2020年1月10日金曜日

2020 DETROIT TIGERS TOP 20 PROSPECTS

2020 DETROIT TIGERS

TOP 20 PROSPECTS

Casey Mize(RHP)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.ケーシー・マイズ(RHP)/Casey Mize
(A+/2A)2.55ERA 109.1IP BB/9=1.9 K/9=8.7  K/BB=4.61
◯球威 コマンド 3球種 体格 即戦力 / △肩のコンディション
18年ドラフト全体1位指名。速球、スライダー、スプリット、コマンドいずれもプラス評価でエースポテンシャル。19年は肩のコンディション不良もあったが、2Aデビュー戦でいきなりノーヒッターを達成するなど圧倒的だった。今季は新人王を争う?

2.マット・マニング(RHP)/Matt Manning
(2A)2.56ERA 133.2IP BB/9=2.6 K/9=10.0 K/BB=3.89
◯速球 3球種 体格 奪三振 / 
父は元NBAプレーヤー。父譲りの6-6/185の体格に恵まれた運動能力を秘める大器。長身から繰り出される速球&カーブは球威抜群で、チェンジアップも平均以上のボールに成長した。ばらつきのあるリリースを改善できればプラスピッチ3球種のローテーション上位ポテンシャル。

3.タリク・スクーバル(LHP)/Tarik Skubal
(A+/2A)2.42ERA 122.2IP BB/9=2.7 K/9=13.1 K/BB=4.84
◯速球 奪三振 スライダー / △コマンド チェンジアップ
18年ドラフト9巡目。大学では制球難に苦しんでいたが、19年はマイナー全体3位の179Kを奪うなどブレーク。特に2A昇格後は9先発でK/9=17.4と圧倒的だった。常時94-95マイルの速球とスライダーを軸にインサイドを強気に攻める。チェンジアップも向上したが、安定感を磨きたい。

4.ライリー・グリーン(OF)/Riley Greene
(R/A-/A)57G 221AB 5HR 22BB 63K .271/.347/.403/.749
◯打撃 /△素材型 RF向き?
19年ドラフト全体5位の高卒選手。バレル性の打球を量産するヒットツールが高評価で、すでにゲームパワーも示している。スピード&肩は平均以上で、マイナーではCFを守ったが、将来的にはRFに回るだろうと言われている。まだまだ未完成でメジャー昇格までは時間がかかりそうだ。

5.アイザック・パレイデス(3B)/Isaac Paredes
(2A)127G 478AB 13HR 57BB 61K .282/.368/.416/.784
◯打撃 肩 アプローチ / △スピード 3B守備 
20歳にして完成された打撃。パワーは発展途上だが、バレルやアプローチを熟知しており、19年は四球率10.3%・三振率11.1%と素晴らしい打撃内容。守備面ではSSから3Bにコンバートされたが、ガッシリした体格と守備範囲の狭さから最終的には1Bに回るだろうと見られている。

6.アレックス・ファエド(RHP)/Alex Faedo
(2A)3.90ERA 115.1IP BB/9=2.0 K/9=10.5 K/BB=5.36
◯奪三振 / △耐久性 球威ダウン 一発病
フロリダ大では平均以上の3球種を扱うエースポテンシャルを見せていたが、プロでは球威ダウンにより評価を落としている。92マイルの速球とスライダー主体の投球で、チェンジアップはめったに投げない。HR/9=1.3と被弾の多さがネック。球威を回復できるかがキャリアの鍵を握る。

7.ジェーク・ロジャース(C)/Jake Rogers
(2A/3A)76G 252AB 14HR 37BB 79K .250/.361/.484/.845
(MLB)35G 112AB 4HR 13BB 51K .125/.222/.259/.481
◎C守備 肩 / ◯パワー / △コンタクト
マイナートップレベルの守備力を有し、最低でもバックアップ捕手にはなれる。打撃は低打率ながら一発があり、上手くメジャーに適応できれば20本塁打前後が見込める。19年はマイナーで盗塁阻止率53%、メジャーでも34試合で39%と優秀な数字。

8.ダズ・キャメロン(OF)/Daz Cameron
(3A)120G 448AB 13HR 62BB 152K 17SB .214/.330/.377/.707
◯パワー CF守備 / △素材型 コンタクト
父マイクはゴールドグラブ3度の元メジャーリーガー。父のような突出したツールは持っていないが、走攻守オールラウンド。22歳にして3Aでフルシーズンを過ごすなど指揮官からの評価は高い。打撃はコンタクトに苦しんでいるがパワフル。CF守備も平均以上の評価。

9.フランクリン・ペレス(RHP)/Franklin Perez
(A+)2.35ERA 7.2IP BB/9=5.9 K/9=7.0 K/BB=1.20
◯速球 4球種 コマンド 体格 / △肩の故障
17年夏にJ.バーランダーの見返りとしてアストロズから加入。肩の故障により19年は2登板に終わったが、健康ならば平均以上の4球種をコマンドよく扱うローテーション半ばポテンシャル。

10.ウィリー・カストロ(SS)/Willi Castro
(3A)119G 465AB 11HR 37BB 110K 17SB .301/.366/.467/.833
(MLB)30G 100AB 1HR 6BB 34K 0SB .230/.284/.340/.624
◯SS守備 コンタクト / △パワー 
コンタクトのよいスイッチヒッターで、パンチ力を秘めているが今一つ試合の中で発揮しきれていない。二桁本塁打相当のパワーはある。守備では強肩で遊撃としてふさわしい守備範囲を示しているがルーティンプレーに課題。天井は高くないが少なくともユーティリティーにはなれそうだ。

11.ジョーイ・ウェンツ(LHP)/Joey Wentz
(2A)4.20ERA 128.2IP BB/9=3.4 K/9=9.6 K/BB=2.80
◯速球 3球種 体格 / △耐久性
昨夏にシェーン・グリーンとのトレードで加入。92-93マイルの速球にカーブ&チェンジアップはどちらも決め球として使える。6-5/210の恵まれた体格、勤勉なメークアップから健康さえ維持できればローテーション半ばポテンシャル。

12.パーカー・メドウズ(OF)/Parker Meadows
(A)126G 443AB 7HR 47BB 113K 14SB .221/.296/.312/.607
◯パワー スピード CF守備 / △コンタクト 素材型
18年ドラフト2巡目の高卒選手。オースティン・メドウズ(レイズ)の弟。長身でコンタクトに不安はあるがCFに残れる守備力と「20-20」も狙えるパワー&スピードを両立。空振りが多く、コンタクト面に課題。

13.ウェンセール・ペレス(SS)/Wenceel Perez
(A)124G 459AB 3HR 45BB 87K 21SB .233/.299/.314/.613
◯コンタクト スピード SS守備 / △素材型 / ✖パワー
体は大きくないが、パワー以外の4ツールは平均以上。初のフルシーズンは振るわなかったが、19歳にしてAで1シーズン出続けた点は評価したい。走守のアップサイドはすでに高く、平均以上のSS守備を見せている。打撃はアベレージ重視で、外野の間をライナーで破る。パワーレスはネックだが、守備型SSとして下位打線のレギュラーになれるほどのポテンシャルはある。


14.ポール・リチャン(RHP)/Paul Richan
(A+)4.00ERA 123.2IP BB/9=1.5 K/9=8.4 K/BB=5.75
◯4球種 コマンド / △球威 
スライダーの扱いに長けていてカウント球としても決め球としても使える。速球は90マイル前後だがコマンドに優れ、カーブ&チェンジアップで緩急を生み出す。打者を圧倒するような球威はないが、優れたK/BBで試合を作り上げるバックアップSPになれるだろう。

15.エルビン・ロドリゲス(RHP)/Elvin Rodriguez 
(A+)3.77ERA 133.2IP BB/9=3.0 K/9=7.5 K/BB=2.55
◯3球種 伸びしろ / △素材型
ジャスティン・アップトンとのトレードで18年にエンゼルスから加入。90マイル前後だった球速は91-95マイルに上昇し、カーブ&チェンジアップも平均以上の評価。フォームも滑らかで両コーナーに投げ分けることができる。6-3/160と体格も細身で伸びしろが見込める。

16.ニック・キンターナ(3B)/Nick Quintana
(A-/A)66G 232AB 2HR 25BB 82K .194/.273/.280/.553
◯パワー 3B守備 / ✖コンタクト
19年ドラフト2巡目。アッパースイングから繰り出すパワーと平均以上の3B守備のパッケージ。コンタクトは脆く、AでOPS.454と苦戦した。高校ではSSだったアスリートで、3B守備は疑う余地なし。あとは打てるかどうかだけが問題だ。

17.ボー・バロウズ(RHP)/Beau Burrows
(3A)5.51ERA 65.1IP BB/9=4.4 K/9=8.4 K/BB=1.91
◯速球 / △リリーフ向き? チェンジアップ コマンド
15年ドラフト1巡目。常時92-94マイルの伸びのある速球とスピンの利いたパワーカーブは威力抜群。先発に残るにはコマンドとチェンジアップを磨いていく必要がある。球種的な問題からリリーフ向きか。

18.ロニー・ガルシア(RHP)/Rony Garcia
(A+/2A)4.01ERA 130.1IP BB/9=3.1 K/9=8.9 K/BB=2.87
◯速球 カーブ / △チェンジアップ リリーフ向き?
今オフ、ルール5ドラフトの全体1位指名でヤンキースから獲得。速球はMAX96マイルも、試合後半まで維持することができず、マルチイニングをこなすリリーバーが適任と見られている。変化球はカーブを最も得意としており、19年はカッターを習得。チェンジアップは平均以下。

19.アンドレー・リプシウス(3B/2B)/Andre Lipcius
(A)67G 253A 2HR 27BB 57K .273/.344/.360/.704
◯打撃 / △3B守備 / ✖スピード
19年ドラフト3巡目。16位のキンターナと比べると運動能力で劣るが、ヒットツールは上。安定してコンタクトを生み出し、キンターナとは対照的にAで打率.273と適応した。スピードに乏しく、3B守備は平均以下。1B転向も視野に入れなければいけないだろう。

20.アディンソ・レイエス(SS)/Adinso Reyes
(DSL)62G 242AB 7HR 14BB 51K .331/.379/.508/.887
◯打撃 / △素材型
18年に契約金145万ドルで入団のドミニカン。18歳離れした打撃の完成度を誇り、素早いバットスピードでバレル性の打球を量産する。守備ではSSとして必要な肩の強さとグラブ捌きを有しているが、体つきから3Bが適任か。

Plus One Prospect
ロベルト・カンポス(OF)/Roberto Campos
◯パワー / △両翼向き 素材型
19年に契約金285万ドルで入団のキューバ出身16歳。6-3/200のガッシリした体格からプラスのパワーを披露するスラッガー候補。年齢に比した選球眼も併せ持っている。外野守備はすでにコーナー向きとの烙印を押されている。

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