2023年11月15日水曜日

2024 ATLANTA BRAVES TOP 20 PROSPECTS

2024 ATLANTA BRAVES 

TOP 20 PROSPECTS

AJ Smith-Shawver


本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。FanGraphsのFV(Future Value)を参考に選手の将来的なスケール像を「20-80スケール」で表している。当ブログのスケーリングの基準についてはこちらを参照いただきたい。ランキングについてはMLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は24年6月30日見込みのもの。

FV55

1.AJ スミス=ショウバー(RHP)/AJ Smith-Shawver:21歳
昨季20勝をあげたスペンサー・ストライダーと重なる点が多いハイシーリングな右腕。ストライダーと同じく、速球とスライダーで打者を制圧するスタイルで、2球種ともダブルプラスの評価を得ている。対左にはチェンジアップも効果的に扱うことができ、あとはマイナー3年でBB/9=5.3のコマンド面を改善できるかがエースになれるかの鍵を握るだろう。
AJ Smith-Shawver


FV50

23年ドラフト全体24位指名。ダイナミックなフォームからMAX99マイルの4シームとプラスのスプリットチェンジで打者を圧倒するKマシーン。大学では昨季34.7K%、マイナーでも33.3%を記録。一方で、大学で12.7BB%、マイナーで13.0BB%と制球に不安がある。先発として大成できるかはコントロール改善が鍵を握る。

3.
JR リッチー(RHP)/JR Ritchie:21歳
22年ドラフト全体35位指名。TJ手術により4先発にとどまったが、Aで41.5K-BB%・FIP0.63と凄まじい投球を見せた。93-95マイルの速球を両コーナーに投げ分け、高スピンのスライダーで仕留める。対左にはチェンジアップも扱える。投球能力も高く、健康に復帰できればローテーション半ばポテンシャル。

22年ドラフト全体20位指名。球威と制球力を両立した投球能力と投打に加えてアメフトでも活躍した運動能力の高さを評価されている。90マイル前半で縦変化の大きい速球を武器に、29.6K%・21.2K-BB%と高数値を記録。しかし、6-1/190と身体的な伸びしろは小さく、また球速も現時点では90マイル前半程度なため、エースというよりはローテーション半ばタイプか。
Owen Murphy

FV45

5.
イグナシオ・アルバレス(SS)/Ignacio Alvarez:21歳
22年ドラフト5巡目。コンタクトとアプローチに優れたピュアヒッタータイプ。A+では四球率13.2%/三振率17.4%と優秀なゾーン管理を見せ、wRC+123をマーク。平均以下と評されるSS守備では、強肩を生かして守備範囲指標RDA+7.1と大健闘。7本塁打にとどまったパワー面の向上と3B転向が濃厚とされる守備力の向上が将来的なバリューを決めるだろう。
21年ドラフト2巡目。23年はTJ手術から復帰してA/A+で16先発/防御率2.49と上々のシーズンを送った。90マイル中盤の速球とスラーブ&カッターのコンボ。与四球率6.3%とコントロールも良いが、肘の故障歴に加え、23年も肩の違和感で2か月程度の離脱があるなど耐久面が心配であり、リリーフ転向が現実的だろう。

7.
ケイド・キラー(RHP)/Cade Kuehler:22歳
23年ドラフト全体70位指名。MAX98マイルのライジングファストボールが武器のパワーピッチャーで、4シームの平均縦変化量20インチは、昨季新人で8勝をあげたブライス・ミラー(SEA)に匹敵するレベル。変化球も切れるが、全力投球のフォームから、リリーフ転向のリスクを指摘されている。
22年ドラフト3巡目。ポテンシャルは抜きん出ていないが、パワーとゾーン管理に優れ、wRC+132を記録した打撃力とフレーミングで大きくプラスを叩き出す守備力を併せ持つ。一方で空振りの多さと肩の弱さが弱点。不動のレギュラーというよりも、第2の捕手にフィットする?
23年ドラフト2巡目。大学のシーズンでは防御率5.80と苦戦したが、大学2年で有資格者ということもあり優遇される形で指名を受けた。シンカーとスライダーでゴロを打たせるイニングイータータイプで、上手く育てば昨季12勝をあげて球宴にも選ばれたブライス・エルダーのように化けるか?

傘下ではボーン・グリッソムに次ぐwRC+133を記録するなど打撃能力は傘下屈指。パワーと選球眼を兼ね備えている。一方で、3Bの守備では守備指標DRPで-8.3を叩き出すなど1BやDHに回る可能性が高く、攻守トータルでプラスを生み出せるかは微妙。また、階級に対して高齢であり、打撃成績も差し引いて考える必要がある。

11.ギャレット・バウマン(RHP)/Garrett Baumann:19歳
23年ドラフト4巡目の高卒投手。6-8/245の恵まれた体格の持ち主でアップサイドに期待。MAX97マイルの速球に落差大のチェンジアップのコンビネーション。荒さを取り除いていく必要がある。


FV40

12.デリアス・バインズ(RHP)/Darius Vines:26歳
抜群のコントロールとプラスからダブルプラスのチェンジアップで打者を翻ろうする技巧派。昨季は3Aで34.1回/防御率2.36、MLBでも20.1回/防御率3.98と健闘したが、速球の平均が90マイルを割るなどさすがにパワー不足すぎる。スポットスターターor良くても先発5番手止まりと見るのが現実的だろう。

13.ルイス・グアニパ(OF)/Luis Guanipa:18歳
23年1月に契約金$2.5Mで入団の逸材。プラスのパワー、ダブルプラスのスピードを兼ね備えるポテンシャルの塊も、DSLでは打率.238とヒットツールへの不安を示した。プロ2年目に成長を見せられるか。

14.
ディラン・ダッド(LHP)/Dylan Dodd:26歳
落差抜群のチェンジアップがベストピッチで、90-93マイルの伸びのある4シームとの組み合わせで打者を惑わす。エースポテンシャルではないが、昨季すでにMLBで7先発を任されるなど即戦力であり、少なくともローテーションのデプスとして出番は与えられるだろう。

15.
セビン・サバヨス(3B)/Sabin Ceballos:21歳
23年ドラフト3巡目。パワーとアプローチを兼備した打撃力を買われている。強肩の持ち主でもあり、ローリングス社による大学のゴールドグラブ賞に選ばれている一方で、走力不足なため将来は1B転向の可能性もあると指摘されている。

16.ジャンカルロス・ララ(RHP)/Jhancarlos Lara:21歳
6フィート3の長身からMAX98マイルの4シームに80マイル後半のスライダー&チェンジアップのコンビネーション。Aでのラスト3先発は17回無失点26Kと圧巻だった。与四球率12.2%とコントロールに難あり。


FV40-

23年ドラフト6巡目ながら、A/A+で25.4K-BB%と好投。92マイルの速球とキレの良いスライダーを軸に、4球種でストライクを稼げる。フルシーズンで昨季のような投球ができるか。上手く化ければローテーション下位orロングリリーフ相当のポテンシャル。


18.マリオ・バイエズ(SS)/Mario Baez:17歳
23年に契約金$240Kで入団の原石。身長5フィート8と小柄ながらエネルギッシュなプレースタイルで、ダブルプラスの走力がベストツール。体格に比した豪快なフルスイングでDSLでは16歳ながらOPS.815をマークした。守備は将来的には2Bや3B向きとの見立て。

19.アラン・ワイナンズ(RHP)/Allan Winans:28歳
速球は平均90.0マイルとパワーレスだが、プラスのチェンジアップを得意とする技巧派右腕。昨季は3Aで126.1回を投げて防御率2.85/xFIP4.16をマーク。MLBでは6先発で防御率5.29も、打球管理やK/BBの値は良かったため、xERA4.36/xFIP3.97と指標的には悪くなかった。28歳と伸びしろは見込めないが、スイングマンorデプスとして出番はありそうだ。

「20-20」が狙えるパワー&スピードの持ち主だが、故障の多さとコンタクト能力の低さが弱点。昨季は2Aで94試合の出場にとどまり、wRC+95・三振率29.7%と悪いところが出たシーズンになってしまった。実力を発揮できれば対右投手のプラトーン格になれる可能性あり。

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