2019 SAN FRANCISCO GIANTS
TOP 20 PROSPECTS
Joey Bart(C) |
本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。
1.ジョーイ・バート(C)/Joey Bart
◯パワー 肩 C守備 / △スピード
18年ドラフト全体2位指名。B.ポージーの後継者になれる強打の司令塔候補。広角に長打が打てる生粋の長距離砲で、R/A-では51試合で打率.294・13本塁打・OPS.952をマーク。肩の強さも平均以上で、足は遅いがプレート後方での動きは機敏との評判。
2.ヘリオット・ラモス(OF)/Heliot Ramos
17年ドラフト1巡目。「30-30」も夢ではないほどのパワー&スピードを秘める大器晩成タイプ。フルシーズン1年目はアプローチを見失い、打率.245・11本塁打・OPS.709と中途半端な結果に終わった。現在はCFを守っているが、将来的にはRFに移る可能性もある。
3.マルコ・ルシアーノ(SS)/Marco Luciano
◯5ツール / ×素材型
昨夏260万ドルでジャイアンツと契約。『ベースボールアメリカ』の国際FAリストでは、V.メサ(現マーリンズ)に次ぐ2位の評価。驚くべきアップサイドを秘めた大型SSとして期待。打撃は空振りの多さが懸念材料。今夏DSLでデビュー予定。
4.ショーン・アンダーソン(RHP)/Shaun Anderson
ポテンシャルで見れば他にも良い投手はいるが、メジャー即戦力という点で上位に評価した。昨季2A/3Aで24先発して防御率3.69・K/9=8.1・BB/9=2.1をマーク。92-94マイルの速球と80マイル後半のスラッターのコンビネーション。カーブ&チェンジアップでカウントを稼ぐことも可能。
5.ローガン・ウェッブ(RHP)/Logan Webb
◯速球 / △コマンド チェンジアップ
昨季A+/2Aで26先発して防御率2.41・K/9=8.6・BB/9=4.0をマーク。最速98マイルの速球と80マイル前半の緩くて大きいスラーブのコンビネーション。コマンド&チェンジアップの精度が低く、投球が単調になりがち。先発に残るには第3球種をマスターしたい。
6.ショーン・ジェリ(RHP)/Sean Hjelle
◯コマンド 4球種 ナックルカーブ 体格 /
210cmの長身から投げ下ろされるボールは角度があり、中でも80マイル前半のナックルカーブは絶品。速球は90マイル前半だが、しっかりコマンドすることができる。スラッターやチェンジアップも扱える器用さも備える。A-では防御率5.06もK/9=9.3・BB/9=1.7。
7.グレゴリー・サントス(RHP)/Gregory Santos
◯速球 / △コマンド チェンジアップ 素材型
まだ原石だが、ポテンシャルはローテーション2番手クラスとも。最速98マイルの沈む速球と80マイル後半のスライダーのコンビネーション。コマンド&チェンジアップを磨く必要がある。A-では49.2回を投げて防御率4.53・K/9=8.3・BB/9=2.7をマーク。
8.ジェーク・ウォン(RHP)/Jake Wong
◯速球 3球種 コマンド /
18年ドラフト3巡目。最速97マイルの沈む速球をゾーンの低めに集め、カーブ&チェンジアップも平均レベル。6-2/215と体格にも恵まれておりワークホース適性のある右腕。A-では27.1回を投げて防御率2.30と好デビューを飾った。
9.ヒース・クイン(OF)/Heath Quinn
◯パワー 肩 / △両翼向き コンタクト
空振りは多いが辛抱強いアプローチで甘いボールを見極め、長打を量産する典型的パワーヒッター。18年はA+で打率.300・14本塁打・OPS.861をマーク。6-3/220というガッシリした体格に比して動くことができ、強肩も併せてRFにピッタリの選手。
10.サンドロ・ファビアン(OF)/Sandro Fabian
◯打撃 肩 / △スピード 両翼向き / ×アプローチ 素材型
11.アレクサンダー・カナリオ(OF)/Alexander Canario
荒削りだが平均以上のパワーを秘めたCFプロスペクト。Rでは三振率25%と三振増に苦しんだがOPS.761・6ホーマーをマーク。何でも振ってしまう選球眼を改善する必要がある。守備ではCFに相応しいスピード&強肩&打球反応を兼ね備える。
12.ルイス・トリビオ(3B)/Luis Toribio
◯パワー アプローチ 肩 / △素材型 3B守備 スピード
昨季DSLでデビューし10ホーマー・OPS.902をマークした攻撃型三塁手。R.ディバース(レッドソックス)と比べられている。柔らかいスイングからバレルゾーンに打球を量産し、四球率19%とアプローチも辛抱強い。一方で守備に課題があり、47試合守って19失策・守備率.829。平均以下のスピードのため守備範囲も狭い。
13.クリス・ショウ(OF/1B)/Chris Shaw
◯パワー / △コンタクト / ×守備走塁
30ホーマー相当のパワーを有する長距離砲候補も、対左投手への弱さからプラトーン要員が関の山か。チームにはB.ベルトという不動の一塁手がいるためLFで経験を積んでいるが、鈍足のため平均を大きく下回る水準。M.アダムス(ナショナルズ)のような役回りになるだろう。
14.レイ・ブラック(RHP)/Ray Black
◎速球 奪三振 / △コマンド 耐久性
最速104マイルの剛腕で、早くから注目されていたが制球難と故障体質がネックとなり、昨季28歳でようやくメジャーデビューを飾った。プロ入りの14年から17年まででBB/9=7.1に対して、昨季は2A/3AでBB/9=3.0、防御率2.52・K/9=16.7と圧倒的なパフォーマンス。メジャーでも防御率6.17ながらK/9=12.7・BB/9=3.9なら悪くない。クローザーポテンシャル。
15.アビアタル・アベリーノ(SS/2B)/Abiatal Avelino
◯スピード 守備 / △パワー
二遊間を中心に内外野こなすユーティリティータイプ。積極走塁で盗塁を稼ぎ、小柄ながらパンチ力もある。18年は2A/3Aで打率.283・15本塁打・27盗塁・OPS.767とブレーク。メジャーデビューも果たした。しかしマイナー7年で二桁本塁打を打てたのは昨年だけで、四球も選べないためレギュラーポテンシャルは望めないだろう。
16.カミロ・ドバル(RHP)/Camilo Doval
◯速球 奪三振 / △コマンド
速球とスライダーの2ピッチで攻める典型的なパワーリリーバー。昨季はAで53回を投げて防御率3.06・K/9=13.2・BB/9=4.6をマーク。常時93-98マイルの速球はカッター/シュート軌道を描き空振りが奪える。速球主体だが80マイル後半のスライダーでタイミングを外すことも可能。
17.メルビン・アドン(RHP)/Melvin Adon
◎速球 / △リリーフ向き / ×コマンド 素材型 チェンジアップ
ボール単体は素晴らしいが、先発適性に乏しい。R/Aでは82.1回を投げて防御率5.06だった。ところがAFLでリリーフとしてプレーすると最速102マイルを計測するなど才能が開花し防御率2.92・K/9=15.3をマーク。セットアップ以上のリリーフになれる逸材。
18.トラビス・バーゲン(LHP)/Travis Bergen
◯奪三振 / △耐久性
19.コナー・ジョー(1B/3B)/Connor Joe
◯打撃 /
オフにルール5ドラフトでレッズへ移ると、開幕直前にトレードでジャイアンツに渡って来た。昨季2A/3Aで自身最高となる打率.299・17本塁打・OPS.935とブレークを果たした。出塁率.408と選球眼に優れた辛抱強いバッティングが持ち味。一塁を中心に三塁や外野も守れ、ベンチ選手として使い勝手が良い。
20.アラミス・ガルシア(C)/Aramis Garcia
◯パワー / △スピード コンタクト
メジャー経験のある26歳捕手。平均から平均以上の守備力を有し、打撃は低打率ながら15~20本塁打が見込める一発屋タイプ。昨季は2A/3Aで90試合/11ホーマーをマークしている。チームの正捕手ポージーに加え、昨年ドラフト全体2位で指名されたJ.バートのせいで立場は危うい。
Plus One Prospect
アーロン・フィリップス(RHP)/Aaron Phillips
◯コマンド / △球威
17年ドラフト9巡目ながらひそかに好投している右腕。昨季Aで101.2回を投げて防御率3.72・K/9=10.6・BB/9=1.4をマーク。K/BB=7.50は非凡であり、今シーズンのパフォーマンスに注目したい。
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