2019年2月16日土曜日

2019 WASHINGTON NATIONALS TOP 20 PROSPECTS

2019 WASHINGTON NATIONALS

TOP 20 PROSPECTS

Victor Robles(OF)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.ビクター・ロブレス(OF)/Victor Robles
◎ファイブツール メークアップ / ◯打撃 アプローチ / △耐久性
マイナーNo.1のファイブツール外野手。選手としての完成型はL.ケイン(ブルワーズ)やA.マッカチェン(フィリーズ)と比較されている。18年は故障もあったが、メジャー21試合でOPS.874と19年シーズンのブレークに期待。今季の新人王候補本命。

2.カーター・キーブーム(SS)/Carter Kieboom
◯打撃 / △守備範囲 2B向き?
16年ドラフト1巡目指名。打撃面を高く評価されており、18年はA+/2Aで打率.280・16本塁打・OPS.801をマーク。四球率10.4%とアプローチも辛抱強い。守備は長くSSを守るには守備範囲が平凡。T.ターナーとA.レンドンを抱えるチーム状況から2Bでの起用が見込まれている。
3.ルイス・ガルシア(SS)/Luis Garcia
◯スピード 肩 / △パワー 素材型  
18歳にしてA/A+で打率.298・7本塁打・OPS.742をマークし、フューチャーズゲームにも選ばれた。すでにパワー以外の4ツールは平均以上で、パワーも体格の成熟と共に向上が見込まれている。守備では長くSSを守るために必要なスピードと肩、グラブ捌きを備えている。

4.メイソン・デナバーグ(RHP)/Mason Denaburg
◯速球 体格 運動能力 / △素材型 
18年ドラフト全体27位。高校では投手、野手、アメフトのキッカーの「三刀流」をこなし、18年ドラフトで最も運動能力が高いと評判。故障歴があるが、6-4/195の体格から最速97マイルを投げ込むポテンシャルは文句無し。

5.セス・ロメロ(LHP)/Seth Romero
◯速球 スライダー 奪三振 即戦力 / ✖素行面 
17年のドラフト1巡目。薬物使用、門限破り、チームメイトへの暴行…数々の問題行動により大学の野球部から除名処分を受けた超問題児。しかし、野球の才能は本物で、速球&スライダーのコンビネーションは威力抜群。18年はAで7先発して防御率3.91・K/9=12.1をマーク。

6.ジャクソン・テトロー(RHP)/Jackson Tetreault
◯速球 体格 / △コマンド
ポテンシャルを買われて指名されたカレッジ出身の大器晩成右腕。6-5/170の伸びしろ残る体格から最速95マイルの速球を投げ込む。カーブとチェンジアップを織り交ぜ、A/A+で24先発して防御率4.07・K/9=9.4・BB/9=2.8をマーク。平均以下のコマンドを磨く必要がある。

7.ウィル・クロウ(RHP)/Wil Crowe
◯速球 体格 / △変化球 
6-2/240のガッシリした体格からJ.ブラントン(前ナショナルズ)のようなワークホースとして期待される右腕。最速97マイルの速球は威力があるが、これといって武器になる変化球はなく、マイナー2年でK/9=7.1止まり。即戦力だが、ポテンシャルはローテーション4~5番手相当。

8.ヤセル・アンチュナ(SS)/Yasel Antuna
◯打撃 肩 / △3B向き? / ✖エラー 素材型 
16年にナショナルズ史上最高額となる契約金385万ドルでプロ入りした19歳。荒削りながらパワーを秘めたスイッチヒッターで、攻撃面のポテンシャルは極めて高い。スピードと肩は平均以上で、グラブ捌きも柔らかいが、マイナー2年で守備率.869は落第点だ。

9.ドリュー・ウォード(3B/1B)/Drew Ward
◯パワー 肩 アプローチ / △1B向き? / ✖コンタクト
コンタクトが不得意で低打率だが、パワーと選球眼は素晴らしい。18年は3Aで打率.249ながら13ホーマー・四球率14.1%をマーク。守備では3Bに相応しい強肩の持ち主だが、守備範囲の問題から1Bが適任とも言われている。
 
10.マルビン・ペーニャ(RHP)/Malvin Pena
◯速球 コマンド 3球種 /
92-96マイルの速球、スライダー、チェンジアップをコマンドよく織り交ぜる。6-2/180の大柄な体格に加え、フォームも滑らかでイニングイーター向き。18年はA/A-で10先発して防御率2.88・K/9=8.5・BB/9=1.3をマークした。

11.イスラエル・ピネダ(C)/Israel Pineda
◯C守備 肩 / △パワー 素材型
18歳にして非常に洗練された捕手守備を見せている。平均以上の強肩に加え、ブロッキングやレシービングも熟練している。打撃はラインドライブ中心のアプローチで、多くのコンタクトを生み出す。18年はA-で打率.273・4本塁打・OPS.728をマークし、リーグのオールスターに選出された。

12.ラウディ・リード(C)/Raudy Read
◯パワー 肩 / ✖ブロッキング エラー 
強肩強打のキャッチャー。18年は禁止薬物の使用で53試合の出場にとどまったが、17年にはマイナーで17ホーマーを放った。広角に長打が打て、ブロッキングを磨くことができればW.ラモスのような働きが期待できる。肩の強さは平均以上で、レギュラー捕手として及第点。

13.ティム・ケイト(LHP)/Tim Cate
◯カーブ / △チェンジアップ 体格 リリーフ向き?
18年ドラフト2巡目。カーブの精度はドラフトクラスNo.1と評される。90マイル前半の速球と絶品カーブのコンビネーションは抜群だが、第3球種の乏しさと小柄な体格から先発適性には疑問。A-/Aでは防御率5.02と打ちこまれてしまった。

14.ジェーク・アービン(RHP)/Jake Irvin
◯体格 / △球威
18年ドラフト4巡目。6-6/225と体格は立派だが、球威は平凡なワークホースタイプ。90マイル前半のシンカーと80マイル台のスライダーをゾーンの低めに集めて打たせて取る。R/A-では20.2回/15K/7BB・防御率1.74をマークした。

15.ステーリング・シャープ(RHP)/Sterling Sharp
◯グラウンドボーラー / △スライダー 奪三振
長身から90マイル前半のシンカーとチェンジアップを低めに集めるグラウンドボーラー。A+/2Aでは27先発して防御率3.70・K/9=6.4・BB/9=2.9をマーク。第3球種のスライダーは発展途上だが、平均程度のボールになることが見込まれている。

16.タナー・レイニー(RHP)/Tanner Rainey
◯速球 奪三振 スライダー / ✖コマンド
オフにT.ロアークとのトレードでレッズから加入。97-100マイルの速球を投げ下ろす豪腕。リリーフに専念した17年にはマイナーでK/9=15.1をマーク。18年は3Aで51回を投げて防御率2.61・K/9=11.5をマーク。マイナー4年でBB/9=5.3と制球は荒いが、球威はクローザー相当。

17.ゲージ・キャニング(OF)/Gage Canning
◯打撃 スピード / △パワー
18年ドラフト5巡目。エネルギッシュな5ツールプレーヤーで、平均以上のスピードが武器。フリースインガー傾向だが、ラインドライブ重視のアプローチで二塁打、三塁打を量産する。守備はCFもOKで、第四の外野手には適任だ。

18.トレ・バレラ(C)/Tres Barrera 
◯パワー C守備 / 
プルサイドへの豪快なバッティングが印象的な攻撃型捕手。ドラフト時は一発狙いのアプローチが不安視されていたが、マイナー3年でOPS.751と健闘している。守備は前評判通り安定しており、堅実な2番手捕手になれるだろう。

19.カイル・マゴウィン(RHP)/Kyle McGowin
◯3球種 / △球威
球威は平均的だが、3球種をゾーンに集めるイニングイーター。18年はA+/2A/3Aで23先発して防御率2.80・K/9=9.7・BB/9=2.0と好投を披露し、メジャーデビューも飾った。ポテンシャルはローテーション4-5番手が関の山で、すでに27歳を迎えている。

20.ジェームズ・ボルキー(RHP)/James Bourque
◯速球 奪三振 / △コマンド
オフに40人枠入りを果たした豪腕リリーバー。最速97-98マイルに達する速球と80マイル中盤のパワーカーブのコンビネーション。18年はA/A+で53回を投げて防御率1.70・K/9=12.9をマーク。荒れ球で制球が不安定なため、上の階級にも通用するかは懐疑的な声もある。

Plus One Prospect
コール・フリーマン(2B)/Cole Freeman
◯スピード コンタクト / △パワー
攻守にエネルギッシュな内野手。俊足巧打が魅力で、Aでは打率.266・3本塁打・OPS.725・26盗塁をマーク。32二塁打・三振率11.9%・四球率9%の打撃技術はピカイチ。二塁守備も鉄壁で、三塁や遊撃もこなすことができ、将来的にはユーティリティーに回るだろう。

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