2020年1月14日火曜日

2020 MINNESOTA TWINS TOP 20 PROSPECTS

2020 MINNESOTA TWINS

TOP 20 PROSPECTS

Royce Lewis(SS)&Alex Kirilloff(1B/OF)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.ロイス・ルイス(SS)/Royce Lewis
(A+/2A)127G 517AB 12HR 38BB 123K 22SB .236/.290/.371/.661
◯パワー スピード メークアップ / △素材型 コンタクト
ツインズとしてはジョー・マウアー以来となる全体1位指名。平均以上のSSになれる守備力&若き日のジョージ・スプリンガー(アストロズ)と比較されるパワー&20-80スケールで70評価のスピードを兼ね備える。19年はA+/2AでOPS.661とヒットツールに不安を露呈した。オフのAFLではOPS.975の活躍でMVPを受賞。20年はシーズンで爆発なるか。

2.アレックス・キリロフ(1B/OF)/Alex Kirilloff
(A+)94G 375AB 9HR 29BB 76K .283/.343/.413/.756
◯打撃 パワー / △素材型 
本人も尊敬するというジョシュ・ハミルトン(元レンジャース)を彷彿とさせる豪快なスイングがトレードマーク。大振りながら並外れた打撃センスでパワーとアベレージを両立。高校ではCFを守っていた運動能力も合わせてコディ・べリンジャー(ドジャース)と共通点が多い。19年は手首の故障の影響もあり、ややパフォーマンスを落とした。

3.トレバー・ラーナック(OF)/Trevor Larnach
(A+/2A)127G 476AB 13HR 57BB 124K .309/.384/.458/.842
◯打撃 アプローチ / △守備走塁
18年ドラフト全体20位。走守は平均以下だが打撃が武器のスラッガー。守備は両翼向き。打撃は三振も四球も多いアプローチだが、ライナーが多く30二塁打をマーク。13本塁打止まりでプラスと評されるパワーにやや疑問はあるが、将来は少なくとも左のプラトーン要員にはなれるだろう。

4.ジョーダン・バラゾビック(RHP)/Jordan Balazovic
(A/A+)2.69ERA 93.2IP BB/9=2.4 K/9=12.4 K/BB=5.16
◯速球 3球種 体格 奪三振 / △素材型
6-5/215の恵まれた体格から90マイル中盤の速球&キレあるスライダー&チェンジアップのコンビネーションはすでにローテーション半ばポテンシャル。19年は支配的なシーズンを送り、伸びしろも大きい。フォームを固めて安定感を高められればエースポテンシャルだ。

5.ホアン・ドゥラン(RHP)/Jhoan Duran
(A+/2A)3.76ERA 115.0IP BB/9=3.1 K/9=10.6 K/BB=3.40
◯速球 スプリット 体格 奪三振 グラウンドボーラー / △コマンド 変化球
長身から力強い速球を投げ下ろし、高い奪三振とゴロアウト率を誇る右腕。大柄な体格から96-98マイルの速球と、90-93マイルのスプリットとシンカーの中間「スプリンカー」を投げ下ろす。カーブは角度があり、決め球にもゴロを打たせるのにも有効。コマンドを磨き続けることができればローテーション半ばポテンシャル。

6.ケオニ・キャバコ(SS)/Keoni Cavaco
(R)25G 87AB 1HR 4BB 35K .172/.217/.253/.470
◯パワー 肩 / △素材型 / ✖コンタクト
19年ドラフト全体13位指名の高校生。未完成でメジャー昇格までは長い時間がかかるが、長打力と守備力を兼ね備えた三塁手になれる大器。現在は遊撃を守っているが、体格の成熟とともに三塁に移った方がよいとの評価。完成型はマニー・マチャド(パドレス)。

7.ブレント・ルーカー(OF/1B)/Brent Rooker
(3A)65G 228AB 14HR 35BB 95K .281/.398/.535/.933
◯パワー / △守備走塁 コンタクト
元ツインズ主砲ジョシュ・ウィリンガムと比べられる豪快なパワーヒッター。19年は三振率34.7%とコンタクト能力に懸念があるが、65試合で30本の長打、ISO.254をマークしたパワーは魅力大。外野にはエディ・ロサリオとマックス・ケプラー、一塁にはミゲル・サノーがいるため、DHの枠を争うしかないだろう。

8.ライアン・ジェファーズ(C)/Ryan Jeffers
(A+/2A)103G 368AB 14HR 37BB 83K .264/.341/.421/.762
◯パワー C守備 / △コンタクト 肩
成熟したアプローチと二桁本塁打が見込める長打力が魅力の攻撃型捕手。19年は2A昇格後に24試合で4本塁打・OPS.856とよく打って打撃面の評価を上げた。守備では肩の強さは目立たないがフレーミングとブロッキングが優秀で平均以上のレシービング評を得ている。レギュラーになれるかは微妙なラインだが、守備もすでに計算できるため優秀な控え捕手になれるだろう。

9.ルイス・ソープ(LHP)/Lewis Thorpe
(3A)4.58ERA 96.1IP BB/9=2.3 K/9=11.1 K/BB=4.76
(MLB)6.18ERA 27.2IP BB/9=3.3 K/9=10.1 K/BB=3.10
◯3球種 奪三振 / △耐久性 
オーストラリア出身の逸材。先発に相応しい球威を有しており、K/BBは18年=4.36、19年=4.76と高水準でコマンドも悪くない。メジャーではリリーフ中心の起用となったが、先発としてまだ可能性はあるだろう。

10.ブレイン・エンロウ(RHP)/Blayne Enlow
(A/A+)3.82ERA 110.2IP BB/9=3.1 K/9=7.7 K/BB=2.50
◯カーブ 速球 体格 / △素材型
ホセ・べリオスと似たタイプの右腕。変化球&コントロールはすでに発達しており、球速が伸びればべリオスのように大きな飛躍が期待できる。6-3/170と伸びしろの期待できる体格で、すでに高校時90-94マイルだった球速は92-96マイルにアップ。20年開幕時点で21歳。まだまだ伸びるはず。

11.クリス・バリモント(RHP)/Chris Vallimont
(A/A+)3.24ERA 127.2IP BB/9=2.9 K/9=10.6 K/BB=3.66
◯速球 5球種 奪三振 体格 / △コントロール
長身からMAX97マイルの速球とスライダー、カーブ、チェンジアップ、カッターの5球種を扱うパワフルな右腕。大柄な体格ゆえフォームの再現性が課題になっていたが、コントロールも日々改善されている。このままコントロールを磨ければローテーション半ばポテンシャル。

12.ミサエル・アービナ(OF)/Misael Urbina
(DSL)50G 183AB 2HR 23BB 14K 19SB .279/.382/.443/.825
◯コンタクト スピード 守備 / △パワー 肩 素材型
ダイナミックな1番CFになれる運動能力抜群の原石。スピード、コンタクト、守備の3ツールが平均以上。パワーと肩が平均未満の評価。三振率6.5%・四球率10.6%のアプローチは非凡なものがある。

13.マット・カンテリオ(RHP)/Matt Canterino
(R/A)1.44ERA 25.0IP BB/9=2.9 K/9=11.2 K/BB=3.88
◯3球種 / △フォーム リリーフ向き?
打者を圧倒するほどの球威はないが、キレのある3球種をコントロールよく扱う右腕。プロデビューでは被打率.096と完璧に抑え込んだ。しかし目一杯力んで投げるフォームから先発適性には疑問の声が多い。マイナーではBB/9=2.89とコントロールに問題は見せておらず、しばらくは先発として機会を与えられるだろう。

14.マット・ウォルナー(OF)/Matt Wallner
(R/A)65G 252AB 8HR 24BB 80K .258/.357/.452/.810
◯パワー 肩 / △コンタクト スピード 
19年ドラフト全体39位指名のカレッジ出身スラッガー。コンタクトは荒いがパワーが魅力で、プロデビューでは65試合で31本の長打を放ち、ISO.194と実戦でも長打力を発揮した。四球率8.2%は及第点だがボール球に出を出すことが多く、三振率27.5%と課題は明白。スピードは平均以下だが、大学では90マイル中盤の速球を武器にリリーバーでも活躍した強肩の持ち主で、プロではRFを守った。コンタクトを改善できればレギュラーで20ホーマー以上が見込める。

15.ニック・ゴードン(SS/2B)/Nick Gordon
(3A)70G 292AB 4HR 18BB 65K 14SB .298/.342/.459/.801
◯守備走塁 二塁打多い / △パワー ツール
ディー・ゴードン(マリナーズ)の弟。兄のようなズバ抜けたスピードスターではないが、シュアにライナーを打ち分ける二塁打マシーンで、19年は70試合で29二塁打を放った。加えて二遊間の守備力も平均以上。レギュラーとしてはやや物足りないが、スーパーユーティリティーとしてロースターに柔軟性を与えてくれるだろう。

16.トラビス・ブランケンボーン(2B)/Travis Blankenhorn
(R/A)28G 100AB 1HR 7BB 33K .240/.287/.370/.657
◯パワー / △コンタクト フリースインガー スピード
フリースインガーでK/BBの比率は良くないが、2Bとしては破格のパワーの持ち主。昨季はコンタクトが安定するようになり、2Aで18本塁打・ISO.196とパワーを実戦でも発揮した。昨季は主に2Bを守ったが、3B/LFでも経験を積んでおり、打力を武器にユーティリティの座を狙える。

17.コール・サンズ(RHP)/Cole Sands
(A/A+/2A)2.68ERA 97.1IP BB/9=1.8 K/9=10.0 K/BB=5.68
◯コマンド / 
ハイフロアーなバックエンドSPタイプ。92-94マイルの動きの良い速球と平均から平均以上のチェンジアップを武器にプロ1年目で防御率2.68・K/BB=5.68と好投。スローカーブはプロ入り後に軌道修正に成功した。

18.ギルバート・セレスティーノ(OF)/Gilberto Celestino
(A/A+)125G 480AB 10HR 50BB 85K 14SB .277/.349/.410/.759
◯CF守備 / △素材型 パワー 
目立ったツールは持っていないが、アルバート・アルモラ(カブス)と比較される好守のCF。打撃はアルモラ同様にコンタクト重視でパワー向上が課題。19年は四球率9.5%&10ホーマーをマークするなど「パワーレスなフリースインガー」という前評判を克服しっつある。

19.ワンダー・ハビアー(SS)/Wander Javier
(A)80G 300AB 11HR 35BB 116K .177/.278/.323/.601
◯ファイブツール / △素材型
15年にミゲル・サノーを上回る球団最高額の契約金$4Mで入団の大器。ズバ抜けたファイブツールを有し、順調に育てばMLBを代表する遊撃手になれる。19年は肩の故障からの復活年となったが、打率.177と振るわず。パワーは文句無しだがアプローチは要改善。

20.アキル・バドゥー(OF)/Akil Baddoo
(A+)29G 117AB 4HR 12BB 39K 6SB .214/.290/.393/.683
◯スピード / △肩 素材型
チームOBのトリ・ハンターと比較される原石。ベストツールは20-80スケールで60のスピード。打撃はラインドライブ重視で、パンチ力もある。三振も四球も多い辛抱強いアプローチだが、もう少し確実性を高めていきたい。守備はCFとしてやっていけるだけの資質がある。

21.ユニアー・セベリーノ(2B)/Yunior Severino
(R/A)28G 100AB 1HR 7BB 33K .240/.287/.370/.657
◯パワー / △素材型 スピード
元々はブレーブスと契約も、ブレーブスが海外FAで不正をしていたためFA処分に。その後ツインズと契約金$2.5Mの契約を結んだ。スムーズなスイングと2B向きの守備力からR.カノー(メッツ)と比較するスカウトも。

Plus One Prospect
ベイリー・オバー(RHP)/Bailey Ober
(R/A+/2A)0.69ERA 78.2IP BB/9=1.0 K/9=11.4 K/BB=11.11
◎コマンド / △球威
マイナー3年で計181.2回を投げてK/BB=10.62と衝撃的な数字を残している右腕。6-9/260の体格も規格外。80マイル後半のスピンの利いた速球とチェンジアップを主体にスライダー&カーブでカウントを稼ぐ。

0 件のコメント:

コメントを投稿