2014年2月17日月曜日

プロスペクトレポート#3 Sammy Solis

~~ダークホースになりうるサウスポー~~

サミー・ソリス(LHP)


Bats/Throws     R/L
Height/Weight   6-5/230

Prospects Ranking By Team

Baseball America #6 (2014)
Prospects 361°#7(2014)
MLB.com      #5 (2014)
Far East Division #13(2014)
Fangraphs         #4(2014)


・経歴

195センチ104キロとビッグフレームな投手。2010年にサンディエゴ大学からドラフト2巡目指名を受け入団。2012年はトミージョン手術のため全休も昨2013年は見事カムバック。
オフに行われたAFL(各球団のプロスペクトを集めたリーグ戦)ではリーグトップの5勝をあげ、K/BB=4.14は、将来のエース候補と呼び声高いアーロン・サンチェス(TOR)の1.91、アレックス・メイヤー(MIN)の4.0、アンドリュー・ヒーニー(MIA)の2.67よりも高い数値でした。
そのAFLでの活躍によって見事40人枠入り。今年は2Aでスタートするとみられていますが、リゾーGMはソリスを高く評価しており、またチームの左の中継ぎが手薄ということもあり、シーズンの早い段階での昇格を示唆しています。



・レポート

Pitching

速球、チェンジアップ、カーブの3球種を操る。コマンド面での評価が非常に高く、ストライクゾーンの四隅を突きゴロを打たせるベテランのようなクレバーなピッチングが武器。ほとんど欠点らしい欠点もありません。将来はマーク・マルダー投手のようになりうる存在と目されています。安定したコマンドで高水準なK/BBが魅力

Fast Ball(91~93マイル)=〇

平均以上と評価されます。スリークオーター気味なフォームから繰り出される直球はよく沈み、ゴロの山を築くとのこと。
球の出所が見づらく、速球をカット、ツーシーム両方向にスライドさせることができるので左右を問わず打者を翻弄し詰まらせたり、ひっかけさせたりします。
グランドボーラーとして評価されていますが、今後の伸び次第では打者を圧倒するような速球に進化するかもしれません。


Chenge Up(80~82マイル)=〇

プラス評価を受けており、最も評価されている球種。ツーシームのように右バッターの外に逃げながら変化する。握りと指の力加減で変化、球速を自在に操ることができるそうです。とんでもない投球術ですね…
ストレートと同じ腕の振り、リリースで投げられるので打者は惑わされてしまいます。
コマンドも◎で右バッターへの決め球としてだけでなく、カウント球としても自信を持っています。
メジャートップクラスのチェンジアップになるうるかもしれません。



Curve Ball(78~80マイル)=△

改善が必要とされる球種。落差があり、タイミングも外せるが、やや他の2球種と比べてストライクを取るのに苦しんでいる。チェンジアップ依存の投球スタイルから脱却するためには球威、コマンドいずれも向上が必要


Command=◎

コマンドは抜群でプラス評価を受ける。全ての球種でストライクゾーンの四隅を突くことができる。
ストライク先行のピッチで簡単にストライクを稼ぎ、打たせて取る。ただ早いカウントで痛打されることもしばしば。


Mechanics
全体的に〇。リリース時のバランスはいいが、今の投げ方は体が反動の影響をフルで受けるため故障の原因になるのではないかと指摘されています。ただメカニクスとバランスは次第によくなってはいるとのこと。

上の動画を見るとおわかりいただけるかと思いますが、ソリスのスリークオーター気味のフォームはボールを隠し、球の出所が見づらいので打者は翻弄され、タイミングが合っていません
特にチェンジアップでこの独特なフォームは効果を発揮しています。

フェリペ・リベロのレポートでも触れましたが、腕が体で隠れてそこから急にボールを投げてくるので打者は打ちづらいでしょう。

牽制、クイックも高評価でランナーを置いた際のピッチングにも問題ありません。


総評
すでにメジャーでも活躍できるほどの完成度だと思います。メジャーではしばらく左のリリーフとして投げることになるでしょう。6月ごろに昇格があるかもしれませんね
ストレートの球威、カーブの精度を上げていけばローテ3番手以上のピッチャーになるのではないでしょうか。




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