2019 ATLANTA BRAVES
TOP 20 PROSPECTS
Austin Riley(3B) |
本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。
1.オースティン・ライリー(3B)/Austin Riley
◯パワー 肩 3B守備 / △アプローチ スピード
数年後の4番サード候補。フリースインガーで三振率28.1%とコンタクトに不安を抱えるが、パワーは疑いの余地なし。18年はR/2A/3Aで打率.294・19本塁打・OPS.882をマーク。3B守備も成長著しく、平均以上の評価。J.ドナルドソンの後継者としての役割が見込まれている。
2.トゥキ・トゥサント(RHP)/Touki Toussaint
◯球威 奪三振 速球 カーブ / ✖コマンド
3.マイク・ソローカ(RHP)/Mike Soroka
◯速球 コマンド 3球種 運動能力 メークアップ /
エースポテンシャルではないが、完成度が高く、今すぐにでもローテーション3番手級の活躍が見込める21歳右腕。92-94マイルのシンカーと80マイル中盤のスライダーのコンビネーション。マイナー4年でBB/9=1.9とコマンドに優れ、200イニング超のワークホースとして期待される。
4.イアン・アンダーソン(RHP)/Ian Anderson
◯体格 速球 3球種 運動能力 / △コマンド
16年ドラフト全体3位指名。6-3の長身から最速98マイルの速球&平均以上の縦カーブ&チェンジアップを投げ下ろす。ポテンシャルだけでなく、A+/2Aで防御率2.49・K/9=10.7と実力の高さも証明。マイナー3年でBB/9=3.9のコマンドがどれだけ伸ばせるかがエースになれるかを左右するだろう。
5.クリスチャン・パチェ(OF)/Cristian Pache
◯スピード CF守備 肩 コンタクト / △パワー アプローチ
傑出した運動能力の持ち主で、昨年新人王に輝いたR.アクーニャと比較される原石。中でも俊足を生かしたCF守備はマイナーNo.1の呼び声高い。17年に119試合/0本塁打・SLG.343に終わった打撃も、A+/2Aで9本塁打・SLG.410とパワーアップの兆し。パワーだけでなく、四球率4%とアプローチも改善する必要がある。
6.ブライス・ウィルソン(RHP)/Bryse Wilson
◯速球 運動能力 / △チェンジアップ リリーフ向き?
21歳ながら6-1/225と体格は成熟。伸びしろはもう見込めないが、完成度が高くワークホース向きだ。90マイル中盤のシンカーを優れたコマンドで低めに集め、マイナー3年でBB/9=2.5。18年はA+/2A/3Aで23先発して防御率3.44・K/9=10.2をマーク。MLBデビューも経験した。
7.カイル・ライト(RHP)/Mike Wright
◯体格 速球 4球種 体格 / △コマンド
17年のドラフト全体5位指名。最速98マイルの速球を主体に多彩な球種を織り交ぜる投球は、良くも悪くもケビン・ゴーズマン(オリオールズ)と比較されている。大学時代に見せたようなコマンドを取り戻せればローテーション上位相当の働きが見込める。18年は2A/3Aで24先発して防御率3.46・K/9=8.7・BB/9=3.3をマークし、MLBデビューも経験した。
8.ドリュー・ウォーターズ(OF)/Drew Waters
◯スピード 肩 パワー / ✖アプローチ 素材型
四球率5.8%・三振率21.1%とフリースインガーながらA/A+で打率.293・9本塁打・23盗塁・OPS.819をマーク。5ツールポテンシャルを秘める。守備では平均以上のスピード&強肩を有し、CFに残れる資質を持っているが、体格が成熟すればRFでも悪くない。
9.ウィリアム・コントレラス(C)/William Contreras
◯打撃 運動能力 / △C守備
ウィルソン・コントレラス(カブス)の弟。21歳。守備面を磨く必要があるが、抜群の運動能力から攻守揃った兄のような捕手になり得る。18年はA/A+で打率.285・11本塁打・OPS.783とフルシーズン1年目としては十分な内容。
10.ルイズ・ゴハラ(LHP)/Luiz Gohara
◎球速 / ◯奪三振 / △コマンド チェンジアップ
最速100マイルを誇るブラジル出身左腕。6-3/265の横綱体型からCCサバシア(ヤンキース)と比べられる。17年はMLBデビューを飾り、日系ブラジル人初のメジャーリーガーになるなど飛躍の年だったが、昨年は故障もあり、メジャーでは9試合の登板に終わった。健康を取り戻してブレークしたいところ。
11.コルビー・アラード(LHP)/Kolby Allard
◯3球種 コマンド / △体格 球速低下
昨年20歳の若さでメジャーデビュー。6-1/190と小柄で伸びしろは残されておらず、球速も90マイル前後のため、ローテーション下位ポテンシャルとの見立てが強い。それでも年齢離れした投球技術を有し、3Aで19先発して防御率2.72・K/9=7.1・BB/9=2.7は立派な数字。
12.カイル・マラー(RHP)/Kyle Muller
◯体格 伸びしろ 速球 / △素材型
高校では二刀流としても活躍。6-6/225の体格に素晴らしいポテンシャルを潜めており、ドラフト2巡目ながら契約金250万ドルでブレーブス入りを決めた。最速95マイルの速球はズッシリと沈み、カーブ&チェンジアップは発展途上ながら平均以上になり得る。18年はA/A+/2Aで25先発して防御率3.03・K/9=8.3・BB/9=3.0と着実に成長を辿っている。
13.ジョーイ・ウェンツ(LHP)/Joey Wentz
◯奪三振 3球種 体格 伸びしろ / △素材型 健康面
才能の塊でポテンシャルは有望株揃いのブレーブスマイナーでもNo.1。6-5/210の恵まれた体格に、高校時代には打者としても鳴らした恵まれた運動能力を備える。92-94マイルの速球&カーブ&チェンジアップはいずれも平均以上。18年はA+で16先発して防御率2.28をマーク。1.2回/6四球の試合が1試合あり、それを除けばBB/9=2.4と制球も悪くなかった。
14.トリスタン・ベック(RHP)/Tristan Beck
◯チェンジアップ コマンド / △球速 健康面
健康面の問題からドラフト4巡目まで後退したが、万全であれば1巡目指名もあり得た。テークバックの小さいクイック気味のフォームから90マイルの速球&絶品のチェンジアップをコマンドよく投げ分ける米製上原浩治(巨人)。
15.パトリック・ウェイゲル(RHP)/Patrick Weigel
◯球威 / △コマンド TJ手術
6-6/240の恵まれた体格から常時92-95マイル、コンスタントに98マイルを叩き出す馬力が魅力。コマンドはアバウトだが、カーブ&スライダー&チェンジアップも平均レベルで、4球種を扱うことができる。18年終盤にTJ手術から復帰し、Rではリハビリ登板も果たしている。
16.グレイソン・ジェニスタ(OF)/Greyson Jenista
◯パワー スピード / △両翼向き?
18年ドラフト2巡目。大学でも有数のパワー&スピードのポテンシャルを備えるが変化球の対応に不安。6-4/210の体格からパワーは伸びしろが残されており、将来的にはパワーと引き替えにスピードを失い、外野両翼or一塁転向が目されている。
17.ハスカル・イノア(RHP)/Huascar Ynoa
◯速球 奪三振 / △コマンド 素材型
6-3/175の体格から伸びしろが豊富で、すでに最速100マイルを計測するなど輝きを放っている。A/A+では24先発して防御率4.56・K/9=10.1・BB/9=4.2をマーク。投球フォームが荒っぽく、制球が不安定だが、時間と共に改善されていくだろうとの見立て。
18.ウェス・パーソンズ(RHP)/Wes Parsons
◯3球種 コマンド 体格 /
6-5/204のガッシリした体格とマイナー5年でBB/9=2.5の制球力はイニングイーター向き。球威は飛び抜けていないが、速球、スライダー、チェンジアップでストライク先行の投球で試合を作る。18年は2A/3Aで21先発して防御率2.76・K/9=8.0・BB/9=2.7をマーク。
◯パワー 肩 / ✖コンタクト
コンタクトは脆いが、豪快なスイングから生み出されるパワーは二塁手の中では傑出している。16年にA+で28ホーマー・OPS.915をマークも、ここ2シーズンは2Aで打率.227・OPS.720と平凡なパフォーマンス。それでも18年はISO.194・17ホーマーと長打力は発揮。平均以上の2B守備を考慮すればまだ望みはある。
20.CJ.アレクサンダー(3B)/CJ Alexander
◯打撃 肩 / △3B守備 スピード
18年ドラフト20巡目の大学生がR/A+で打率.352・2本塁打・OPS.924と打ちまくった。パワーよりも打撃技術が先行しており、コンパクトに振り抜きライナーを量産する。6-5/215と体が大きく、守備率.911と3B守備は要改善だが、運動能力の高さと肩の強さから改善の望みはある。
Plus One Prospect
フレディ・ターノック(RHP)/Freddy Tarnok
◯速球 奪三振 / △コマンド 素材型
球威は文句なし。4~6月をリリーフとして過ごすと35.2回で防御率1.26・K/9=12.2・BB/9=6.0をマーク。7月から先発に回ったが、11先発で防御率6.26・K/9=7.3・BB/9=3.6と制球面以外は成績ダウン。リリーフ時は思い切り力んで投げるフォームから最速97マイルを計測。K.ジャンセン(ドジャース)のような支配的なクローザーになれるかもしれない。
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