2019 ST. LOUIS CARDINALS
TOP 20 PROSPECTS
Alex Reyes(RHP) |
本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。
1.アレックス・レイエス(RHP)/Alex Reyes
TJ手術により17年は全休、18年もメジャー/マイナーで計27イニングのプレーにとどまった。健康であれば100マイル超の速球とパワーカーブの強烈なコンビネーション。しかし、コマンドに難があり、ブルペンが適任との声もある。
2.ノーラン・ゴーマン(3B)/Nolan Gorman
◯パワー / △コンタクト スピード
18年ドラフト1巡目。高校生対象のホームラン競争で優勝経験のある飛ばし屋。空振りは多いが、パワーは30ホーマー相当で、R/Aでは17ホーマー・OPS.949と目立ったパフォーマンス。すでにガッシリとした体型だが、3Bに残れるとの見立て。
3.ダコタ・ハドソン(RHP)/Dakota Hudson
◯速球 スライダー グラウンドボーラー / △奪三振 コマンド
インステップ気味のフォームから繰り出される最速97マイルの速球は威力抜群で、変化球も多彩に扱える。18年は3Aで19先発して防御率2.50と好投。しかしマイナー3年でK/9=6.5とスペックの割に奪三振は少なく、メジャーでも27.1回を投げて防御率2.63も、K/9は6.3止まり。少ないサンプルだがGB%=68.3%は好印象。
4.エレウリス・モンテロ(OF)/Elehuris Montero
○打撃 パワー / △スピード 3B守備
強靭なフィジカルをもったパワーヒッター。昨季はA/A+で打率.315・16本塁打・OPS.875をマークし、AのリーグMVPに輝いた。守備では平均以上の強肩の持ち主だが、大柄な体格ゆえにフットワークと守備範囲に難があり、三塁手としては平均以下の見立てだ。
5.レーン・トーマス(OF)/Lane Thomas
◯パワー スピード CF守備 / △コンタクト
走攻守に平均以上で、「パワーを足したH.ベイダー(カージナルス)」のような選手。132試合/134三振とコンタクトは荒いが広角にホームランが打て、2A/3Aで打率.264・27本塁打・OPS.823をマーク。CFとしても平均以上の守備力。
6.アンドリュー・ニズナー(C)/Andrew Knizner
◯コンタクト 肩 / △パワー C守備 フリースインガー
完成度の高い打撃が武器の攻撃型捕手。パワーはあまりないが、2A/3Aで打率.313・7本塁打・OPS.798をマークする活躍でライバルのC.ケリーをトレードで追いやった。Y.モリーナの後継者として期待されるが、捕手守備は発展途上。
7.ジョン・トーレス(OF)/Jhon Torres
◯パワー 強肩 / △素材型 RF向き
8.ジェネシス・カブレラ(LHP)/Genesis Cabrera
◯速球 奪三振 / ✖コマンド フォーム
体は大きくなく線も細いが、荒々しいフォームから最速98マイルの速球を投げ込む剛腕。パイレーツの守護神F.バスケスと比較されている。第2球種のスライダーも切れるが、リリースが安定せずコマンドに難がある。18年は2A/3Aで25先発して防御率4.17・K/9=9.5・BB/9=4.6をマーク。
◯速球 / △コマンド リリーフ向き?
T.ローゼンタールと比較されている剛腕で、リリーフに回れば即戦力との呼び声高い。最速100マイルの速球、カッター、チェンジアップはいずれも空振りが取れる。18年はR/2A/3Aで13先発して防御率3.97・K/9=10.5・BB/9=4.1をマーク。コマンドは平凡。
10.エドムンド・ソーサ(SS)/Edmundo Sosa
長打力は限られているが、コンパクトに左右へ打ち分ける打撃と平均以上のSS守備が自慢。過去にはカージナルスでもプレーしたD.デスカルソのようなユーティリティーになれるだろう。18年は2A/3Aで12本塁打・30二塁打と長打力開眼の兆し。
◯パワー / △素材型 / ✖スピード 3B守備
打力はすでに怪物レベル。日本で開催されたU-15杯ではキューバ代表の優勝に大きく貢献。昨季は17歳にしてDSLで打率.415・13本塁打・OPS1.27と打ちまくった。一方で5-11/205と体格は完全に出来上がっており、機敏さもないため3B守備には厳しい評価。
12.ディラン・カールソン(OF)/Dylan Carlson
◯パワー アプローチ /△素材型 両翼向き
16年ドラフト1巡目。出塁率の高さとパワーポテンシャルを期待されており、A+では19歳にしてリーグ平均よりも40ポイント高いOPS.731をマークした。足はあまり速くないため、守備はコーナー向きと見られており、将来像は対右のプラトーン要員もしくは外野両翼のレギュラーだろう。
13.ダニエル・ポンセデレオン(RHP)/Daniel Poncedeleon
◯速球 奪三振/ △コマンド リリーフ向き?
14.トミー・エドマン(SS/2B)/Tommy Edman
俊足巧打のスイッチヒッターで、18年は2A/3Aで打率.301・30盗塁をマーク。パワーはないがコンタクト重視のアプローチで左右に打ち分ける。守備は二遊間を堅実にこなせ、チームの所属のG.ガルシアのようなユーティリティーになれるだろう。
15.ランディ・アロザレナ(OF)/Randy Arozarena
◯スピード / △パワー アプローチ
リードオフポテンシャルを示すキューバ出身プロスペクト。平均以上のスピードが武器で、打撃はギャップヒッター。18年は2A/3Aで打率.274・12本塁打・OPS.792をマークも、レギュラーに定着するには選球眼を磨く必要がある。外野3ポジションを守れる。
16.ホゼ・アドリス・ガルシア(OF)/Jose Adolis Garcia
◯パワー スピード 肩 / ✖コンタクト アプローチ
16年には読売ジャイアンツでもプレーしたキューバ出身プロスペクト。フリースインガーで打撃の確実性には欠けるが、ズバ抜けたパワーとスピードを兼ね備えている。18年は3Aで打率.256・22本塁打・OPS.781をマークし、メジャーデビューも経験。
17.ジャスティン・ウィリアムズ(OF)/Justin Williams
◯パワー 肩 / △両翼向き
T.ファムとのトレードで昨夏加入。パワーが武器の左打者。昨季は3AでOPS.685と苦しんだが、トレードを機にスイングを改造中。大柄な体格に比して機敏に動け、外野両翼の守備も悪くない。昨季は正確な送球で18個の補殺を記録。最低でも第四の外野手になれるとの見立てだ。
18.ラモン・ウリアス(IF)/Ramon Urias
◯コンタクト / △パワー スピード
ルイス・ウリアス(パドレス)の兄。13-17年までメキシカンリーグでプレーしていたが、18年3月にカージナルス傘下入り。小柄で長打力は限られているが、アプローチ良く左右へ打ち分けるギャップヒッター。2Bを中心に内野全般をこなすユーティリティー向きのポテンシャル。18年は2A/3Aで打率.300・13本塁打・OPS.872をマーク。
19.グリフィン・ロバーツ(RHP)/Griffin Roberts
◎スライダー / △コマンド リリーフ向き?
18年ドラフト全体43位。90マイル中盤の速球と18年ドラフティー最高と評されるスライダーのコンビネーションはパワフル。力みの入ったフォームと平凡なコマンドから先発適性に疑問。また、オフには禁止薬物の使用が発覚し、開幕から50試合の出場停止が決まっている。
20.スコット・ハースト(OF)/Scott Hurst
◯スピード 肩 CF守備 / △パワー
17年ドラフト3巡目指名。平均以上のスピード&強肩を備えた運動能力の高いCF。スカウトからはパワーポテンシャルを不安視されているが、R/A/A+で打率.312・4本塁打・OPS.836をマークしている。第四の外野手として重宝されるだろう。
スティーブン・ギングリー(LHP)/Steven Gingery
◯コマンド チェンジアップ / △球速 TJ手術明け
ドラフトイヤーをTJ手術により棒に振ったが、ドラフト4巡目で入団。速球は90マイル前後だが、ブレーキの利いたチェンジアップを武器にタイミングを崩す。健康を取り戻せればマリナーズでローテーション投手に定着したマルコ・ゴンザレスのようになれる。
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