦スライダーはカウント球にも決め球にも使える。チェンジアップを磨きつつ、耐久面の不安を解消できればイニングイーターに適任だ。

◯速球 コマンド 3球種 / △TJ手術明け
マット・チャップマンとのトレードでTORから獲得したプロスペクトの1人。21年ドラフト1巡目指名。大学では20,21年と好投を続けていたが、ドラフト前の5月にTJ手術。92-95マイルの速球を両コーナーにコマンドし、スライダー&チェンジアップでバランスを崩す。大学3年間でBB/9=2.0のコントロールと6-4/220のガッシリ体型からワークホースに適任。順調なら来季中盤にプロデビューを飾るか?
(R)11G 31AB 0HR 3BB 12K .129/.206/.129/.335
◯攻守オールラウンド / △素材型
21年ドラフト1巡目の高卒SS。LADに所属する同名のメジャーリーガーとは全くの無関係。高い運動能力に支えられたエネルギッシュなプレーが持ち味で、5ツール全てが20-80スケールで55評価を得ている。20ホーマー相当の打撃ポテンシャル&SSに残れるだけの守備力から、将来像をダンズビー・スワンソン(ATL)と比較するスカウトも。

7.
ニック・アレン(SS)/Nick Allen:23歳
(2A/3A)89G 340AB 6HR 29BB 76K .288/.346/.403/.749
◎SS守備 / 〇スピード コンタクト / ✖パワー 
素晴らしい守備能力を示し、フルシーズンで出場できればSSでゴールドグラブも狙える。5-8/166と小柄でパワーレスながら、課題の打撃も着実に成長しており、21年は自己最多の6本塁打をマーク。東京五輪でもアメリカ代表の正SSとして攻守に活躍を見せた。とはいえMLBで二桁本塁打を狙えるパワーはなく、選手としての上限には限りがあるだろう。若き日のホゼ・イグレシアスやアデイニー・エチャバリアのようなシーズンWAR1.5~3程度のキャリアを辿るか。
Nick Allen

(A)2.76ERA 16.1IP BB/9=2.2 K/9=18.7 K/BB=8.50
◎速球 / 〇奪三振 / △コントロール 変化球
マット・オルソンを放出したトレードでATLから獲得したプロスペクトの1人。6フィート6の長身からMAX102マイルの速球を投げ下ろす大型右腕。第2球種は不安定ながらスライダー&カーブはアウトピッチになり得る。大学通算BB/9=4.5とコントロールに課題があり、先発に残れるかどうかが争点になりそうだ。

9.
ザック・ゲロフ(3B)/Zack Gelof:22歳
(R/A/3A)36G 138AB 7HR 20BB 38K .333/.422/.565/.988
◯パワー / △3B守備
21年ドラフト2巡目で完成型はオースティン・ライリー(ATL)。平均以上のパワーが武器のスラッガーで、四球も三振も多いアプローチ。Aでの32試合で7本塁打・OPS.942と好成績を残し、3A昇格を果たすなどチームからの期待も大きい。運動能力は平均以上だが、3Bに残れるように守備力を磨く必要がある。デビュー時のライリーのように外野コーナーに回る可能性も。

10.ケビン・スミス(SS/3B)/Kevin Smith:25歳
(3A)94G 355AB 21HR 46BB 97K .285/.370/.561/.931
(MLB)18G 32AB 1HR 3BB 11K .094/.194/.188/.382
◯パワー 野球IQ 守備 / △コンタクト
マット・チャップマンとのトレードでTORから獲得したプロスペクトの1人。19年は三振率34%を喫するなどコンタクトに悩まされ大スランプだったが、21年は再び復活。三振率も24%に改善させた。MLBでは打率.094と当たらなかったが、「20本塁打・15盗塁」程度のポテンシャルはある。ビシェットがいるため、MLBでは本職のSSでなく3Bを守ったが、そこでUZR+1.1をマーク。春季トレーニングはレギュラー3B候補として迎えそうだ。

(3A)4.91ERA 77.0IP BB/9=1.3 K/9=7.9 K/BB=6.18
(MLB)3.60ERA 15.0IP BB/9=2.4 K/9=4.8 K/BB=2.00
◎コマンド / ◯3球種 / ✖故障体質
極度の故障体質だが、マイナー5年でK/BB=8.22と投球能力の高さは本物。健康にシーズンを送ることができればOAKでローテーションの一角を担うだけの実力はある。92-95マイルの速球と80マイル後半のチェンジアップ&スライダーをコマンドよく投げ分ける。特に決め球のチェンジアップは横変化が大きく、左打者の外に大きく逃げていく有効なボール。21年も肘痛で離脱し、プロ6年で100イニング以上を投げられたシーズンは無し。
Daulton Jefferies


(A/A+)105G 434AB 4HR 40BB 77K .330/.392/.445/.837
◯コンタクト / △パワー 
ショーン・マナエアとのトレードで今オフに獲得したプロスペクト。コンタクト能力が高く、19歳にしてAで打率.343をマーク。A+昇格も果たした。コンタクト能力が高い一方で何でも振りに行く傾向があり、アプローチを見直す必要あり。レギュラーとしてはパワー、守備力が物足りず、ユーティリティー向きか。

13.ペドロ・ピネダ(OF)/Pedro Pineda:18歳
(DSL/R)33G 97AB 1HR 18BB 41K .237/.368/.361/.728
◯パワー 肩 / △素材型 コンタクト
21年1月に契約金250万ドルで入団した大器。ダイナミックな5ツールを備え、特にパワーと肩の強さがプラス評価。打撃では強烈なスイングに加え、Rで四球率16.8%を記録するなど選球眼も兼ね備える。現在はCFとしてプレーしているが、体格の成熟次第ではコーナーに回る可能性もある。

14.A.J.パク(LHP)/A.J. Puk:27歳
(3A)6.10ERA 48.2IP BB/9=3.5 K/9=10.7 K/BB=3.05
(MLB)6.08ERA 13.1IP BB/9=4.1 K/9=10.8 K/BB=2.67
◯速球 スライダー 奪三振 / △コマンド / ✖故障体質
長身から93-99マイルの速球と80マイル後半の切れ味鋭いスライダーを投げ込む大型左腕。ランディ・ジョンソンのように先発として期待したいところだが球種の少なさやコマンド、故障の多さを考慮するとジョシュ・ヘイダー(ブルワーズ)やアンドリュー・ミラー(カージナルス)のようにリリーフが適任か。

15.コリン・プルース(RHP)/Colin Peluse:24歳
(A+/2A)3.39ERA 101.0IP BB/9=2.3 K/9=9.7 K/BB=4.19
◯速球 コントロール / △チェンジアップ
19年ドラフト9巡目ながらプロ入り後に球威が向上。20年のコロナ休止中に教育リーグで98マイルを計測すると、21年も常時94-95マイルを計測。この力強い速球を積極的にゾーンに投げ込み空振りを奪う。第2球種のスライダーも向上を辿り、アウトピッチとして確立した。平均以下のチェンジアップを磨けるかが先発かリリーフかを左右しそうだ。

(A)88G 347AB 16HR 37BB 95K .219/.306/.412/.718
◯スピード CF守備 / △コンタクト
パワー以外の4ツールが平均以上のリードオフポテンシャル。21年は低打率に悩まされたが、バレル性の打球を多く生み出し16本塁打。四球率9.4%と見極めも良かった。ラインドライブ率が13%(MLB平均は21%)とかなり低かったので、もう少しライナー意識の打撃を心がければ打率が安定するだろう。守備は外野3ポジションをこなせ、CF適性あり。

(A)2.91ERA 99.0IP BB/9=2.6 K/9=11.5 K/BB=4.38
◯速球 奪三振 / △変化球 
マット・オルソンを放出したトレードでATLから獲得したプロスペクトの1人。19年ドラフト16巡目の高卒右腕。21年は20先発で防御率2.91・K/9=11.5と素晴らしい投球を見せた。低いリリースポイントから高めに93-96マイルのライジングファストボールを投げ込む。スライダー&チェンジアップの精度を磨いていけるかが先発に残るための鍵。

18.ホルヘ・フアン(RHP)/Jorge Juan:23歳
(A/A+)5.40ERA 26.2IP BB/9=4.4 K/9=13.5 K/BB=3.08
◯速球 カーブ 奪三振 体格 / △コマンド チェンジアップ
6フィート8の巨体から95-99マイルの速球と80マイル中盤のパワーカーブのコンボ。Aでは21イニングでBB/9=3.0と課題のコントロールにも改善が見られた。第3球種のチェンジアップが90マイル前後と速球との差別化ができておらず要改善。チェンジアップ&コマンドを磨いていけばスケールの大きい先発投手になれるだろう。ダメでもパワーリリーバーとしての適性あり。

(A+)4.50ERA 12.0IP BB/9=3.0 K/9=9.0 K/BB=3.00
◯速球 3球種 / △コマンド 健康面
20年ドラフト2巡目。6フィート4の長身から93-96マイルのシンキングファストを投げ下ろす。スライダー&チェンジアップも平均的であり、3球種揃っているという点では先発適性〇。一方でマックスで力んで投げるため、大学通算BB/9=4.3と制球難でブルペン転向のリスクあり。21年は肘の違和感により5試合の登板に終わった。(A+)90G 333AB 13HR 25BB 58K .288/.337/.484/.821
◯打撃 / △守備走塁
天性のコンタクト能力でハードコンタクトを量産するヒッティングプロスペクト。21年はリーグ平均よりも2歳以上若いにもかかわらず、OPS.821・三振率15.9%と適応してみせた。一方でスピードに欠け、フットワークの鈍さから3Bとしての守備力には疑問。1BやDHとしてはパワー不足感が否めない。

21.デンゼル・クラーク(OF)/Denzel Clarke:22歳
(R)7G 19AB 1HR 3BB 6K .316/.409/.579/.988
◯パワー スピード / △コンタクト 
21年ドラフト4巡目。6-5/220と素晴らしいフィジカルを備えた5ツールタイプ。スイングに穴は多いがダブルプラスのパワーポテンシャルを秘める。さらにスピードもプラス評価で走塁でも貢献できる。守備ではCFを守れるだけの守備範囲を示しているが、大柄な体格からコーナーが適任と見るスカウトも。RではCFで3試合、LFで3試合に出場した。

(2A)119G 448AB 7HR 62BB 155K .212/.307/.313/.620
◯パワー 肩 / ✖コンタクト
19年ドラフト1巡目。20ホーマーも狙える強打のスイッチヒッターで、プラスの肩を備えた遊撃守備もOK。唯一にして最大の欠点はヒットツール。大学3年間で一度も3割を打ったことがなく、21年も三振率30.1%と空振りが多い。SS守備もプラスというわけではなく、3B/2Bが適任とされており、打撃でプラスが生み出せないと厳しいだろう。
完成型はジェド・ラウリー(元メッツ)か。

23.ロベルト・プアソン(SS)/Robert Puason:19歳
(A)91G 302AB 3HR 24BB 139K .215/.282/.291/.574
◯スピード 肩 / △コンタクト エラー多い 素材型
19年に510万ドルの大型契約で入団した原石。プラスのスピードに代表されるツールの宝庫だが、21年はAで打っては三振率41.2%、守っては29失策と攻守に荒さを露呈した。全体的に磨かれる必要がある。とはいえ18歳とリーグ平均よりも3歳若かった点は考慮し、来季に期待したい。(A/A+)102G 385AB 19HR 59BB 146K .273/.367/.504/.871
◯パワー スピード / △コンタクト 素材型
21年にマイナーで19本塁打・29盗塁をマークしたパワー&スピードは要注目。特にベストツールであるパワーは20-80スケールで70評価。スイングが大振りで三振率33%とコンタクトに課題があるが、A+に昇格したラスト14試合を打率.340で締めくくるなど来季のさらなるブレークに期待が持てる。CFでも12試合に出場するなど守備力も悪くないが、長い目で見れば1Bが適任か。

25.メイソン・ミラー(RHP)/Mason Miller:23歳
(R)1.50ERA 6.0IP BB/9=4.5 K/9=13.5 K/BB=3.00
◯速球 スライダー / △チェンジアップ コントロール
21年ドラフト3巡目。ややクセの強い複雑なフォームをしているが、平均95マイル/最速99マイルの速球とプラスのスライダーのコンビネーションで空振りを量産する。第3球種としてチェンジアップを交える。試合終盤になっても球威を落とさないスタミナ面は先発に適任も、複雑なフォームと2球種に頼った投球スタイルはリリーフ向きか。先発としての能力を証明していく必要がある。

26.ブレント・ハニーウェル(RHP)/Brent Honeywell:27歳
(3A)3.97ERA 81.2IP BB/9=2.6 K/9=7.4 K/BB=2.79
(MLB)8.31ERA 4.1IP BB/9=6.2 K/9=8.3 K/BB=1.33
◯スクリュー 即戦力 / ✖故障体質
度重なる故障により丸々3シーズン登板がなかったが、21年はカムバックを果たし、MLBデビューも経験した。3Aでは速球の平均が92マイルにとどまったが、自慢のスクリューは空振り率44%をマーク。右打者にはスライダー&カーブも扱う。MLBでは少ないサンプルながら速球平均93.8マイルを計測。来季の完全復活に期待したい。

27.ザック・ローグ(LHP)/Zach Logue:26歳
(2A/3A)3.67ERA 125.0IP BB/9=1.9 K/9=10.4 K/BB=5.33
◯スライダー / △球威 年齢
遅咲きながらマイナーで12勝をあげる好投を見せた。身長6フィート0と上背はないが、低めのスリークォーターから90マイル前半の速球&切れの良いスライダーのコンビネーション。プラスピッチがあるわけでなく、上限は限られているため、将来的には左のリリーフが適任だろう。

28.グラント・ホールマン(RHP)/Grant Holman:22歳
(A)4.20ERA 15.0IP BB/9=2.4 K/9=9.0 K/BB=3.75
◯速球 4球種 / △コントロール
21年ドラフト6巡目。大学では20年まで1Bとの二刀流でプレーしていた選手で、6-6/250の恵まれた体格も含めてハイポテンシャル。MAX97マイルの速球、スライダー、スプリット、カーブと4球種を織り交ぜることができる。下位指名ながらローテーション級のアップサイドあり。

29. エイドリアン・マルティネス(RHP)/Adrian Martinez:25歳
(2A/3A)3.38ERA 125.0IP BB/9=3.0 K/9=8.8 K/BB=2.98
◯チェンジアップ / △スライダー
ショーン・マナエアとのトレードでリスト12位のアンハレスと共にSDから移籍してきたプロスペクト。プラスのチェンジアップが武器で、落差・球速差ともに抜群。一方で90マイル前半程度であり、第3球種のスライダーも要改善なことからリリーフ向きとの見方が強い。


30.
ジュニア・ぺレス(OF)/Junior Perez:20歳
(A)95G 329AB 8HR 51BB 145K .207/.317/.359/.676
◯パワー / △両翼向き? コンタクト 素材型
20年11月にホルヘ・マテオのトレード相手としてパドレスから獲得。パワーが武器のヒッティングプロスペクトで、AではISO.152と長打力はアピールできた。一方で三振率37.6%とコンタクト面がかなり深刻で、磨かれる必要がある。守備は外野3ポジションを守れるが、長い目でみるとコーナー向きとの見立て。

Sleeper Prospects

ジャック・キューシング(RHP)/Jack Cushing:25歳
(A/A+/2A)3.22ERA 111.2IP BB/9=2.2 K/9=8.9 K/BB=4.11
◯コントロール / △球威
OAK傘下No.1のコントロールを武器にマイナー3クラスで計7勝をマーク。A,A+ではいずれも7先発して防御率2点台と好投を見せた。速球は90マイル前半止まりだが、スポットに投げ分けることができる。2Aでは5先発で5敗・防御率4.68と振るわなかったので、来季の巻き返しに期待したい。

ブレイディ・バッソ(LHP)/Brady Basso:24歳
(A+)4.71ERA 21.0IP BB/9=3.0 K/9=11.1 K/BB=3.71
◯速球 奪三振 / △TJ手術明け コントロール
コントロールに課題があるため大学ではリリーフだったが、プロ入り後に制球が向上を辿り、21年は4先発(7登板)でK/9=11.1をマークするなどブレークしかけていた。しかし7月にTJ手術を受け、22年中に復帰できるかは微妙。平均94マイルの速球がプラスピッチで、カーブ&カッターも平均以上のボールになる可能性を秘める。

アダム・オラー(RHP)/Adam Oller:27歳
(2A/3A)3.45ERA 120.0IP BB/9=3.5 K/9=10.4 K/BB=2.94
◯奪三振 スタミナ / △年齢
16年ドラフト20巡目の出身ながら、昨季は傘下最多の120イニングを消化するなどワークホースぶりを発揮。92-94マイルのライジングファストに80マイル台のスライダー&チェンジアップ、ブレーキの利いたカーブで打者を翻ろうする。来季27歳の年齢面がネック。

ジョナ・ブライド(3B/1B)/Jonah Bride:26歳
(2A)78G 264AB 9HR 57BB 57K .265/.407/.424/.831
〇アプローチ / △守備 スピード パワー
21年秋よりキャッチャー転向に挑戦。コンバートが上手くいけばオースティン・ノラ(SD)のようなユーティリティー捕手になれるかもしれない。打撃はコーナータイプとしては長打力不足だが、2Aで四球率17.2%/三振率17.2%とアプローチが優秀。

(A+/2A/3A)119G 446AB 7HR 53BB 103K .271/.372/.388/.760
◯コンタクト スピード / △パワー
俊足を武器に傘下トップの52盗塁をマーク。打撃ではコンタクト&選球眼に優れており、25二塁打&四球率10.1%をマークし、2A昇格後は打率.320と大きく数字を上げた。守備は二遊間を中心に内外野をこなす。

(2A)109G 385AB 31HR 52BB 168K .210/.307/.486/.793
◎パワー / ✖コンタクト
元々は14年に契約金300万ドルでNYY入りしたトッププロスペクトだったが、今オフにFAとなりマイナー契約でOAKに入団した。コンタクトに致命的な欠陥を抱えるが、自慢のパワーはMLBでも通用するレベル。21年は打率.210・三振率37.9%と弱点は相変わらずだったが、自己最多の31本塁打。元々は3Bが本職だったが、近年は1Bでの出場がほとんど。
Dermis Garcia

0 件のコメント:

コメントを投稿