2018 ST. LOUIS CARDINALS
TOP 20 PROSPECTS
Alex Reyes(RHP) |
本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。
1.アレックス・レイエス(RHP)/Alex Reyes
昨季はTJ手術により全休。最速101マイルの速球を主体にカーブ&チェンジアップも鋭く切れる。16年にはMLBで46イニングを投げて防御率1.57・K/9=10.2・BB/9=4.5と好投。コマンド及び耐久性の不安からリリーフに専念させるプランも。即戦力でセットアッパー以上の役割が見込める。もし先発で通用すれば文句無しでエース級。
【#今日のプロスペクト】7/10— 今日のプロスペクト (@TodayProspect) 2016年7月11日
・レイエス(STL)1.2回2安打無失点4三振1四球
アレックス・レイエスが4Kを奪う快投。速球は最速101マイルを計測しました。BAミッドシーズンリストでは全体2位にランクイン。 pic.twitter.com/hbo5YBAFyJ
2.ジャック・フラハティ(RHP)/Jack Flaherty
◯速球 運動能力 スライダー /
ドラフト時から高く評されていたポテンシャルが開花。90-92マイルだった速球は常時93-95マイルにまで上昇。第2球種のスライダーはMLBで21.1回投げて被打率.179・空振り率28.7%と平均以上。カーブ&チェンジアップも織り交ぜる。2A・3Aでは防御率2.18・K/9=8.9・BB/9=2.1。
3.カーソン・ケリー(C)/Carson Kelly
◯肩 C守備 / △打撃
ヤディアー・モリーナの後継者として期待されている次代の司令塔。すでに守備面では高い評価を受けており、打撃の成長が将来を左右するだろう。それでも昨季3AでOPS.834と着実に成長している。MLBでは34試合でOPS.457にとどまった。
4.タイラー・オニール(OF)/Tyler O'Neill
◎パワー / △両翼向き コンタクト
父テリーは「ミスターカナダ」の異名を誇るボディビルダー。父譲りの怪力が自慢で、昨季3Aで31ホーマーを放った。パワーはズバ抜けているが、コンタクト面が脆く、守備も両翼向きなことから、クリス・デービス(アスレチックス)のようなキャリアを辿ると見られている。昨夏にトレードでマリナーズから加入。
【#17WBC #カナダ】— 今日のプロスペクト (@TodayProspect) 2017年2月10日
タイラー・オニール(SEA・OF)
父テリーはカナダボディビル界の英雄。けっして体は大きくないが、父譲りの怪力で昨季は2Aで24本塁打・102打点・OPS.882をマーク。リーグのMVPも獲得した。『ベースボールアメリカ』の17年SEAリスト第2位。 pic.twitter.com/ARMybQVEcX
5.ハリソン・ベイダー(OF)/Harrison Bader
◯打撃 / △両翼向き? フリースインガー
選手タイプ、マイナーでの成績の類似性からランドール・グリチック(現ブルージェイズ)と比較されている。グリチックと同じくフリースインガーで、パワーではやや劣るが率ではわずかに勝る。昨季は3Aで123試合出場して打率.283・20本塁打・OPS.816。
6.ダコタ・ハドソン(RHP)/Dakota Hudson
◯速球 スライダー / △奪三振 コマンド
インステップ気味のフォームから繰り出される最速97マイルの速球&80マイル後半のスライダー、時折混ぜるチェンジアップ&カーブのコンビネーションはJ.アリエタ(カブス)と比較される。昨季は2A・3Aで防御率3.01も、K/9=5.7とスペックの割に空振りを奪えず。
【#MLBドラフト16】#34— 今日のプロスペクト (@TodayProspect) 2016年6月10日
ダコタ・ハドソン(STL・RHP)
制球力が改善され、評価がうなぎ上り。最速97マイルのストレート&80マイル後半の高速スライダーの強烈なコンボはジェーク・アリエタ(CHC)と重なるものがある。 pic.twitter.com/szJJrGHVYj
7.ヤイロ・ミュノス(SS/OF)/Yairo Munoz
◯スピード パワー 肩 / △ユーティリティー向き? / ✖エラー
オフにS.ピスコッティとのトレードでアスレチックスから加入。ズバ抜けた運動能力を生かした走攻守が光り、昨季2A・3Aで打率.300・13本塁打・22盗塁・OPS.794とブレーク。本職はSSだがエラーが多く、3BやCFも守った。ユーティリティー向きの人材も、レギュラーとしても十分通用する打力を備える。
8.ライアン・ヘルスリー(RHP)/Ryan Helsley
◯速球 / △コマンド リリーフ向き?
T.ローゼンタールと比較されている剛腕で、リリーフに回れば即戦力との呼び声高い。最速100マイルの速球&カッター&チェンジアップで強気にゾーンを攻める。時折コマンドを見失うのもローゼンタール似か。昨季A+・2A・3Aで23先発して防御率2.72・K/9=9.3・BB/9=3.3。
9.ジョーダン・ヒックス(RHP)/Jordan Hicks
◯速球 カーブ / ✖コマンド フォーム
アップサイドに注目が集まる21歳。常時95マイル、最速101マイルの速球を主体に、平均以上のカーブで空振りを奪う。加えて平均的なチェンジアップ&スライダーも織り交ぜる。複雑なフォームをしており、メカニクスの再現性に苦しんでいる。コマンドをどれだけ磨けるかが課題。2Aを迎えるであろう今季が正念場だ。
10.マックス・シュロック(2B)/Max Schrock
◯アプローチ 打撃 / △守備走塁
◯速球 3球種 体格 コマンド 奪三振 /
長身から繰り出す速球&チェンジアップのコンビネーションはM.マイナー(レンジャース)と比較される。第3球種のカーブもプラスピッチと評されるまで向上した。昨季は2Aで26先発して防御率3.34・K/9=8.8・BB/9=3.2をマークした。
12.ホゼ・アドリス・ガルシア(OF)/Jose Adolis Garcia
◯パワー スピード 肩 / ✖コンタクト アプローチ
16年には読売ジャイアンツでもプレーしたキューバ出身プロスペクト。兄アドニスは昨季までブレーブスでプレー。打撃の確実性には欠けるが、パワーとスピードを兼ね備えている。昨季2A・3Aで打率.290・15本塁打・15盗塁・OPS.817。RFの守備でも強肩を生かし14個の補殺を記録。
13.ランディ・アロザレナ(OF)/Randy Arozarena
◯スピード / △パワー
リードオフポテンシャルを示すキューバ出身プロスペクト。平均以上のスピードを武器に攻守でハッスルを見せる。打撃ではバットコントロールとアプローチに優れ、昨季A+・2Aで打率.266・11本塁打・OPS.783をマーク。守備では外野ポジションをこなし、平均以上の評価。
14.オスカー・メルカド(OF)/Oscar Mercado
運動能力に恵まれていて元々はSSとしてプレーしていたが、昨季よりフルタイムのCFにコンバート。すでに外野守備をモノにしており、プラスのスピード&強肩を武器に平均以上のCFになれるだろう。打撃はアプローチが荒いもののコンパクトに振り抜き、2Aで13本塁打・OPS.769。
15.ジェーク・ウッドフォード(RHP)/Jake Woodford
◯速球 体格 / ✖素材型
6-4/210の理想的な体格と最速94マイルの速球からポテンシャルを買われている。変化球、コマンドいずれも発展途上で、昨季A+でK/9=5.4と支配力不足は否めないが、119回投げて防御率3.10は20歳にしては立派。リスト2位のフラハティのような成長曲線に期待したい。
16.ジュニアー・フェルナンデス(RHP)/Junior Fernandez
◎速球 / ✖コマンド 素材型
20歳ながら常時95-98マイル、最速100マイルを投げ込む大器。変化球、コマンドの精度にバラツキがあり、昨季はA+でK/9=5.8・BB/9=3.9と思い通りの投球ができなかった。それでも防御率3.69に収めた球威は流石。長い目で見ていきたい。
17.ジョナサン・マチャド(OF)/Jonathan Machado
◯スピード CF守備 コンタクト / ✖パワー 肩 素材型
16年夏に海外FAとして契約金$2.35Mでプロ入り。20-80スケールで70評価のスピードを生かした攻守に注目が集まる。打撃は非力だが、バットコントロールに優れインプレーを多く生み出す。イチロー(元マーリンズ)のようなプレースタイルからニックネームは「スズキ」。昨季はRで打率.323と順調なプロデビュー。
18.デルビン・ペレス(SS)/Delvin Perez
16年ドラフトでは一桁ピックも噂されたが、ドラフト前の身体検査で薬物使用が発覚。練習態度の悪さまで危惧され、全体23位まで後退した。未来のゴールドグラバーと評されるSS守備が武器。昨季はRで打率.203・0本塁打・OPS.585と振るわず。
19.アンドリュー・ニズナー(C)/Andrew Knizner
◯打撃 肩 / △パワー C守備
完成度の高い打撃が武器の攻撃型捕手。昨季はA・2Aで打率.302・12本塁打・OPS.820をマーク。捕手守備は発展途上ながら盗塁阻止率45%とスローイングは見事。C.ケリーの控え捕手として早期昇格に期待したい。
20.アルバロ・セイジャス(RHP)/Alvaro Seijas
◎速球 / ◯奪三振 体格 / ✖コマンド TJ手術明け
スコット・ハースト(OF)/Scott Hurst
◯スピード 肩 CF守備 / △パワー
17年ドラフト3巡目指名。平均以上のスピード&強肩を備えた運動能力の高いCF。スカウトからはパワーポテンシャルを不安視されているが、A-でOPS.786と及第点レベル。走れて守れるカレッジ出身CFとして早期昇格が見込まれる。
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