2019 CLEVELAND INDIANS
TOP 20 PROSPECTS
Triston McKenzie(RHP) |
本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。
1.トリストン・マッケンジー(RHP)/Triston McKenzie
◯速球 カーブ 奪三振 / △耐久性
6-5/165と細身ながら力あるボールを投げ込み、2Aで防御率2.68をマーク。平均92マイルの速球はエクステンションに優れ、空振りが取れる。スピンの利いたカーブも高評価。21歳ながら3A開幕が目され、ローテーション上位のポテンシャル。
2.ノーラン・ジョーンズ(3B)/Nolan Jones
◯打撃 アプローチ 肩 / △スピード 守備
A/A+で19ホーマー・OPS.871をマーク。華麗なスイングでフィールド全体に打ち分け、傘下最多の89四球を選ぶなどアプローチも辛抱強い。強肩を生かした守備はホットコーナー向きだが、グラブ捌きやフットワークは要改善。
3.ジョージ・バレラ(OF)/George Valera
◯打撃 / △両翼向き? / ✖素材型
傑出した打撃技術と両翼向きの守備力からJ.ソト(ナショナルズ)と比較されている18歳。華麗なスイングでバックスピンの利いた打球を広角に打ち分ける。昨年のソト同様、マイナーでの実績は皆無だが19年シーズンのブレークに期待。
4.イーサン・ハンキンス(RHP)/Ethan Hankins
◎速球 / ◯変化球 コマンド 体格 / ✖故障明け
18年ドラフト1巡目。肩の故障によりドラフトでは評価を落としたが、万全ならエースポテンシャル。球威、変化球、制球力、体格、どれも恵まれており、G.コール(アストロズ)の再来との呼び声高い。
5.ユー・チャン(SS/3B)/Yu Chang
◯パワー 肩 3B守備 / ✖コンタクト
台湾出身の攻撃型遊撃手。遊撃手離れしたパワーを持っており、18年は3Aで13本塁打・OPS.741をマーク。三振率27.8%とコンタクト面に不安。メジャーでF.リンドーアがいるため三塁転向が既定路線。三塁守備は20-80スケールで「70」をつけるスカウトも。
6.ルイス・オビエド(RHP)/Luis Oviedo
◯コンタクト スピード 肩 / △アプローチ パワー 素材型
19歳ながら94-98マイルの速球でゾーンを積極的に攻める投げっぷりの良い右腕。スライダー、チェンジアップも平均から平均以上と変化球も発達している。加えて6-4/170と体格も先発向き。A-/Aでは11先発で防御率2.05・K/BB=3.94。
7.ブライアン・ロッチオ(SS)/Brayan Rocchio
◯コンタクト スピード メークアップ / ✖素材型
17歳ながらRでリーグ3位の打率.343をマークしたヒットセンス抜群のスイッチヒッター。スピードツールも平均以上で、60試合で22盗塁を決めた。遊撃守備でも平均以上の守備範囲を示している。メークアップの評判も良く、スター選手になり得る。
8.レニー・トーレス(RHP)/Lenny Torres
18年ドラフト全体41位の高卒右腕。最速で96-97マイルに達する速球と切れ味鋭いスライダーのコンビネーションは球威◎。Rでは15.1回/22K/4BB/防御率1.76と好投。チェンジアップを磨いていけば先発ローテーション入りも見えてくる。
9.オスカー・メルカド(OF)/Oscar Mercado
◯スピード 肩 CF守備 / △パワー
10.ノア・ネイラー(C)/Noah Naylor
◯パワー アプローチ 肩 / ✖守備 素材型
18年ドラフト1巡目の高卒捕手。パワーとアプローチを両立した打撃が最も評価されており、Rでは四球率15.1%・三振率20.1%と安定した打撃内容だった。守備では運動能力が高く肩も強いが、レシービングなどの捕球技術を磨く必要がある。
11.サム・ヘントゲス(LHP)/Sam Hentges
◯速球 4球種 奪三振 / △コマンド
6-6/245の迫力ある体格から最速97マイルの速球を投げ込む。変化球の精度は改善の余地があるが、カーブ&カッター&チェンジアップをバランスよく扱える。A+では23先発して防御率3.27・K/9=9.3・BB/9=4.0をマーク。コマンドの改善が最大のテーマ。
12.タイラー・フリーマン(SS)/Tyler Freeman
◯コンタクト / △2B向き? パワー
コンパクトなスイングからライナー性の打球を量産し、M.ヤング(元レンジャーズ)のような選手になり得る。守備はSSとしてはやや物足りず、2Bの方が向いてそうだ。昨季はA-でリーグトップの打率.352・29二塁打をマーク。
13.レイネル・デルガド(SS)/Raynel Delgado
18年ドラフト6巡目だがオーバースロットで合意した高卒SS。フィジカルが強く、パワフルなスイッチヒッターとして注目。Rでは打率.306・四球率14.7%と好デビュー。守備ではスピードが平均以下で守備範囲がネック。
14.ニック・サンドリン(RHP)/Nick Sandlin
◯速球 球種 コマンド / △耐久性 リリーフ向き?
18年ドラフト2巡目で、早期昇格が見込めるサイドスロー右腕。小柄ながら90マイル前半の速球と多彩な変化球をコマンドよくゾーンに集める。マイナーでは25試合にリリーフして防御率3.00・K/BB=12.0と安定したパフォーマンスを披露。
15.ダニエル・ジョンソン(OF)/Daniel Johnson
◎肩 / ◯スピード パワー / ✖コンタクト
◯パワー スピード 肩 / ✖素材型 コンタクト
G.スタントン(ヤンキース)とも比較されるフィジカルモンスターで、ポテンシャルは傘下ベスト。コンタクトが未熟で、Aでは打率.180・三振率30%と弱点は明白。一方で22ホーマー・四球率16.2%とポジティブな面もある。守備では肩が強くRF向き。
17.リチャード・パラシオス(SS)/Richard Palacios
◯スピード コンタクト / △パワー 肩
18年ドラフト3巡目。長打力には恵まれていないがコンタクトとスピードに優れたリードオフマン。出塁能力が高い上にスイッチヒッターで使い勝手◎。マイナーでは45試合で打率.361と最高のデビュー。肩が弱く2B向きか。
◯コマンド / △球威
球威は目立たないが、4球種でコマンドよくコーナーを突く。中でもスライダーがベストピッチ。17年にはマイナーでBB/9=0.8をマーク。18年は2Aで21先発して防御率3.89・BB/9=1.8をマークした。
19.ボビー・ブラッドリー(1B)/Bobby Bradley
◎パワー / ✖守備走塁 コンタクト
マイナー5年で114本塁打の飛ばし屋も、アベレージ面で伸び悩み立ち位置が危うくなっている。18年はキャリアワーストの打率.224・OPS.774に終わった。守備走塁での貢献も見込めないため、打てなければ長くメジャーで活躍するには厳しいだろう。
20.マルコス・ゴンザレス(SS)/Marcos Gonzalez
19歳ながら打撃能力が発達しており、Rでは打率.305・OPS.855とよく打った。現段階ではギャップヒッターだが、体格が成熟すればパワーもついてくるはずだ。守備ではSSにとどまれるだけの資質を有しているが、長期的に見れば2Bに回る可能性が高い。
Plus One Prospect
エリー・モーガン(RHP)/Elijah Morgan
◯チェンジアップ 奪三振 / △球威 体格
速球は最速でも92マイル止まりだが、「D.ダフィー(ロイヤルズ)のgif画像を何度も見て研究した」というサークルチェンジを武器に三振の山を築く。A/A+で防御率3.27・K/9=9.8・BB/9=2.1をマークも、球威不足な上に体格も先発投手としては小柄な点は気掛かり。
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