2018 PHILADELPHIA PHILLIES
TOP 20 PROSPECTS
Scott Kingery(2B) |
本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。
1.スコット・キングリー(2B)/Scott Kingery
◯コンタクト スピード 2B守備 パワー /
昨季フライボールレボリューションを取り入れ、長打力が開眼した「俊足巧打の二塁手」。本塁打数を16年の5本から26本に急増させ、29盗塁と持ち味のスピードも維持。2B守備も平均以上で、走攻守揃ったレギュラーとして期待。2A・3AでOPS.889。
【#ブレークプロスペクト17】— 今日のプロスペクト (@TodayProspect) 2017年8月1日
スコット・キングリー(PHI・2B)
フライボールレボリューションにより昨季131試合/5HR⇒98試合/23HRと本塁打が激増し、「俊足巧打の1番打者」たる評価が一変。2A・3Aで打率.310・27盗塁。二塁守備も平均以上になれるとの見立て。 pic.twitter.com/dqCbFnYShQ
2.シクスト・サンチェス(RHP)/Sixto Sanchez
L.セベリーノ(ヤンキース)と共通点の多い未来のエース候補。6-0/185と投手にしては小柄ながら、滑らかなフォームから最速100マイルの速球をコマンドよく投げ込む。変化球を磨きたい。昨季はAで13先発して防御率2.41・K/BB=7.1(A+では5先発で防御率4.55と炎上)をマーク。
3.J.P.クロフォード(SS)/J.P. Crawford
◎SS守備 / ◯肩 アプローチ / △打撃
F.リンドーア(インディアンズ)のような再建の柱になり得るスター候補。身体能力を生かした華麗な遊撃守備は高評価だが、ここ2シーズンは3Aで打撃不振。それでも昨季後半戦はOPS.898とポジティブな結果が出ている。MLBデビューも果たし、23試合で打率.214も、22K/16BBとアプローチは悪くない。
4.アドニス・メディーナ(RHP)/Adonis Medina【#BAトップ100】#6— 今日のプロスペクト (@TodayProspect) 2016年2月21日
J.P.クロフォード(PHI・SS)
カール(LAD)の甥。抜群のセンスと身体能力に恵まれた流れるようなSS守備が魅力。課題となっていたバッティングもプロ入り後大きく向上を見せている。PHI再建の柱。 pic.twitter.com/f5yQjHxmW3
◯速球 3球種 奪三振 スタミナ /
常時92-95マイル、最速97マイルの速球は打者の近くでリリースされるため、球速以上に迫力がある。カーブ&チェンジアップも威力があり、平均から平均以上のボールに向上。昨季はAで22先発して防御率3.01・K/9=10.0・BB/9=2.9をマーク。奪三振を大きく増やした(16年はK/9=4.7)。
5.ホルヘ・アルファロ(C)/Jorge Alfaro
◯パワー 肩 / ✖アプローチ コンタクト
「未来のオールスター捕手」と評されて早数年、プロスペクトを卒業できずにいる。昨季3Aで四球率4.6%・三振率32.3%の荒っぽいアプローチがネックだが、MLBでは29試合ながらOPS.874とよく打った。守備面では捕球面に課題を残すも、自己最高の守備率.997をマークするなど進歩は見られる。
【#17WBC #コロンビア】— 今日のプロスペクト (@TodayProspect) 2017年2月11日
ホルヘ・アルファロ(PHI・C)
代表の正捕手候補。ポテンシャル評に見合わない成績が続いていたが、昨季は守備面で急成長を遂げ自己最高となる盗塁阻止率44%・守備率.993をマーク。マイナー最高の捕手に送られる「キャプテンキャッチャー賞」を受賞した。 pic.twitter.com/0mY1LKPYms
6.アダム・ヘイズリー(OF)/Adam Haseley
◯打撃 スピード 守備 /
ズバ抜けたツールを持っているわけではないが、滑らかなスイングから長短打を量産するプレースタイルは、M.ブラントリー(インディアンズ)やA.ベニンテンディ(レッドソックス)を連想させる。守備もCFとして及第点レベル。
7.フランクリン・キロメ(RHP)/Franklyn Kilome
◯速球 カーブ 体格 / ✖コマンド チェンジアップ
長身細身の体格から投げ込まれる最速99マイルの速球と平均以上のカーブのコンビネーションはハイポテンシャル。一方でコマンド&チェンジアップが不安定で、メディーナとは一線を引きたい。昨季はA+・2Aで24先発して防御率2.83・K/9=7.3・BB/9=3.7をマーク。
8.セランソニー・ドミンゲス(RHP)/Seranthony Dominguez
◯速球 3球種 奪三振 / △コマンド
好調時には95-99マイルを叩き出す速球で打者を捻じ伏せるパワーピッチャー。コマンド&安定感はまだまだだが、カーブ&チェンジアップも平均以上で、ポテンシャルはローテーション2~3番手相当。昨季はA+で62.1回/75Kと三振の山を築いた。
◯メークアップ スピード CF守備 打撃 / △パワー
16年ドラフト全体1位指名。走攻守のパッケージはC.イエリッチ(マーリンズ)と比較される。20ポンドの増量をして臨んだプロ2年目のシーズンはAでOPS.625と残念なパフォーマンス。プラスプラスのメークアップと野球IQでどれだけ才能を引き出せるか。
◯3球種 完成度 /
完成度が高く、早ければ19年シーズンにはローテーション入りも狙える。91-94マイルの速球を両コーナーにコマンドし、カーブ&チェンジアップはいずれも平均から平均以上のボール。スライダーで目先を変えることもできる。昨季はA・A+で10勝3敗・防御率2.16・K/BB=3.56と文句なしの成績。
◎スピード / ◯CF守備 肩 /✖パワー 耐久性
故障の多さがネックとなっている韋駄天選手。打撃はメジャーで「打率.260・5本塁打」程度だろうが、スピードは盗塁王も狙えるほど。アプローチも落ち着いており、将来像は「出塁率の高いB.ハミルトン(レッズ)」。SSからCFにコンバートされた点もハミルトンと同じで、ゴールドグラブ級の評価。
12.エネル・デロスサントス(RHP)/Enyel De Los Santos
◯速球 3球種 / △コマンド
13.ディラン・カズンズ(OF)/Dylan Cozens
◯パワー 肩 / ✖コンタクト
16年にマイナー全体トップの40ホーマーを記録したパワーモンスター。昨季は3Aで打率.210・三振率35.8%とつまずいたが、27本塁打と長打力は発揮。アメフトでも活躍したフィジカルの強さで大柄な体格の割に動ける。コンタクト面の不安を拭いたいところ。
14.レンジャー・スアレス(LHP)/Ranger Suarez
90マイル前半の速球&プラスのチェンジアップ&平均のスライダーをコマンドよく投げ分ける。完成度が高く、昨季は21歳ながらAで14先発・防御率1.59・K/9=9.5と素晴らしい投球を披露した。
15.ジャイリン・オルティズ(OF)/Jhailyn Ortiz
◯パワー 肩 / ✖コンタクト 守備走塁 素材型
まだ19歳とメジャーまでの道のりは険しいが、30ホーマー相当のパワーポテンシャルを秘める大器。15年に契約金$4.0Mでフィリーズと契約した。昨季はA-で47試合に出場して打率.302・8本塁打・OPS.961をマーク。将来は一塁転向か。
16.マッケンジー・ミルズ(LHP)/McKenzie Mills
◯奪三振 3球種 / △コマンド
昨夏にH.ケンドリックとのトレードでナショナルズから加入。切れの良い90マイル前半の速球&カーブのコンビネーション。三振の取れるフライボーラー。昨季はAで12勝2敗・防御率3.01・K/9=10.1・BB/9=1.9と抜群の成績。チェンジアップも将来的には平均から平均以上のボールになり得る。
17.ニック・ファンティ(LHP)/Nick Fanti
◯奪三振 コマンド / ✖球速
昨年5月には9回二死までパーフェクト投球、7月には悲願のノーヒッター(12K/1BB)を達成。80マイル中盤のキレのある速球を両コーナーにコマンドし、決め球のカーブで仕留める。Aでは21先発して防御率2.54・K/9=9.0・BB/9=2.1。17年WBCではイタリア代表としてもプレー。
◯ファイブツール /
身体能力に富んだファイブツールSS。昨季は19歳ながらAで打率.261・6本塁打・OPS.705をマーク。シーズン最終の25試合を打率.327で締めくくった。3年前に契約時よりも身長は2インチ、体重は20ポンド増加。守備率.953と年齢に比してSS守備も安定している。
◯体格 / ✖素材型 球速
現段階での球速は最速91マイル止まりだが、6-10/205の規格外の体格からアップサイドを期待される大器晩成型。昨季はカレッジ選手が揃うA-で13先発して防御率2.77・K/9=10.0・BB/9=2.1と好投。変化球&コマンドも安定しており、長い目で見ていきたい。
20.JD.ハマー(RHP)/JD Hammer
◯速球 奪三振 /
大学時代には制球難に苦しんでいたが、16年のプロ入り時に視力検査を行ったところ、捕手やホームプレートすら見えていないほどの視力だったことが判明。黒縁眼鏡をかけてブレークの経歴はまさに映画「メジャーリーグ」のリッキー・ボーンだ。昨夏P.ニーシェックとのトレードでPHI加入後12試合で防御率0.57、AFLでも10試合で0.66。
21.スペンサー・ハワード(RHP)/Spencer Howard
◯速球 奪三振 / △リリーフ向き?
投球イニングが短かったこともあり、プロでは大学時代よりも球速が向上。93-95マイルの速球を武器に、A-で28.1回/40Kと三振の山を築いた。セカンドピッチはカッター&スライダーがメインなため、チェンジアップ&コマンドが改善されなければ、リリーフに回るだろう。
Plus One Prospect
ベイリー・フォルター(RHP)/Bailey Falter
◯コマンド / △チェンジアップ
昨季Aで21先発して防御率2.99・K/9=8.1・BB/9=1.8と好投。現在20歳。運動能力に富んでおり、メカニックも滑らかでコマンドの評価は平均以上。89-93マイルの速球&カーブ。チェンジアップの扱いはまだまだだが、ストライク先行で試合を作るイニングイーターになり得る。
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