2019年3月11日月曜日

2019 ARIZONA DIAMONDBACKS TOP 20 PROSPECTS

2019 ARIZONA DIAMONDBACKS

TOP 20 PROSPECTS

Jasrado Chisholm(SS)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.ジャスラード・チズホルム(SS)/Jasrado Chisholm
◯パワー スピード / ✖素材型 コンタクト エラー
「20-20」への期待高まる大型SS。18年はA/A+で打率.272・25本塁打・OPS.842とブレークを飾った。SS守備もポジションに残れる資質を示している。しかし攻守に荒削りで磨かれる必要がある。打撃では三振率29.7%のコンタクト面、守備では111試合/27失策と安定感に欠ける。

2.ジョン・ダプランティアー(RHP)/Jon Duplantier
◯速球 変化球 体格 コマンド 奪三振 / △耐久性
エースに必要な資質を全てそろえている。6-4/225の体格から90マイル中盤の速球を主体に、パワフルな変化球を織り交ぜる。中でも左打者の膝元に食い込む80マイル後半のスライダーは強烈。18年は2Aで14先発して防御率2.69をマーク。唯一にして最大の欠点は故障が多いこと。

3.クリスチャン・ロビンソン(OF)/Kristian Robinson
◯スピード パワー / △RF向き? 素材型
17年に契約金255万ドルでプロ入りしたバハマ出身のプロスペクト。豪快なパワーとスピードを備えたツール面の評価が高く、CFに残れればアンドリュー・ジョーンズと比べるスカウトも。18年はRで57試合に出場して打率.279・7本塁打・OPS.791と十分アピールに成功した。

4.テイラー・ウィデナー(RHP)/Taylor Widener
◯速球 奪三振 / △リリーフ向き?
92-95マイルの速球、スライダー、チェンジアップはいずれも空振りの取れるボールで、18年は2Aでリーグ最多の176K、リーグ2位の防御率2.75をマークする好投。制球も安定しているが、力んで投げるフォームと小柄な体格からスタミナ面に不安。リリーフ向きと見るスカウトが多い。

5.ドールトン・バーショー(C)/Daulton Varsho
◯スピード 打撃 / △肩 
父ゲリーはMLBで8年間プレーした元メジャーリーガー。捕手離れしたしたアスリートタイプで、スピードの評価は平均以上。一方で捕手としては肩が弱く、外野手や二塁手として評価するスカウトも。A+では11ホーマー・OPS.842をマーク。将来像はA.バーンズ(ドジャース)と重なる。

6.ジェーク・マッカーシー(OF)/Jake McCarthy
◯スピード コンタクト CF守備 即戦力 / △パワー 肩
18年ドラフト全体39位。「パワーに疑問も攻守に磨かれたCF」という点はドラフト時のA.J.ポロック(現ドジャース)と重なる。A-ではOPS.820・20盗塁と安定したデビューを飾った。フロアーは高く、最低でも第四の外野手にはなれるだろう。

7.ジェラルド・ペルドモ(SS)/Geraldo Perdomo
◯コンタクト SS守備 / △パワー 素材型
チズホルムやロビンソンほどの天井はないが、完成度では上。SSとして申し分ない守備力に平均以上のコンタクト能力、優れた走塁技術を兼ね備える。18年はR/A-で57試合に出場して打率.322・4本塁打・24盗塁・OPS.897をマークした。

8.アレク・トーマス(OF)/Alek Thomas
◯コンタクト スピード CF守備 / △素材型 パワー 肩
18年ドラフト2巡目。小柄だが走攻守に磨かれており、A.イートン(ナショナルズ)やB.ガードナー(ヤンキース)と比較されている外野手。18年はRで打率.333・2本塁打・OPS.858をマーク。現段階ではパワーレスだが、将来的には10-15ホーマーは可能と見るスカウトも。

9.ブレイズ・アレクサンダー(SS)/Blaze Alexander
◯肩 / △素材型 コンタクト
18年ドラフト11巡目の高卒SS。キャノンアームの持ち主で運動能力も高いが、スピードは平均的なため2Bや3Bに移る可能性もある。打撃は空振りは多いがパンチ力があり、J.J.ハーディ(元オリオールズ)やC.テイラー(ドジャース)のような将来像が見込まれる。

10.メリル・ケリー(RHP)/Merrill Kelly
◯5球種 コマンド / △伸びしろ
メジャー経験はないが15-18年は韓国球界でプレーし、ここ2年は続けて防御率トップ10入りを果たした。5球種でストライクゾーンを揺さぶり、速球は最速97マイルを計測。KBO入り後に覚えたカッターが効果的だった。今オフに2年550万ドルで米球界復帰。ローテーション5番手として期待される。

11.テイラー・クラーク(RHP)/Taylor Clarke
◯コマンド 3球種 / △フライボーラー
球威は傑出してないが、安定した3球種でコマンドよくゾーンを攻めるイニングイーター。ストライク先行の投球術に加え、スタミナも豊富。18年は3Aでキャリアハイとなる152回を投げて防御率4.03・K/9=7.4・BB/9=2.6をマークした。フライボーラーである点は気掛かり。

12.アンディ・ヤング(2B)/Andy Young
◯パワー / △守備走塁
今オフにP.ゴールドシュミットのトレード相手の一人として加入。打撃に関しては申し分なく、18年はA+/2Aで打率.289・21本塁打・OPS.858をマークした。しかし守備走塁は平凡で、昨季カブスでデビューしたD.ボートのような攻撃型ユーティリティーが適任か。

13.エミリオ・バルガス(RHP)/Emilio Vargas
◯速球 奪三振 / △コマンド リリーフ向き? 
スピンレートの高い90マイル中盤の速球が武器。18年はAでリーグトップとなる防御率2.50・140奪三振をマーク。変化球やコマンドは発展途上だが、平均レベルまで向上が見込まれている。球威を活かすためにリリーフ向きと見る声も多いが、チームは先発として育てていく予定。

14.ペイビン・スミス(1B)/Pavin Smith
◯打撃 アプローチ コンタクト / △パワー / ✖スピード
17ドラフト全体7位指名も、18年はA+打率.255・11本塁打・OPS.735と平凡なパフォーマンス。評価を一気に落とした。スイングは美しいが一塁手という点を考慮すればもっと長打が欲しいところ。1B守備も平均レベルなので打って評価を上げるしかない。

15.マット・テイボー(RHP)/Matt Tabor
◯コマンド / △奪三振 素材型
昨年のドラフト3巡目高校生。球威は傑出していないが、滑らかな投球フォームと配球の巧さからDバックス傘下出身のC.アンダーソン(現ブルワーズ)と比較されている。18年はA-で14先発して防御率3.26をマーク。K/9=6.8止まりだったが、BB/9=1.9と制球は良かった。

16.ドリュー・エリス(3B)/Drew Ellis
◯パワー 3B守備 / ✖スピード
17年ドラフト2巡目。豪快なパワーが武器だが、コンタクトに課題がありレギュラーよりも対左のプラトーン向きか。18年はA+で打率.246・15本塁打・OPS.760とパッとしない成績だったが、50%近いフライボール%と四球率10.4%のアプローチ、平均以上にまで向上した3B守備はプラス材料。

17.ヨアン・ロペス(RHP)/Yoan Lopez
◯速球 奪三振 / △コマンド
15年に800万ドルで入団の大器も、環境面に適応できず一時は引退を決心したがリリーフ投手として復活。18年は2Aで45試合に登板して防御率2.92・K/9=12.7とブレークを果たし、メジャーでも10試合に登板。支配的なリリーバーになれる。

18.バディ・ケネディ(3B)/Buddy Kennedy
◯打撃 / △3B守備
パワーは10HRレベルだが、アプローチよくギャップを破る打撃技術は優秀。Rでは打率.327・4本塁打・OPS.861をマーク。守備走塁は平均的で、将来は内外野コーナーをこなすベンチ要員が適任だろう。

19.ライアン・ウェイス(RHP)/Ryan Weiss
◯速球 3球種 / 
18年ドラフト4巡目。6-4/210の体格から常時92-93マイル、最速96マイルの角度ある速球を投げ込む。球種のレパートリーも豊富で、R/A-では30.1回を投げて防御率3.86・K/9=8.6・BB/9=0.9をマーク。ローテーション4-5番手のポテンシャル。

20.マット・マーサー(RHP)/Matt Mercer
◯速球 奪三振 / △コマンド リリーフ向き?
18年ドラフト5巡目。最速97マイルのスピンレートの高い速球は威力があり、高めに集めて空振りが取れる。加えてカーブ、チェンジアップもプラスピッチになる可能性を秘めている。制球の甘さと力んで投げるメカニクスからブルペン転向が目されているが、A/A-では防御率3.10・K/9=11.7と好デビュー。

Plus One Prospect
ケビン・クロン(3B/1B)/Kevin Cron
◯パワー / ×守備走塁
エンゼルスやレイズでプレーしたC.J.クロンの弟。兄と同じく打撃専門の選手で、18年は3Aで打率.309・22本塁打・OPS.921をマークした。昨季は3Bと1Bを半々ずつ守ったが、メジャーでは兄と同じく1B専門になるだろう。

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