2019年1月5日土曜日

2019 TORONTO BLUE JAYS TOP 20 PROSPECTS

2019 TORONTO BLUE JAYS

TOP 20 PROSPECTS

Bo Bichette(SS) / Vladimir Guerrero Jr.(3B)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.ブラディミール・ゲレーロJr(3B)/Vladimir Guerrero Jr.
◎打撃 パワー / △3B守備 スピード
打撃の完成度が傑出しているマイナーNo.1プロスペクト。マイナーでは打率.381・20本塁打・OPS1.073と圧巻の内容。3B守備は向上を辿っているが、ポジションに止まれるかは不明瞭。将来は1B/DHへの転向が目されているが、それでも評価が揺らぐことはない。

2.ボー・ビシェット(SS)/Bo Bichette
◯打撃 パワー / △SS守備
17年にはマイナートップの打率.362をマーク。フォームの予備動作は大きいが、ヒットセンスが傑出している。SS守備は平均レベルまで向上も、将来は2Bや3B転向か。平均レベルのスピードと積極走塁を武器に18年は32盗塁を決めている。

3.ダニー・ジャンセン(C)/Danny Jansen
◯打撃 アプローチ / △肩
パワーは10~15本塁打レベルだが、成熟したアプローチで左右にライナーを打ち分ける。18年は3Aで12ホーマー・OPS.863をマーク。メジャーでも31試合に出場した。守備ではブロッキングは及第点も、スローイングが平均以下で盗塁阻止率も19%と低い。

4.ネイト・ピアーソン(RHP)/Nate Pearson
◎速球 / △耐久性 スタミナ リリーフ向き?
常時90マイル後半、最速101マイルの速球が武器で、速球派としてはコマンドも安定している。プロ入り後に課題であった変化球が向上し、価値が上昇している。18年は右腕の故障により1登板に終わった。健康に過ごせればエース相当の素材、19年シーズンの開花に注目。

5.ジョーダン・グローシャンズ(SS)/Jordan Groshans 
◯パワー 肩 / △SS守備 素材型
18年ドラフト全体12位指名の高卒選手。弾丸ライナーでスタントに突き刺すパワーは要注目。Rでは5ホーマー・OPS.799と好デビュー。大柄な体格の割には動けるが、守備範囲には欠け、強肩と併せて3B向きのプロフィール。

6.ショーン・リードフォーリー(RHP)/Sean Reid-Foley
◯球威 奪三振 / ✖コマンド
2A/3Aで防御率3.26・K/9=10.4・BB/9=3.5と好投。メジャーでも7先発を任され、速球は平均94マイル、スライダーは被打率.095と球威は十分にアピールできた。課題の制球が安定してくれば先発ローテーション3番手相当の活躍が期待できる。

7.ケビン・スミス(SS)/Kevin Smith
◯打撃 野球IQ 守備 / △肩
17年ドラフト4巡目のカレッジ選手がスイングを改善してブレーク。A/A+で打率.302・25本塁打・29盗塁をマークした。走守のポテンシャルは目立たないが、堅実な守備力を有しており、SSに残れる可能性は十分。

8.キャバン・ビジオ(2B/3B)/Cavan Biggio
◯パワー アプローチ / △守備 / ✖三振
殿堂選手クレイグ・ビジオの息子。父同様16年ドラフト5巡目と前評判は高くなかったが、ボトムハンドの使い方を見直したことでブレーク。2Aで三振率26%と三振は多いが、辛抱強いアプローチで26ホーマー、マイナー3位の100四球をマーク。

9.エリック・パルディーニョ(RHP)/Eric Pardinho
◯球威 コマンド / △素材型 体格
契約金140万ドルで入団のブラジル出身右腕。18歳ながら最速96マイルの速球とプラスのカーブを投げ込む球威と高いコマンドを兼ね備えるエースポテンシャル。Rでは11先発して防御率2.88・K/9=11.5・BB/9=2.9をマークした。16年9月のWBC予選ではパキスタン戦にリリーフ登板している。

10.アンソニー・アルフォード(OF)/Anthony Alford
◯スピード コンタクト CF守備 / △肩 耐久性
運動能力抜群で、中でも出塁能力とスピードの評価が高い。ポテンシャルは文句無しも、浮き沈みの大きいパフォーマンスから大成できずにいる。18年はマイナーでOPS.654と不振。19年こそ、1番センターに定着してほしいところ。

11.アダム・クロフェンステイン(RHP)/Adam Kloffenstein
◯球威 体格 / △素材型
18年ドラフト3巡目で、オーバースロットの契約金245万ドルで入団。18歳ながら196cm/110㎏の恵まれた体格を有する大型右腕。最速96マイルの速球と平均以上のスライダーとチェンジアップを投げ込む。

12.トレント・ソーントン(RHP)/Trent Thornton
◯コマンド / △リリーフ向き?
大きく足を上げるフォームが特徴のゴーグル投手。マイナー通算K/BB=4.65のコマンドを武器に、速球も最速97マイルとパワーもある。18年は3Aで22先発して防御率4.42・K/9=8.8・BB/9=2.2だった。

13.オレルビス・マルティネス(SS)/Orelvis Martinez
◯パワー 肩 / △素材型
18年夏に契約金350万ドルで入団の原石で、A.ベルトレ(元レンジャース)と比べられる。素晴らしいスイングから平均以上の打者になれると評され、守備の評価も平均以上。体格の成熟とともに、SSから3Bに移るだろうと見られている。

14.ミゲル・ヒラルド(SS)/Miguel Hiraldo
◯打撃 肩 / △SS守備 素材型
17年に契約金75万ドルで入団の18歳。18年はDSLでOPS.834をマークし、Rで米国デビューも飾った。コンパクトかつ鋭いスイングから平均以上の打者になれると目されている。機敏さに欠けSS適性には疑問も、肩の強さやグラブ捌きは良いので3Bが適任か。

15.ヘクター・ペレス(RHP)/Hector Perez
◯速球 奪三振 / ✖コマンド
荒れ球ながら93-99マイルの速球を主体に4球種を織り交ぜるポテンシャルは買いたい。18年はA+/2Aで115回を投げて防御率3.76・K/9=10.4・BB/9=5.0をマーク。被打率.196と球威は抜群なので、制球が改善されなくても優秀なリリーバーになれるだろう。

16.T.J. ゾイク(RHP)/T.J. Zeuch
◯速球 グラウンドボーラー / △奪三振
ズッシリと沈む92-94マイルの速球が武器のグラウンドボーラー。18年はA+/2Aで27先発して防御率3.17と安定した投球を披露した。K/9=6.0と支配力に欠け、天井は高くないが、即戦力の先発として計算できる。

17.ライアン・ノダ(OF/1B)/Ryan Noda
◯パワー アプローチ / △コンタクト
ドラフト15巡目出身ながら17年はリーグMVPの好デビュー。18年もAで20ホーマー・OPS.905をマークするなど実力を証明した。打率は.250~.260程度だろうが、豪快なパワーとマイナー最多の109四球を選んだ選球眼が武器。

18.ローディ・テレズ(1B)/Rowdy Tellez
◯パワー / ✖守備走塁
P.フィルダー(元レンジャーズ)とも比較される巨漢スラッガー。18年は3Aで13ホーマー・OPS.765と打撃専門の選手としてはやや物足りない数字も、メジャー昇格後は23試合でOPS.943と打ちまくった。守備走塁での貢献は皆無。

19.サンティエゴ・エスピナル(SS)/Santiago Espinal
◯スピード 肩 守備 / △ユーティリティー向き?
S.ピアースとのトレードで昨夏レッドソックスから加入。小柄ながら運動能力に恵まれたツールのパッケージ。18年はA+/2Aで打率.297・10本塁打・OPS.800をマーク。守備力も平均以上で、SSを中心に内野全般をこなすことができる。

20.フアン・デパウラ(RHP)/Juan De Paula
◯速球 体格 / △変化球 リリーフ向き? コマンド
18年4月にK.ピラーとのトレードで加入。6-3/165と細身で伸びしろがある大器晩成右腕。92-97マイルの速球は角度があり、ゴロアウトになりやすい。しかしカーブ&チェンジアップは安定感に欠けブルペン転向の可能性もある。18年はA-/Aで52.1回を投げて防御率1.71をマークした。

21.カル・スティーブンソン(OF)/Cal Stevenson
◯スピード OF守備 コンタクト / △パワー
俊足巧打の外野手で、第四の外野手にピッタリ。打撃では長打力不足だが、コンタクトとアプローチが優秀。Rでは年下相手との対戦が主だったが、打率.369のハイアベレージを残した。外野の守備も優れており、CFに残れる力を持っている。

22.デビッド・ポーリーノ(RHP)/David Paulino
◯球種 球威 コマンド / △耐久性 メークアップ
禁止薬物の使用や故障により評価を落としているが、実力はローテーション投手として十分。平均から平均以上の4球種をコマンドよく織り交ぜる。メジャー通算42.2回で防御率5.48も、K/BB=3.50とポジティブな側面も見られる。


Plus One Prospect
リース・マグワイア(C)/Reese McGuire
◯肩 C守備 / △打撃 パワー
ゴールドグラブの守備力を有するバックアップタイプ。非力すぎるバッティングがネックだが、23歳の若さを考慮すればまだ改善の余地はある。18年は3AでOPS.651も、7本塁打はキャリアハイだった。

0 件のコメント:

コメントを投稿