2020 TAMPA BAY RAYS
TOP 20 PROSPECTS
Wander Franco(SS) |
本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。
1.ワンダー・フランコ(SS)/Wander Franco
(A/A+)114G 425AB 9HR 56BB 35K 18SB .327/.398/.487/.885
◎打撃 / ◯パワー / △2B/3B向き?
マイナーNo.1プロスペクト。18歳離れした打撃能力は本物で、卓越したコンタクト&ソーンコントロールを有している。パワーポテンシャルもダブルプラスだが、ゲームの中では発揮しきれていない。守備は長期的に見れば2B/3B向きと見られている。
2.ブレンダン・マッケイ(LHP/1B)/Brendan McKay
(2A/3A)1.10ERA 73.2IP BB/9=2.2 K/9=12.5 K/BB=5.67
(MLB)5.14ERA 49.0IP BB/9=2.9 K/9=10.3 K/BB=3.50
◯4球種 コマンド 打撃 / ✖スピード
二刀流プレーヤー。MLBでも11先発してK/BB=3.50と持ち味のコマンドを披露。平均93.9マイルの速球を主体にカッター、カーブ、チェンジアップを織り交ぜる。打撃はマイナー3年でOPS.697と振るわないが、9月にはメジャーで代打ホームランを放った。大谷翔平レベルとは行かなくても代打要員として働きが見込めるだろう。
3.ビダル・ブルハン(2B/SS)/Vidal Brujan
(A+/2A)99G 383AB 4HR 37BB 61K 48SB .277/.346/.389/.735
◎スピード / ◯コンタクト 守備 / ✖パワー
小柄ながら打撃センスは本物。ハイアベレージ&出塁率の見込めるリードオフタイプで、スピードは20-80スケールで80評価。ズバ抜けたアスリートで守備も素晴らしく、2Bを中心に内外野をこなすユーティリティー性も併せ持つ。パワーレスだが上手く育てば8-10HR程度が見込める。
4.ブレント・ハニーウェル(RHP)/Brent Honeywell
◯5球種 速球 コマンド / △肘のコンディション
肘の手術によりここ2シーズン登板なし。故障前は先発ローテーション2番手相当のポテンシャル評を得ていた。健康時にはMAX99マイルの速球とスクリューで打者をきりきり舞いにしていた。チェンジアップ、スライダー、カーブも上質な上にコマンドも良い。健康ならば20年シーズン中の昇格もあるだろう。
5.シェーン・バズ(RHP)/Shane Baz
(A)2.99ERA 81.1IP BB/9=4.1 K/9=9.6 K/BB=2.35
◎速球 / ◯スライダー / ✖コントロール
C.アーチャーとのトレードで加入の17年ドラフト1巡目右腕。N.シンダーガード(メッツ)と比べられる大器も、コントロールに苦しんでいる。それでもレイズ移籍後にフォームを改良し、ストライクゾーンへの投球割合は18年の59.5%→19年は61.5%にUP。MAX100マイルの速球に80マイル中盤のキレあるスライダーのコンビネーション。チェンジアップ&カーブは未完成。
6.ゼビアー・エドワーズ(2B/SS)/Xavier Edwards
(A/A+)123G 503AB 1HR 44BB 54K 34SB .322/.375/.396/.771
◎スピード / ◯守備 コンタクト / △素材型 / ✖パワー
7.ジョー・ライアン(RHP)/Joe Ryan
(A/A+/2A)1.96ERA 123.2IP BB/9=2.0 K/9=13.3 K/BB=6.78
◎速球 / ◯奪三振 コマンド カーブ / △チェンジアップ
マイナーで規定投球回を投げた投手の中で「K/9=13.0以上・BB/9=2.0以下」をクリアした唯一の投手。92-95マイルの速球はスピンレート2250と平均的だが、恵まれたエクステンションと水球で培ったバックスピンを利かせるリリースを武器に打者を手玉に取る。この速球が投球の76%を占める。第2球種のカーブもキレる。チェンジアップの向上が課題。
8.シェーン・マクラナハン(LHP)/Shane McClanahan
(A/A+/2A)3.36ERA 120.2IP BB/9=3.4 K/9=11.5 K/BB=3.42
◎速球 / ◯3球種 奪三振 / △コントロール
18年ドラフト1巡目の大型左腕。100マイルの速球&スライダー&平均以上のチェンジアップはC.セール(レッドソックス)と比較されるポテンシャル。シーズン最初の48イニングでBB/9=5.6とコントロールに苦しんだが、その後の73イニングはBB/9=1.8と改善された。支配的な3球種持っており、リリーフに回すにはまだ早い。
9.ロナルド・ヘルナンデス(C)/Ronaldo Hernandez
(A+)103G 393AB 9HR 17BB 65K 7SB .265/.299/.397/.696
◯パワー 肩 / △スピード アプローチ C守備 素材型
強肩強打の捕手プロスペクトだが21ホーマーを放った18年と比べると大きく数字を落とした。選球眼に難があり、19年はプラスのパワーポテンシャルを生かすことができなかった。捕手守備も発展途上でブロッキングやフレーミングを磨く必要がある。ダブルプラスの強肩の持ち主で、19年は盗塁阻止率39%をマーク。マイナー5年でも46%。
10.グレッグ・ジョーンズ(SS)/Greg Jones
(A-)48G 191AB 1HR 22BB 56K 19SB .335/.413/.461/.874
◎スピード / △打撃 パワー
20-80スケールで80評価のスピードが武器の韋駄天SS。19年ドラ1。A-では打率.335とよく打ったが、打撃の評価は平均以下。肩はSSとして及第点だが、俊足があまり守備範囲に生かされていない。ビリー・ハミルトンのような将来像か。
11.ジョシュ・ロウ(OF)/Josh Lowe
(2A)121G 448AB 18HR 59BB 132K 30SB .252/.341/.442/.783
◯スピード 肩 CF守備 / △コンタクト 素材型
16年ドラ1がブレークの兆し。2Aでキャリアハイとなる18本塁打・OPS.783・30盗塁をマーク。三振の多さは相変わらずだがセレクティブなアプローチでゲームパワーも証明した点は評価したい。プラスのスピード&強肩を兼ね備えたアスリートで外野守備は傘下ベスト評価。「20-20」が期待できるCFだ。
12.ニック・シュネル(OF)/Nick Schnell
(R/A-/A)55G 223AB 5HR 20BB 84K 5SB .265/.325/.448/.774
◯スピード 肩 打撃 / △パワー 素材型
18年ドラフト1巡目。走攻守揃ったオールラウンダーで、俊足&強肩からCFに残れる資質を有している。打撃はフィールド全体を扱うギャップヒッターで、6-3/180の体格からパワーも向上が期待できる。将来はアレックス・ゴードン(KC)のような守備型オールラウンダーか。13.JJ ゴス(RHP)/JJ Goss
(R)5.82ERA 17.0IP BB/9=1.1 K/9=8.5 K/BB=8.00
◯3球種 / △素材型
19年ドラフト全体36位の高卒投手。6-3/185の恵まれた体格から伸びしろを期待されている。速球は現段階で90-92マイル程度だが、体格の成熟と共に上昇が期待できる。80マイル前半のスライダーがベストピッチで打者の手元でカクッと落ちる。チェンジアップも扱えるため、先発投手として育成されるだろう。
14.ランディ・アロザレナ(OF)/Randy Arozarena
(MLB) 19G 20AB 1HR 2BB 4K 2SB .300/.391/.500/.891
(2A/3A)92G 343AB 15HR 37BB 71K 17SB .344/.431/.571/1.003
◯コンタクト スピード 肩 / △パワー
今オフにドラ1左腕マシュー・リベラトーレを放出したトレードでホセ・マルティネスと共にカージナルスから加入。キューバ出身で走攻守にアグレッシブなプレーが魅力。昨季はマイナー3年目にしてキャリアハイを大きく更新。3Aで1割を超すOPSをマークすると、メジャーでも少ないサンプルながら打率.300をマークした。打撃はコンタクト重視で、平均以上のスピードを生かして二塁打&盗塁が稼げる。守備では外野3ポジション守れ、メジャーで戦う準備は整っている。
15.ライリー・オブライエン(RHP)/Riley O'Brien
(A/A+)3.16ERA 102.2IP BB/9=3.9 K/9=9.4 K/BB=2.43
◯速球 カーブ / △チェンジアップ コントロール
20年開幕時点で25歳を迎えるが、6-4/170と体格的にも伸びしろを残している右腕。92-95マイルの速球とカーブの2球種がプラスピッチ。コントロール&チェンジアップをプロ入り後に磨いている。MLBで先発ローテーションに食い込めるポテンシャルを持っているが、もしそうでなければリリーフになれるだろう。
16.セス・ジョンソン(RHP)/Seth Johnson
(R)2.12ERA 17.0IP BB/9=1.6 K/9=8.5 K/BB=5.33
◯速球 スライダー / △第3球種 コマンド 投手経験
19年ドラフト全体40位指名のカレッジ選手。大学2年までは野手としてプレーしており、本格転向は3年になってから。力みの少ないフォームから91-95マイルの速球と平均以上のスライダー主体の投球。速球はMAXで98マイルに達する。第3球種の習得とコマンドの洗練が課題。投手経験が浅く、どう育つかは未知数。
17.テイラー・ウォールズ(SS)/Taylor Walls
(A+/2A)96G 367AB 10HR 45BB 79K 28SB .270/.343/.452/.795
◯コンタクト スピード SS守備 / △パワー
ホームランを量産するパワーはないがコンタクトとアプローチに優れるミドルヒッター。マイナー3年で140盗塁を決めるなどスピードも優れ、1,2番打者に適任。守備面では平均以上の肩の強さと守備範囲を見せており、平均以上のSSディフェンダーになれる。ユーティリティーもしくは下位レギュラーが将来像だろう。18.モイゼス・ゴメス(OF)/Moises Gomez
(A+) 119G 428AB 16HR 48BB 164K .220/.297/.402/.698
◯パワー / △LF向き / ✖コンタクト
18年にAで19ホーマー・OPS.831とブレークも19年はつまずいた。荒削りながらパワーポテンシャルを秘めており、守備は両コーナー向き。ヒットツールが疑わしく、アプローチも脆い。2A以上で結果を残せるか。
19.ジョン・タクザキス(LHP)/John Doxakis
(A-)1.93ERA 32.2IP BB/9=3.0 K/9=8.5 K/BB=2.82
◯3球種 コマンド
88-93マイルの速球に平均から平均以上のスライダー&チェンジアップがレパートリー。コマンドも平均以上。速球はシュート方向に大きく流れるため、スライダーとのコンビネーションでゾーンを横に広く使える。大学1年の時にリリーフ登板した際にはMAX97マイルを計測しており、リリーフ適性を見出すスカウトも。
(2A/3A)110G 351AB 21HR 68BB 116K 12SB .265/.389/.538/.927
◯パワー アプローチ 肩 / △コンタクト スピード
キャリアハイとなる21ホーマーを放つなどブレーク。三振はやや多いが、平均以上の打球速度&19年四球率15.7%のアプローチからスラッガーポテンシャルを示している。守備面では強肩で、守備範囲も広いが失策の多さが気になるところ。1B経験もある。ザック・トラゲトン(RHP)/Zack Trageton
(A-/A)2.21ERA 73.1IP BB/9=1.0 K/9=9.0 K/BB=9.13
◯コマンド / △チェンジアップ
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