2019 MIAMI MARLINS
TOP 20 PROSPECTS
Victor Victor Mesa(OF)他 |
本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。
1.シクスト・サンチェス(RHP)/Sixto Sanchez
◯速球 コマンド / △体格 健康面
今年2月にJ.T.リアルミュートのトレードで加入。ポテンシャルを高く評価されている20歳。6-0/185と体はあまり大きくないが、最速100マイルを計測する球威とストライク先行で投げ込めるコマンドを兼ね備える。18年A+で8先発にとどまったが、防御率2.51をマーク。
2.ビクトル・ビクトル・メサ(OF)/Victor Victor Mesa
◯スピード CF守備 肩 / △打撃
キューバ出身。オフに契約金525万ドルで入団した。運動能力に優れ、平均を大きく上回るスピードと強肩を武器に走攻守で輝ける。打撃面は同じくキューバ出身のルイス・ロバートやヨアン・モンカダ(いずれもホワイトソックス)ほどではないと見られており、どこまで通用するか。
3.サンディ・アルカンタラ(RHP)/Sandy Alcantara
◎球速 / △変化球 コマンド
軽々と90マイル後半を叩き出すハードボーラー。ツーシームやチェンジアップ、スライダーも精度が高いが、A+/3AでK/9=6.8と支配力は今一つ。平凡なコマンドが原因に挙げられており、J.ケリーのような将来像か。それでも6-4/175の体格からワークホースの素質あり。
4.ニック・ニーダート(RHP)/Nick Neidert
◯コマンド 速球 チェンジアップ ストライク先行 / △球威
速球は90マイル前半と支配的ではないが、ストライクを積極的に攻めるコマンドと度胸を備えており、スカウトからはT.ハドソン(元ジャイアンツ)と比較される。18年は2Aで26先発して防御率3.24・K/9=9.1・BB/9=1.8をマーク。
5.ジョーダン・ヤマモト(RHP)/Jordan Yamamoto
◯奪三振 コマンド / △体格 球速
速球は90マイル前後だがスピンレートが高く、高低を生かしたカーブとのコンビネーションで三振が取れる。コマンドも優秀でイニングが稼げ、C.マクヒュー(アストロズ)に似ている。18年はR/A+/2Aで13先発して防御率1.83・K/9=11.1・BB/9=1.8をマーク。
6.モンテ・ハリソン(OF)/Monte Harrison
◎肩 / ◯パワー スピード CF守備 / ✖コンタクト 素材型
A.マッカチェン(フィリーズ)と比べられる5ツールモンスター。「20-20」のポテンシャルを秘め、CF守備は平均以上。18年は2Aで19ホーマー・28盗塁をマーク。しかし、三振率37%は致命的。コンタクト&アプローチを磨く必要がある。
7.コナー・スコット(OF)/Connor Scott
◯スピード 肩 / △打撃 素材型
18年ドラフト全体13位。6-4/180の長身細身の体型で、素手でバットを振り抜く姿は高校の先輩であるカイル・タッカー(アストロズ)と瓜二つ。5ツールポテンシャルで、中でも20-80スケールで70評価のスピードが自慢。R/Aでは打率.218・1本塁打・OPS.605と不調だった。
8.トレバー・ロジャース(LHP)/Trevor Rogers
◯速球 コマンド 球種 体格 / △素材型
17年のドラフト全体13位。6-6/185と体格に恵まれており、長いリーチから放たれる最速95マイルの速球は強烈。コマンドも年齢に比して発達している。スライダー&カーブ&チェンジアップを投げるが、どれも決め手に欠ける。18年はAで17先発して防御率5.82だったが、K/9=10.5・BB/9=3.3は優秀な数字。
9.エドワード・カブレラ(RHP)/Edward Cabrera
◯速球 / △素材型
ポテンシャルは傘下でもNo.1。16年に最速94マイルだった速球は101マイルまで上昇。常時94-96マイルを計測し、スライダーも平均以上のボール。コマンドとチェンジアップを磨くことができればエース級の逸材だ。18年はAで22先発して防御率4.22・K/9=8.3・BB/9=3.8をマーク。
10.イサン・ディアズ(2B)/Isan Diaz
◯パワー アプローチ / △コンタクト
尊敬するR.カノー(メッツ)を研究し、ソックリな打撃フォームを習得。パワーと選球眼を備えた攻撃型二塁手。辛抱強いアプローチを身に付けているが、打率.232・三振率27%とコンタクトに苦しんでおり、もう少し積極性を出した方が良いだろう。
11.トリスタン・ポンペイ(OF)/Tristan Pompey
◯打撃 スピード / △肩 OF守備 両翼向き
18年ドラフト3巡目。ダルトン・ペンペイ(ブルージェイズ)の弟。6-4/200と兄よりも体格に恵まれており、15ホーマー相当のパワーがある。スピードや守備力では兄に劣り、守備はレフト向きとの評価。R/A/A+では.299/.408/.397というスラッシュラインを残した。
12.ザック・ギャレン(RHP)/Zac Gallen
◯3球種 コマンド /
13.ウィル・バンフィールド(C)/Will Banfield
◯肩 守備 / △打撃
18年ドラフト全体69位。名門バンダービルド大学で正捕手を務めた次期マーリンズの司令塔候補。捕手としての守備力に優れており、中でも20-80スケールで70評価の強肩が自慢。打撃はプルヒッターで高打率は望めないが一発がある。R/AではOPS.693。最低でも第二の捕手になれるだけの実力がある。
14.ホルヘ・グズマン(RHP)/Jorge Guzman
◎球速 / ×コマンド
G.スタントンとのトレードでヤンキースから移籍。荒削りだが最速103マイルを誇る球威はマイナーでもトップクラス。しかし制球が壊滅的で、ストライク付近にボールを集めることができない。A+ではBB/9=6.0と多くの四球を出してしまった。このまま制球が改善されなければリリーフに専念することになるだろう。
15.ブラクストン・ギャレット(LHP)/Braxton Garrett
◯カーブ コマンド 3球種 運動能力 / △TJ手術明け
16年ドラフト全体7位左腕も、TJ手術により18年はプレーなし。滑らかな投球フォームからキレのある90マイル前後の速球&カーブのコンビネーション。コマンド&チェンジアップも平均以上で、ポテンシャルはローテーション2~3番手相当。
16.オシリス・ジョンソン(SS)/Osiris Johnson
◯パワー 肩 / ×素材型 コンタクト アプローチ
18年ドラフト2巡目の高校生。攻守に荒削りだが、身体能力は抜群。RではOPS.654・四球率2%と不安なデビューとなったが、豪快に振り抜くパワーは魅力大で、アプローチもこれから磨けばよいだけ。守備はスピード、肩ともに備わっているが、外野手に転向する可能性もある。
◯3球種 / △球威
速球、スライダー、チェンジアップのコンビネーションで打者の芯を外す投球スタイル。球威は傑出していないがストライク先行の投球で試合を作る。18年はA+/2Aで25先発して防御率3.40・K/9=8.4・BB/9=2.6をマーク。
18.マッケンジー・ミルズ(LHP)/McKenzie Mills
◯速球 カーブ / △フライボーラー
キレの良い速球とカーブのコンビネーションが魅力のサウスポー。リリースの見にくい複雑なフォームから投げ込まれるため、打者は打ちにくい。18年はA+/2Aで防御率4.23・K/9=7.9・BB/9=3.1と物足りない投球成績だったが、マイナー通算5年でK/9=8.3・BB/9=3.5は悪くない数字。
19.ウィル・スチュワート(LHP)/Will Stewart
◯グラウンドボーラー / △球威
リアルミュートのトレードでサンチェスと共に加入。シンカーを得意としており、18年はマイナー全体4位となる62%のグラウンドボール%を記録した。Aでは20先発して防御率2.06・K/9=7.1・BB/9=1.7。制球が安定しているので、イニングイーターには最適。球威がマイナー上位でも通用するかにかかっている。
20.ブライアン・ミラー(OF)/Brian Miller
◯スピード CF守備 / ✖パワー
17年ドラフト全体36位。俊足が武器のリードオフタイプで、CF守備も堅実。18年はA+/2Aで打率.295&40盗塁をマークも、0本塁打&四球率5%は致命的と言える。第四の外野手が関の山か。パワーと出塁率を上げることが必要だろう。
Plus One Prospect
ホゼ・ディバース(SS)/Jose Devers
◯SS守備 / △打撃 素材型
ラファエル・ディバース(レッドソックス)のいとこ。19歳。18年はAで打率.273・0本塁打・OPS.645と打撃は大したことないが、遊撃守備は抜群。上手く育てば守備先行型のSSレギュラーになれる。
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