2018 MIAMI MARLINS
TOP 20 PROSPECTS
Lewis Brinson(OF) |
本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。
1.ルイス・ブリンソン(OF)/Lewis Brinson
オフにトレードでブルワーズから加入。A.ジョーンズ(オリオールズ)を連想させる次代のファイブツールプレーヤー。昨季は3AでOPS.962と文句無しだったが、MLBでは21試合で打率.106と実力を発揮できなかった。課題のアプローチ&コンタクト面も改善されつつある。今季は開幕メジャー濃厚。
2.モンテ・ハリソン(OF)/Monte Harrison
◎肩 / ◯パワー スピード CF守備 / ✖コンタクト 素材型
オフにトレードでブルワーズから加入。14年にドラフト時はA.マッカチェン(ジャイアンツ)とも比較された逸材。三振が多く、プロへの適応に苦しんでいたが、昨季はA・A+で打率.272・21本塁打・OPS.832・27盗塁と本格ブレーク。「20-20」レベルのパワー&スピードに加え、肩も強く、大型CFとしてロマン溢れる。
3.サンディ・アルカンタラ(RHP)/Sandy Alcantara
◎球速 / △変化球 コマンド
今オフ、M.オズーナとのトレードでカージナルスから移籍。同じくカージナルス傘下出身のA.レイエスと比較されている。荒削りながら軽々と90マイル後半を叩き出し、最速は102マイル。変化球&コマンドの安定感を磨いていきたい。昨季はMLBでも8登板。
4.ホルヘ・グズマン(RHP)/Jorge Guzman
◎球速 / △コマンド チェンジアップ
今オフ、G.スタントンとのトレードでヤンキースから移籍。荒削りだが最速103マイルの剛腕。コマンド&チェンジアップは発展途上だが、昨季A-で13先発して防御率2.30・K/9=11.9・BB/9=2.4と飛躍をとげている。先発に残れる資質を示しており、リリーフに回るならクローザー級のポテンシャルがある。
5.イサン・ディアズ(2B/SS)/Isan Diaz
◯パワー アプローチ / △コンタクト 2B向き
尊敬するR.カノー(マリナーズ)を研究し、ソックリな打撃フォームを習得。パワーと選球眼を備えた攻撃型二塁手。昨季はA+で13本塁打・四球率13.6%をマークも、打率.222・三振率26.6%とコンタクト面に苦しんだ。
6.トレバー・ロジャース(LHP)/Trevor Rogers
◯速球 コマンド 球種 体格 / ✖素材型
昨年のドラフト1巡目(全体13位)高校生。6-6/185と体格に恵まれており、長いリーチから放たれる最速95マイルの速球は強烈。コマンドも非常に優れている。スライダー&カーブ&チェンジアップを投げるが、どれもインパクトに欠ける。しかし、精度を磨いていけば、4球種を扱えコマンドに優れる本格派左腕に。
7.マグニュリス・シエラ(OF)/Magneuris Sierra
◯スピード CF守備 肩 / ✖パワー
オズーナのトレードで加入。パワーはないが、俊足を生かした攻守が光る理想の「1番センター」。昨季は21歳ながらA+・2Aで打率.270・1本塁打・20盗塁。CF守備は守備範囲だけでなく、スローイング能力も素晴らしい。MLBでは31試合で打率.317。将来像はジャロッド・ダイソン(前マリナーズ)か。
8.ニック・ニーダート(RHP)/Nick Neidert
◯コマンド 速球 チェンジアップ ストライク先行 /
今オフ、D.ゴードンとのトレードでマリナーズから加入。速球は90マイル前半と支配的ではないが、ストライクを積極的に攻めるコマンドと度胸を備えており、スカウトからはT.ハドソン(元ジャイアンツ)と比較される。A+・2Aでは25先発して防御率3.45・K/BB=5.55をマーク。
9.メランディ・ゴンザレス(RHP)/Merandy Gonzalez
◯速球 カーブ ストライク先行 / △コマンド チェンジアップ
昨夏A.J.ラモスとのトレードでメッツから加入。常時93-95マイル、最速97マイルの速球と平均以上のカーブが武器。昨季はA・A+で20先発して13勝3敗・防御率1.66・K/9=7.1・BB/9=1.8をマーク。コマンド&チェンジアップは発展途上。
10.ディロン・ピータース(LHP)/Dillon Peters
◯速球 3球種 コマンド / △体格
5-9/195と小柄ながら90マイル中盤の沈む速球&カーブのコンビネーションはパワフルで、チェンジアップも扱うことができる。マイナー通算BB/9=1.9とコマンドも平均以上で、ポテンシャルはローテーション3~4番手相当。昨季はマイナー13先発で防御率1.57、MLBでも6先発を任された。
11.ブライアン・アンダーソン(3B)/Brian Anderson
◯打撃 パワー 3B守備 肩 /
広角に打ち分ける中距離ヒッティングが武器で、パワーも20本塁打相当と高評価。昨季は2A・3Aで打率.275・22本塁打・OPS.853とよく打った。守備では強肩を備え、守備範囲も広いため、平均以上の3Bディフェンダーとなれる。MLBでも25試合に出場しており、今季はメジャー定着が目標となる。
12.ザック・ギャレン(RHP)/Zac Gallen
◯3球種 コマンド /
13.ブライアン・ミラー(OF)/Brian Miller
◯スピード コンタクト CF守備 / ✖パワー 肩
昨年のドラフト全体36位指名。俊足巧打が武器のCFで、Aでは57試合に出場し、打率.322・1本塁打・21盗塁・OPS.800と順調なプロデビュー。35K/23BBとアプローチもよく、出塁能力にも長ける。パワーは平均以下だが、ツボにはまれば一発もある。俊足を生かした外野守備はプロでもCFに残れるとの見立て。
14.ブラクストン・ギャレット(LHP)/Braxton Garrett
◯カーブ コマンド 3球種 運動能力 / △TJ明け?
16年ドラフト全体7位左腕も、TJ手術により今季の半休が確定している。滑らかな投球フォームからキレのある90マイル前後の速球&カーブのコンビネーション。コマンド&チェンジアップも平均以上で、ポテンシャルはローテーション2~3番手相当。
15.エドワード・カブレラ(RHP)/Edward Cabrera
◯速球 / △素材型
昨季急成長を遂げた19歳。16年に最速94マイルだった速球は101マイルまで上昇。常時94-96マイルを計測し、スライダーもプラスピッチ。現在はチェンジアップの向上に取り組んでいる。コマンドも平均以上のポテンシャルを秘めており、エース級の逸材だ。A-では35.2回を投げ、防御率5.30・K/BB=4.00。
16.ジェームズ・ネルソン(3B)/James Nelson
◯打撃 肩 / ✖エラー
兄クリスはMLBで5シーズンプレーの元メジャーリーガー。走攻守にスケールが大きく、レギュラー3B相当のポテンシャルを秘めている。打撃では素早いスイングから広角にライナーを弾き返す。Aでは打率.309・7本塁打・OPS.810。3B守備では肩&守備範囲に優れるが、昨季守備率.907と失策が目立つ。
17.ケイレブ・スミス(LHP)/Caleb Smith
◯速球 チェンジアップ 奪三振 /
90マイル中盤の速球&チェンジアップで打者を惑わすフライボーラー。昨季は2A・3Aで17先発して防御率2.41・K/9=9.1・BB/9=2.8をマーク。MLBでも9試合に登板した。スライダー&カーブは平均以下。ポテンシャルはローテーション5番手か左のワンポイント。
18.ジョー・ドゥナンド(SS)/Joe Dunand
◯パワー 肩 / △3B向き? / ✖スピード コンタクト
メジャー通算696発の大スター、A.ロドリゲスの甥。強肩強打を備えた大型遊撃手。素晴らしいパワーを持っているが、荒削りなアプローチからプロへの対応を不安視されている。守備面でもスピードと守備範囲に欠け、体格も大柄なことから、三塁転向が濃厚だろう。
19.クリストファー・トーレス(SS)/Christopher Torres
◯SS守備 肩 スピード / ✖パワー 素材型
ゴードンのトレードでニーダートと共に加入。スピード&強肩を兼ね備えたSS守備は平均以上で、メジャーでもレギュラーSSを張れるだけの素質を潜めている。打撃は定評のあったコンタクトが不調だったが、代わりに長打が増え、A-で打率.238・6本塁打・OPS.759をマーク。メークアップも高評価。
20.ブラクストン・リー(OF)/Braxton Lee
◯スピード CF守備 / ✖パワー
昨夏トレードでレイズから加入。パワーレスだが、スピード&CF守備の評価が高い4番手外野手タイプ。昨季は23歳ながら2Aで打率.309・3本塁打・20盗塁をマーク。四球率11.6%と出塁能力も高い。現在のところ、開幕CF候補最右翼。
◯スピード CF守備 肩 / △パワー / ✖素材型
昨夏にD.フェルプスとのトレードでマリナーズから加入。14年に契約金$1.85Mでプロ入りしたドミニカ出身の大器。ファイブツールを秘めているが、現段階では打撃のポテンシャルを披露できていない。昨季はA-を中心にプレーしOPS.714。スピード&CF守備はすでに平均以上の評価。20歳。
22.エリエサー・ヘルナンデス(RHP)/Elieser Hernandez
◯投球術 コマンド / △フライボーラー
ルール5ドラフトで新加入。球威よりも完成度の面で高い評価を受ける。22歳。昨季はR・A+で13先発して防御率3.68・K/9=10.8・BB/9=2.7をマークした。フライボーラーながらマイナー通算K/BB=3.43とコマンドは優秀。先発ローテーション争いに加わる。
23.トレバー・リチャーズ(RHP)/Trevor Richards
◯球種 コマンド / △球威
ドラフト外で16年7月に入団。昨季はA+・2Aで25先発して防御率2.53・K/9=9.7・BB/9=1.8をマークし、A+のオールスターゲームにも選ばれた。これといって武器になるボールはないが、緩急と制球で打者に的を絞らせない。ローテーション5番手かロングリリーフ相当のポテンシャル。
24.パブロ・ロペス(RHP)/Pablo Lopez
◯ストライク先行 コマンド / △球威
フェルプスのトレードでヘルナンデスと共に加入。積極的なストライクスロワーで、マイナー通算BB/9=1.2を誇る。90マイル前後の速球、カーブ、チェンジアップいずれも平均的だが、緩急と制球で勝負。昨季はA+で24先発して防御率4.15・K/9=7.5・BB/9=1.2をマーク。2A以上で結果が欲しい。
25.ライアン・リリー(RHP)/Ryan Lillie
◯速球 / △先発経験
昨年のドラフト5巡目。大学1年時まで捕手と投手の二刀流だった。先発経験は浅いが、91-94マイルの速球を試合終盤まで維持でき、カーブ&チェンジアップも平均から平均以上の評価を得ている。昨季はマイナーで35.2回を投げ、防御率3.79・K/9=8.6・BB/9=1.5と好成績。
Plus One Prospect
テイラー・ブレーリー(RHP)/Taylor Braley
◯チェンジアップ /
昨年のドラフト6巡目。決め球のチェンジアップは20-80スケールで65~70評価とも評される絶品。R・A-では20.1回を投げ、防御率2.66・K/9=9.7・BB/9=2.2と好投した。大学時代は二刀流プレーヤーとしても活躍していた。
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