2019年3月28日木曜日

2019 LOS ANGELES DODGERS TOP 20 PROSPECTS

2019 LOS ANGELES DODGERS

TOP 20 PROSPECTS

Alex Verdugo(OF)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.アレックス・バードゥーゴ(OF)/Alex Verdugo
◯打撃 肩 / △メークアップ 両翼向き 
豪快なスイングながら卓越したコンタクト能力で長短打を量産するヒットマシーン。マイナー5年で打率.309。スピードは平均的だが強肩でRF向き。理想形はN.マーケイキスのような「3割15本」をコンスタントに残すRF。一方で緩慢プレーが目立ち、メークアップに不安。

2.キーバート・ルイーズ(C)/Keibert Ruiz
◯打撃 C守備 / △パワー 肩 フリースインガー
攻守オールラウンドな捕手。スイッチヒッターで、中軸を担えるポテンシャルを秘める。18年は19歳にして2Aで打率.268・12本塁打・OPS.728をマーク。四球率6.3%/三振率8%と超積極的なアプローチで出塁率はあまり期待できないため、長打力アップが価値を決める。守備では肩の弱さがネックだが、フレーミング&ブロッキングは優秀。

3.ギャビン・ラックス(SS/2B)/Gavin Lux
◯打撃 メークアップ 守備 スピード /  
21歳ながらツールとスキルを兼ね備えており、C.テイラー(ドジャース)のようなスーパーユーティリティーになれる。18年はA+/2Aで打率.324・15本塁打・OPS.913をマーク。二遊間を中心に守りながら「20-20」も期待できる。

4.ダスティン・メイ(RHP)/Dustin May
◯速球 コマンド カーブ カッター / △チェンジアップ
完成型はJ.デグロム(メッツ)。長身で手足が長く、エクステンションに富んだフォームから93-97マイルの強烈なツーシームを投げ込む。80マイル前半のパワーカーブと80マイル後半のカッターも威力抜群。コマンドも安定していて、18年はA+/2Aで23先発して防御率3.39・K/9=8.3・BB/9=2.0をマーク。

5.トニー・ゴンソリン(RHP)/Tony Gonsolin
◯速球 スライダー スプリット 奪三振 / △コマンド
昨夏はトレード依頼が殺到した右腕。16年ドラフト9巡目の出身だが、18年はA+/2Aで26先発して防御率2.60・K/9=10.9・BB/9=3.0とブレーク。最速100マイルの速球&スライダー&スプリットはいずれもプラスピッチの可能性。コマンドはややばらついている。

6.ウィル・スミス(C/3B)/Will Smith
◯スピード C守備 / △コンタクト
平均以上のスピードを示すアスリート捕手で、内野もこなすユーティリティー性を含めA.バーンズ(ドジャース)2世。打撃の評価は決して高くないが、長打狙いのアプローチに転身しプチブレーク。三振率は27.7%まで上昇したが、2A/3Aで打率.233・20本塁打・OPS.776をマーク。最低限打てればユーティリティー捕手として重宝されるだろう。

7.ケイレブ・ファーグソン(LHP)/Caleb Ferguson
◯速球 カーブ 奪三振 / △コマンド チェンジアップ リリーフ向き?
ドラフト38巡目出身だが、筆者は早くから評価していた。18年は2A/3Aで快投を続け、21歳にしてMLBデビュー。リリーフとして49回を投げて防御率3.49・K/9=10.9と活躍した。93-95マイルの速球と落差の大きいカーブのコンビネーションで、バックフットを突ける右打者の方が得意。先発で使ってほしいが、そのためには第3球種を習得する必要があるだろう。

8.デニス・サンタナ(RHP)/Dennis Santana
◯速球 スライダー 奪三振 / △コマンド リリーフ向き?
低めのアングルから93-95マイルのツーシームと切れ味抜群のスライダーで内外を揺さぶる。右打者に対してはツーシームと緩くて大きいスライダーでカウントを稼ぎ、外への速いスライダーで三振を奪う。複雑なメカニクスをしているため、リリーフ向きとの見方が強いがE.ディアズ(メッツ)のようなクローザーポテンシャルを持っている。

9.ミッチェル・ホワイト(RHP)/Mitchell White
◯速球 カッター 奪三振 運動能力 / △チェンジアップ
調子のばらつきが大きいが、92-97マイルの速球、80マイル後半のカッター、縦に大きく割れるカーブのコンビネーションはエースポテンシャル。18年序盤は制球に苦しんだが、7月1日以降はBB/9=1.60と克服。19年シーズンのブレークに注目。

10.ジーター・ダウンズ(SS/2B)/Jeter Downs
◯打撃 肩 / △2B向き? 素材型
17年ドラフト全体32位の20歳。オフにY.プイグらとのトレードでレッズから移籍。小柄ながらパワーとアベレージを両立した打者になり得るポテンシャルの持ち主。18年はAで打率.257・13本塁打・OPS.753をマーク。守備は平均レベルの2B/3Bになれるだろう。

11.DJ ピータース(OF)/DJ Peters
◯パワー 肩 アプローチ / ×コンタクト
見た目もフォロースルーもそっくりなことからJ.ワース(元ナショナルズ)と比較されている右の長距離砲。20-80スケールで80評価のパワーが武器で、18年は2Aでリーグトップの29本塁打をマーク。見極めはOKもゾーン内の空振りが目立ち、打率.233/三振率34.3%とコンタクトが課題。

12.ディエゴ・カルタヤ(C)/Diego Cartaya
◯C守備 肩 打撃 / △スピード パワー 素材型
昨夏250万ドルで契約したベネズエラ人。同じくベネズエラ出身のS.ペレス(ロイヤルズ)のようなオールスター捕手になれる逸材。10代にして滑らかで柔らかいフレーミングと機敏なフットワークをマスターしており、野球IQも高い。打撃は広角にライナーを弾き、アプローチの評判も良い。

13.ジョシア・グレイ(RHP)/Josiah Gray
◯速球 / △素材型 チェンジアップ
Y.プイグのトレードでレッズから加入。91-95マイルの速球でズバズバとゾーンを突く。昨季はRで12先発して防御率2.58・K/9=10.1・BB/9=2.9をマーク。スライダーはスラーブ気味だが空振りが取れる。チェンジアップを磨くことができればローテーション半ばポテンシャル。

14.マイケル・グローブ(RHP)/Michael Grove
◯速球 スライダー / △チェンジアップ TJ手術明け
18年ドラフト2巡目のカレッジ右腕。TJ手術によりドラフトイヤーを全休したが、今季は開幕に間に合う見込み。健康であれば92-96マイルの範囲でシュート気味、カット気味の速球を投げ分け、落差の大きいスライダーで仕留めるパワーピッチャー。最低でもブルペンとしてやっていけるだろう。

15.ヤディアー・アルバレス(RHP)/Yadier Alvarez
◯速球 スライダー / ✖コマンド 素材型
キューバから亡命し、15年に1600万ドルで契約した逸材。最速100マイルの速球とプラス評価のスライダーはパワフルだが、制球に乏しいため結果を出せていない。18年は2Aで防御率4.66・K/9=9.7・BB/9=8.0と振るわず。ボール単体は素晴らしいだけに、フォームを固めて制球アップに努めてほしい。

16.コナー・ウォン(C/2B)/Connor Wong
◯スピード パワー / ×コンタクト 
大学途中まではSSをやっていたが、捕手へコンバートした経歴をもつ。運動能力は高いが、捕手経験が浅いためスローイング&ブロッキングは発展途上。打撃はA+で19ホーマー・OPS.831とパワフルな内容も、変化球の対応に課題があり三振率32%は黄色信号か。

17.ジェーコブ・アマヤ(SS)/Jacob Amaya
◯打撃 / △守備走塁 パワー
17年ドラフト11巡目の高卒選手。バットコントロールに優れ、バレルゾーンに打球を量産することができる。18年はRで打率.346・OPS1.00と打ちまくったが、その後AではOOS.696と調子を落とした。足も肩も平均的だが、野球IQの高さで補っている。二遊間のレギュラーとして期待。

18.エドウィン・ウセタ(RHP)/Edwin Uceta
◯チェンジアップ コマンド / △フライボーラー 体格  
90-92マイルの速球と緩いスライダーでゾーンを積極的に攻め、平均以上のチェンジアップで三振に仕留める。フライボーラーかつ球威も傑出しているわけではないため、被本塁打は多い。また、6-0/155と体も大きくなく、先発投手としては耐久性に不安。

19.ブレイドン・フィッシャー(RHP)/Braydon Fisher 
◯速球 体格 / △素材型
18年ドラフト4巡目の高卒右腕。ドラフトイヤーに最速96マイルまで速球が成長。6-4/180と身体的な伸びしろも十分残っている。野手としても評価されていたアスリートで、フォームの再現性も◎。Rでは22イニングを投げて防御率2.05をマークした。

20.オマー・エステべス(2B)/Omar Estevez
◯打撃 / △守備走塁
滑らかなスイングから広角に打ち分けるヒットマシーン。18年はA+で打率.278・15本塁打・OPS.792をマーク。リーグトップの43二塁打を放つなどバレルゾーンに打球をコントロールできる。ツールに乏しく守備走塁は平凡だが、D.ボート(カブス)のような攻撃型ユーティリティーになれるだろう。

Plus One Prospect
カルロス・リンコン(OF)/Carlos Rincon
◯パワー / ×コンタクト  
豪快なパワーが魅力のヒッティングプロスペクト。Aでは81試合で打率.226・7本塁打・OPS.689だったが、A+昇格後は29試合で打率.327・15本塁打・OPS.843と打ちまくった。守備走塁は並なため、打ち続けるしかない。

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