2020年1月1日水曜日

2020 NEW YORK YANKEES TOP 20 PROSPECTS

2020 NEW YORK YANKEES  

TOP 20 PROSPECTS

Clarke Schmidt(RHP)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.クラーク・シュミット(RHP)/Clarke Schmidt
(R/A+/2A)3.47ERA 90.2IP BB/9=2.8 K/9=10.1 K/BB=3.64
◯3球種 グラウンドボーラー 球威 コマンド / △耐久性
19年はTJ手術からの本格復帰年となったが、順調なシーズンを送った。特に2Aでは3先発で防御率2.37・K/BB=19.0と圧巻だった。92-95マイルのシンカー、カーブ、チェンジアップはどれも上質で低めにコマンドすることができ、ウィークコンタクトを量産する。

2.ジェイソン・ドミンゲス(OF)/Jasson Dominguez
◎5ツール / △素材型
今年の国際アマチュアFAで契約金510万ドルでNYY入りの大器。ミッキー・マントルやボー・ジャクソンらと比較されるポテンシャルの塊。スイッチヒッター&「30-30」も可能なポテンシャルを秘めている。20年開幕時点でまだ17歳。

3.デイビー・ガルシア(RHP)/Deivi Garcia
(A+/2A/3A)4.28ERA 111.1IP BB/9=4.4 K/9=13.3 K/BB=3.06
◯速球 カーブ 奪三振 / △体格 リリーフ向き?
91-95マイルの高スピンレートのフォーシームと落差の大きいカーブのコンビネーションで高い奪三振率を誇る。19年は20歳にして3Aまで昇格。フォームは滑らかだが、四球が多く、また175cm/73㎏と小柄な体格からリリーフ向きとの声も多い。通算437SVのフランシスコ・ロドリゲスと比べられる。

4.ルイス・ギル(RHP)/Luis Gil
(A/A+)2.72ERA 96.0IP BB/9=4.4 K/9=11.5 BB/9=2.62
◎速球 / △リリーフ向き? / ✖コントロール
滑らかなフォームから最速101マイルのポテンシャルは魅力大。大きく曲がるカーブ、平均91マイルのチェンジアップはどちらもキレるがコマンド&安定感を磨く必要がある。改善されなくてもダイナミックなクローザーになれる。96イニングで被本塁打1本はさすがに出来過ぎだろう。

5.ロアンシー・コントレラス(RHP)/Roansy Contreras
(A)3.33ERA 132.1IP BB/9=2.4 K/9=7.7 K/BB=3.14
◯速球 変化球 コントロール / △素材型
滑らかで運動能力溢れるフォームから93-97マイルの速球を投げ込む。カーブ&チェンジアップはどちらもプラスピッチになり得る精度の高いボールで、コマンドもNYYの荒削りなピッチングプロスペクト達の中では頭一つ抜けている。

6.アレクサンダー・ビスカイーノ(RHP)/Alexander Vizcaino
A/A+)4.38ERA 115.0IP BB/9=3.0 K/9=10.0 K/BB=3.37
◯速球 チェンジアップ / △カーブ
MAX100マイルの速球と90-92マイルの魔球スプリットチェンジのコンビネーション。80マイル前半のカーブはやや変化がぬるく改善する必要があるが、カウント球として使えている。決め球のスプリットチェンジは両コーナーに落とすことができ、ゴロアウトも稼げる。コマンドを磨くことができるかが先発に残れるかを左右する。

7.ルイス・メディーナ(RHP)/Luis Medina
(A/A+)5.47ERA 103.2IP BB/9=6.1 K/9=11.0 K/BB=1.81
◎速球 / ◯変化球 奪三振 / ✖コントロール
速球は最速102マイルを計測し、カーブ&チェンジアップも切れ味抜群というエースポテンシャル。しかし制球が壊滅的苦しんでいる。それでも8月は2試合続けて無失点投球を披露するとA+に昇格。2先発で防御率0.84と好投した。制球さえ改善できればとんでもない投手になれるはずだ。

8.ミゲル・ヤフーレ(RHP)/Miguel Yajure
(A+/2A)2.14ERA 138.2IP BB/9=1.9 K/9=8.6 K/BB=4.43
◯4球種 コマンド / △耐久性
肘の手術から復帰して19年はブレークイヤーを送った。92-95マイルの速球、チェンジアップ、カーブ、カッターと多彩な球種をコマンドよく投げ分ける。力で捻じ伏せるタイプではないが、低めに集めてゴロアウトを稼ぐ。抜群の制球力と多彩な球種を生かした見逃し三振の多さも特徴。2Aデビューして2登板で防御率0.82と好投。

9.オズワルド・ペラザ(SS)/Oswald Peraza
(A-/A)65G 262AB 4HR 21BB 37K 23SB .263/.332/.340/.672
◯スピード SS守備 肩 / △パワー
圧倒的なツールと磨かれた技術を兼ね備え、すでに華麗なSS守備を披露している。スピードもプラス評価で走塁でも貢献できる。打撃はシンプルなスイングでコンタクト&ゾーン理解に秀でる。打撃を伸ばせるかが評価の分かれ目となる。

10.マイケル・キング(RHP)/Michael King
(R/A-/2A/3A)5.48ERA 46.0IP BB/9=2.0 K/9=8.6 K/BB=4.40
◎コマンド / △肘のコンディション
91-95マイルのツーシームをコマンド良く低めに集めるグラウンドボーラー。19年は肘のコンディション不良で出遅れたが、9月にはメジャーデビューも経験した。マイナー4年でK/BB=4.67と制球力は折り紙付きで、ハイフロアーなプロスペクト。

11.アルベルト・アブレウ(RHP)/Albert Abreu
(2A)4.28ERA 96.2IP BB/9=4.9 K/9=8.5 K/BB=1.72
◎速球 / ◯変化球 / ✖コントロール
不安定ながら最速101マイルの速球を主体に、カーブ&チェンジアップもよく切れるのエースポテンシャルの持ち主。マイナー6年でBB/9=4.3とコントロールに苦しんでおり、甘く入ったボールを痛打されるシーンが目立つ。8月にはリリーフ起用となったが、20年は再び先発に戻る予定。

12.アンソニー・シーグラー(C)/Anthony Seigler
(A) 30G 97AB 0HR 20BB 28K .175/.328/.206/.534
◯C守備 コンタクト 肩 フレーミング / △パワー 素材型
18年ドラフト1巡目。両投げ両打ちの四刀流プレーヤーで、投手としても非凡。抜群の運動能力と発達したキャッチング技術はA.バーンズ(ドジャース)と比較されるゴールドグラバーポテンシャル。19年は30試合の出場にとどまり奮わなかったが、才能は群を抜いているので長い目で見ていきたい。

13.アンソニー・ボルペ(SS)/Anthony Volpe
(A-)34G 121AB 2HR 23BB 38K 6SB .215/.349/.355/.704
◯攻守に堅実 / △素材型 パワー
19年ドラフト1巡目の高卒選手。攻守に堅実で野球IQの高い。パワーは未発達だがコンパクトなスイングでバレル性の打球を量産。SS守備は傑出していないもののルーティンプレーをしっかりとこなす。体も大きすぎず、コンバートの心配は不要。

14.ヨエンドリー・ゴメス(RHP)/Yoendrys Gomez
(R/A)3.99ERA 56.1IP BB/9=3.0 K/9=8.5 K/BB=2.79
◯速球 3球種 体格 / △コントロール 素材型
スラリとした体格で伸びしろが期待できる20歳右腕。92-97マイルの角度ある速球は低めに決まればゴロになりやすく、カーブ&チェンジアップも鋭い。コントロールは発展途上でこれからに期待。20年は自身初となるフルシーズンデビューとなる。

15.ニック・ネルソン(RHP)/Nick Nelson
(A+/2A/3A)2.81ERA 89.2IP BB/9=4.3 K/9=11.4 K/BB=2.65
◯速球 / △リリーフ向き? / ✖コントロール
94-98マイルの速球とパワーカーブ主体にマイナー4年でK/9=10.4の球威が武器。一方で通算BB/9=4.8とコントロールがネック。制球に課題を抱える点ではアブレウと重なるが、変化球のポテンシャルで劣る。カッター&チェンジアップも扱うが不安定。リリーフ向きか。3Aでは21回でBB/9=3.0と制球改善の兆し。

16.T.J. シッケマ(LHP)/T.J. Sikkema
(A-)0.84ERA 10.2IP BB/9=0.8 K/9=11.0 K/BB=13.00
◯即戦力 / △伸びしろ
19年ドラフト全体38位。エースポテンシャルではないが早期昇格が見込めるカレッジ選手。癖のあるリリースから90マイル前半の速球とスピンの利いたスライダー中心の投球スタイル。チェンジアップもカウント球として扱う。先発ローテーション4-5番手orリリーフとしてメジャーリーガーになれる確率は高い。

17.ギャレット・ウィトロック(RHP)/Garrett Whitlock 
(2A)3.07ERA 70.1IP BB/9=2.3 K/9=7.3 K/BB=3.17
◯グラウンドボーラー シンカー / △リリーフ向き?
ギクシャクしたフォームから93-94マイルのシンカー&平均以上のスライダーのコンビネーションでゴロアウトを稼ぐ。19年はグラウンドボール率55.9%をマーク。チェンジアップも有効に扱い左打者も苦にしない(被OPS.650)。ヤンキース好みのマルチイニングリリーバーに育つだろう。

18.エバーソン・ぺレイラ(OF)/Everson Pereira
(A-)18G 70A 1HR 4BB 26K 3SB .171/.216/.257/.473
◯CF守備 / △素材型 パワー / ✖コンタクト
17年に契約金150万ドルで入団の原石。爆発的なツールは持っていないが、ゴールドグラブ級のCF守備の持ち主で、スカウトからはアルバート・アルモラ(カブス)と比較されている。打撃が未発達でマイナーでは2年続けて三振率30%以上と黄色信号。

19.キャナン・スミス(OF)/Canaan Smith
 (A) 124G 449AB 11HR 74BB 108K 16SB .307/.405/.465/.871
◯打撃 アプローチ / △スピード 両翼向き
ヒッティングプロスペクト。パワーとコンタクト能力を兼ね備え、四球率14.0%とアプローチも非常に優秀。16盗塁をしているもののどっしりした体格でスピードの評価はあまり高くなく、守備はコーナー向きとの見立て。どれだけ打てるかが評価を決める。

20.アントニオ・キャベロ(OF)/Antonio Cabello
(A-)56G 227AB 3HR 19BB 77K 5SB .211/.280/.330/.610
◯5ツール / △素材型
17年に捕手として契約金135万ドルで入団も、俊足を生かしてプロでは外野としてプレー。攻守に経験不足でメジャー昇格までには長い時間がかかるだろう。パワーポテンシャルを秘めているが19年は三振率30.7%とコンタクトに苦しんだ。選球眼とコンタクトに定評を得ていただけに20年は払拭なるか。

Plus One Prospect
ラミファー・サリナス(OF)/Raimfer Salinas
(R)42G 173AB 3HR 11SB 7BB 45K .270/.329/.415/.745
◯スピード / △素材型 アプローチ
ベネズエラ出身の素材型。攻守に荒削りだがダブルプラスのスピードの持ち主でダイナミックな選手になり得る。四球率4.0%・三振率26%とアプローチに不安があり、上の階級でもパフォーマンスを維持できるかに注目したい。

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