2020 BALTIMORE ORIOLES
TOP 20 PROSPECTS
Adley Rutschman(C) |
本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。
◎打撃 / ◯パワー アプローチ 肩 守備 / △スピード
19年ドラフト全体1位指名。メジャーで中軸を打てるだけの打力を有したスイッチヒッター捕手。捕手守備の評価も高い。プロデビューではOPS.774と突出したものではなかったが、J.マウアー(元MIN)やB.ポージー(SF)クラスの選手への成長が期待できる。
◯球威 コマンド 4球種 体格 伸びしろ / △素材型
18年ドラフトの全体11位指名の高卒投手で、プロ入り後に急成長を遂げている。長身から投げ下ろされるMAX98マイルの速球は威力抜群で、変化球も3つ全て平均以上。4球種全てをコマンドする制球力も身につけており、高卒投手ながら早期デビューが期待される。
3.DLホール(LHP)/DL Hall
(A+)3.46ERA 80.2IP BB/9=6.0 K/9=12.9 K/BB=2.15
◯球威 3球種 / △素材型 コントロール
制球に苦しむ場面が目立つが、ボール単体の威力は圧倒的。躍動感あるクロスファイアーから放たれる93-96マイルの速球、カーブ、チェンジアップはどれも決め球として空振りが取れる。コントロールさえ改善できればローテーション半ばクラス。
4.オースティン・ヘイズ(OF)/Austin Hays
(A-/A+/2A/3A)87G 351AB 17HR 18BB 83K .248/.299/.464/.763(MLB)21G 68AB 4HR 7BB 13K .309/.373/.574/.947
◯パワー 肩 CF守備 / △故障多い アプローチ
アダム・ジョーンズ(現オリックス)の後継者として期待されているが、故障が多くなかなかブレークできない。マイナーでは打率.248とコンタクトが不安定だったが、メジャー21試合で4本塁打・OPS.947と復調の兆し。パワーが武器だが、フリースインガーを克服できるかがカギ。
5.ライアン・マウントキャッスル(1B)/Ryan Mountcastle
(AAA) 127G 520AB 25HR 24BB 130K .312/.344/.527/.871
◯打撃 パワー / △スピード / ✖守備 肩
打撃は即メジャーも守れる場所がない。プロ入り時は遊撃も、ついに一塁メインになってしまうなど完全にM.モース(元SF)の道を辿っている。19年は3Aで打率.312・25本塁打・OPS.871をマークし、リーグのMVPを受賞。四球率4.3%と極度のフリースインガーだが、見極め自体は悪くない。
6.コユスニエル・ディアズ(OF)/Yusniel Diaz
(AA) 76G 286AB 11HR 32BB 67K .262/.335/.472/.807
◯パワー 肩 / △故障多い 盗塁技術
M.マチャドとのトレードで加入。若き日のA.マッカチェンとよく比較される5ツールプレーヤーだが、故障がちで0盗塁に終わったスピードツールの劣化が心配。L.ケインのような遅咲きもあるので長い目で見ていきたい。強肩で守備はCF/RF向き。
◯打撃 パワー 肩 / △素材型 3B向き?
19年ドラフト2巡目の高卒選手。コリー・シーガー(LAD)と比較される攻撃型で、パワーとアベレージを兼ね備えている。6-3/195の大柄な体格と平均以上の強肩から3B向きとも評される。数年後の開花に期待したい。
8.マイケル・バウマン(RHP)/Michael Baumann
(A+/2A)2.98ERA 124.0IP BB/9=3.3 K/9=10.3 K/BB=3.16
◯速球 / △コントロール
6-4/225の恵まれた体格からMAX99マイルの速球と88-89マイルのカッターを投げ込むポテンシャルは注目。平凡なコントロールと第3球種の不安定さがネックだが、そこを磨けばローテーション半ばクラス。改善されなくてもリリーフとして潰しが効くだろう。
9.ディーン・クレマー(RHP)/Dean Kremer
(A+/2A/3A)3.72ERA 113.2IP BB/9=2.9 K/9=9.7 K/BB=3.30
◯カーブ 奪三振 / △チェンジアップ
91-95マイルの速球とカーブを主体に、18年にはマイナートップの178Kを奪うなどブレーク。先発ローテーション4番手クラスのポテンシャルで、チェンジアップを磨く必要がある。19年は2Aで防御率2.98と好投したが、3Aでは4先発で防御率8.84とブレーキ。
10.ハンター・ハービー(RHP)/Hunter Harvey
(2A/3A)5.00ERA 75.2IP BB/9=3.1 K/9=9.9 K/BB=3.19(MLB)1.42ERA 6.1IP BB/9=5.7 K/9=15.6 K/BB=2.75
◎球威 / ✖故障多い
度重なる故障を乗り越えて念願のメジャーデビューを果たすと、90マイル後半の速球を連発。6.1イニングで11個の三振を奪うなどポテンシャルの高さを発揮した。健康ならばクローザーを張れるはずだ。
11.アダム・ホール(SS/2B)/Adam Hall
(A) 122G 463AB 5HR 45BB 117K .298/.385/.395/.780
◯コンタクト スピード SS守備 / ×パワー
非力がネックも、それ以外の4ツールは平均以上とハイフロアーなプロスペクト。20歳ながらAでフルシーズンプレーし、OPS.780と健闘した点は評価したい。また走塁面では33盗塁とベストツールであるスピードも発揮した。遊撃守備も日々成長しており、レギュラーポテンシャルを示している。
12.ライアン・マッケーナ(OF)/Ryan McKenna
(AA) 135G 488AB 9HR 59BB 121K .232/.321/.365/.686
◯アプローチ スピード CF守備 / △パワー
辛抱強いアプローチでライナーを量産するヒットツールが高評価で、18年はA+で打率.377をマーク。AFLでもリーグ2位のOPS1.064をマークした。しかし19年は2Aで振るわず。それでも41本の長打を放ち、四球率10.4%と選べている点を評価したい。25盗塁を決めたスピードも平均以上でセンターに残れるとの見立て。
13.キーガン・エイキン(LHP)/Keegan Akin
(3A)4.73ERA 112.1IP BB/9=4.9 K/9=10.5 K/BB=2.15
◯奪三振 / △コントロール 球威
球速は90-94マイルとそこまでではないが、球持ちの良いフォームで打者を詰まらせる。スライダー、チェンジアップも平均レベルで先発ローテーション下位ポテンシャル。19年はコントロールに苦しむシーンが目立った。
◯3球種 奪三振 / △球威
球威は平均的だが、ボールのキレやタイミングの取りにくさでカバーするワークホース左腕。先発ローテーション下位ポテンシャルだが、19年は2Aで26先発して防御率2.55・K/9=9.4と好投。元々コントロールは良い方だったが、BB/9=3.8と多さが目立った。
15.ドリュー・ロム(LHP)/Drew Rom
(A)2.93ERA 95.1IP BB/9=3.1 K/9=11.5 K/BB=3.70
◯変化球 奪三振 / ✖球速
19年はAで95.1回を投げて防御率2.93・K/9=11.5と好投。速球は86-91マイル止まりだが、ブレーキの利いた縦カーブとスプリットチェンジが冴えわたる。20歳という年齢を加味すればもう少し上の順位でも良いだろうが、前半戦(防御率1.23)から後半戦(防御率4.91)にかけて大きく成績を落としている点を考慮しやや抑えめの評価にした。
16.ブレイン・ナイト(RHP)/Blaine Knight
(A/A+)4.81ERA 110.1IP BB/9=3.5 K/9=7.3 K/BB=2.07
◯球種 / △耐久性 コンディション不良
名門アーカンサス大のエースとしてカレッジワールドシリーズでもプレーの実力派。滑らかなフォームから多彩な球種をコマンドよく投げ分け、速球も最速97マイルとハイスペック。しかし、大学での酷使の影響か19年はA+で1勝12敗・防御率6.13と大スランプ。ポテンシャルは傘下トップ10レベルだがコンディション不良を考慮してこの順位とした。
17.アレックス・ウェルズ(LHP)/Alex Wells
(2A)2.95ERA 137.1IP BB/9=1.6 K/9=6.9 K/BB=4.38
◎コマンド / ✖球威
オーストラリア出身。速球は80マイル後半止まりで球威はないが、マイナー4年でBB/9=1.4・K/BB=4.86のコマンドが持ち味。変化の大きいカーブと打者の手元で沈むチェンジアップを巧みに織り交ぜる。山場である3Aを乗り切ったが、3A,MLBでも実力が通用するか注目だ。
18.リラン・バノン(3B/2B)/Rylan Bannon
(2A/3A)130G 470AB 11HR 50BB 86K .266/.345/.421/.766
◯打撃 アプローチ /
ゾーンコントロールに優れた中距離バッター。ジェド・ジョーコのような攻撃型ユーティリティーになれる。18年にA+/2Aで22本塁打・OPS.895とブレークも、19年は2Aで110試合に出場してOPS.740と今一つだった。3A昇格後は20試合でOPS.893と好調だったので来季に真価が問われる。
19.ザック・ワトソン(OF)/Zach Watson
(A-/A)36G 116AB 5HR 10BB 30K .224/.295/.431/.726
◎スピード / ◯守備 / △打撃
19年ドラフト3巡目。20-80スケールで70評価のスピードがベストツール。CF守備でも広大な守備範囲を披露している。一方の打撃は荒削りで未知数な部分が多い。スイングスピードがあり、A-/Aでは打率.224ながらISO.207・5本塁打とパンチ力を披露した。
20.カイル・ストワーズ(OF)/Kyle Stowers
(A-)55G 204AB 6HR 20BB 53K .216/.289/.377/.667
◯パワー / ✖コンタクト
19年ドラフト全体71位指名。左打席からの豪快なパワーは圧巻も、パワーのみのワンツールプレーヤー感は否めない。A-ではOPS.667と何とも言えないパフォーマンス。守備は長い目で見ればLF向き。
Plus One Prospect
エリオ・プラド(OF)/Elio Prado
(DSL)60G 261AB 3HR 30BB 36K .300/.403/.396/.799
◯スピード / △素材型
A.キャッシュナーとのトレードで昨夏BOSから加入。ツール溢れる18歳の外野手で、19年はDSLで打率.300・3本塁打・OPS.799をマーク。パワーとスピードを秘めたCFになり得る素材で、今後のパフォーマンスに注目したい。
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