2025 LOS ANGELES DODGERS
TOP 15 PROSPECTS
2025 ロサンゼルス・ドジャース プロスペクトランキング
Dalton Rushing |
本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。FanGraphsのFV(Future Value)を参考に選手の将来的なスケール像を「20-80スケール」で表している。ランキングについてはMLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は25年6月30日見込みのもの。
FV55
1.ダルトン・ラッシング(C/OF)/Dalton Rushing:24歳22年ドラフト2巡目指名。30ホーマー級のパワーと優秀な選球眼を有する攻撃型捕手で、24年は2A/3Aで打率.271・26本塁打・OPS.896をマーク。四球率12.7%/三振率20.5%とゾーン管理の巧さが光る。statcastデータが得られる3Aでの成績に着目すると、上位10%打球速度105.6マイル、バレル率10.4%はいずれも平均以上。また、ゾーン中心部のスイング率は80.5%と平均を大きく上回りながら、チェイス率19%は平均よりも低かった。長打力と判断力を兼ね備えていることが良く分かる。捕手守備も盗塁阻止率30%を記録するなど平均レベルに育ちつつあるが、ウィル・スミスにポジションを阻まれているため、3A昇格後は主にLFを守った。平均レベルの走力を持っており、無難にこなせるだろうとの評価。
Dalton Rushing
大学では内野手兼リリーフの二刀流プレーヤーだったアスリート右腕。スムーズなメカニクスから平均96マイルのライジングファストとプラスのスライダーを投球の軸に、カッター&カーブ&チェンジアップ&シンカーいずれも平均以上のポテンシャルを秘めるスペックの塊だ。24年はMLBデビューし4先発で防御率1.33と好投も、8月下旬にTJ手術。25年は全休の見込みだ。スペックはエース級だが、27歳シーズンまで実績ゼロ&耐久面に不安という点がキャリアにどう響くか。ジェーコブ・デグロムのような遅咲きキャリアもあり得る。
走攻守揃ったオールラウンダータイプ。打撃は辛抱強いアプローチと全方向にラインドライブを打ち分けるバットコントロールが武器。24年はA+/2A/3Aで出塁率.387/18HRをマーク。足も速く、マイナーで4人しかいない30二塁打&30盗塁を達成した。守備はSSに定着できるだけのツールと技術があるが、2Bや3Bとしても経験を積んでおり、ユーティリティー性も期待できる。
Alex Freeland
22年1月に39万ドルで入団のパワーヒッター候補。パワーと打撃技術を両立しており、LF/DH向きの守備能力と合わせて理想の完成型はヨーダン・アルバレス(HOU)か。24年は19歳ながらAでwRC+125、A+で136と年上選手を相手に健闘。四球率17.5%/三振率19.8%と10代とは思えないほど成熟したアプローチを見せており、打球角度が安定してくればプラスのパワーをより発揮できるようになるだろう。27盗塁(成功率90%)を決めたが、走力は平均以下で、長期的には守備走塁での貢献は見込めないだろう。
Josue De Paula (@Dodgers) takes flight on his third High-A homer 🪽
— MLB Pipeline (@MLBPipeline) August 21, 2024
MLB's No. 49 prospect is batting .333 across the past 10 games for the @greatlakesloons. pic.twitter.com/GDeRgEAcFM
22年ドラフト2巡目の高卒左腕。マイケル・ブッシュとのトレードでCHCから23年オフに加入した。93-95マイルの伸びのある4シームと80マイル台中盤の鋭いスライダーを軸に、70マイル台のカーブにチェンジアップ&カッターと第3球種以降も豊富だ。24年は20歳ながらA+で20先発して奪三振率29.2%/FIP2.98をマークし、2Aでも7登板した。腕のストロークに癖があり、コントロールの改善が課題。
23年に契約金207万ドルで入団の原石。パワー、スピード、守備力すべてを兼ね備えた大型SS候補。23年はDSLでwRC+149、24年はRで129と順調に成長しており、来季満を持してAでフルシーズンデビューの予定。パワフルな打撃が最大の魅力だが、荒い部分が多く、上級の投手への対応を学ぶ必要があるだろう。SSに必要な資質を有するとされるが、6フィート4の大柄な体格から将来的には3B等へ転向される可能性もある。
FV45
元々捕手として契約したが、俊足と運動能力を生かすためプロでは外野に転向。24年はRでの56試合で打率.330/四球率17.6%/wRC+142と素晴らしい成績を収めた。コンタクト&アプローチに優れ、打球速度も優秀なため、将来的にはパワー面も期待が持てるだろう。31盗塁を決めるなど盗塁も稼げる。CF守備では、俊足を生かした広大な守備範囲と通算95試合で13補殺を記録した強肩を持ち合わせ、プラスディフェンダー候補。
24年1月に190万ドルで契約したスペイン生まれの原石。成熟したアプローチとパワーポテンシャルを兼ね備え、DSLでは打率.342/14本塁打/wRC+192の活躍でMVPを獲得した。現在はSSを守っているが、ドッシリとした体型と平均以下の走力から3B転向が目されている。野球IQや勤勉性も高く買われている。
10.ケロン・リンジー(SS)/Kellon Lindsey:19歳
彗星のごとく現れた剛腕リリーバー。TJ手術から復帰すると最速103.5マイルを計測するなどマイナーで100マイル超えの速球を武器に活躍。一躍MLBデビューを飾った。平均99マイルの速球に95マイルのカッター、90マイルの縦スライダーのコンビネーションで打者をねじ伏せる。クローザーポテンシャルだ。
ドラフト後にメキメキと力をつけ、24年はついに大台である100マイルに到達。MLBデビューし36.1イニングを投げた。平均95マイルの4シームとカッター/スライダーがMLBレベルの球種で、少なくともリリーフの駒にはなれそうだ。昨季16被弾のうち15本が対右打者だったので、先発ローテーションに定着するには右打者対策が課題か。
韓国ドラフトで1位指名が予想されていたが、米球界挑戦を決意。23年夏に90万ドルでLAD入りを果たした。荒削りではあるが、6-4/200の恵まれた体格から90マイル後半の4シームを軸に、スライダー、カーブ、チェンジアップとどの球種でも空振りが奪える潜在能力の高さが魅力。まずはコントロールを磨いていくことが求められる。
FV40
台湾出身の大型原石。台湾人の父と南アフリカ人の母のハーフで、6-3/215の強靭なフィジカルに5ツールを併せ持つ。23年夏のU-18杯では打率.550の活躍でチームを準優勝に導き、24年6月に契約金65万ドルでLAD入りした。25ホーマー相当のパワーポテンシャルにCF/RF向きの守備プロフィール。DSLでは9試合のみの出場だったが、プロ1号を放ち、OPS.898をマークした。
23年1月にわずか契約金1万7500ドルで契約したが、そこから急成長。80マイル台半ばだった球速がMAX97マイルまで伸びた。キャリー成分の強い4シームとプラスピッチ候補のチェンジアップを軸に、まだ精度は低いがスライダー&カーブも投じる。24年はRでFIP4.06/奪三振率29.5%/与四球率5.0%と好投し、チームの優勝に貢献。Aデビューも果たした。5-11/150という小柄な体格から先発としての耐久性に疑問。
Notable Prospects
ペイトン・マーティン(RHP)/Payton Martin:21歳
23年は高卒1年目にしてAで防御率2.04/奪三振率30.2%と好投。しかし、24年はコマンドに苦しみ、A/A+の19先発で防御率3.75/奪三振率17.1%と後退。90マイル中盤のライジングファストと80マイル後半のスライダーのコンボはパワフルであり、コマンドを改善できればローテーション半ば級のポテンシャルだ。
チェイス・ハーラン(3B)/Chase Harlan:18歳
24年ドラフト3巡目。クレムゾン大学への進学を蹴り、オーバースロットとなる契約金約175万ドルで入団。6-3/205とガッシリ体型のスラッガーで、パワーがプラス評価。現BAL有望株コビー・メイヨを彷彿とさせる。コンタクト能力と3B守備が欠点。エリック・スワン(RHP)/Eriq Swan:23歳
ロマン枠。23年ドラフト4巡目の右腕で、6フィート6の巨体からMAX101マイルを投じる。スライダー、カッター、チェンジアップと変化球も切れるが、制球難が致命的。オフのAFLでは8.2回で14K/1BBと印象的なパフォーマンスを披露した。
パトリック・コペン(RHP)/Patrick Copen:23歳
ロマン枠②。大学3年間で防御率6.30と結果を出せなかったが、ポテンシャルを買われて23年ドラフト7巡目でプロ入りした。6-6/220の迫力ある体格から90マイル中盤の速球を投げ下ろす。4シーム、カッター、スライダーのパワフルなレパートリー。上下動の激しい投球フォームをしており、コントロールが不安定。
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