2020 CHICAGO WHITE SOX
TOP 20 PROSPECTS
Luis Robert(OF) |
本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。
1.ルイス・ロバート(OF)/Luis Robert
(A+/2A/3A)122G 503AB 32HR 28BB 129K 36SB .328/.376/.624/1.001
◎ファイブツール / △コンタクト アプローチ
キューバ出身の22歳で、17年に契約金2600万ドルでプロ入り。傑出した5ツールを兼ね備えたスーパープロスペクトで、19年はマイナーで32ホーマー・36盗塁の「30-30」を達成。フリースインガーでアプローチが荒く、ヒットツールに課題。20年シーズンの新人王候補有力。
2.アンドリュー・ボーン(1B)/Andrew Vaughn
(R/A/A+)55G 205AB 6HR 30BB 38K .278/.384/.449/.832
19年ドラフト全体3位指名のスラッガー。ホゼ・アブレウと単年契約を結んだのはボーンの存在があったからだ。順調なら20年に昇格し、21年以降は正一塁手に据わるだろう。アブレウのように広角に軽々と長打を量産し、将来は「3割・30本」が安定して見込めるだろう。19年プレミア12アメリカ代表。
3.マイケル・コペック(RHP)/Michael Kopech
◎速球 / ◯奪三振 / ✖コマンド TJ手術明け
最速105マイルの速球に加え、スライダーもよく切れてスカウトからはN.シンダーガード(メッツ)と比較されている。マイナー5年でBB/9=4.4と制球難だがポテンシャルはメジャーを代表するエースになれるほど。TJ手術により19年は全休した。
4.ニック・マドリガル(2B)/Nick Madrigal
(A+/2A/3A)120G 473AB 4HR 44BB 16K 35SB .311/.377/.414/.792
◎コンタクト / ◯スピード 2B守備 / ×パワー
18年ドラフト全体4位。小柄ながら卓越したコンタクトスキルを有する「第二のJ.アルトゥーベ(アストロズ)」。20盗塁以上が見込めるスピードに加え、2B守備はゴールドグラブ相当。パワーはなく本塁打は期待できないが、二塁打マシーンとして期待。
5.デーン・ダニング(RHP)/Dane Dunning
◯速球 グラウンドボーラー 3球種 / ×TJ手術明け
マイナー3年で防御率2.73・K/BB=4.23と安定感抜群で、19年はTJ手術で全休したが、健康であれば高い確率でローテーション入りが期待できる。90マイル前半のシンカーと平均以上のスライダー&チェンジアップをコマンドよく低めに集めるグラウンドボーラー。
6.ジョナサン・スティーバー(RHP)/Jonathan Stiever
(A/A+)3.48ERA 145.0IP BB/9=1.7 K/9=9.6 K/BB=5.70
18年ドラフト5巡目の右腕が昨年20位から大きく順位UP。92-97マイルの速球とスパイクカーブ&ハードスライダーで三振の山を築く。平均以下のチェンジアップと力んで投げる投球フォームからリリーフ向きとの声も。天井はローテーション3番手。
7.マシュー・トンプソン(RHP)/Matthew Thompson
(R)0.00ERA 2.0IP BB/9=0.0 K/9=9.0
◯速球 伸びしろ 体格 / △素材型 コマンド
19年ドラフト2巡目の高校生で高いアップサイド評を得ている。93-96マイルの球威と抜群の運動能力からローテーション半ばポテンシャル。スライダー&カーブもプラスピッチになり得る。コマンド&チェンジアップは発展途上だが、長い時間をかけて育てていきたい。
8.ザック・コリンズ(C/1B)/Zack Collins
(3A)88G 367AB 19HR 62BB 98K .282/.403/.548
(MLB)27G 102AB 3HR 14BB 39K .186/.307/.349/.656
◯パワー アプローチ / ✖コンタクト 守備 スピード
18年にはマイナー2位の101四球を選んだ選球眼と25ホーマー以上も期待できるパワーポテンシャルはC.サンタナ(インディアンズ)を彷彿とさせる。サンタナ同様に捕手としての守備力には疑問があり、将来は1B/DHか。マイナー4年で打率.244と低打率も気がかり。
9.ルイス・アレクサンダー・バサベ(OF)/Luis Alexander Basabe
(A/2A)74G 276AB 3HR 33BB 92K 10SB .250/.331/.341/.672
◯ファイブツール CF守備 / ✖コンタクト
J.ブラッドリーJr(レッドソックス)を彷彿とさせる5ツール候補。「20-20」が期待でき、CF守備もOK。19年は故障の影響で74試合の出場にとどまり、三振率29.2%とコンタクトに課題あり。健康な状態で20年シーズンは挑む。
10.ミッカー・アドルフォ(OF)/Micker Adolfo
(R/2A)36G 128AB 2HR 21BB 57K .227/.346/.367/.714
◯パワー 肩 / ✖素材型 コンタクト
11.アンドリュー・ダルキスト(RHP)/Andrew Dalquist
(R)0.00ERA 3.0IP BB/9=6.0 K/9=6.0 K/BB=1.00
◯グラウンドボーラー 3球種 コマンド / △奪三振
19年ドラフト3巡目の高卒右腕。7位のトンプソンほどの球威はないが、90-94マイルの速球を軸にカーブ、スライダー、チェンジアップを扱う。コントロールも安定しており、将来像は先発ローテーション4番手クラス。
12.ブレーク・ラサフォード(OF)/Blake Rutherford
(2A)118G 438AB 7HR 37BB 118K 9SB .265/.319/.365/.684
◯打撃 / △両翼向き パワー スピード
プラスのツールはないが、滑らかなスイングから長短打を生み出すM.ブラントリー(アストロズ)のような外野手。スピードが平均以下でブラントリー同様に、守備はCFよりも両翼向きとされる。19年は2Aでパワースタッツが伸び悩んだ。長打力を伸ばせるかがポイント。
13.バーナルド・フローレス(LHP)/Bernardo Flores
(R/A/2A)3.57ERA 93.1IP BB/9=1.6 K/9=7.9 K/BB=4.82
◯コマンド 3球種 / △球威
マイナー4年でBB/9=1.9・K/BB=3.72のコマンドが光る。球威は飛び抜けてないが、コントロールや変化球の評価が高いハイフロアーな先発左腕。88-92マイルの動く速球とチェンジアップのコンビネーションでゴロアウトを多く稼ぐ。課題のブレーキングボールも向上を辿り、平均レベルに。
14.コナー・ピッキントン(LHP)/Konnor Pilkington
(A/A+)4.12ERA 129.0IP BB/9=3.5 K/9=9.6 K/BB=2.76
◯4球種 奪三振 / △球威
18年ドラフト3巡目。6-3/225のガッシリした体格のワークホースタイプ。88-92マイルの速球とプラスのチェンジアップで三振が奪える。好調時はカーブやスライダーも切れるが安定感の無さがネック。打者を圧倒できる球威はないがハイフロアーなプロスペクト。
15.ダニー・メンディック(IF)/Danny Mendick
(3A)133G 477AB 17HR 66BB 96K .279/.368/.444/.812
(MLB)16G 39AB 2HR 1BB 11K .308/.325/.462/.787
◯即戦力/ △ツール
19年は3Aで素晴らしい成績を残し、9月にはメジャーデビュー。20年はユーティリティーとしてメジャーの枠を争う。目立ったツールはないが、攻守にスキのないプレーヤー。内野ならどこでも守れる。
16.ギャビン・シーツ(1B)/Gavin Sheets
(2A)126G 464AB 16HR 54BB 99K .267/.345/.414/.759
◯パワー 肩 アプローチ / △コンタクト / ✖スピード
92年に横浜大洋ホエールズでプレーしたラリー・シーツの息子。豪快なスイングからズバ抜けたパワーを披露し、強肩を生かした1B守備も堅い。19年は四球率10.2%とアプローチを維持しながらもキャリアハイの16ホーマーを放った。
17.ルイス・ゴンザレス(OF)/Luis Gonzalez
(2A)126G 473AB 9HR 47BB 89K 17SB .247/.316/.359/.675
◯肩 / △パワー 両翼向き
パワー&スピードはズバ抜けていないが、アプローチよくライナーを弾き返す。18年には傘下でイロイ・ヒメネスに次ぐOPS.866と好成績を残したが、19年は大ブレーキ。20年は真価が問われる。CFを守れるだけのスピードを持っているが、プラスの強肩からRF向きとされる。将来は両翼を中心にCFも守れる4番手外野手か。
18.タイラー・ジョンソン(RHP)/Tyler Johnson
(R/A+/2A)2.59ERA 31.1IP BB/9=2.9 K/9=12.4 K/BB=4.30
クロスステップから100マイルの速球を繰り出すパワーリリーバー。この手の投手としては珍しいことに制球に不安はないが、第2球種が定まらない。スライダーはスラーブ気味になることが多く、シャープさを出したい。順調なら20年中のデビューが望める。
19.イアン・ハミルトン(RHP)/Ian Hamilton
(3A)9.92ERA 16.1IP BB/9=1.7 K/9=11.0 K/BB=6.67
◎速球 / △故障明け リリーフ
100マイルに迫る速球と高速スライダーを武器に18年は2A/3Aで防御率1.74・22セーブ・K/9=10.8をマーク。メジャーデビューして10試合に登板したが、19年は不運続きのシーズンとなった。3月に交通事故で肩を負傷し、6月にはピッチャーライナーを顔面に受けてシーズン終了。順調ならば守護神候補の一人。
20.ジミー・ランバート(RHP)/Jimmy Lambert
(2A)4.55ERA 59.1IP BB/9=4.1 K/9=10.6 K/BB=2.59
細身の体型だが、90マイル前半の速球、カーブ、チェンジアップを効果的に織り交ぜるM.ワカ(前STL)タイプの先発右腕。19年はコンディション不良に悩まされ、最終的にはTJ手術を受けた。今季のほとんどを休養する予定。
DJ グラッドニー(3B)/DJ Gladney
(R)50G 220AB 8HR 10BB 82K .264/.309/.428/.737
◯パワー / △素材型 3B守備 / ✖アプローチ
19年ドラフト16巡目でスティールに成功した高卒選手。アプローチは未熟だがパワーポテンシャルを秘める。三塁の守備では26試合で11失策を喫するなど不安が多い。長い目で見ていきたい。
0 件のコメント:
コメントを投稿