2020年3月2日月曜日

2020 TEXAS RANGERS TOP 20 PROSPECTS

2020 TEXAS RANGERS 

TOP 20 PROSPECTS

Josh Jung(3B)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.ジョシュ・ヤング(3B)/Josh Jung
(R/A)44G 174AB 2H 18BB 32K 316/.389/.443/.831
◯打撃 肩 / △スピード
19年ドラフト1巡目。滑らかなスイングで二塁打を量産するヒットツールが武器。パワー面には疑問も、一部スカウトは25ホーマーレベルとも。元々は遊撃だったがスピードが平均以下のため三塁転向。堅実なグラブ捌きと平均以上の肩の強さから適任と見られている。

2.サム・ハフ(C)/Sam Huff
(A/A+)127G 475AB 28HR 33BB 154K .278/.335/.509/.845
◯パワー 肩 / △コンタクト スピード
昨季マイナーで28ホーマーを放つなどブレーク。フューチャーズゲームでも特大ホームランを放ちMVPを獲得。アプローチの荒さは懸念材料だが、メジャーで30本も狙える長打力は魅力。守備でも大柄な体格ながらフットワーク&ブロッキングに磨きがかかった。肩も強く盗塁阻止率48%とスキがない。

3.ハンス・クロウズ(RHP)/Hans Crouse
(A)4.41ERA 87.2IP BB/9=2.0 K/9=7.8 K/BB=4.00
◯速球 スライダー 奪三振 体格 / △チェンジアップ コンディション
肘の故障により19先発にとどまり、オフには手術を受けた。最速99マイルの速球と縦に鋭く切れるスライダーはいずれもプラスピッチになり得る。チェンジアップは磨いている段階だが、課題のコントロールは改善を見せた。2位でも良かったが、コンディション面を考慮して3位にとどめた。

4.ニック・ソラック(2B/OF)/Nick Solak
(3A)115G 419AB 27HR  45BB 105K 5SB .289/.362/.532/.894
(MLB)33G 116AB 5HR 15BB 29K 2SB .293/.393/.491/.884
◯パワー コンタクト スピード / △守備 肩
ズバ抜けたコンタクトスキルを活かし、昨季はメジャー/マイナーで計32ホーマーと打撃に関しては心配なし。しかし守備があまりにも拙く、内野に残るのは厳しい状況だ。ベンチに置いておくには惜しい打力だが、レギュラーで辛抱できる守備力でもない。守備難を克服できればスーパーユーティリティーになれる。

5.マキシモ・アコスタ(SS)/Maximo Acosta
◯打撃 スピード 肩 / △素材型
昨夏契約金165万ドルで加入の17歳。ツールや体格からグレイバー・トーレス(ヤンキース)と比べられる大器。すでに高い打撃技術を身に付けており、平均以上の打者になり得る。守備は傑出していないが、SSとして必要な資質を見せており、ポジションに残れるとの見立て。

6.ジョー・パルンボ(LHP)/Joe Palumbo
(2A/3A)3.01ERA 80.2IP BB/9=3.9 K/9=12.0 K/BB=3.09
(MLB)9.18ERA 16.2IP BB/9=4.3 K/9=11.3 K/BB=2.63
◯速球 カーブ 奪三振 / △チェンジアップ 耐久性
クロスファイヤーから最速96マイルの速球と平均以上のパワーカーブのコンボ。メジャーでも16.2回/21Kと自慢の奪三振能力を示した。マイナーでは4年連続K/9=11.0超。しかし、プロ7年で100イニング以上投げたシーズンが一度もなく、耐久性に不安。

7.バイロン・ローラ(OF)/Bayron Lora
◯パワー / △素材型 コンタクト
昨夏に契約金390万ドルで入団の17歳。40ホーマーも狙える驚異的なパワーの持ち主で、ジョーイ・ギャロ(レンジャース)のような選手になり得る。スイングが大振りでコンタクト面に不安。RF守備ではルート取りが荒く、1B転向になるリスクもある。

8.ルイサンジェル・アクーニャ(SS)/Luisangel Acuna
(DSL)51G 202AB 2HR 34BB 26K 17SB .342/.438/.455/.893
◯スピード 肩 / △素材型
ロナルド・アクーニャ(ブレーブス)の弟。体は大きくないが、ゆったりとした一本足から素早く力強いスイングでライナーを量産する姿は兄と重なるものがある。プロ入り前は二塁かセンターへの転向が濃厚と見られていたが、飛躍的に向上を遂げ、遊撃にとどまれる可能性を示した。

9.シェルテン・アポステル(3B/1B)/Sherten Apostel
(A/A+)121G 418AB 19HR 51BB 120K .251/.339/.440/.779
◯パワー 肩 / △素材型 3B守備
キュラソー島出身のプロスペクトで、オランダのU-23やU-18でもプレーの経験がある。体格に恵まれたパワーヒッターで、打席での辛抱強さも身に付けている。守備では肩が強く、失策も減らしたが、一塁転向になるリスクもある。

10.デービス・ウェンゼル(3B)/Davis Wendzel 
(R/A-)7G 19AB 1HR 5BB 6K .316/.458/.526/.985
◯コンタクト 守備 / △パワー スピード
19年ドラフト全体41位指名。1位のヤングと同じくヒットツールに長けた三塁プロスペクトで、ヤングにはパワーで劣るが守備力で勝る。レンジャースはウェンゼルを三塁だけでなく、遊撃や二塁でも起用しているプランを持っている。

11.スティール・ウォーカー(OF)/Steele Walker
(A/A+)120G 457AB 10HR 50BB 78K 13SB .284/.361/.451/.811
◯コンタクト / △パワー 両翼向き?
今オフにノマー・マザーラとのトレードでホワイトソックスから加入。走攻守と穴がなく、中でも三振率がわずか15%コンタクト力に長けている。スピードと肩の強さが平均的で、コーナーに回ると心配するスカウトも多い。パワーナンバーを伸ばせるかが分かれ目。

12.ロニー・ヘンリケス(RHP)/Ronny Henriquez
(A)4.50ERA 82.0IP BB/9=3.0 K/9=10.9 K/BB=3.67
◯速球 3球種 / △素材型 体格
5-10/155と小柄ながら素早い腕の振りで常時93-96マイル、最速98マイルを計測するハードボーラー。スライダー&チェンジアップはどちらも空振りが奪え、決め球になり得る。安定してゾーンに集めるコントロールも備わっており、先発ローテーション半ばクラスのポテンシャル。

13.イェリー・ロドリゲス(RHP)/Yerry Rodriguez
(A)2.08ERA 73.2IP BB/9=2.6 K/9=10.4 K/BB=4.05
◯速球 コマンド 3球種 / △素材型 
92-96マイルの速球を軸にした投球が真骨頂。高めで空振りを奪ったり、低めに沈ませてゴロを打たせたりできる。カーブ&チェンジアップを織り交ぜるが、安定感を磨いていきたい。マイナー4年でB/9=1.9とコマンドにも優れている。

14.リッキー・バナスコ(RHP)/Ricky Vanasco
(A-/A)1.81ERA 49.2IP BB/9=4.5 K/9=13.6 K/BB=3.00
◯速球 奪三振 / △素材型 コントロール チェンジアップ
17年ドラフト15巡目右腕が急成長を遂げている。プロ入り時にMAX93マイルだった速球は99マイルに達し、カーブも第2球種として確立。チームはチェンジアップの向上に取り組ませている。コントロールも磨いていきたい。

15.コール・ウィン(RHP)/Cole Winn
(A)4.46ERA 68.2IP BB/9=5.1 K/9=8.5 K/BB=1.67
◯速球 カーブ 4球種 / △素材型 コントロール
18年ドラフト1巡目の高卒右腕。よく磨かれた右腕で、滑らかで無駄の少ないフォームから92-96マイルの速球を投げ込む。70マイル台の縦カーブを決め球として扱うが、チェンジアップは未発達。前半戦は制球に苦しみ6月終了時点で防御率7.59も、後半は防御率2.81と復調した。

16.アンダーソン・テヘーダ(SS)/Anderson Tejeda
(A+)43G 158AB 4HR 17BB 58K 9SB .234/.315/.386/.701
◯パワー 肩 / ×コンタクト
三振率32.2%とコンタクトは荒いが、二遊間の選手離れしたパワーが魅力。上手く育てばスイッチヒッターで20ホーマー以上が狙える。2B転向が濃厚と見られていたSS守備では、フットワークを磨いて安定感がUP。20-80スケールで70評価の強肩も魅力。

17.ブロック・バーク(LHP)/Brock Burke
(R/A/2A/3A)3.90ERA 62.1IP BB/9=2.6 K/9=9.2 K/BB=3.56
(MLB)7.43ERA 26.2IP BB/9=3.7 K/9=4.7 K/BB=1.27
◯3球種 / △コンディション 今季全休
オフに肩の手術を受け、今季は全休予定。昨季後半は肩のコンディション不良に悩まされ、メジャーでは思ったような投球ができなかった。健康ならば堅実なローテーション4-5番手になれる。90-93マイルの速球、スライダー、チェンジアップ。

18.レオディ・タベラス(OF)/Leody Taveras
(A+/2A)131G 519AB 5HR 54BB 122K 32SB .279/.344/.376/.719
◯スピード 肩 CF守備 / △打撃 パワー 素材型
「パワーを引いたカルロス・ベルトラン」と評されるポテンシャルも、マイナー4年でOPS.681とトッププロスペクトには物足りないパフォーマンスにとどまっている。守備走塁での貢献は大だが、今のままではメジャーで通用しないだろう。

19.ライアン・ガルシア(RHP)/Ryan Garcia
(R/A-)3.60ERA 5.0IP BB/9=3.6 K/9=14.4 K/BB=4.00
◯速球 4球種 コマンド / 
19年ドラフト2巡目。最速95マイルの伸びのある速球が武器。絶対的な決め球はないが、スライダー&チェンジアップは平均から平均以上の評価を得ており、カーブもレパートリーとして扱える。コントロールも良いため、バックエンドSP向き。

20.タイラー・フィリップス(RHP)/Tyler Phillips
(A+/2A)3.71ERA 131.0IP BB/9=1.8 K/9=7.0 K/BB=3.92
◯コマンド グラウンドボーラー / △球威
球威は支配的ではないが、6-5/200の長身から沈む速球を低めに集めるグラウンドボーラー。カーブ、チェンジアップも確かなボールで、3球種でストライクを奪える。昨季後半から投げ始めたスライダーも効果的。ローテーション5番手タイプ。

Plus One Prospect
テイラー・ハーン(LHP)/Taylor Hearn
(3A)4.05ERA 20.0IP BB/9=4.5 K/9=11.7 K/BB=2.60
◯速球 奪三振 / △コマンド コンディション
滑らかで力みのないフォームから軽々と97-99マイルを計測する大型左腕。昨季はメジャーデビューも果たしたが、肘の違和感によりシーズンのほとんどを欠場した。先発ローテーション3番手相当のポテンシャルを取り戻せるか。

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