2021年1月18日月曜日

2021 OAKLAND ATHLETICS TOP 20 PROSPECTS

2021 OAKLAND ATHLETICS

TOP 20 PROSPECTS

Tyler Soderstrom


本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。
選手の年齢は21年6月30日見込みのもの。なお2020年はマイナーリーグの公式戦が中止となったため、メジャーでのパフォーマンスを基に再評価を行った。昨年の順位と大きな変化はないが、再度情報を収集し、更新している。またマイナーの成績は19年のもの、MLBの成績は20年のものを掲載している。

1.
タイラー・ソダーストロム(C)/Tyler Soderstrom:19歳
〇打撃 パワー / △C守備 素材型
20年ドラフト1巡目指名。パワーとアベレージを両立した打撃のポテンシャルは20年ドラフトの高校生では屈指と評判だった。代替キャンプでは1週間で3本塁打を放ち、その後参加した教育リーグでも圧倒。一方で捕手としての守備力はかなり怪しく、外野転向が濃厚との見立て。ウィル・マイヤーズ(パドレス)のような将来を辿るか。
Tyler Soderstrom

2.
A.J.パク(LHP)/A.J. Puk:26歳
(A+/2A/3A)4.97ERA 25.1IP BB/9=3.6 K/9=13.5 K/BB=3.80
(MLB)3.18ERA 11.1IP BB/9=4.0 K/9=10.3 K/BB=2.60
◯速球 スライダー 奪三振 / △コマンド 肩の手術明け
長身から93-99マイルの速球と80マイル後半の切れ味鋭いスライダーを投げ下ろす大型左腕。マイナー3年でK/9=12.9と支配力は文句無し。先発として期待したいところだが球種の少なさやコマンド、故障の多さを考慮するとジョシュ・ヘイダー(ブルワーズ)やアンドリュー・ミラー(カージナルス)のようにリリーフが適任か。20年は肩の張りによりプレー無し。オフに肩の手術を受けた。
A.J. Puk

3.ドールトン・ジェフリーズ(RHP)/Daulton Jefferies:25歳
(A+/2A)3.42ERA 79.0IP BB/9=1.0 K/9=10.6 K/BB=10.33
◯速球 3球種 コマンド / △耐久性 体格
16-18年の3シーズンで20.1回のプレーにとどまっていたが、19年はキャリアハイとなる79.2回を投げ支配的な投球。92-95マイルの速球と80マイル後半のチェンジアップ&スライダーをコマンドよく投げ分ける。健康を維持できればローテーション3番手クラス。20年は代替キャンプで好投し、メジャーデビューを経験。21年はローテーション入りを争う。
Daulton Jefferies

4.
ロバート・プアソン(SS)/Robert Puason:18歳
◯スピード 肩 / △打撃 素材型
19年に510万ドルで契約の大型ドミニカン。プラスのスピードを備えたスイッチヒッターで、パワーも体格の成熟につれて向上が見込まれている。スイングの長さと選球眼に課題あり。守備では軽快かつ滑らかな動きを見せており、肩の強さも平均以上。20年は代替キャンプで主力選手らと共に実戦経験を積んだ。

5.
ニック・アレン(SS)/Nick Allen:22歳
(A+)72G 288AB 3HR 28BB 52K 13SB .292/.363/.434/.797
◯守備 スピード 二塁打多い / ✖パワー 
5-9/155と小柄ながら素晴らしい守備能力を示し、遊撃手としての能力に疑いの余地はない。19年は非力な打撃を改善させ、ライナー性の打球を量産。二塁打マシーンに変貌をとげ、6月末にシーズン終了となる足首の故障を負うまで二塁打数はリーグトップだった。20年は故障なく代替キャンプでプレーできた。打撃が伸びればデビッド・フレッチャー(エンゼルス)のようなレギュラー、ダメでもブレンダン・ライアン(元マリナーズ)のような守備職人として出番を得られるだろう。

6.
ローガン・デビッドソン(SS)/Logan Davidson:23歳
(A-)54G 205AB 4HR 31BB 55K .239/.345/.332/.676
◯パワー 肩 / △コンタクト
19年ドラフト1巡目。20ホーマーも狙える強打のスイッチヒッターで、プラスの肩を備えた遊撃守備もOK。唯一にして最大の欠点はヒットツール。大学3年間で3割を打ったことがなく、空振りも多い。遊撃としては大柄で、20年は代替キャンプで二塁や三塁も守った。
将来像はジェド・ラウリー(元メッツ)か。

7.
ジェームズ・キャプリエリアン(RHP)/James Kaprielian:27歳
(A+/2A/3A)3.18ERA 68.0IP BB/9=2.1 K/9=9.9 K/BB=4.69
◯速球 変化球 コマンド / ✖耐久性
TJをはじめとした故障により17-18年は公式戦での登板なし。19年は復帰を果たしたが、かつて最速99マイルを計測の速球は90-93マイルにとどまった。それでもキレのよいスライダーや多彩な球種を操るコマンドを土台に支配的なパフォーマンス。20年はメジャーで1登板し、速球は平均95.1マイルを計測。故障なくプレーできればローテーション入りを狙える。

8.
ブレイヤン・ブエルバス(OF)/Brayan Buelvas:19歳
(DSL/R)67G 238AB 3HR 30BB 60K .282/.372/.450/.822
◯コンタクト スピード CF守備 / △パワー 素材型
19年はRで打率.300・OPS.899と目立ったパフォーマンス。20年は代替キャンプに招待されたが年上選手に苦戦。それでも10代の選手で招待されたのは3人だけであり、チームの期待は大きい。パワー以外の4ツールは平均以上で、アプローチ良く四球も選べるリードオフポテンシャル。

9.オースティン・アレン(C)/Austin Allen:28歳
(3A)67G 270AB 21HR 22BB 56K .330/.379/.663/1.042
(MLB)14G 31AB 1HR 1BB 14K .194/.219/.323/.541
◯パワー / △肩
ジュリクソン・プロファーとのトレードで加入。マイナーで3年連続20本塁打以上を放っている強打の捕手。スイングスピードはあまり速くないため高打率は望めないだろうが、アレックス・アビーラやミゲル・カストロあたりのプラトーン選手にはなれる見込みはある。マイナー5年で379試合マスクをかぶって428盗塁を許すなど守備力には不安。


10.ルイス・バレラ(OF)/Luis Barrera:25歳
(2A)54G 224AB 4HR 12BB 48K 9SB .321/.357/.513/.871
◯スピード 守備 / ✖パワー
攻守に確実性の高い第四の外野手タイプ。打撃は非力ながら外野の間をライナーで破り、二塁打・三塁打を稼ぐ。プラスのスピードを生かしたCF守備は平均以上で、肩も強いためRFもこなせる。ベンチにはうってつけの選手だ。20年は代替キャンプで.450近い打率をマークし評価を上げた。フルシーズンで結果を残してから評価したいところ。

11.ジュニア・ぺレス(OF)/Junior Perez:19歳
(R)51G 209AB 11HR 24BB 59K .268/.349/.512/.861
◯パワー / △両翼向き? コンタクト 素材型
昨年11月にホルヘ・マテオのトレード相手としてパドレスから獲得。パワーが武器のヒッティングプロスペクトで、19年は特に後半36試合で10本塁打・OPS.917と大活躍だった。空振りはやや多いが許容範囲内。守備は外野3ポジションを守れるが、長い目でみるとコーナー向きとの見立て。

12.
グラント・ホームズ(RHP)/Grant Holmes:25歳
(2A/3A)3.23ERA 86.1IP BB/9=2.9 K/9=8.4 K/BB=2.89
◯速球 カーブ / △リリーフ向き? コマンド
「80グレイドのパーマ」がトレードマークの投手。92-96マイルの速球はパワフルだが、最も得意とする球種は80マイル中盤のパワーカーブ。落差があり、空振りが取れる。90マイル前後のカッターも効果的。19年は健康な1年を送ったが、故障の多さと癖のある投球フォームからリリーフ向きとの声も多い。

13.
ラザロ・アルメンテロス(OF)/Lazaro Armenteros:22歳
(A+)126G 459AB 17HR 73BB 227K 22SB .222/.336/.403/.739
◯パワー スピード / △素材型 肩 LF向き / ✖コンタクト
16年に契約金300万ドルで入団したキューバ出身の大器。「ウィリー・メイズとボー・ジャクソンを足した選手」と評されていたが、足されたのは三振数だけになってしまった。19年は227三振・三振率42.2%と衝撃的なフルシーズンデビュー。打撃練習で見せるパワーは本物だが…。スピードも平均以上で、LF守備も平均レベルまで向上。

14.オースティン・ベック(OF)/Austin Beck:22歳
(A+)85G 338AB 8HR 24BB 126K 2SB .251/.302/.411/.714
◯パワー 肩 スピード / △素材型 / ✖アプローチ コンタクト 
ズバ抜けたパワー&スピードを兼ね備えたファイブツール候補でCF守備もプラス。しかし大振りが目立ち、コンタクトに苦しんでいる。四球率6.5%・三振率34.3%とアプローチを改善しなければいけない。守備面ではアルメンテロスより上だが、四球の少なさと年齢を考慮してこの順位とした。
(2A/3A)4.30ERA 144.1IP BB/9=2.9 K/9=8.4 K/BB=2.85
◯体格 コマンド / △球威
6フィート9の長身を生かしたオーバースローから投げ下ろす。90マイル前後の速球は表示以上に力があり、70マイル台の縦カーブも落差抜群。カッター&チェンジアップを織り交ぜ左打者対策も十分。大型投手にしては珍しくコントロールが良いのもプラス材料。◯速球 3球種 / △コマンド リリーフ向き?
20年ドラフト2巡目。6フィート4の長身から93-96マイルのシンキングファストを投げ下ろす。スライダー&チェンジアップも平均的で、メジャーレベルの3球種を備えるポテンシャルはローテーション半ば級。一方でマックスで投げるため、大学通算BB/9=4.3と制球難でブルペン向きか。

17.タイラー・バウム(RHP)/Tyler Baum:24歳
(A-)4.70ERA 30.2IP BB/9=2.1 K/9=10.0 K/BB=4.86
◯速球 カーブ / △チェンジアップ リリーフ向き?
19年ドラフト2巡目。最速97マイルの速球と70マイル後半のパワーカーブが強力で、スライダー気味にした80マイル前半のカーブも織り交ぜる。しかしチェンジアップの精度が低く、緩急に欠けるためリリーフ向きとの声が多い。

18.スカイ・ボルト(OF)/Skye Bolt:28歳
(3A)89G 305AB 11HR 37BB 94K 7SB .269/.350/.459/.809
(MLB)5G 10AB 0HR 1BB 3K .100/.182/.200/.382
◯パワー スピード / △コンタクト
コンタクトはやや荒いが、ソリッドなパワー&スピードを兼ね備えるスイッチヒッター。突出したツールがあるわけではないので長くレギュラーが務まるかは微妙だが、守備力も平均以上で第四の外野手にはなれるだろう。20年はメジャーでのプレー無し。

19.セス・ブラウン(1B/OF)/Seth Brown:28歳
(3A)112G 451AB 37HR 38BB 127K .297/.352/.634/.986
(MLB)7G 5AB 0HR 0BB 2K .000/.000/.000/.000
◯パワー / △守備走塁
すでに28歳と歳は食っているが、19年に3Aで37ホーマーのパワーは魅力。19年にはメジャーで26試合の出場で0本塁打ながらOPS.815をマークした。21年はクリス・デービスのトレードによって空いたDHの座を争うことになるだろう。

20.
グレッグ・ダイクマン(OF)/Greg Deichmann:25歳
(2A)80G 301AB 11HR 34BB 103K .219/.300/.375/.675
◯パワー 肩 / ✖コンタクト
25ホーマー以上を狙えるパワーが魅力の両翼選手。しかし肩の故障により18、19年と低迷。それでも19年シーズン後のAFLでは23試合で9本塁打を放つなど20年シーズンのブレークが期待されていた。19年に2Aで打率.219・三振率30%のコンタクト面が弱点。守備は強肩でRFに適任。

Plus One Prospect
バディ・リード(OF)/Buddy Reed:26歳
(2A)121G 381AB 14HR 42BB 126K 23SB .228/.310/.388/.698
◎スピード 肩 CF守備 / ✖打撃
ジュリクソン・プロファーとのトレードで獲得。爆発的なアスリートで、スピード&強肩&守備力はマイナートップクラス。パンチもあるがコンタクトに苦しんでおり、打撃能力には疑問。マイナー4年でOPS.710止まり。

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