2020年2月23日日曜日

2020 HOUSTON ASTROS TOP 20 PROSPECTS

2020 HOUSTON ASTROS

TOP 20 PROSPECTS

Forrest Whitley(RHP)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.フォレスト・ウィットリー(RHP)/Forrest Whitley
(R/A+/2A/3A)7.99ERA 59.2IP BB/9=6.6 K/9=13.0 K/BB=1.95
◯球威 4球種 体格 奪三振 / ✖コントロール
エースポテンシャルも昨季は禁止薬物の使用により開幕から50試合出場停止。復帰後も制球難に苦しみ、不安定なパフォーマンス。オフのAFLでは6先発で防御率2.88と好投しており、今季の復活に期待したい。プラスピッチ4球種のポテンシャルは疑う余地なし。

2.ホセ・ウルキディ(RHP)/Jose Urquidy
(2A/3A)4.46ERA 103.0IP BB/9=1.8 K/9=11.7 K/BB=6.38
(MLB)3.95ERA 41.0IP BB/9=1.5 K/9=8.8 K/BB=5.71
◯コマンド チェンジアップ / △球威
無名投手だったが、昨季メジャーデビューを飾るとポストシーズンで好投。一気に注目を集めた。ポストシーズンでは96-97マイルを叩き出していたが、通常は90マイル前半程度。速球、スライダー、チェンジアップで自在にストライクゾーンを操る。

3.エイブラハム・トロ・ヘルナンデス(3B)/Abraham Toro-Hernandez
(2A/3A)114G 442AB 17HR 58BB 82K .324/.411/.527/.938
(MLB)25G 78AB 2HR 9BB 19K .218/.303/.385/.688
◯パワー アプローチ 肩 / △3B守備
マイナー3年で打率.248止まりのスイッチヒッターが一気にブレーク。パワーとアプローチを両立しており、平均以上の打者になり得る。見た目以上に運動能力も高く、走力もあるが三塁守備は平均以下。一塁や外野での起用になるかもしれない。

4.ブライアン・アブレイユ(RHP)/Bryan Abreu
(A+/2A)4.83ERA 91.1IP BB/9=5.3 K/9=12.4 K/BB=2.33
(MLB)1.04ERA 8.2IP BB/9=3.1 K/9=13.5 K/BB=4.33
◎カーブ / ◯速球 奪三振 / ✖コマンド チェンジアップ 素材型
高スピンレートのパワーカーブが武器でL.マカラースと比較されている。得意のカーブはメジャーでも被打率.091・空振り率27.4%と冴えわたっていた。速球も93-97マイルとパワフル。コントロールとチェンジアップの精度を磨く必要がある。マイナー6年でBB/9=5.5。

5.フレウディス・ノバ(SS)/Freudis Nova
(A)75G 282AB 3HR 15BB 68K 10SB .259/.301/.369/.670
◯パワー スピード 肩 / ✖素材型 守備 アプローチ
H.ラミレス(元レッドソックス)と比較される大器。「20-20」も狙える遊撃手離れしたオフェンス力を有するが、長く遊撃を守り続けられるかは疑問。フリースインガーで打席での辛抱強さを学ぶ必要がある。荒さは目立つが、傘下の野手では一番天井が高い。

6.ジェレミー・ペーニャ(SS)/Jeremy Pena
(A/A+)109G 409AB 7HR 47BB 90K 20SB .303/.385/.440/.825
◯SS守備 アプローチ / △パワー 打撃
守備力が極めて高く、仮に打率.230程度でもA.エチャバリア(元マーリンズなど)のようなレギュラー遊撃手になれるだろう。課題の打撃面でも筋力UPに成功し、長打力をつけている。アプローチも辛抱強く、ある程度の出塁率は残せるだろう。

7.コリー・リー(C)/Korey Lee
(A-)64G 224AB 3HR 28BB 49K .268/.359/.371/.730
◯肩 パワー / △コンタクト C守備
19年ドラフト1巡目。攻守に荒さが目立つが、プルサイドへのパワーと20-80スケールで70評価のキャノンアームが自慢。フレーミング&レシービングいずれも課題があるが、アストロズスカウト陣はリーの運動能力を買っているようだ。

8.クリスチャン・ハビアー(RHP)/Cristian Javier
(A+/2A/3A)1.74ERA 113.2IP BB/9=4.7 K/9=13.5 K/BB=2.88
◯速球 3球種 奪三振 / △コマンド
速球は速くても93-94マイル程度だが、長い腕をグニャンとしならせる独特のフォームのおかげで打者は5-6マイル速く感じ、昨季は被打率.130をマーク。絶対的な決め球はないが、スライダー&チェンジアップ&カーブもしっかりと扱える。

9.タイラー・アイビー(RHP)/Tyler Ivey
(R/A+/2A)1.38ERA 52.0IP BB/9=3.5 K/9=11.8 K/BB=3.40
◯4球種 コントロール / △球威 コンディション 松ヤニ疑惑
平均以上のコントロールで4球種を効果的に投げ分けるローテーション3-4番手クラスの投手。90-95マイルのホップ型の速球と70マイル台のカーブは相性抜群。肘の痛みで5-6月を離脱したコンディション面と昨季試合中にグラブに異物(松ヤニ)が塗ってあり退場になるなど何かと不安がある。

10.エノリ・パレデス(RHP)/Enoli Paredes
(A+/2A)2.78ERA 94.0IP BB/9=4.0 K/9=12.3 K/BB=3.05
◯速球 スライダー 奪三振 / ×体格 コントロール チェンジアップ
ヨーダノ・ベンチュラ(元ロイヤルズ)と比べられる小さな大投手。力いっぱいのフォームから放たれる94-98マイルの速球とプラスのスライダーのコンビネーションは強烈。平均以下のコントロールとチェンジアップを磨いていくことができればローテーション半ばクラスになれる。

11.ルイス・ガルシア(RHP)/Luis Garcia
(A/A+)2.98ERA 108.2IP BB/9=4.1 K/9=13.9 K/BB=3.36
◯速球 チェンジアップ 奪三振 / ×コントロール
88-92マイルだった速球はアストロズの育成プログラムによって92-97マイルにまで上昇。元々得意にしていたチェンジアップとのコンビネーションで三振の山を築いた。コントロールは良くないが、元々技巧派だったこともあり、ゾーンの出し入れなどのスキルは高い。

12.ブレット・コナイン(RHP)/Brett Conine
(A/A+/2A)2.20ERA 114.1IP BB/9=2.3 K/9=10.5 K/BB=4.62
◯カーブ 奪三振 / △チェンジアップ
長身から投げ下ろされるスパイクカーブが絶品。18年にプロ入り時から速球も2マイルほどUPし、常時90-94マイルとまずまず。コマンド能力も平均以上で、打者を圧倒するような球威はないが、メジャーでもやっていけるだろう。

13.ハンター・ブラウン(RHP)/Hunter Brown
(A-)4.56ERA 23.2IP BB/9=6.8 K/9=12.5 K/BB=1.83
◯速球 奪三振 / △コマンド 
ホップ型の92-100マイルの速球は強烈の一言で、空振りの山を築く。コントロールに課題があるが、改善の兆しを見せている。プロ最初の14イニングで16四球を出したが、それ以降は12イニングで4個に抑えた。カーブ&スライダーもよく切れる。

14.ブレアー・ヘンリー(RHP)/Blair Henley
(R/A-)1.47ERA 36.2IP BB/9=2.2 K/9=12.3 K/BB=5.56
◯奪三振 カーブ / △素材型 コマンド チェンジアップ
19年ドラフト7巡目。プロ入り後に球速が上昇しており、支配的なプロデビューを飾った。93-94マイルに達する速球と高スピンレートのカーブのコンビネーション。コントロールとチェンジアップの精度を磨いていく必要がある。

15.ヨハンセ・トーレス(RHP)/Jojanse Torres
(A/A+)1.71ERA 94.2IP BB/9=4.4 K/9=10.2 K/BB=2.33
◯速球 奪三振 / △素材型 コントロール
肩の強さが傑出しているファイヤーボーラー。95-100マイルの速球で積極的にゾーンを攻め、チェンジアップで緩急も生み出せる。スライダーもプラスピッチになり得るが、コントロールの悪さを克服しなければいけない。18年に22歳でプロ入りと遅咲きで、これからの活躍に期待したい。

16.ジョーダン・ブルワー(OF)/Jordan Brewer
(A-)16G 54AB 1HR 2BB 6K .130/.161/.185/.346
◯パワー スピード  / △コンタクト 両翼向き
19年ドラフト3巡目のカレッジ選手。プロデビューは不発に終わったが、身体能力の高さはアストロズ傘下No.1とも言われている。空振りの多さは懸念材料だが、適応できれば「20-20」も狙える。CFに残れる資質があるが、外野両翼がフィットするとの見立て。

17.コリン・バーバー(OF)/Colin Barber
(R)28G 99AB 2HR 19BB 29K .263/.387/.394/.780
◯パワー スピード / △素材型 両翼向き
19年ドラフト4巡目の高卒選手。ズバ抜けたスイングスピードを示し、バットコントロールも年齢に比して発達しているため、大化けする可能性を秘めている。Rでは四球率16.0%と上質な見極めを披露。スピードは平均以上だが、守備はコーナー向き。

18.ブランドン・ビエラク(RHP)/Brandon Bielak
(2A/3A)4.22ERA 121.2IP BB/9=3.7 K/9=8.8 K/BB=2.38
◯速球 4球種 / △チェンジアップ コマンド
オーバースローからキレの良い4球種を投げ分ける。スピンレートの高い91-94マイルの速球、決め球のスパイクカーブ、左打者に有効なチェンジアップはいずれも平均以上の評価。平均以上のコマンド能力を持っているが、ゾーンの四隅を狙いすぎるため四球は多い。

19.ハイロ・ロペス(RHP)/Jairo Lopez
(R/A-)1.41ERA 51.0IP BB/9=4.1 K/9=10.8 K/BB=2.65
◯打撃 パワー / ✖スピード LF守備
体は大きくないが、92-95マイルの速球とプラスのカーブは力強く、19歳にしてチェンジアップも平均レベル。R/A-ではやや四球数が多かったが、支配的なパフォーマンスを披露した。ゲーム感覚やフォームの力感も良く、先発投手向き。

20.ホセ・アルベルト・リベラ(RHP)/Jose Alberto Rivera
(A)3.81ERA 75.2IP BB/9=4.3 K/9=11.3 K/BB=2.64
◎速球 / ✖コントロール
腕を素早く振り抜き、97-102マイルの速球を投げ込む。80マイル中盤のスプリットとスライダーは洗練する必要があるが、モノにできれば恐ろしい投手になれるだろう。目一杯力を込めて投げるフォームのためコントロールが悪く、リリーフ向きか。

Plus One Prospect
テイラー・ジョーンズ(1B/OF)/Taylor Jones 
(3A)125G 447AB 22HR 68BB 112K .291/.388/.501/.889
◯パワー 1B守備 アプローチ / △コンタクト スピード
すでに26歳と歳は食っているが、6-7/225の体格に備わった強靭なパワーとプラスの一塁守備が魅力。学生時代にはバスケットボール選手としても活躍するなど運動能力もまずまずで、三塁や外野も守れる。

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