2018年1月5日金曜日

2018 NEW YORK METS TOP 20 PROSPECTS

2018 NEW YORK METS 

TOP 20 PROSPECTS

Andres Gimenez(SS)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.アンドレス・ヒメネス(SS)/Andres Gimenez
◯スピード SS守備 コンタクト / △パワー 
15年に契約金$1.5Mでメッツ入りした逸材。昨季は18歳ながらAで1年プレーし、打率.265・4本塁打・OPS.695をマーク。運動能力に恵まれており、平均以上のSS守備が最大の武器。打撃はパワー不足が指摘されるも、スイング軌道に無駄がなく、平均以上の打者となり得る。
2.デビッド・ピーターソン(LHP)/David Peterson
◯3球種 コマンド 即戦力 / △故障歴
昨年のドラフト全体20位指名。最速95マイルのシンカー&スライダー&チェンジアップを抜群のコマンドから投げ分ける即戦力左腕。制球力、6-6/240のガッシリした体格、ゴロアウトの多さ、先発ローテーション3~4番手のイニングイーターとして必要な資質を全てそろえている。

3.トーマス・ザパッキー(LHP)/Thomas Szapucki
◯速球 スライダー / △チェンジアップ コマンド 耐久性 TJ手術明け
もし健康ならチームNo.1のプロスペクトになっていただろう。昨年7月にTJ手術を受けており、復帰は今季終盤になる見込み。90-96マイル、平均93マイルの速球はノビもありプラス評価。スライダーを決め球として使う。平均~平均以下のチェンジアップ&コマンドを磨けば先発ローテーション3番手相当のポテンシャル。

4.マーク・ビエントス(SS/3B)/Mark Vientos
◯打撃 肩 / △3B向き / ✖スピード 素材型
昨年のドラフト2巡目18歳。6-4/185の恵まれた体格に魅力的な打撃能力を備え、パワーとアベレージを両立した打者になり得る。スピードに欠け、体格も大柄なことから将来像はSSよりも3B向きとの評価。肩とグラブ捌きは平均以上との見立て。メジャー昇格までは少なくとも4年程度の時間がかかるだろう。

5.ピーター・アロンゾ(1B)/Peter Alonso
◯パワー / △守備走塁
20-80スケールで55~70評価のパワーツールがウリの長距離砲。マイナー通算で左投手に対してはOPS1.166と打ちまくっているが、対右投手にはOPS.772と分が悪い。昨季はA+・2Aで打率.289・18本塁打・OPS.883をマーク。鈍足で守備位置は1Bに限定される。

6.マーコス・モリーナ(RHP)/Marcos Molina
◯コマンド / △耐久性
先発ローテーション4番手級のワークホースポテンシャル。平均91マイルの沈む速球を両コーナーにコマンドし、平均以上のスライダーで仕留める。チェンジアップも平均程度まで向上。昨季はA+・2Aで17先発して防御率3.21・K/9=7.3・BB/9=2.2をマーク。1年間健康にプレーしたい。球威アップが課題。

7.ジャスティン・ダン(RHP)/Justin Dunn
◯速球 スライダー / △コマンド リリーフ向き?
不安定ながら最速98マイルの速球は力強く、スライダーも少なくとも平均以上との評価。スカウトからはY.ベンチュラ(前ロイヤルズ)と比較される。大学時代にはクローザーだったため、先発は不慣れで、昨季はA+で16先発して防御率5.00・K/9=7.1・BB/9=4.5と今一つだった。
8.デズモンド・リンジー(OF)/Desmond Lindsay
◯スピード アプローチ / ✖耐久性
ポテンシャルは傘下野手でもNo.1。故障が多く、昨季も肘の手術により後半を棒に振った。驚くべき運動能力を有しており、スピードの評価は平均以上。CFとして十分な守備範囲と肩を備えている。打撃では辛抱強いアプローチを示しており、20ホーマー級の長打力も潜める。昨季はAでOPS.715。

9.トーマス・ニード(C)/Tomas Nido
◯コンタクト 肩 / △パワー
昨季2Aで打率.232・OPS.641と不振だったが、攻守オールラウンドな捕手として注目を集める。打撃では広角に打ち分けるコンタクトヒッティングを武器としており、守備ではマイナーで2年連続盗塁阻止率40%超えをマーク。すでにMLBデビュー済みで、今季はメジャー定着が目標となる。

10.クリス・フリクセン(SS)/Chris Flexen
◯速球 / 
昨季A+・2Aで10先発して防御率1.76・K/9=9.2・BB/9=1.5とブレーク。MLBでも9先発(防御率7.88)を任された。平均92.4マイルの速球&スピンレートに富んだカーブのコンビネーション。シンカー&チェンジアップもレパートリーとして織り交ぜる。ローテーション5番手相当のポテンシャル。

11.ジョーダン・ハンフレイズ(RHP)/Jordan Humphreys
◯球種 コマンド /
昨季A・A+で13先発して10勝1敗・防御率1.79・K/9=9.3・BB/9=1.9とブレーク。巧みな配球で打者の的を絞らせない。メカニクス&コマンドも安定しており、ポテンシャルはローテーション下位相当。90-94マイルの速球とカーブ&スライダーに加え、左バッターにはチェンジアップも有効に扱う。

12.ギャビン・チェッキーニ(SS)/Gavin Cecchini
◯コンタクト ユーティリティー性 / ✖パワー エラー
兄も父も野球関係者という野球一家で生まれ育った。これといった目立ったツールはないが、走攻守のバランスが整っており、内野のバックアップとして昨季MLBでも32試合に出場。昨季は超打高の3Aで打率.267、MLBで.208と打撃不振に悩まされたが、16年には3Aリーグ3位の打率.325をマークしている。

13.アンソニー・ケイ(LHP)/Anthony Kay
◯コマンド / ✖TJ手術明け
16年ドラフト1巡目。TJ手術により昨季を全休した。健康であれば平均的な3球種をコマンドよく集めるワークホースタイプ。完成度も高く、もし万全な状態で復帰できればMLB昇格まで時間を要さないだろう。最速で94-95マイルに達する速球&平均以上のチェンジアップ&平均以下のスライダー。

14.コリー・オズワルト(RHP)/Corey Oswalt
◯体格 速球 / 
6-5/250の体格から90-95マイルの角度ある速球を投げ込み、ゴロアウトを稼ぐ。カーブ&スライダー&チェンジアップもストライク周辺に集まることができ、ローテーション下位相当のポテンシャルを備える。昨季は2Aで24先発して防御率2.28・K/9=8.0・BB/9=2.7をマークした。

15.ルイス・ギヨーム(SS)/Luis Guillorme
◎守備 / ◯コンタクト アプローチ / ✖パワー  
SS/2B/3Bどのポジションでもゴールドグラブ級の守備力を有しており、ユーティリティープレーヤーとして手堅く、もし打撃が成長すればレギュラー内野手の座を掴めそうな23歳。打撃は非力だが、打率.283・四球率12.9%・三振率9.9%とコンタクト能力は高い。

16.ハイメ・カラハン(RHP)/Jamie Callahan
◯速球 カッター / △コマンド
昨夏にA.リードとのトレードでレッドソックスから加入。制球はアバウトだが、94-96マイルの速球&カッターを投げ込む力投派リリーフ。昨季は2A・3Aで41登板して防御率2.94・K/9=11.4をマーク。MLBデビューも果たし、9登板を任された。

17.P.J.コンロン(LHP)/P.J. Conlon 
◯コマンド チェンジアップ / ✖球威
速球は80マイル後半と球威に欠けるが、コマンド&緩急で抑える技巧派。決め球のチェンジアップは平均以上で、他には平均以下だがカーブ&スライダーも織り交ぜる。16年にはA・A+で防御率1.65・K/BB=4.67と圧倒的だったが、昨季は2Aで防御率3.51・K/BB=2.84。球威不足からMLBレベルの打者に通用するか不安視されている。

18.ジェーコブ・ラメ(RHP)/Jacob Rhame
◯3球種 投球術 / 
昨夏にC.グランダーソンとのトレードでドジャースから加入。最速100マイルを投げ込む剛腕リリーフ。一方で決め球を持っておらず、スライダー&チェンジアップはいずれも平均以下の評価。また、フライボーラーである点も不安材料の一つ。昨季は超打高の3Aで防御率4.00・K/BB=6.6をマーク。MLBでも9登板。

19.ナビル・クリスマット(RHP)/Nabil Crismatt
◯3球種 コマンド / 
マイナー通算K/BB=4.43と隠れた逸材。最速93マイルの速球&スライダー&チェンジアップをバランスよく織り交ぜる。中でもベストピッチのチェンジアップは平均以上のボール。昨季はA+で25先発して防御率3.95・K/9=8.8・B/9=2.2をマーク。

20.フアン・ウリアーテ(C)/Juan Uriarte
◯コンタクト 肩 /✖パワー 素材型
メキシコ出身。打撃はパワーレスだがフィールド全体を扱うことができ、選球眼も良い。昨季はRで打率.305・5本塁打・OPS.827とそれまで自身最高の成績。守備ではブロッキング&フレーミングいずれも安定しており、肩も盗塁阻止率33%と平均以上。平均以上のディフェンダーになり得る。

Plus One Prospect
ホアン・ウレーニャ(3B/1B)/Jhoan Urena
◯アプローチ 肩 パワー / ✖スピード エラー 3B守備
辛抱強いアプローチで昨季2A・3Aで四球率11.2%と高数値を記録。パワーポテンシャルも秘めており、34二塁打・14本塁打ときっかけ一つで大化けする可能性がある。3B守備では肩こそ強いが、通算守備率.891と悲惨な状態。1B/LFでの経験も積んだ。

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