2020年4月18日土曜日

2020 CHINCINNATI REDS TOP 20 PROSPECTS

2020 CHINCINNATI REDS

TOP 20 PROSPECTS

Hunter Greene(RHP)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.ハンター・グリーン(RHP)/Hunter Greene:20歳
※18年(A)4.48ERA 18GS 68.1IP BB/9=3.0 K/9=11.7 K/BB=3.87
◎速球 / ◯メークアップ 体格 打撃 / △素材型 チェンジアップ TJ手術明け
17年のドラフト全体2位指名。滑らかなフォームから最速103マイルの速球と80マイル中盤のスライダーを投げ込むポテンシャルの塊。学業も優秀でメークアップの評価が高い。19年はTJ手術により全休しており、健康面とチェンジアップの向上が懸念材料。

2.ニック・ロドロ(LHP)/Nick Lodolo:22歳
(R/A-)2.45ERA 8GS 18.1IP BB/9=0.0 K/9=14.7
◯3球種 コマンド 即戦力 /
19年ドラフト全体7位指名。エースポテンシャルではないが完成度が高く、即戦力でローテーション半ばクラスの活躍が見込める。6フィート6の長身から最速96マイルの速球、スライダー、チェンジアップをコマンドよく投げ込む。

3.ジョナサン・インディア(3B)/Jonathan India:23歳
(A+/2A)121G 428AB 11HR 59BB 110K 11SB .259/.365/.402/.767
◯打撃 肩 3B守備 / △パワー  
18年ドラフト全体5位指名。ジョシュ・ドナルドソン(ツインズ)とも比較される走攻守揃ったオールラウンド三塁手。中でも選球眼に優れ、出塁率の高さが特徴。20本塁打以上打てる力はあるが、マイナー通算165試合で17本塁打とパワー面をまだ発揮できていない。不動のレギュラーというよりも、複数ポジションを覚えてニック・センゼルのような立ち回りになる可能性もある。

4.ホセ・ガルシア(SS)/Jose Garcia:22歳
(A+)104G 404AB 8HR 25BB 83K 15SB .280/.343/.436/.779
◯スピード 肩 SS守備 / △打撃
キューバ出身で17年に契約金500万ドルで入団。運動能力がズバ抜けており、守備走塁がプラス評価。打撃面を伸ばせれば「20-20で守備プラス」のレギュラーSSになれる。打撃はこれからだが、昨季は50%以上のフライボール率をキープしながら37二塁打をマーク。フィジカル面も順調に成長しているため、将来は20本塁打以上も可能だろう。

5.タイラー・スティーブンソン(C)/Tyler Stephenson:23歳
(2A)89G 312AB 6HR 37BB 60K .285/.372/.410/.782
◯パワー アプローチ 肩 / △体格 C守備
M.ウィータースとも比べられる6-4/225の大型捕手。打撃ではパワーと選球眼を兼ね備えており、「出塁率.350&20本塁打」以上が見込める。一方で捕手守備は発展途上。肩は平均以上だが、大柄な体格のためかフットワークが鈍く、19年は盗塁阻止率26%止まりだった。打撃を生かすために一塁や外野に回る可能性もある。

6.スチュアート・フェアチャイルド(OF)/Stuart Fairchild:24歳
(A+/2A)109G 401AB 12HR 44BB 83K 6SB .264/.352/.441/.794
◯パワー スピード CF守備 / △コンタクト 肩
プルヒッターで高打率が望めるタイプではないが「出塁率.350・20本塁打・20盗塁」が狙える。平均以上のスピードを生かして外野3ポジションが守れ、ハイフロアーな第四の外野手と見るスカウトが多い。昨季は後半戦OPS.824と打撃の調子は上向きで、このまま打撃を伸ばせればレギュラーにもなれるだろう。

7.ライオン・リチャードソン(RHP)/Lyon Richardson:20歳
(A)4.15ERA 112.2IP BB/9=2.6 K/9=8.5 K/BB=3.21
◯コントロール 運動能力 3球種 / △素材型 コンディション
昨季19歳にしてAで1年間ローテーションを回した点を評価したい。高校時代に98マイルを計測した速球は91-94マイルにとどまっているが、カーブ&チェンジアップを器用に織り交ぜる投球術に磨きがかかったことが好成績につながった。コマンドと運動能力の高さからローテーション半ばクラスに育ってくれると期待したい。

8.タイラー・カリハン(2B/3B)/Tyler Callihan:19歳
(R)57G 224AB 6HR 10BB 50K 11SB .263/.298/.442/.740
◯パワー 打撃 / △スピード 守備 
19年ドラフト3巡目。U-18の米国代表でもプレーした経歴をもち、パワーとアベレージを兼ね備えた打撃面の評価が高い。打撃には疑う余地がない一方で運動能力には疑問。高校ではSSもプロでは早速2B/3Bに回った。レギュラー選手になるには守備を磨く必要がある。

9.マイク・シアニ(OF)/Mike Siani:20歳
(A)121G 466AB 6HR 46BB 109K 45SB .253/.333/.339/.672
◎スピード 肩 CF守備 / △素材型 打撃
傑出した運動能力を有し、ゴールドグラブが狙えるほどのセンター守備が1番の武器。一方の打撃面は発展途上で、磨かれる必要がある。平均レベルのパワーを秘めているものの、バレルコントロールが未熟で昨季はISO.083と長打不足が顕著だった。
 
10.トニー・サンティラン(RHP)/Tony Santillan:23歳
(2A)4.84ERA 21GS 102.1IP BB/9=4.7 K/9=8.1 K/BB=1.70
◯速球 / △コントロール コンディション
6-3/240の体格から最速100マイルの速球を投げ込むポテンシャルを昨季は発揮できなかった。上での痛みもあり、速球は90マイル前半にとどまり、BB/9、GB%はいずれも悪化。コントロール、変化球ともに磨く必要があり、ブルペン転向のリスクが高い。

11.レース・ヒンズ(3B)/Rece Hinds:19歳
(R)3G 8AB 0HR 2BB 3K .000/.200/.000/.200
◎パワー / ◯肩 / △素材型 RF向き? / ✖コンタクト
潜在的なパワーは20-80スケールで文句無しの80評価。シーリングに達することができれば40本塁打も夢ではない。しかしヒットツールに欠陥があり、空振りの多さが心配。ショーケースで98マイルを計測した強肩は三塁に適任も、守備範囲とハンドリングの問題からRF向きと見るスカウトも多い。攻守にハイリスク。

12.アラン・セルダ(OF)/Allan Cerda:20歳
(R)39G 132AB 9HR 20BB 56K .220/.360/.470/.829
◯パワー / △素材型 コンタクト 
パワーポテンシャルを高く評価されており、昨季はRでリーグ5位となISO.250をマークした。またフライボールを打つ技術も身に付けており、グラウンドボール率24.7%を上回っているのはメジャーではマイク・トラウトただ1人のみ。スピードと肩の強さはCF/RF向き。

13.ブラディミール・グティエレス(RHP)/Vladimir Gutierrez:24歳
(3A)6.04ERA 27GS 137.0IP BB/9=3.2 K/9=7.7 K/BB=2.44
◯速球 チェンジアップ / △リリーフ向き? 一発病 コマンド
キューバではリリーフとして活躍し、メジャーで先発に挑戦する経歴はライセル・イグレシアス(レッズ)と重なる。昨季は3Aでリーグワースト2位タイとなる26被本塁打を喫するなど不本意なシーズンに終わった。それでも速球とチェンジアップの2球種がプラスピッチで、カーブも平均レベル。復活の見込みはまだある。

14.イバン・ジョンソン(SS/2B/Ivan Johnson:21歳
(R)46G 188AB 6HR 18BB 46K 11SB .255/.327/.415/.742
◯打撃 / △2B向き? 
スターポテンシャルではないが攻守に平均以上になり得るスイッチヒッター。三振はやや多いがバレルゾーンに打球を量産でき、パワーも15~20本塁打相当を秘める。守備ではSSとしては肩が平均的なため2B向きか。2Bとしては平均以上になれる可能性がある。

15.パッキー・ノートン(LHP)/Packy Naughton:24歳
(A+/2A)3.32ERA 28GS 157.0IP BB/9=2.0 K/9=7.5 K/BB=3.74
◯3球種 コントロール スタミナ / △球威
球威は平凡だが、ファンキーなフォームから3球種をコントロールよく投げ分ける左腕。ポテンシャルはローテーション5番手かリリーフ向きと目されている。マイナーで2年続けて150イニング以上とスタミナも十分。しかし球威が平凡なためか昨季2A昇格後はK/9=6.9と下降が見られたので、3A、そしてメジャーに適応できるかがポイントとなる。

16.TJ フリードル(OF)/TJ Friedl:24歳
(2A)65G 226AB 5HR 29BB 50K 13SB .235/.347/.385/.732
◯スピード CF守備 / ×パワー 肩
俊足とハッスルプレーを武器に最多安打を2度受賞したレニー・ダイクストラ(元フィリーズ)と比較される。昨季は打撃成績を軒並み落としてしまったが、四球率10.8%・出塁率.347とチャンスメーカーとしての役割は果たした。パワーが平均以下のため第四の外野手止まりとの声が多い。

17.テジェイ・アントーン(RHP)/Tejay Antone:26歳
(2A/3A)4.00ERA 26GS 146.1IP BB/9=3.3 K/9=8.2 K/BB=2.51
◯グラウンドボーラー / △年齢
今季からレッズのピッチングコーディネーターに就任したカイル・ボーディ(ドライブラインの創設者)が「過小評価されている投手」に挙げた右腕。91-93マイルのツーシームを低めにコマンドし、昨季はグラウンドボール率56.8%をマークした。

18.ジェームソン・ハナ(OF)/Jameson Hannah:22歳
(A+)110G 442AB 2HR 38BB 104K 8SB .274/.339/.369/.708
◯スピード コンタクト / ×パワー ゴロ多い
昨夏にタナー・ロアークとのトレードで加入。プラスのスピードとバットコントロールに優れたコンパクトなスイングが魅力。昨季はグラウンドボール率56.1%とゴロマシーンと化してしまい、長打不足が目立った。コンタクト能力は高いだけにフライボールを増やせれば本塁打も増やせるはずだ。

19.ノア・デービス(RHP)/Noah Davis:22歳
(R)3.19ERA 13GS 42.1IP BB/9=2.8 K/9=7.4 K/BB=2.69
◯3球種 / △耐久性
18年ドラフト11巡目。ドラフト前にTJ手術を受け、昨季が復帰年になった。90-95マイルの速球、チェンジアップ、カーブを効果的に織り交ぜることができる。球威は先発として及第点なだけに健康面を維持できるかがポイントとなる。

20.クイン・コットン(OF)/Quin Cotton:22歳
(R)61G 237AB 4HR 34BB 49K 8SB .283/.376/.409/.785
◯アプローチ スピード / △パワー 肩 盗塁技術
19年ドラフト8巡目。下位指名となったがRでは好パフォーマンスを披露し、「スティール」との呼び声高い。目立ったツールはないが、平均以上のスピードと四球率11.8%をマークした選球眼から第四の外野手向き。レギュラーを目指すならパワーを伸ばすことが求められる。

Plus One Prospect
ミゲル・メドラノ(RHP)/Miguel Medrano:22歳
(R)3.13ERA 14GS 60.1IP BB/9=2.1 K/9=9.8 K/BB=4.71
◯速球 チェンジアップ 奪三振 / △カーブ
92-94マイルの速球と平均以上のチェンジアップのコンビネーション。真上から投げ下ろすリリースのため角度も利いている。カーブは磨いていく必要があるが、フォーム&コントロールいずれも安定しており先発適性も持ち併せている。グラウンドボール率51.1%とゴロアウトの多さも特徴。

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