2020年1月9日木曜日

2020 CLEVELAND INDIANS TOP 20 PROSPECTS

2020 CLEVELAND INDIANS

TOP 20 PROSPECTS

Nolan Jones(3B)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.ノーラン・ジョーンズ(3B)/Nolan Jones
(A+/2A)126G 430AB 15HR 96BB 148K 7SB .272/.409/.442/.851
◯打撃 アプローチ 肩 / △スピード 守備
華麗なスイングでフィールド全体に打ち分け、2年続けて傘下最多の四球数(18年89個・19年96個)を選ぶなどアプローチも辛抱強い。強肩の持ち主だが、グラブ捌きやフットワークは要改善でポジションに残れるかは評価が分かれている。

2.タイラー・フリーマン(SS)/Tyler Freeman
(A/A+)123G 493AB 3HR 26BB 53K 19SB .306/.368/.410/.778
◎コンタクト / △2B向き? パワー
ヒットツールが傑出しており、コンパクトなスイングからライナー性の打球を量産する二塁打マシーン。マイケル・ヤング(元レンジャース)やマルコ・スクータロ(元ジャイアンツ)のような選手になり得る。守備はハンドリング、ポジショニング共に向上をしているがSSとしてはやや物足りず、2Bの方が向いてそうだ。2Aでは62試合で0本塁打。パワーが伸びてから評価したい。

3.イーサン・ハンキンス(RHP)/Ethan Hankins
(A-/A)2.55ERA 60.0IP BB/9=4.5 K/9=10.7 K/BB=2.37
◯速球 体格 / △耐久性
18年ドラフト1巡目。肩の故障によりドラフトでは評価を落としたが、万全ならエースポテンシャル。球威、変化球、制球力、体格、どれも恵まれており、ゲリット・コール(ヤンキース)の再来との呼び声高い。好調時には95マイル前後の速球と大きなカーブをコマンドよくスポットに投げ込む。

4.ジョージ・バレラ(OF)/George Valera
(A-/A)52G 214AB 8HR 31BB 61K .217/.336/.411/.748
◯打撃 / △両翼向き? 素材型
17年に契約金130万ドルで入団の大器。19歳ながら傑出した打撃技術と両翼向きの守備力からフアン・ソト(ナショナルズ)と比較されている。華麗なスイングでバックスピンの利いた打球を広角に打ち分けるが、マイナーでは三振の多さが目立った。A-ではOPS.802もA昇格後に成績を落とした。

5.ダニエル・エスピーノ(RHP)/Daniel Espino
(R/A-)3.80ERA 23.2IP BB/9=3.8 K/9=12.9 K/BB=3.40
◎速球 / △素材型 チェンジアップ コントロール
19年ドラフト1巡目。ドラフトクラスで最もアップサイドの高い1人。抜群の運動能力の持ち主で、速球は96-99マイルを計測。スライダー&カーブを主に扱い、チェンジアップを磨いていけば4球種揃ったスターターになり得る。現段階ではコントロールが不安定でリリーフ向きだが上手く育てばエースポテンシャル。

6.アーロン・ブラッチョ(2B)/Aaron Bracho
(R/A-)38G 135AB 8HR 28BB 29K 4SB .281/.402/.570/.973
◯パワー 打撃 / △素材型 肩 
2B向きで守備のポテンシャルは目立たないが、「3割・20本・10盗塁」が期待できる攻撃型二塁手。チームの主軸であるホセ・ラミレスと比較する声が多数。コンタクト&アプローチを兼ね備えたヒットツールはプラス評価で、仮に外野に回っても見劣りしないポテンシャルだ。

7.ボー・ネイラー(C)/Bo Naylor
(A)107G 453AB 11HR 43BB 104K .243/.313/.421/.734
◯打撃 運動能力 肩 / △素材型 C守備経験不足
18年ドラフト1巡目の高卒捕手。兄ジョシュは118㎏の巨漢スラッガーだが、弟のボーはヒットツールと運動能力の高さが最も評価されている。平均以上のスピード&強肩の持ち主で、19年は盗塁阻止率37%をマーク。フレーミングも高評価。アマチュア時代には三塁手で、捕手経験はまだ浅い。これから成熟していってほしい。

8.トリストン・マッケンジー(RHP)/Triston McKenzie
◯速球 カーブ 奪三振 コマンド / △耐久性 コンディション不良
6-5/165と細身ながら力あるボールを投げ込み、18年は2Aで防御率2.68をマーク。平均92マイルの速球はエクステンションに優れ、空振りが取れる。スピンの利いたカーブも高評価。18年は前腕の痛みで半休、19年は背中の痛みで全休とコンディション不良が心配されている。

9.ブライアン・ロッチオ(SS)/Brayan Rocchio
(A-)69G 268AB 5HR 20BB 40K 14SB .250/.310/.373/.683
◯コンタクト スピード メークアップ / △素材型 パワー
18年には17歳ながらRでリーグ3位の打率.343をマークしたヒットセンス抜群のスイッチヒッター。19年は成績を落としたがポテンシャル評は依然として高い。スピードツールも平均以上。遊撃守備でも平均以上の守備範囲を示しており、最低でも二遊間にとどまれるとの見立て。パワーツールの平凡さから天井は限られている?

10.エマニュエル・クラセ(RHP)/Emmanuel Clase
(A+/2A)2.82ERA 44.2IP BB/9=1.8 K/9=10.1 K/BB=5.56
(MLB)2.31ERA 23.1IP BB/9=2.3 K/9=8.1 K/BB=3.50
◎球威 / 
オフにコリー・クルーバーとのトレードでレンジャースから加入。平均99マイルのカッターと90マイルのスライダーを武器にメジャーでも好投した剛腕。コントロールも安定しており、クローザーポテンシャル。20年はメジャーで起用される見込み。

11.ウィル・ベンソン(OF)/Will Benson
(A/A+)123G 434AB 22HR 68BB 151K 27SB .230/.331/.454/.785
◯パワー スピード 肩 / △素材型 / ✖コンタクト
ジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)とも比較されるフィジカルモンスターで、ポテンシャルは傘下No.1。コンタクトが未熟で、Aで62試合/18HR/OPS.974と打ちまくった後、A+で61試合/4HR/OPS.594と苦しんだ。守備では肩が強くRF向き。

12.ローガン・アレン(LHP)/Logan Allen
(3A)5.85ERA 80.0IP BB/9=3.8 K/9=9.1 K/BB=2.38
(MLB)6.18ERA 27.2IP BB/9=4.2 K/9=5.5 K/BB=1.31
◯4球種 即戦力 / 
昨夏にトレバー・バウアーとのトレードで加入。ドラフト時からジョン・レスター(レッドソックス)と比較されている先発左腕で、平均から平均以上の4球種を器用に扱う。中でもチェンジアップが決め球。メジャー本格挑戦となる今季でどれだけ投げられるか。

13.ダニエル・ジョンソン(OF)/Daniel Johnson
(2A/3A)123G 483AB 19HR 50BB 118K 12SB .290/.361/.507/.868
◎肩 / ◯スピード パワー / △コンタクト
コンタクト以外の4ツールがプラス評価のアスリート。課題とされてきたヒットツールも19年はキャリアハイの四球率9.1%をマークするなど磨かれつつある。俊足だが12盗塁/10盗塁死と走塁技術を磨く必要がある。守備ではCFに相応しいツールを有しているが、ダブルプラスの強肩からRFが最もフィットするだろう。

14.ユー・チャン(SS/3B)/Yu Chang
(3A)68G 253AB 9HR 26BB 67K .253/.322/.427/.748
(MLB)28G 73AB 1HR 11BB 22K .178/.286/.274/.560
◯パワー 肩 3B守備 / △コンタクト
台湾出身の攻撃型遊撃手。遊撃手離れしたパワーを持っており、広角に鋭い打球を飛ばす。課題のコンタクトも18年の三振率31.5%から23.7%に改善された。チームにはF.リンドーアがいるため三塁転向が既定路線。将来像はパワースタッツが魅力のユーティリティーか。

15.ジェームズ・カリンチャック(RHP)/James Karinchak
(R/2A/3A)2.67ERA 30.1IP BB/9=5.0 K/9=22.0 K/BB=4.35
(MLB)1.69ERA 5.1IP BB/9=1.7 K/9=13.5 K/BB=8.0
◎奪三振 / ◯速球 カーブ / ✖コントロール
19年にマイナーでK/9=22.0とあり得ない奪三振率を残したパワーリリーバー。平均97マイルの速球に85マイル前後のえげつない落差を誇る”お化け縦カーブ”で三振の山を築く。マイナー3年でBB/9=5.5とコントロールを磨く必要はあるが、クラセと共に勝利の方程式になれる逸材。

16.ガブリエル・ロドリゲス(SS)/Gabriel Rodriguez
(DSL/R)56G 208AB 3HR 19BB 49K .231/.321/.361/.682
◯ツール / △素材型
18年に契約金210万ドルで入団のベネズエラ出身SS。オールラウンドなツールを有しており、レギュラーSSに相応しいポテンシャルを秘めている。打撃練習では素晴らしいパワーを披露しており、ゲームパワーを伸ばせるかが課題。守備は長くSSに残れるとの見立て。

17.ボビー・ブラッドリー(1B)/Bobby Bradley
(3A)107G 402AB 33HR 46BB 153K .264/.344/.567/.912
(MLB)15G 45AB 1HR 4BB 20K .178/.245/.356/.600
◎パワー / ✖守備走塁 コンタクト
マイナー6年で147本塁打の飛ばし屋も、アベレージ面で伸び悩み立ち位置が危うくなっている。19年はキャリアハイとなる33ホーマーを放ったが、メジャーでは49打席で打率.178と打てなかった。守備走塁での貢献も見込めないため、相当打てなければ長くメジャーで活躍するには厳しいだろう。

18.ジーンカルロス・メヒア(RHP)/Jean Carlos Mejia
(A+)4.09ERA 33.0IP BB/9=2.5 K/9=9.8 K/BB=4.00
◯グラウンドボーラー コマンド / △素材型 コンディション不良
91-94マイルのシンカーとシャープなスライダー主体のグラウンドボーラー。マイナーでは4年連続K/BB=4.0オーバーとコマンドも良い。肘のコンディション不良で19年は33イニングのプレーにとどまっており、耐久性を示せるかがポイント。

19.エリー・モーガン(RHP)/Elijah Morgan
(A+/2A/3A)3.39ERA 140.2IP BB/9=2.6 K/9=9.3 K/BB=3.65
◯チェンジアップ 奪三振 / △球威 体格
速球は最速でも92マイル止まりだが、「D.ダフィー(ロイヤルズ)のgif画像を何度も見て研究した」というサークルチェンジを武器に三振の山を築く。球威不足な上に体格も先発投手としては小柄な点は気掛かり。2年続けて140イニング以上を消化するなどスタミナ面の不安は払拭しつつある。

20.ルイス・オビエド(RHP)/Luis Oviedo
(A)5.38ERA 87.0IP BB/9=4.1 K/9=7.4 K/BB=1.80
◯速球 4球種 / △コントロール 素材型
94-98マイルの速球でゾーンを積極的に攻める投げっぷりの良い右腕。カーブ、スライダー、チェンジアップを扱え、磨けば4球種揃ったスターターになれる。加えて6-4/170と体格も先発向き。天井はローテーション3番手クラス。

Plus One Prospect
カルロス・バルガス(RHP)/Carlos Vargas
(A-)4.52ERA 77.2IP BB/9=2.8 K/9=8.2 K/BB=2.96
◯速球 スライダー / △素材型 コントロール チェンジアップ
躍動感のある力んだフォームからMAX100マイルの速球&ハードスライダーのコンビネーションは威力抜群。チェンジアップの精度とコントロールを磨いていく必要があり、もし改善されなければブルペンに回るだろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿