2019年2月5日火曜日

2019 SEATTLE MARINERS TOP 20 PROSPECTS

2019 SEATTLE MARINERS

TOP 20 PROSPECTS

菊池雄星(LHP)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.菊池 雄星(LHP)/Yusei Kikuchi
◯速球 スライダー コマンド / △環境面の適応
日本人No.1左腕がポスティング制度で米球界挑戦。91-93マイルの速球と平均以上のスライダー主体の投球で、NPB通算8シーズンで防御率2.81をマーク。ここ2シーズンはBB/9=2.5未満とコマンドも成熟している。エースとはいかなくてもローテーションを回してくれるとの見立て。

2.ジャスタス・シェフィールド(LHP)/Justus Sheffield
◯速球 3球種 奪三振 / △耐久性
J.パクストンとのトレードで加入。90マイル中盤の速球を主体に、切れの良い3球種を投げ込む。2A/3Aで防御率2.48・K/9=9.5・BB/9=3.4をマーク。小柄な体格に加え、力んで投げるためスタミナに課題があり、5~6回でマウンドを降りるB.スネル(レイズ)のような役回りが見込まれている。

3.ジャレッド・ケレニック(OF)/Jarred Kelenic
◯打撃 スピード CF守備 アプローチ / △素材型
18年ドラフト全体6位の高校生。R.カノーとのトレードで昨年12月にメッツから加入。G.サイズモア(元インディアンズ)と比較される5ツール候補。走攻守どれも平均以上の可能性を秘め、特に年齢離れした打撃技術が最も評価されている。Rでは6ホーマー・OPS.839の好デビューを飾った。

4.ジャスティン・ダン(RHP)/Justin Dunn
◯速球 3球種 奪三振 / △コマンド
ケレニックと共にメッツから加入。ドラフト時は「制球と変化球に課題アリの速球派で、将来はブルペン向き」との見立ても、A+/2Aで24先発して防御率3.59と好投。K/9は7.1→10.4に、BB/9は4.5→3.5に大幅改善。95マイル前後の速球を主体に切れの良いスライダー&チェンジアップで三振の山を築いた。

5.フリオ・ロドリゲス(OF)/Julio Rodriguez
◯パワー 肩 / △素材型
ダイナミックな5ツール候補で、18年はRで打率.315・5本塁打・OPS.929と素晴らしいパフォーマンス。豪快なパワーに加え、四球率11.8%・三振率15.7%とアプローチも優秀。スピードと肩の強さ的にCFよりもRF向き。

6.エバン・ホワイト(1B)/Evan White
◯守備 スピード 打撃 / △パワー
18年はA+で打率.303・11本塁打・OPS.833をマーク。ゴールドグラブの1B守備に、10-15ホーマー程度の打撃力。パワー不足が指摘されるが、平均打球速度の速さと50%近いGB%から打球角度を上げればブレークの可能性もある。

7.ローガン・ギルバート(RHP)/Logan Gilbert
◯速球 4球種 コマンド 体格 / △手術明け
18年ドラフト1巡目。J.デグロム(メッツ)、C.クルーバー(インディアンス)は大学の先輩で、二人のようなエース候補として期待。6-6/225の恵まれた体格から平均以上の4球種を投げ込むワークホース向きのプロフィール。早期昇格を見込める。

8.カイル・ルイス(OF)/Kyle Lewis
◯パワー 肩 / △コンディション RF向き スピード
昨年のリスト1位も、膝の故障の影響もあり評価ダウン。A+/2Aで打率.244・9本塁打・OPS.711に終わった。しかし本来の力を発揮できれば、マイナー屈指の強肩強打のRFになれるはず。19年シーズンが正念場となるだろう。

9.ブレイデン・ビショップ(OF)/Braden Bishop
◯守備 スピード / ✖パワー
P.ボージャス(元カージナルス)のような守備のスペシャリスト。本塁打を量産できるパワーポテンシャルはないが、フライボール革命を取り入れて長打が増加。18年は2Aで打率.284・8本塁打・OPS.772をマーク。20二塁打と広角にライナーを弾き返す。

10.エリック・スワンソン(RHP)/Erik Swanson
◯速球 コマンド / △変化球
パクストンのトレードで加入。最速97マイルの速球で積極的にゾーンを攻め、A-/2A/3Aで22先発して防御率2.66・K/9=10.3・BB/9=2.2をマーク。6-3/235と体格も先発向きだが、長く先発で活躍するには変化球の精度を高めたいところ。

11.ドムトンプソン・ウィリアムズ(OF)/Dom Thompson-Williams
◯パワー スピード 守備 / △コンタクト
シェフィールドと共にパクストンのトレードでヤンキースから加入。100試合/102Kとコンタクトはやや荒いが、パワーとスピードを兼ね備えたCF。A/A+で打率.299・22本塁打・20盗塁・OPS.909をマーク。CF守備も平均以上でレギュラー相応のポテンシャル。

12.シェド・ロング(2B)/Shed Long
◯パワー アプローチ / △2B守備
5-8/184と小柄だが卓越した打撃技術の持ち主で、パワーとアプローチを両立。18年は2Aで打率.261・12本塁打・OPS.765・四球率10.9%をマーク。19盗塁とスピードは使えるが、2B守備は今一つ。レギュラー2Bになるには打撃か守備をもう少し改善しなければならない。

13.サム・カールソン(RHP)/Sam Carlson
◯速球 3球種 コマンド / △素材型 TJ手術明け
17年ドラフト2巡目の高卒選手だが、ポテンシャルはエース級。18年はTJ手術により全休したが、93-97マイルの速球&平均以上のスライダー&プラスのチェンジアップを織り交ぜ、制球力も平均以上。将来像はダニー・サラザー(インディアンス)。

14.ジェーク・フレイリー(OF)/Jake Fraley
◯コンタクト スピード 守備 / ✖パワー
J.ジェイ(ホワイトソックス)のような使い勝手のよい第四の外野手タイプ。パワーはないがコンタクトに徹した打撃で、A+で打率.347・出塁率.415をマーク。20-80スケールで70評価のスピードを生かした守備走塁も優秀。外野3ポジションを堅実にこなす。

15.ノエルビ・マーテイ(SS)/Noelvi Marte
◯パワー 肩 / △素材型
昨夏に契約150万ドルで入団のドミニカン。M.カブレラ(タイガース)とも比較される大器で、数年後にはチームNo.1のプロスペクトになっているかもしれない。25ホーマーレベルのパワーポテンシャルに加え、守備もSSに残れる可能性を秘める。

16.カル・ローリー(C)/Cal Raleigh
◯打撃 / △C守備
18年ドラフト3巡目の攻撃型捕手。捕手としての守備力は要改善だが、パワーとアプローチに優れたスイッチヒッターという点はバリュー大。A-では8ホーマー・OPS.902と好デビュー。メジャー昇格の鍵は打撃がどれだけ通用するかにかかっている。

17.マシュー・フェスタ(RHP)/Matthew Festa
◯奪三振 コマンド 4球種 / △球速
速球は92-94マイルと支配的ではないが、4球種をコマンドよく織り交ぜる完成度の高さを武器に、マイナー3年でK/9=11.3・BB/9=2.3をマークのリリーバー。18年は2Aで防御率2.76をマークし、メジャーデビューも経験。将来はオープナーからセットアッパーまでこなせそうな投手である。

18.ジョーイ・ガーバー(RHP)/Joey Gerber 
◯速球 奪三振 / △コマンド 
18年ドラフト8巡目の大学生リリーバー。92-96マイルの速球と80マイル中盤のスライダーで空振りを奪うパワーリリーバー。大学3年間でBB/9=4.9と制球難だったが、A-/Aでは22登板して防御率2.10・K/9=15.9・BB/9=3.9と好投。

19.ワイアット・ミルズ(RHP)/Wyatt Mills
◯速球 スライダー 変則 / 
17年のドラフト3巡目指名。S.シーシェックと比較される変則サイドスロー。最速95マイルの速球とスライダーはいずれもプラスピッチで、制球も安定している。18年はA+で防御率1.91・K/9=10.9・BB/9=1.4と好投も、2Aでは防御率10.13と打ちこまれてしまった。19年中のデビューも視野。

20.ディラン・ムーア(IF)/Dylan Moore
◯打撃 スピード / △ユーティリティー向き
オフにマイナー契約で加入すると40人枠入りを勝ち取った。18年はブルワーズ傘下の2A/3Aで14ホーマー・OPS.885・23盗塁。マイナー4シーズンでOPS.800オーバー3度の打力と内野全ポジションをこなす守備力はユーティリティーに最適。

Plus One Prospect
ナビル・クリスマット(RHP)/Nabil Crismatt
◯コマンド / △球威 一発病
今オフにマイナー契約で加入のコロンビアン。18年は2A/3Aで27先発して防御率5.00だったが、マイナー7年でK/9=9.2・BB/9=2.5と上質なコマンド能力を見せている先発右腕。3AではHR/9=1.9と一発病に苦しんだが、そこが改善されればローテーション5番手として見込みがある。

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