2020年1月4日土曜日

2020 TORONTO BLUE JAYS TOP 20 PROSPECTS

2020 TORONTO BLUE JAYS

TOP 20 PROSPECTS

Nate Pearson(RHP)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.ネイト・ピアーソン(RHP)/Nate Pearson
(A+/2A/3A)2.30ERA 101.2IP BB/9=2.4 K/9=10.5 K/BB=4.41
◎速球 / ◯スライダー / △耐久性 スタミナ 
最速104マイルの速球が武器で、速球派としては珍しくコマンドに不安を抱えていない。課題とされてきたスライダーは切れ味が増し、打者の手元で鋭く落ちる。ほとんどは速球とスライダーで抑えてしまうが、チェンジアップも平均から平均以上の評価。すでに3Aまで到達しており20年シーズンのMLBデビューが見込まれる。天井は先発ローテーション1,2番手クラス。

2.ジョーダン・グローシャンズ(SS)/Jordan Groshans 
(A)23G 83AB 2HR 13BB 21K .337/.427/.482/.909
◯打撃 パワー 肩 / △3B向き 素材型
18年ドラフト全体12位指名の高卒選手。ブルージェイズの新星ボー・ビシェットのような攻撃型SSとして注目。速球に力負けしないスイングスピードと成熟したアプローチを兼ね備えており、パワー&ヒットツールはプラス評価。大柄な体格の割には動けるが守備範囲には欠け、強肩と併せて3B向きのプロフィール。20年のパフォーマンス次第では一気にトッププロスペクトになるだろう。

3.アンソニー・ケイ(LHP)/Anthony Kay
(2A/3A)2.96ERA 133.2IP BB/9=3.8 K/9=9.1 K/BB=2.41
(MLB)5.79ERA 14.0IP BB/9=3.2 K/9=8.4 K/BB=2.60
◯速球 奪三振 / △コマンド
マーカス・ストローマンとのトレードでメッツから獲得。細かいコマンドは持っていないが、92-94マイルの高スピンレートの速球を高めに集めてポップフライや空振りを量産するのが特長。カーブ、チェンジアップもキレがあり平均以上のボールになり得る。完成型はロビー・レイ(ARI)。

4.シメオン・ウッズリチャードソン(RHP)/Simeon Woods Richardson
(A/A+)3.80ERA 106.2IP BB/9=2.0 K/9=10.6 K/BB=5.25
◎コマンド / ◯速球 カーブ 体格 / △素材型
3位のケイと共にトレードでメッツから加入。スピンレートの高い91-95マイルの速球とキレのあるカーブ主体にテンポよく攻め込む。18歳のシーズンでK/BB=5.25のコマンドはプラス評価。早いカウントではツーシームやスライダーでカウントを稼ぎ、19年はチェンジアップも向上に重点的に取り組んだ。

5.アレク・マノア(RHP)/Alek Manoah
(A-)2.65ERA 17.0IP BB/9=2.6 K/9=14.3 K/BB=5.40
◯速球 スライダー 奪三振 / △チェンジアップ
19年ドラフト全体11位指名。6-6/260の大柄な体格、速球とスライダーの2ピッチで捻じ伏せる投球スタイルはマット・レイトス(元レッズ)を彷彿とさせる。大学ではあまり投げなかったチェンジアップもプロでは平均レベルのポテンシャルを示している。コントロールも問題なく、天井はレイトス同様にローテーション2-3番手クラス。

6.オレルビス・マルティネス(SS)/Orelvis Martinez
(R)40G 142AB 7HR 14BB 29K .275/.352/.549/.901
◯パワー 肩 / △素材型 3B向き
18年夏に契約金350万ドルで入団の原石で、A.ベルトレ(元レンジャース)と比べられる。素晴らしいスイングから平均以上の打者になれると評され、19年は7ホーマーと実戦でもパワーを発揮した。守備面では、強肩だがフットワークに難があり、3B向きと見られている。

7.アレハンドロ・カーク(C)/Alejandro Kirk
(A/A+)92G 310AB 7HR 56BB 39K .290/.403/.465/.868
◯コンタクト アプローチ / △パワー C守備 / ✖スピード
パブロ・サンドバルのようなずんぐり体型だが、コンタクト技術は本物。BB>Kの驚異的なアプローチを示し、31本の二塁打を放つなど長打も打てる。守備では盗塁阻止率39%と強肩を披露しているが、平均以下の守備能力を払拭できるか。仮にコンバートされるとして、1Bとしては長打力がネックとなるだろう。

8.ガブリエル・モレノ(C)/Gabriel Moreno
(A)82G 307AB 12HR 22BB 38K 7SB .280/.337/.485/.823
◯コンタクト 肩 / △パワー スピード C守備
ズバ抜けたハンドアイコーディネーションに支えられたコンタクトヒッターで、小柄ながら10-15HR程度のパワーも秘める。四球も三振も少ないアプローチで出塁率は高くない。守備面では盗塁阻止率33%をマークするなどスローイングは及第点だが、ブロッキングとキャッチングに課題がある。カーク同様に守備に課題のある攻撃型捕手だが、打撃の貢献で勝るカークを上の順位にした。

9.ミゲル・ヒラルド(SS)/Miguel Hiraldo
(R)56G 237AB 7HR 14BB 36K 11SB .300/.348/.481/.829
◯打撃 肩 / △3B向き 素材型
17年に契約金75万ドルで入団の18歳。コンパクトかつ鋭いスイングから平均以上の打者になれると目されており、アプローチも年齢に比して発達している。変化球を引っ掛けるシーンが目立ち、選球眼を磨く必要がある。機敏さに欠けSS適性には疑問も、肩の強さやグラブ捌きは良いので3Bが適任か。

10.アダム・クロフェンステイン(RHP)/Adam Kloffenstein
(A-)2.24ERA 64.1IP BB/9=3.2 K/9=9.0 K/BB=2.78
◯球威 体格 / △素材型
18年ドラフト3巡目で、オーバースロットの契約金245万ドルで入団。19歳にして196cm/110㎏の恵まれた体格を有する大型右腕。最速96マイルのシンカーと平均以上のスライダー&カーブは威力抜群。チェンジアップはまだ安定感に欠けるが左打者の外へ逃げていく有効なボール。

11.エリック・パルディーニョ(RHP)/Eric Pardinho
(R/A)2.15ERA 37.2IP BB/9=3.8 K/9=8.4 K/BB=2.19
◯球威 コマンド / △素材型 体格
契約金140万ドルで入団のブラジル出身右腕。19歳ながら最速96マイルの速球とプラスのカーブを投げ込む球威と高いコマンドを兼ね備えるエースポテンシャル。フォームも滑らかでコントロールも次第に良くなるだろう。発展途上で育成にはまだ長い時間がかかるとみられている。

12.ケンドール・ウィリアムズ(RHP)/Kendall Williams
(R)1.13ERA 16.0IP BB/9=3.9 K/9=10.7 K/BB=2.71
◯体格 / △素材型
19年ドラフト2巡目の高卒右腕。10位のクロフェンステインと同じく198cm/92㎏の恵まれた体格の持ち主。速球は90マイル前半で、クロフェンステインには劣るが、これからの成長に期待。変化球、コマンドも年齢に比して発達しておりRでも防御率1.13の好デビュー。

13.リース・マグワイア(C)/Reese McGuire
(3A)72G 243AB 5HR 25BB 44K .247/.316/.366/.683
(MLB)30G 97AB 5HR 7BB 18K .299/.346/.526/.872
◯肩 C守備 / △打撃 パワー
ゴールドグラブ級の守備力を有する守備型捕手。マイナー7年で二桁本塁打0回、通算OPS.672の非力すぎるバッティングがネックだが、メジャーでは通算44試合で7本塁打・OPS.882と大健闘。モリーナ兄弟のような大器晩成に期待したいところ。

14.パトリック・マーフィー(RHP)/Patrick Murphy 
(2A)4.71ERAA 84.0IP BB/9=2.9 K/9=9.2 K/BB=3.19
◯速球 体格 グラウンドボーラー / △コマンド チェンジアップ
長身から96-98マイルの沈む速球とドロップカーブのコンビネーションでハードコンタクトを許さない。チェンジアップ&コマンドのクオリティーは平凡。グラウンドボール率51.1%とゴロアウトの多さも特徴。リリーフの方が映えるタイプかもしれないが、先発4-5番手クラスのポテンシャルはある。故障が多く、健康に過ごせるかが問題。

15.T.J. ゾイク(RHP)/T.J. Zeuch
(3A)3.69ERA 78.0IP BB/9=3.7 K/9=4.5 K/BB=1.22
(MLB)4.76ERA 22.2IP BB/9=4.4 K/9=7.9 K/BB=1.82
◯シンカー グラウンドボーラー / △奪三振 コマンド
ズッシリと沈む92-94マイルの速球が武器のグラウンドボーラー。メジャーデビューして5先発を任され、20年シーズンもマイナーのデプスとして出番があるだろう。マイナー4年でK/9=6.4と支配力に欠けるため天井は高くないが、即戦力の先発として計算できる。

16.グリフィン・コナイン(OF)/Griffin Conine 
(A) 80G 304AB 22HR 38BB 125K .283/.371/.576/.946
◯パワー 肩 / △スピード 両翼向き / ×コンタクト
父ジェフは球宴2度の元メジャーリーガー。しかし19年シーズン前に禁止薬物の使用が発覚し、50試合の出場停止処分。開幕を出遅れたが22ホーマーを放つなど自慢のパワーポテンシャルを見せつけた。空振りの多さを心配されており、ヒットツールは平凡。強肩で守備はコーナー向き。

17.ジョーイ・マレイ(RHP)/Joey Murray
(A/A+/2A)2.75ERA 137.1IP BB/9=3.2 K/9=11.1 K/BB=3.45
◯速球 奪三振 / ✖球速
ジョシュ・コールメンターと比べられるくせ球の投手。速球は88-90マイルとパワーレスだが、カット気味のアクションで面白いほどに空振りが取れる。スライダー、カーブは平均的なボールで速球がどれだけ通用するかにかかっている。マイナー2年でK/9=11.7。

18.ケビン・スミス(SS/2B)/Kevin Smith
(2A)116G 430AB 19HR 29BB 151K 11SB .209/.263/.402/.666
◯パワー 野球IQ 守備 / △肩 コンタクト アプローチ
打率.302・25本塁打・29盗塁をマークした19年から一転、苦しいシーズンを送った。アプローチ面の悪化が著しく、三振率が21.0%→32.3%になるなどコンタクトに悩まされた。走守のポテンシャルは目立たないが、堅実な守備力を有しており、ある程度打てればユーティリティーとして出番があるだろう。

19.レオナルド・ヒメネス(SS/2B)/Leonardo Jimenez
(R)56G 245AB 0HR 21BB 42K .298/.377/.377/.754
◯SS守備 コンタクト / △素材型 / ✖パワー
パワーには乏しいが、それが以外の4ツールは平均から平均以上と攻守にオールラウンド。打撃ではコンパクトなスイングでライナーを打ち分け、外野の間を破る。守備では派手さはないが、打球勘やポジショ二ングに冴え、ルーティンプレーを堅実にこなすことができる。

20.ライリー・アダムス(C)/Riley Adams
(A+/2A)100G 352AB 14HR 46BB 123K .261/.366/.443/.809
◯パワー C守備 / △スピード コンタクト 肩
17年ドラフト3巡目。攻守にオールラウンド。クリス・ブライアント(CHC)似のスイングで広角に長打を打てる。大振り気味で三振は多いが、その分四球も選べる。守備では肩の強さは平均止まりだがゲームメークに優れ、全体としては平均以上の評価を得ている。

Plus One Prospect
ヘクター・ペレス(RHP)/Hector Perez
(2A)4.60ERA 121.1IP BB/9=5.0 K/9=8.7 K/BB=1.75
◯速球 奪三振 / ✖コントロール
ロベルト・オスーナとのトレードでアストロズから獲得した右腕。荒れ球ながら93-99マイルの速球を主体に平均から平均以上の4球種を織り交ぜるポテンシャルは買いたい。このままコントロールが改善されなければブルペンに回ることになるだろう。遅かれ早かれ先発に残ることは厳しそうだ。

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