2022年3月29日火曜日

2022 COLORADO ROCKIES TOP 20 PROSPECTS

2022 COLORADO ROCKIES

TOP 20 PROSPECTS

Zac Veen


本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は22年6月30日見込みのもの。

1.ザック・ビーン(OF)/Zac Veen:20歳
(A)106G 399AB 15HR 64BB 126K .301/.399/.501/.901
◯打撃 パワー 肩 伸びしろ  / △素材型 両翼向き
20年ドラフト全体9位指名の高卒選手。攻守のポテンシャルはカイル・タッカー(HOU)と比較される。21年は15本塁打にとどまったが、長身細身の体格と素晴らしいスイングスピードから30ホーマー級の長打力を秘める。守備はタッカーと同様に両翼が適任と見られており、21年は8個の補殺を記録した。
Zac Veen

(A/A+)104G 432AB 15HR 17BB 57K .287/.322/.475/.796
◎SS守備 / △パワー
ゴールドグラブ級の守備力の持ち主で、課題の打撃も向上中。フリースインガーながらも、ライナー重視のアプローチで30本の二塁打を放った。22年の春季トレーニングでは9試合で3本塁打(3月28日現在)を放つなどパワーも開眼の兆し。守備力は申し分ないので、最低限打てればトレバー・ストーリーの後釜SSとして計算でき、打撃を伸ばせれば平均以上のレギュラーSSになれるだろう。
Ezequiel Tovar


3.ドリュー・ロモ(C)/Drew Romo:20歳
(A)79G 312AB 6HR 19BB 50K .314/.345/.439/.784
◎C守備 / 〇肩 コンタクト / △パワー フリースインガー
20年ドラフト全体35位指名。U-18で正捕手を務めた守備先行型の司令塔。ゴールドグラブ級のポテンシャルを秘めており、リーダーシップや野球IQも◎。打撃力に疑問を持たれていたが、プロ1年目の昨季はAで打率.314をマークするなどコンタクトヒッターぶりを発揮。スイングスピードは素早いが、四球率5.6%とフリースインガーでパワーポテンシャルを生かせていない。パワーの向上が打者としての価値を高めるカギを握るだろう。
Drew Romo

(2A/3A)120G 431AB 28HR 53BB 110K .278/.360/.529/.889
〇パワー 肩 / △スピード 3B守備 アプローチ
ノーラン・アレナドとのトレードで獲得したプロスペクト。フリースインガーなアプローチ
を修正できれば、パワーとアベレージを両立した中軸打者になれると評判。21年はキャリアハイとなる28本塁打と結果を出した。守備では強肩の持ち主だが、MLBでは1Bが適任との評価。

5.
マイケル・トーリア(1B)/Michael Toglia:23歳
(A+/2A)115G 425AB 22HR 65BB 142K .228/.333/.445/.777
◯パワー 1B守備 / △コンタクト スピード
19年ドラフト1巡目指名。パワー&選球眼を兼ね備えた両打ちスラッガーで、1B守備もゴールドグラブ級と評判。21年はキャリアハイとなる2本塁打を放ち、フューチャーズゲームでも一発を放ったが、三振率28.5%・打率.228とコンタクトに課題。攻守のポテンシャルは素晴らしいだけに、消極的すぎるアプローチを最適なバランスに改善してインプレーの打球を増やすことが求められる。

6.
ベニー・モンゴメリー(OF)/Benny Montgomery:19歳
(R)14G 47AB 0HR 5BB 9K .340/.404/.383/.787
◎スピード / ◯肩 パワー / △素材型 打撃
21年ドラフト全体8位指名の高卒選手。ガチャついた不格好なスイングと5ツールポテンシャルからハンター・ペンス(元SF他)と比較されている。ポテンシャルは素晴らしいが、スイングに改善点が多く、プロのレベルにどれだけ対応できるかにかかっている。現状はかなりのダウインスイング。
Benny Montgomery


7.
クリス・マクマホン(RHP)/Chris McMahon:24歳
(A+)4.17ERA 114.1IP BB/9=2.5 K/9=9.4 K/BB=3.72
◯3球種 コマンド  / 
20年ドラフト2巡目。
コンスタントに95-96マイルを計測する速球とキレ抜群のスラーブ、ブレーキの利いたチェンジアップをコマンド良く投げ分ける。打者との駆け引きも上手く、フォームも含めてコリー・クルーバー(TB)を連想させる。大学時代にMAX98マイルを計測した速球は21年は90マイル前半にとどまった。

(A+/2A/3A)2.96ERA 112.2IP BB/9=3.4 K/9=10.1 K/BB=3.02
(MLB)11.37ERA 6.1IP BB/9=7.1 K/9=8.5 K/BB=1.20
◯速球 3球種 / △リリーフ向き?
大学3年でBB/9=4.1と弱点だったコントロールが改善され、21年は2Aでの13先発で防御率2.85と安定したパフォーマンスを見せて、9月にはMLBデビューも経験。93マイル前後の4シームにスライダー&チェンジアップ。春季トレーニングでは100マイルを計測するなど22年の浮上に期待したい。
Ryan Feltner


9.
ブレントン・ドイル(OF)/Brenton Doyle:24歳
(A+)97G 390AB 16HR 30BB 134K .280/.336/.454/.790
◯パワー スピード 肩 / △コンタクト
「20-20」が狙えるパワー&スピードに加えて、RFでマイナーのゴールドグラブを獲得するなど守備も優秀。21年は16本塁打・21盗塁と長所を発揮した一方で、三振率32%とヒットツールに黄色信号。選球眼など全体的な打撃能力を磨く必要がある。

10.
ライアン・ロリソン(LHP)/Ryan Rolison:24歳
(R/A+/2A/3A)5.27ERA 71.2IP BB/9=2.8 K/9=9.7 K/BB=3.50
◯コマンド 3球種 / △球威
3球種でストライクが取れるなど完成度が高く、順調ならばカイル・フリーランドのようなイニングイーターになれるだろう。91-93マイルの速球と70マイル台の落差の大きいカーブを主体に、右打者には改善中のチェンジアップも交える。22年中のMLBデビューが目される。
(3A)117G 468AB 7HR 38BB 92K .284/.339/.410/.749
(MLB)3G 6AB 0HR 1BB 1K .000/.143/.000/.143
◯打撃 / △守備 パワー
ラインドライブ中心のアプローチで広角に打ち分け、マイナー4年で打率.289をマーク。しかし打高の3A(リーグ平均打率.270・OPS.810)で7本塁打止まりと、LFのレギュラー選手としては長打力不足か。現状では控え外野手止まりであり、長打力UPがレギュラー定着の鍵を握るだろう。

12.
アダエル・アマダー(SS)/Adael Amador:19歳
(R)47G 164AB 4HR 27BB 29K .299/.394/.445/.839
◯コンタクト / △素材型 パワー 2B向き?
19年に契約金150万ドルで入団の原石。U-15のドミニカ代表経験もあり、ツールだけでなく試合感覚にも優れている。特に打撃が年齢に比して磨かれており、バランスの良いコンパクトなスイングでライナー性の打球を打ち分け、選球眼も良い。SS守備では打球勘やポジショニングに冴えるが、ツール自体は傑出していないため、MLBレベルでは2B向きか。

13.
ジェイデン・ヒル(RHP)/Jaden Hill:22歳
◯速球 チェンジアップ / △コンディション TJ手術明け
ドラフト1巡目候補だったが、健康面に不安がありスリップ。ドラフトイヤーに7先発/防御率6.67と不調で、その後TJ手術を受けることになった。健康時にはMAX99マイルの速球にプラスのチェンジアップ、平均以上のスライダーを投げ込んでいた。22年中のプロデビューを目指す。

14.
エリクリス・オリバレス(LHP)/Helcris Olivarez:20歳
(DSL/R)3.86ERA 14GS 60.2IP BB/9=4.6 K/9=12.2 K/BB=2.65
◎速球 / △素材型 / ✖コントロール
ロッキーズフロントが元エース投手のウバルド・ヒメネスの再来と注目する大器。軽々と90マイル後半を叩き出すが、コマンド&変化球が不安定で発展途上。A+では防御率6.05ながらリーグ平均よりも3歳以上若く、また8月以降は防御率3.90と適応しつつあったので、来季のブレークに期待したい。

15.
サム・ウェザリー(LHP)/Sam Weatherly:23歳
(A)4.83ERA 69.0IP BB/9=4.2 K/9=12.5 K/BB=3.00
◯速球 スライダー 奪三振 / ✖コントロール
20年ドラフト3巡目。92-96マイルの速球とプラスのスライダーを軸に、右打者にはチェンジアップも交える。球威は文句無しだが、大学3年間でBB/9=7.6、昨季もAでBB/9=4.2と制球面に不安。先発として育成される予定だが、コントロールの改善が見られなければリリーフに回ることになるだろう。

(R/A+/3A)33G 120AB 6HR 15BB 31K .258/.345/.483/.829
(MLB)19G 37AB 0HR 3BB 11K .189/.250/.216/.466
◯打撃 肩 / △スピード パワー
攻守にオールラウンドで内野両コーナーのバックアップとして22年はMLB定着が期待される。打撃ではライナー重視のアプローチでマイナー通算5年で打率.308をマーク。コーナー向きの選手としてはパワー面が平凡で評価が分かれる。守備では強肩だがスピード不足とガッシリ体型から3Bのレギュラーとしては厳しいか。

(R/A)43G 157AB 7HR 12BB 26K .312/.367/.516/.883
◯打撃 / △素材型 3B守備 アプローチ
ラインドライブを量産するフリースインガー。RではOPS1.197と打ちまくったが、AではOPS.601と年上選手を相手に苦戦したので、選球眼を含めた打席でのアプローチ改善が求められる。また3B守備では肩の強さは十分も、ポジションに残るには特訓が必要。

18.
ジョー・ロック(LHP)/Joe Rock:21歳
(R)1.13ERA 8.0IP BB/9=1.1 K/9=12.4 K/BB=11.00
◯速球 / △コマンド
21年ドラフト2巡目指名。6フィート6の長身から繰り出されるMAX97マイルのランニングファストが特長。ファンキーなフォームで打者を惑わしている一方で、コントロールの妨げにもなっている。コントロールとチェンジアップの改善が先発残留のカギ。
(A+)89G 358AB 8HR 25BB 111K .224/.286/.346/.633
◯守備 肩 メークアップ / △21年不調 パワー 
19年ドラフト2巡目。平均以上の守備&コンタクト能力から攻守にオールラウンドな選手として期待されていたが、21年は打撃不振に苦しんだ。それでも依然としてレギュラー相応の打撃ポテンシャルを秘めており、メークアップ評も高いので、来季の復活に期待したい。

20.ヤンキエル・フェルナンデス(OF)/Yanquiel Fernandez:19歳
(DSL)54G 177AB 6HR 22BB 26K .333/.406/.531/.937
◯パワー / △守備走塁 素材型
昨季DSLでリーグ6位のOPS.937をマークしたパワーヒッター候補。18歳にして110マイルに届く打球速度を計測するなど実戦でもパワーを発揮しつつある。一方で守備走塁の能力は限られており、打撃の出来がすべてを左右するだろう。

Sleeper Prospects

(A/A+)3.27ERA 113.0IP BB/9=1.8 K/9=8.5 K/BB=4.86
◯コントロール / △球威 年齢
傘下ベストのコントロールピッチャーで、昨季はA/A+で計12勝をあげる好投を見せた。90マイル前半の速球、スライダー、チェンジアップ、カッターを器用に織り交ぜる。打者のレベルが上がる2Aでどのような投球を見せるか。

(A/A+)4.68ERA 98.0IP BB/9=1.8 K/9=8.1 K/BB=4.40
◯コントロール / △球威
マイナー2年でBB/9=1.8とコントロールに優れるイニングイーター向きの右腕。90マイル前半のシンカー、スライダー、チェンジアップをゾーンに集め、6-5/240と体格も先発投手向き。キルケニーと同様に来季2Aでどのような投球を見せるかがポイント。

(DSL)1.30ERA 34.2IP BB/9=4.2 K/9=11.9 K/BB=2.88
◯速球 カーブ 伸びしろ / △素材型 コントロール
元MLBリリーバー、ヨーキス・ぺレスの息子。21年1月に50万ドルで契約すると、DSLで防御率1.30と好デビューを飾った。MAX97マイルの速球とプラスのカーブ主体の投球。6-3/153と細身の体格から球威向上が見込める。

(A+)100G 371AB 11HR 40BB 98K .264/.341/.402/.743
◯スピード / △打撃
レギュラーポテンシャルではないが、第四の外野手適性あり。プラスのスピードを有し、肩も強いため外野3ポジションどこでもこなすことができる。打撃では選球眼、長打力ともにまずまずで、マイナー通算出塁率.360をマークしている。

(A+)89G 320AB 6HR 40BB 69K .316/.393/.438/.830
◯コンタクト / △パワー
内外野こなすユーティリティープレーヤーで、21年は打撃でも結果を出した。本塁打は期待できないが、ライナー中心のコンパクトなアプローチで打率.316・四球率10.9%をマーク。守備は三塁をメインに二塁、レフトを守った。

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