2018年1月28日日曜日

2018 SAN FRANCISCO GIANTS TOP 20 PROSPECTS

2018 SAN FRANCISCO GIANTS

TOP 20 PROSPECTS

Heliot Ramos(OF)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.ヘリオット・ラモス(OF)/Heliot Ramos
◯パワー スピード 肩 CF守備 / ✖素材型
昨年のドラフト1巡目。オフにはトレードも噂されたファイブツール候補で、「30-30」も夢ではないほどのパワー&スピードを秘める。RではOPS1.049と圧巻のデビュー。守備も平均以上のスピード&肩からCFとして長くプレーできるとの見立て。


2.クリス・ショウ(1B/OF)/Chris Shaw
◯パワー / △コンタクト / ✖守備走塁
15年ドラフト1巡目。30ホーマー相当のパワーを秘める長距離砲候補。昨季125試合で/132K/38BBヒットツールが甘く、メジャーへの適応に不安を抱える。守備走塁は平均以下で、打撃でカバーするしかない。2A・3Aで打率.292・24本塁打・OPS.871。

3.オースティン・スレイター(OF)/Austin Slater 
◯打撃 / △両翼向き?
素早く無駄のない洗練されたスイングでパワー&アベレージを両立。3Aでは50試合で打率.321・OPS.845、MLBでも34試合で打率.282・OPS.740と安定したパフォーマンス。身体能力に支えられた守備走塁も手堅く、外野3ポジションをこなすことができる。

4.スティーブン・ダガー(OF)/Steven Duggar
◯スピード アプローチ 守備 肩 / △コンタクト パワー
「出塁能力、スピード、CF守備」を兼ね備え、1番CF不在のチームの救世主になるかもしれない。昨季は故障により44試合の出場にとどまったが、OPS.810。マイナー通算出塁率.384。守備では肩も強く、CF/RF向き。

5.タイラー・ビーディ(RHP)/Tyler Beede
◯速球 球種 / △コマンド 
最速97マイルの速球を主体にカッター&パワーカーブ&チェンジアップを織り交ぜるハイスペック右腕。しかし、コマンドが安定せずポテンシャルを生かし切れていない。昨季は3Aで防御率4.79と振るわず、まだK/9が8.2⇒6.9と落ちていることも懸念材料。


6.アンドリュー・スアレス(LHP)/Andrew Suarez
◯コマンド / 
エースポテンシャルではないが、完成度の高い即戦力左腕。昨季は2A・3Aで24先発して防御率3.30をマーク。今季中の昇格も射程圏内に。90-93マイルの速球とスライダーでコマンドよく両コーナーをつき、時折カーブで目先を変える。

7.サンドロ・ファビアン(OF)/Sandro Fabian
◯打撃 肩 / △スピード 両翼向き / ✖アプローチ 素材型 
現段階では荒削りな素材型も、マイナーのコーチからは勤勉性を高く評価されている。昨季Aで122試合/88K/10BBとフリースインガーながら抜群の打撃センスを誇り、19歳ながら打率.277・11本塁打・30二塁打をマーク。守備では肩&打球反応に優れRF向き。


8.ギャレット・ウィリアムズ(LHP)/Garrett Williams
◯速球 カーブ / ✖チェンジアップ コマンド
最速97マイルの速球と80マイル前半のパワーカーブのコンビネーションは威力抜群。昨季はA・A+で16先発して防御率2.32・K/9=8.9・BB/9=3.2と好投した。平均以下のコマンドを改善する必要があり、チェンジアップもほとんど使わないためリリーフ向きとも。

9.ジェーコブ・ゴンザレス(3B)/Jacob Gonzalez
◯パワー / △1B/LF向き? スピード / ✖素材型
昨年のドラフト2巡目高校生で、D.バックス全盛期を支えたルイス・ゴンザレスの息子。6-3/190の体格に父譲りのパワーポテンシャルを秘めている。Rでは打率.339・46試合で23K/16BBとアベレージ&アプローチも兼備。一方で機敏さに欠け、3Bに残れるかが分かれ目。

10.ショーン・アンダーソン(RHP)/Shaun Anderson
◯速球 スライダー 体格 / △リリーフ向き?
昨夏E.ヌネスとのトレードでレッドソックスから移籍。昨季はA・A+で23先発して防御率3.44・K/BB=3.24。92-96マイルのシンカー&80マイル後半に届くスラッターのコンビネーションはリリーフ向きとも言われるが、チェンジアップ&カーブも扱えるフィールを見せる。

11.アラミス・ガルシア(C)/Aramis Garcia
◯パワー 肩 / △アプローチ C守備
傘下ではリスト2位のC.ショウに次ぐパワーポテンシャルの持ち主で、昨季はA+で81試合/17ホーマーを放った。103試合/94K/24BBの荒っぽいアプローチからヒットツールの評価は平凡。捕手としては強肩だが、捕球面に不安。攻守のポテンシャルは控え捕手止まりとも。

12.セス・コリー(LHP)/Seth Corry
◯速球 カーブ / ✖素材型 コマンド
昨年のドラフト3巡目高校生。左腕から速球とカーブを繰り出す姿はM.ムーア(ジャイアンツ)と比較される。フォームを再現させるための運動能力は十分も、メカニクス&コマンドを学んでいく必要がある。

13.ホアン・グレゴリオ(RHP)/Joan Gregorio
◯体格 速球 / △コマンド 変化球 フライボーラー 
6-7の長身を生かした91-94マイルの速球はエクステンションに富んでおり、パワフル。打高の3Aで13先発/防御率3.04は立派だが、変化球&コマンドに欠け、さらにフライボーラーである点からMLBでのパフォーマンスには懐疑的。リリーフ向きか。

14.サム・クーンロッド(RHP)/Sam Coonrod
◯速球 スライダー / △コマンド チェンジアップ
16年にはA+・2Aで防御率2.55とブレークも、昨季は2Aで1年間を過ごし防御率4.69と振るわなかった。90マイル前半のシンカーと80マイル中盤のスライダーは威力抜群。しかし、速球&スライダーに続く球種がなく、コマンドもアバウトなため、リリーフ向きとも。

15.ヒース・クイン(OF)/Heath Quinn
◯パワー 肩 / △両翼向き コンタクト
大学屈指の強打者として知られ、16年にはOPS.993と順調なプロデビューを飾ったが、昨季はA+で打率.228・10本塁打・OPS.661とつまずいた。ガッシリとした体格に強肩強打を備えたRF向きの選手。辛抱強さに定評を得ていたアプローチが75試合/86K/20BBと崩れた。

16.ミゲル・ゴメス(2B/3B)/Miguel Gomez
◯コンタクト / △スピード パワー
P.サンドバル2世との呼び声高い。サンドバルのような巨漢体型ではないが、捕手から内野手に転向した経歴、スイッチヒッターであること、器用なバットコントロールとグラブ捌きを見せることから呼ばれている。昨季は2Aで打率.305・8本塁打をマーク。MLBでも22試合に出場した。

17.アレクサンダー・カナリオ(OF)/Alexander Canario
◯ファイブツール アプローチ / ✖素材型
16年に海外FAで入団。昨季プロデビューを飾ると、DSLでOPS.854・18盗塁と印象的なパフォーマンス。リーグのオールスターゲームではMVPも獲得した。66試合/40K/33BBと成熟したアプローチでライナーを打ち分ける。守備ではCF相応のスピード&肩&守備範囲を有する。

18.ライアン・ハワード(SS)/Ryan Howard
◯打撃 肩 / △パワー 2B向き?
MLB通算382ホーマーの大砲と同姓同名も、自身は攻守堅実なユーティリティータイプ。ライナー狙いの打撃スタイルで、昨季はA+で打率.306・9本塁打・OPS.739をマーク。守備では肩が強く、2B/3B向きとも。

19.ジュリアン・フェルナンデス(RHP)/Julian Fernandez
◎速球 / ✖コマンド 素材型 実績
オフにルール5ドラフトでロッキーズから移籍。常時90マイル後半、最速104マイルの速球で注目を集める。昨季は21歳でAでプレーと実績不足。51試合に登板して防御率3.26・K/9=8.8・BB/9=2.8をマークした。

20.ジェーソン・バール(RHP)/Jason Bahr
◯速球 体格 / △変化球
昨年のドラフト5巡目大学生。6フィート5の長身から投げ込まれる最速96マイルの速球は角度があり、スピンレート&エクステンションにも優れる。変化球は未洗練ながら制球は落ち着いており、先発としての可能性も十分。A-では33回/36K/11BB・防御率3.55。


Plus One Prospect
サム・ウォルフ(RHP)/Sam Wolff
◯速球 奪三振 / ✖コマンド 故障明け 
オフにトレードでレンジャースから加入。昨季2A・3Aで40試合に登板して防御率2.93・K/9=12.3と好投したが、右屈筋腱の故障により実戦復帰は夏場以降になる見込み。制球は荒いが、最速100マイルの速球を主体にスライダー&カーブもよく切れる。

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