2021年1月8日金曜日

2021 MILWAUKEE BREWERS TOP 20 PROSPECTS

2021 MILWAUKEE BREWERS

TOP 20 PROSPECTS

Brice Turang


本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は21年6月30日見込みのもの。なお2020年はマイナーリーグの公式戦が中止となったため、メジャーでのパフォーマンスを基に再評価を行った。昨年の順位と大きな変化はないが、再度情報を収集し、更新している。またマイナーの成績は19年のもの、MLBの成績は20年のものを掲載している。

1.ブライス・トゥラング(SS)/Brice Turang:21歳
(A/A+)129G 473AB 3HR 83BB 101K 30SB .256/.367/.340/.707
◯打撃 アプローチ スピード SS守備 / △パワー 素材型 
未来の1番SS候補。プラスのスピードと19年四球率14.6%/三振率17.9%をマークしたアプローチはリードオフ向き。パワーは平均以下で本塁打を量産するタイプではないが、プロ入り後に10ポンドの増量に成功しており、二桁本塁打は狙えるか。20年は代替キャンプで傘下有数の打球速度をマークしていた。守備では長くSSでプレー可能との高い評価。

Brice Turang
◎スピード / ◯コンタクト 肩 / △ゲームパワー 糖尿病
20年ドラフト1巡目。20年ドラフト屈指のアスリートで、20-80スケールで80評価のスピードがベストツール。CF守備も◎。高校時にガチャついていたスイングも修正され、19年は大学で打率.349をマーク。パワーポテンシャルはまだ実戦で発揮しきれていないが、20HRクラスのポテンシャルを秘めている。ステージ3の1型糖尿病と闘いながらも懸命にプレーしている。
Garrett Mitchell
(R/A)0.86ERA 21.0IP BB/9=1.7 K/9=15.4 K/BB=9.00
◯3球種 コマンド 即戦力 / △伸びしろ
19年ドラフト1巡目。エースポテンシャルではないが即戦力でローテーション3~5番手が狙える。88-92マイルの速球、スライダー、チェンジアップを平均以上のコマンドで投げ分ける。絶対的な球種はないものの、プロデビューでは好投しており、上手くいけばパトリック・コービン(ナショナルズ)のようなローテーション2番手も狙える。そうでなくても堅実なローテーション投手にはなれるだろう。(A+)116G 440AB 19HR 29BB 139K .273/.324/.477/.801
◯パワー 肩 / △アプローチ スピード 集中力 
19年はAでリーグトップとなる19本塁打・81打点・長打率.477とブレーク。リーグのMVPも受賞した。パワーとヒットツールを兼ね備えており、広角に長打を量産できる。三振率28.8%と課題のアプローチを磨けばまだ打者として伸びるはず。守備では一般的な捕手よりも運動能力が高く、ポジションに残れる資質を持つが、集中力に欠く場面が目立つのがもったいない。

5.
アントイン・ケリー(LHP)/Antoine Kelly:21歳
(R/A)2.84ERA 31.2IP BB/9=2.6 K/9=12.8 K/BB=5.00
◯速球 奪三振 / △素材型 リリーフ向き? コマンド 変化球
19年のドラフト2巡目高校生だが、すでにジョシュ・ヘイダーと比べる声が上がっている。6フィート6の長身を生かした長いリーチから93-97マイルの勢いある速球を投げ込む。20年は代替キャンプで自己ベスト更新となるMAX98マイルを計測。細身の体格から将来は100マイルも可能とも。変化球、コントロールは発展途上で、ヘイダー同様にブルペンの方が輝けるかもしれない。

6.
ヘドベルト・ペレス(OF)/Hedbert Perez:18歳
◯スピード 肩 CF守備 コンタクト / △素材型
19年に契約金70万ドルで入団。父ロベルトは99年にオリックスでもプレーの元メジャーリーガー。プラスのスピード&肩を有した運動能力の高さと華麗なスイングでバレル性の打球を量産する打撃が自慢。選球眼も良く、パワーの評価も平均以上のため、完成すれば「20-20で出塁率.350、CF守備プラス」も狙える。20年は17歳ながら代替キャンプでプレーとチームからの期待も大きい。
(A+)112G 420AB 13HR 46BB 137K .255/.335/.419/.754
◯パワー 肩 / △コンタクト アプローチ 
6-2/210とガッシリした体格で強肩強打が自慢。プルヒッターな上に三振率28.7%と空振りも多いが、アプローチを修正できれば25本塁打以上も狙える。大柄な体格に比して平均レベルのスピードを有しており、マイナーではCFとしてプレー中。肩が強いためメジャーではRFを中心に非常時はCFを守るという役回りか。ヒットツールに難があり、2A以上をクリアできるかがポイント。(A/A+)3.50ERA 126.0IP BB/9=4.3 K/9=9.6 K/BB=2.25
◎カーブ / ◯奪三振 左キラー / ✖コントロール
「20-80スケール」で65評価のカーブが武器のKマシーン。速球は92-95マイルでシュート方向に鋭く切れ、19年はチェンジアップに磨きがかかったのも大きな収穫。また左打者に対しては被打率.183・被本塁打0とめっぽう強い。リリースの見にくいフォームで打者を欺けている一方で、複雑な動きがコントロールの悪さの原因になっているのも事実。ローテーション3番手級のポテンシャルだが制球が改善されないとブルペン転向もあり得る。

9.エドゥアルド・ガルシア(SS)/Eduardo Garcia:18歳
(DSL)10G 32AB 1HR 6BB 9K.313/.450/.469/.919
◯肩 SS守備 / △素材型
18年に契約金110万ドルで入団。走攻守にオールラウンドさが光り、中でも守備力が際立っている。平均以上の強肩の持ち主で、グラブ捌きも柔らかい。スピードは平均的だがポジショニングや打球勘が素晴らしく、SSでプラスのディフェンダーになり得る。打撃ではアプローチよくライナーを量産でき、体格が成熟すれば15本塁打前後が狙えるだろう。

10.ドリュー・ラスムセン(RHP)/Drew Rasmussen:25歳
(A/A+/2A)3.15ERA 74.1IP BB/9=3.8 K/9=11.6 K/BB=3.10
(MLB)5.87ERA 15.1IP BB/9=5.3 K/9=12.3 K/BB=2.33
◎速球 / 〇奪三振 / △耐久性 リリーフ向き? 
大学時代に2度のTJ手術を経験しており、耐久性に不安も19年は完全復活。常時90マイル中盤、最速99マイルの速球で空振りを量産し、88-91マイルの高速スライダーも決め球に使える。80マイル後半のチェンジアップは磨けば平均的な第3球種になれる。3球種持っていてコントロールも安定しているが、耐久面を考えると最終的にはブルペン転向の可能性が高い。20年はリリーフとしてデビューすると、メジャー上位3%に入る速球平均97.6マイルを計測した。

11.
フレディ・ザモラ(SS)/Freddy Zamora:22歳
◯SS守備 肩 / △パワー 故障明け
20年ドラフト2巡目。広大な守備範囲を誇るプラスのSSディフェンダーで、課題の打撃も成長中。パワーは平均以下も大学2シーズンでBB>Kのアプローチを示している。20年初めに膝を故障しており、健康にプレーできるかが21年の注目ポイント。打撃のポテンシャルは限られているが、守備力の高さを考えるとSSレギュラーを狙える逸材。父はニカラグアの元プロ野球選手。
(R/A)2.33ERA 85.0IP BB/9=1.6 K/9=12.6 K/BB=7.93
◯奪三振 コマンド チェンジアップ / ×球速
速球は88-90マイル止まりだが球の出所が見にくく、19年はマイナー全体6位となる三振率35.2%(85イニング以上)をマークするなど素晴らしいフォーマンス。平均以上のチェンジアップとの相性も抜群だ。6-3/185と体格も細いため、今後増量できれば球速も数マイルの上積みが見込める。実現すれば投球スタイルの近いマルコ・エストラーダ(前アスレチックス)が比較対象か。
Max Lazar

13.
ザック・ブラウン(RHP)/Zack Brown:26歳
(3A)5.79ERA 116.2IP BB/9=4.9 K/9=7.6 K/BB=1.53
◯カーブ グラウンドボーラー / △コマンド 
18年は2Aで防御率2.40をマークするなどブレークしリーグの最優秀投手にも選ばれたが、19年は一転してスランプに陥った。コントロールが悪いわけではないがコーナーで逃げる投球が目立ち、四死球が急増してしまった。それでも92-95マイルのツーシームは威力健在でグラウンドボール%は54.2%と18年(56.5%)とほとんど変わらなかった。40人枠に入っておらず、ルール5ドラフトでも指名されなかった。投球のアプローチを見直し、21年の再起に期待したい。

〇コンタクト 肩 / △捕手経験 SS守備 パワー
20年ドラフト3巡目。大学ではSSをメインにプレーしていたが、捕手としての指名となった。捕手としてプロレベルでプレーできるかは未知数だが、3Bや2Bも兼任のユーティリティープレーヤーになれれば大儲けだろう。打撃は19年にカンファレンストップの出塁率.502、チーム記録となる22二塁打をマークのラインドライブヒッター。スイッチヒッターである点も魅力。

15.
コリー・レイ(OF)/Corey Ray:26歳
(R/2A/3A)69G 262AB 8HR 27BB 106K .218/.291/.363/.654
◯パワー スピード CF守備 / ✖コンタクト 
16年ドラフト全体5位指名。18年に2Aで27本塁打・37盗塁をマークしたパワーとスピードが魅力だが、コンタクト難が致命的。特に19年は3Aで打率.188・三振率38.6%と脆さを露呈した。CF守備は肩の強さも合わせて平均以上と評されており、低打率でもそこそこ一発が見込める点も含めて、少なくとも第四、第五の外野手にはなれるだろう。しかしメジャー定着にはコンタクトの改善が必須だ。

16.
ルイス・メディーナ(OF)/Luis Medina:18歳
◯パワー / △素材型 プルヒッター 両翼向き
19年に契約金130万ドルで入団。将来はRF向きと言われており、運動能力ではペレスにやや劣るが、「20-80スケール」で70評価のパワーポテンシャルが魅力。しかしプルヒッター傾向が強いため、体が開いて空振りするシーンがしばしば見られる。スイングのバランスを含めたアプローチを磨いていく必要があるだろう。

17.カルロス・ロドリゲス(OF)/Carlos Rodriguez:20歳
(R)43G 173AB 3HR 4BB 22K 5SB .329/.346/.416/.763
 ◯スピード CF守備 / △素材型 / ✖パワー フリースインガー 
17年に契約金135万ドルで入団。スピードとCF守備の2ツールがプラス評価のコンタクトヒッター。マイナー4年で打率.327をマークのヒットツールに問題はないが、パワーレスな上にフリースインガーな点がネック。ゴロ性の打球が多く、19年は43試合で4二塁打にとどまった。レギュラーになるにはもう少しライナー性の打球を増やして二塁打、三塁打を稼ぐ必要があるだろう。

18.ペイトン・ヘンリー(C)/Payton Henry:24歳
(A+)121G 430AB 14HR 26BB 142K .242/.315/.395/.711
◯パワー 肩 守備 / △コンタクト スピード
広角に長打の打てるパワーが魅力で、19年はリーグ4位タイの14本塁打・3位の75打点をマークした。しかし一方で三振率29.5%とコンタクトに不安があり、大成するかは疑問。それでも運動能力の高さと強肩に支えられた捕手守備がすでに計算できる域にあるため、少なくともバックアップは務まるだろう。盗塁阻止率は18年=44%、19年=38%。

19.
アレク・べッティンジャー(RHP)/Alec Bettinger:25歳
(2A)3.44ERA 146.1IP BB/9=2.2 K/9=9.7 K/BB=4.49
◯速球 奪三振 / △リリーフ向き? 
19年はAで投球回、奪三振、WHIPの3部門でリーグ2位になるなどブレーク。その要因として球速UPがあげられている。常時90マイル前半、場面に応じて94-95マイルを計測するようになったことでゾーンで勝負できるようになった。この速球と平均以上のカーブを軸に、カッターやチェンジアップも効果的に織り交ぜることができる。将来像はローテーション5番手かロングリリーフか。

20.
ディラン・ファイル(RHP)/Dylan File:25歳
(A+/2A)3.24ERA 147.0IP BB/9=1.3 K/9=8.3 K/BB=6.18
◯コマンド / △球威 
19年に傘下トップとなる15勝をあげたコントロールアーティスト。サイド気味のリリースから90マイル前半の速球で両コーナーを突いて、スライダーで仕留める。大きいカーブで打者の目線を変え、左打者にはチェンジアップも交える。球威不足のため良くてもローテーション5番手だろうが、ハードコンタクトを許さない投球術がメジャーでも通用するか注目だ。

Plus One Prospect
ジャスティン・トパ(RHP)/Justin Topa:30歳
(A+/2A)3.38ERA 40.0IP BB/9=2.3 K/9=9.2 K/BB=4.10
(MLB)2.35ERA 7.2IP BB/9=0.0 K/9=14.1
◯速球 スライダー 即戦力 / △年齢
29歳のシーズンにして開花。代替キャンプで好投するとメジャーでも支配的なパフォーマンス。96-100マイルのハードシンカーと切れ味抜群のスライダーのコンビネーション。マイナー5年でBB/9=2.4、メジャーでも7.2回/0BBとコントロールも安定している。年齢的に上限は限られているが即戦力で21年シーズンのブルペンを任せられる。

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