2019年2月11日月曜日

2019 NEW YORK METS TOP 20 PROSPECTS

2019 NEW YORK METS 

TOP 20 PROSPECTS

Pete Alonso(1B)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.ピート・アロンゾ(1B)/Pete Alonso
◯パワー / △守備走塁
20-80スケールで70評価のパワーが武器。18年は2A/3Aで打率.285・36本塁打・OPS.975とブレーク。広角に長打を生み出す生粋のパワーヒッターで、四球率13.2%/三振率22.3%とアプローチも辛抱強い。鈍足で守備走塁の貢献は見込めないが、レギュラー1Bに相応しい打撃力をつけている。

2.アンドレス・ヒメネス(SS)/Andres Gimenez
◯スピード SS守備 コンタクト / △パワー 
15年に契約金150万ドルでメッツ入りした逸材。18年は19歳ながらA+/2Aで1年プレーし、打率.281・6本塁打・OPS.756をマーク。38盗塁を決めるなど運動能力に恵まれており、平均以上のSS守備が最大の武器。打撃はパワー不足が指摘されるも、スイング軌道に無駄がなく、平均以上の打者となり得る。F.リンドーア(インディアンス)のような将来像が期待される。

3.マーク・ビエントス(SS/3B)/Mark Vientos
◯打撃 肩 / △3B向き / ✖スピード 素材型
17年ドラフト2巡目。長身細身の体型から伸びしろが大きく、M.マチャドとも比較される。打者としてはパワーとアベレージを兼ね備えており、Rでは11ホーマー・OPS.878をマーク。肩は強いがフットワークが鈍く、守備範囲が狭いため3B向きと見られている。

4.デビッド・ピーターソン(LHP)/David Peterson
◯3球種 コマンド 即戦力 / △故障歴
17年ドラフト全体20位指名。最速95マイルのシンカー&スライダー&チェンジアップを抜群のコマンドから投げ分ける即戦力左腕。制球力、6-6/240のガッシリした体格、ゴロアウトの多さ、先発ローテーション3~4番手のイニングイーターとして必要な資質を全てそろえている。

5.ロニー・マウリシオ(SS)/Ronny Mauricio
◯SS守備 肩 / △パワー 素材型
17年に契約金210万ドルで入団。17歳にしてRで米国デビューを飾り、57試合で打率.273・3本塁打・OPS.713をマーク。打撃はアプローチ&パワーが未熟だが、6-3/166の体型から伸びしろが期待されている。守備は本物。軽快なフットワーク、柔らかいグラブ捌き、発想力豊かなプレーはSSとして資質十分。

6.シェルビエン・ニュートン(SS)/Shervyen Newton
◯打撃 / △素材型 3B向き?
オランダ出身の19歳。優れた身体能力、6-4/180の伸びしろ溢れる体格、スイッチヒッターと魅力大のSS。パワーポテンシャルを最も評価されており、Rでは56試合で打率.280・5本塁打・OPS.857をマーク。四球率17.3%とアプローチも辛抱強いが、三振率31%は要改善。守備は3B向きと言われており、SSでも平均以上の呼び声高いマウリシオとは異なる。

7.シメオンウッズ・リチャードソン(RHP)/SimeonWoods-Richardson
◯速球 カーブ 奪三振 / △素材型
18年ドラフト全体48位の高校生。エクステンションに富んだオーバースローから最速97マイルの速球を投げ下ろす。縦に割れるカーブも威力抜群で、チェンジアップも扱うことができる。Rでは17.1回を投げて防御率1.56・K/9=13.5・BB/9=2.1と文句ないデビュー。

8.アンソニー・ケイ(LHP)/Anthony Kay
◯コマンド 3球種 / △故障歴
16年ドラフト1巡目。平均的な3球種をコマンドよく集めるワークホースタイプ。TJ手術からの復帰年となった昨季は、A/A+で23先発して防御率4.26・K/9=9.0・BB/9=3.6をマーク。スピンの利いた速球を高めに、ブレーキの利いたチェンジアップを低めに投げ分ける。スライダーで安定して空振りが取れるようになると投球の幅が広がるはずだ。

9.フランクリン・キロメ(RHP)/Franklyn Kilome
◯速球 体格 / △コマンド TJ手術
アズドゥルバル・カブレラとのトレードでフィリーズから獲得。荒削りながらポテンシャルを高く評価されている。6-6/175の体格から90マイル後半の速球とパワーカーブのコンビネーション。2Aでは26先発で防御率4.18・K/9=8.0・BB/9=3.9とコマンドが今一つ。昨年10月にTJ手術を受け、19年シーズンは全休予定。

10.トニー・ディブレル(RHP)/Tony Dibrell
◯体格 速球 変化球 奪三振 / △コマンド
22歳はリーグ平均よりも上だが、Aで23先発して防御率3.50・K/9=10.1・BB/9=3.7と好投。常時93-94マイルの速球は最速96マイルに達し、スライダー&チェンジアップも平均以上のボール。球威と体格は先発投手として十分なので、コマンドを磨くことができればローテーション入りも狙える。

11.トーマス・ザパッキー(LHP)/Thomas Szapucki
◯速球 スライダー / △チェンジアップ コマンド 耐久性 TJ手術明け
もし健康ならチームNo.1のピッチングプロスペクト。TJ手術のリハビリのため、18年は公式戦での登板なし。90-96マイルの速球はノビがありプラスピッチ。スライダーを決め球として使う。平均~平均以下のチェンジアップ&コマンドを磨けば先発ローテーション3番手相当のポテンシャル。

12.ジョーダン・ハンフレイズ(RHP)/Jordan Humphreys
◯球種 コマンド /
17年にA/A+で13先発して10勝1敗・防御率1.79・K/9=9.3・BB/9=1.9とブレークも、TJ手術により18年は全休。巧みな配球で打者の的を絞らせない。メカニクス&コマンドも安定しており、ポテンシャルはローテーション下位相当。90-94マイルの速球とカーブ&スライダーに加え、左バッターにはチェンジアップも有効に扱う。

13.トーマス・ニード(C)/Tomas Nido
◯コンタクト 肩 C守備 / △パワー
ポテンシャルは目立たないが、攻守にバランスが取れたオールラウンド捕手。ここ3シーズンで盗塁阻止率43.4%のスローイングに加え、捕球技術やリードも優秀。打撃はマイナー7年でOPS.683とパッとしないが、18年は2A/3Aで打率.272・5本塁打・OPS.731とパワーもコンタクトも平均レベルの評価。最低でもバックアップにはなれるだろう。

14.フランシスコ・アルバレス(C)/Francisco Alvarez
◯パワー / △素材型 スピード C守備
昨夏に契約金270万ドルで入団の17歳。パワーに優れたバッティングが最大の武器で、広角に鋭い打球を飛ばす。5-11/220とすでに体格が出来上がっており、攻守の伸びしろには疑問。機敏さに欠け、守備走塁は平均以下。

15.エイドリアン・ヘルナンデス(OF)/Adrian Hernandez
◯パワー スピード / △素材型 コンタクト  
17年夏に契約金150万ドルで入団の18歳。最上級のアスリートで、パワーとスピードが傑出している。コンタクト&アプローチが未熟で改善する必要がある。守備は階級が上がるにつれ、CFからRFに移るだろう。DSLではOPS.736をマークした。

16.フレディ・バルデス(OF)/Freddy Valdez
◯パワー / △両翼向き スピード コンタクト 素材型
昨年夏に契約金145万ドルで入団の17歳。6-3/212と体格に恵まれており、パワーが最大の武器。しかしプルヒッターかつ不安定なアプローチからプロレベルへの適応に不安を示している。守備では確かな運動能力を有しており、体の大きさも考慮してRFが適任。

17.ウィル・トフィー(3B)/Will Toffey 
◯アプローチ 3B守備 / △パワー
ポテンシャルは高くないが、攻守に堅実でハイフロアー。打撃は出塁を意識したアプローチで、18年は出塁率.374・9ホーマーをマークした。3B守備も平均以上の評価だが、レギュラー3Bとしてやっていくには打撃力が疑問。かといって複数ポジションを守れるわけでもなく、ユーティリティーとしても微妙だ。

18.アリ・サンチェス(C)/Ali Sanchez
◯肩 C守備 / △打撃 パワー
バックアップ向きの守備型捕手。マイナー7年で盗塁阻止率46.8%の強肩が最大の武器。機敏に動け、ブロッキングも堅実。しかし打撃力に課題があり、マイナー5年でOPS.648止まり。ニードより打力で劣るため、立場は苦しい。

19.ジュニアー・サントス(RHP)/Junior Santos
◯速球 コマンド / △素材型
17年に27万ドルで入団の隠れた逸材。6-8/218と体格に恵まれており、17歳にしてDSLで防御率2.80・BB/9=1.2と好投し、Rで米国デビューも果たした。長いリーチから放たれる91-95マイルの速球は力強く、ストライク先行で投げ込むコマンドも高評価。

20.デズモンド・リンジー(OF)/Desmond Lindsay
◯スピード アプローチ / ✖耐久性
ポテンシャルは傘下野手でもNo.1。故障が多く、昨季も肘の手術により後半を棒に振った。驚くべき運動能力を有しており、スピードの評価は平均以上。CFとして十分な守備範囲と肩を備えている。打撃では辛抱強いアプローチを示しており、20ホーマー級の長打力も潜める。昨季はA+でOPS.630止まり。

Plus One Prospect
ジェイソン・ビレラ(RHP)/Jaison Vilera
◯3球種 / △球速 
A-で13先発して防御率1.83・K/9=9.5・BB/9=2.7と好投。88-90マイルの速球、スライダー、チェンジアップをストライク周辺に集める。リーフ平均よりも年上で階級もA-と低い上に、球速も平凡なため控えめの評価とした。

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