2019年2月12日火曜日

2019 PHILADELPHIA PHILLIES TOP 20 PROSPECTS

2019 PHILADELPHIA PHILLIES

TOP 20 PROSPECTS

Alec Bohm(3B)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.アレク・ボーム(3B)/Alec Bohm
◯打撃 パワー / △スピード 3B守備
18年ドラフト全体3位。6-5/225と体格に恵まれており、パワーとアベレージを両立したピュアヒッター。R/A-では0ホーマー・OPS.659とパッとしないデビューとなったが、辛抱強いアプローチと無駄のないスイング軌道はスカウトからも好評だった。スピードに欠け、3B守備に不安があり、外野転向も検討されている。

2.ルイス・ガルシア(SS)/Luis Garcia
◯SS守備 肩 コンタクト / △パワー 素材型
18歳にして守備能力が傑出している。滑らかな守備動作で打球に入り、柔らかいグラブ捌きと平均以上の強肩を備えている。打撃は5-11/170の体からパワーに限りはあるが、Rで.369/.433/.488をマーク。平均以上の打者になり得る。

3.アドニス・メディーナ(RHP)/Adonis Medina
◯速球 3球種 奪三振 スタミナ / 
常時92-95マイル、最速97マイルの速球は打者の近くでリリースされるため、球速以上に迫力がある。カーブ&チェンジアップも威力があり、平均から平均以上のボールに向上。ストライク周辺に投げ込む制球力は持っているため、細かいコマンドを磨くことが課題。18年はA+で21先発して防御率4.12も、K/9=9.9・BB/9=2.9だった。

4.アダム・ヘイズリー(OF)/Adam Haseley
◯打撃 / △プラスツール不足
ズバ抜けたツールを持っているわけではないが、滑らかなスイングから長短打を量産するプレースタイルは、M.ブラントリー(インディアンズ)やA.ベニンテンディ(レッドソックス)を連想させる。守備もCFとして及第点レベル。18年はA+/2Aで打率.305・11本塁打・OPS.795をマークした。

5.エネル・デロスサントス(RHP)/Enyel De Los Santos
◯速球 スタミナ / △カーブ
2年連続で145イニング以上投げているパワフルなイニングイーター。92-97マイルの速球を中心にした投球で、80マイル台のチェンジアップでタイミングを外す。18年は3Aで22先発して防御率2.63をマーク。メジャーでも7試合に登板した。平均以下のカーブを磨ければ投球の幅が広がる。

6.ジョジョ・ロメロ(LHP)/JoJo Romero
◯4球種 完成度 コマンド / 
完成度が高く、19年シーズン中のローテーション入りも狙える。91-94マイルの速球を両コーナーにコマンドし、スライダー&カーブ&チェンジアップはいずれも平均から平均以上のボール。ポテンシャルはローテーション3-4番手。18年は2Aで18先発して防御率3.80・K/9=8.4・BB/9=3.5をマーク。

7.スペンサー・ハワード(RHP)/Spencer Howard
◯速球 奪三振 / △コマンド
昨年一気に成長し、評価が急上昇。7月以降は10先発で防御率2.36・K/9=11.8と支配的なパフォーマンス。常時93-95マイルの速球は、プレーオフでは100マイルも計測。スライダー&カッターで空振りを奪いつつ、カーブ&チェンジアップでタイミングを外すこともできる。コマンドを磨ければローテーション2番手級のポテンシャルをさらに発揮することができるだろう。

8.ミッキー・モニアック(OF)/Mickey Moniak
◯メークアップ スピード CF守備 打撃 / △パワー 
16年ドラフト全体1位指名。走攻守のパッケージはC.イエリッチ(マーリンズ)と比較される。しかし、マイナー3年でOPS.671と平凡なパフォーマンスにとどまっている。それでも7月以降はOPS.817・4ホーマーとブレークの兆し(6月末でOPS.517・1ホーマー)を見せている。

9.コール・アービン(LHP)/Cole Irvin
◯球種 コマンド / △球威  
16年ドラフト5巡目。18年は3Aで25先発して防御率2.57・K/9=7.3・BB/9=1.9とブレーク。球威は平均的だが、ゾーン内で上手くボールを動かしてハードコンタクトを許さない。6-4/180と体も大きくイニングイーター向き。ポテンシャルはローテーション4-5番手相当。

10.レンジャー・スアレス(LHP)/Ranger Suarez
◯3球種 コマンド / △球威
18年は2A/3Aで21先発して防御率2.75・K/9=6.2・BB/9=2.5をマーク。速球は90マイル前半で支配力は物足りないが、プラスのチェンジアップでタイミングを外す投球。優れたコマンドで低めに集め、ゴロアウトを稼げる。ロメロよりも球威で劣るが、21歳でメジャーデビューと完成度はピカイチ。

11.デビッド・パーキンソン(LHP)/David Parkinson
◯3球種 / △球威
17年ドラフト12巡目ながらA/A+で21先発して防御率1.45・K/9=10.2・BB/9=2.5と素晴らしいパフォーマンス。球威はズバ抜けていないが、平均レベルの3球種を効果的に織り交ぜる。投球術で抑えるタイプのため、上の階級でもパフォーマンスを維持できるかは微妙。

12.カイル・ヤング(LHP)/Kyle Young
◯体格 / ✖素材型 球速
6-10/205の規格外の体格からアップサイドを期待される大器晩成型。速球は90マイル前後だが長身から投げ込まれるため威力があり、変化球やコマンドも安定している。18年はR/A-/Aで13先発して防御率2.73・K/9=7.6・BB/9=1.4をマーク。

13.ダニエル・ブリトー(2B)/Daniel Brito
◯コンタクト 2B守備 / △パワー 素材型
パワーは未発達だが打撃技術と2B守備がプラス評価。しかしマイナー4年でOPS.670、18年はA/A+で打率.252・4本塁打・OPS.649と平凡なパフォーマンスにとどまっている。滑らかなスイングで左右にライナーを打ち分ける打撃はポテンシャル大。

14.フランシスコ・モラレス(RHP)/Francisco Morales
◯奪三振 速球 体格 / △素材型 変化球 コマンド
6-4/185の体格から最速96マイルの速球を投げ込むポテンシャル大な19歳。変化球やコマンドは未発達だが、体が出来上がってくれば球速UPが見込める。18年はA-で13先発して防御率5.27・K/9=10.9・BB/9=5.3だった。

15.オースティン・リスティ(OF/1B)/Austin Listi
◯パワー アプローチ / ✖守備走塁
17年ドラフト17巡目。パワーが武器で、チーム主砲のR.ホスキンスと重ねるスカウトも多く存在する。18年はA+/2Aで打率.312・18本塁打・OPS.915をマーク。しかし、拙い守備走塁からベンチプレーヤーにすらなれないという厳しい評価もある。上の階級でどれだけ打てるかにかかっている。

16.ドリュー・アンダーソン(RHP)/Drew Anderson
◯速球 カーブ / △チェンジアップ
18年は3Aで19先発して防御率3.87・K/9=7.2・BB/9=2.5と好投。MLBでは12.2回で11K/2BBと安定した投球内容だった。平均93マイルの速球とパワーカーブ主体の投球で、先発を続けていくにはチェンジアップの精度を高めてゴロアウトを増やしたいところ。

17.ベイリー・フォルター(RHP)/Bailey Falter
◯コマンド / △チェンジアップ
滑らかな投球フォームと6-4/175の体格からポテンシャルを高く評価されている。それでいてマイナー4年でK/9=8.4・BB/9=1.7とコマンドに優れている。18年はA+で防御率2.79をマーク。89-93マイルの速球とカーブ主体にゾーンを攻める投球で、チェンジアップは発展途上。

18.マウリシオ・ルロベラ(RHP)/Mauricio Llovera
◯速球 奪三振 / 
5-11/200と上背はないが、エクステンションに富んだ最速97マイルの速球はパワフル。スライダー、チェンジアップでも空振りが取れる。球威だけならローテーション3-4番手相当のポテンシャル。18年はA+で22先発して防御率3.72・K/9=10.2・BB/9=2.5をマークした。

19.ディラン・カズンズ(OF)/Dylan Cozens
◯パワー 肩 / ✖コンタクト
16年にマイナー全体トップの40ホーマーを記録したパワーモンスター。パワーは素晴らしいが、コンタクトが壊滅的で3Aでは打率.246・三振率35.6%。それでも88試合で21ホーマーを放った長打力がメジャーでも発揮できるか。アメフトでも活躍した身体能力のおかでげ、大柄な体格の割に守備走塁は動ける。

20.ホゼ・プホルス(OF)/Jose Pujols
◯パワー /✖コンタクト
長身細身の体型から豪快なスイングを披露する長距離砲候補。大振りのため三振率33%とコンタクトが課題。18年はA/A+で打率.295・22本塁打・OPS.868をマークも、BABIP.419と幸運に恵まれた感は否めない。

Plus One Prospect
マット・バーリング(OF)/Matt Vierling
◯パワー 肩 /△アプローチ
18年ドラフト5巡目の大学生。身体能力に優れており、アプローチは荒いがパワフルなバッティングを披露する。A-/Aでは打率.321・7本塁打・OPS.860をマーク。恵まれた運動能力と平均以上の強肩から外野3ポジションどこでも守ることができる。

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