2020年2月4日火曜日

2020 LOS ANGELES ANGELS TOP 20 PROSPECTS

2020 LOS ANGELES ANGELS

TOP 20 PROSPECTS

Jo Adell(OF)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.ジョー・アデル(OF)/Jo Adell
(A+/2A/3A)76G 305AB 10HR 30BB 94K .289/.359/.475/.834
◎5ツール / △コンタクト 
マイナー随一の5ツールプレーヤーに成長。プロ入り時に課題とされていたヒットツールも確率よくバレル性の打球を生み出せるように成熟した。三振が多く、打率は良くても.280程度かもしれないが、30本以上の本塁打が期待できる。スピードも優秀だが体格的に15盗塁前後と見られ、守備もRF向き。

2.ブランドン・マーシュ(OF)/Brandon Marsh
(2A)96G 360AB 7HR 47BB 92K .300/.383/.428/.811
◯スピード 肩 CF守備 アプローチ / △パワー
5ツール全てが平均以上で、中でも平均を大きく上回るスピードと強肩を生かしたCF守備は傘下ベストとの評判。しかし、チームにはM.トラウトがいるため両翼に回ることになるだろう。19年はスイング改善に成功し、アベレージ面で成長。パワーが伸びれば言うこと無しだ。

3.ジョーディン・アダムス(OF)/Jordyn Adams
(R/A/A+)109G 420AB 8HR 56BB 111K .257/.351/.369/.720
◎スピード / △素材型
18年ドラフト全体17位。高校ではフットボールとの二刀流で鳴らし、自慢のスピードは20-80スケールで80評価。野球経験が浅く、昇格までは長い時間がかかるだろう。スイングスピードの速さと体の線の細さからパワーは向上が見込める。フルシーズン1年目にして四球率は11.7%と優秀なアプローチ。

4.ジェレミア・ジャクソン(SS)/Jeremiah Jackson
(R)65G 256AB 23HR 24BB 96K .266/.333/.605/.939
◯パワー / △素材型 コンタクト 2B向き?
19歳ながらパイオニアリーグのシーズン記録となる23本塁打をマークした長打力は文句無し。三振率31.8%のコンタクト面とSSに残れるか疑問の守備面が課題。ジョナサン・スコープ(タイガース)のような攻撃型二塁手が将来像か。

5.クリス・ロドリゲス(RHP)/Chris Rodriguez
(A+)0.00ERA 9.1IP BB/9=3.9 K/9=12.5 K/BB=3.25
◯速球 3球種 コマンド / △素材型 コンディション
故障続きで実績はないが、ポテンシャルの高さはエンゼルス傘下の投手でNo.1。常時95マイルオーバーのツーシームは強烈の一言で、スライダーも平均89マイルとパワフル。チェンジアップもスクリューのように大きく曲がる。コマンドも上質で、もし健康に過ごせればエース級の投手への成長が見込める。

6.パトリック・サンドバル(LHP)/Patrick Sandoval
(2A/3A)5.71ERA 80.1IP  BB/9=4.7 K/9=11.0 K/BB=2.33
(MLB)5.03ERA 39.1IP BB/9=4.3 K/9=9.6 K/BB=2.21
◯チェンジアップ 球種 奪三振 / △コントロール
平均93マイルの速球とチェンジアップ主体の投球で、スライダー&カーブも扱いに長ける。特に決め球のチェンジアップはメジャーでも被打率.196・空振り率25%と抜群だった。四死球の多さとスタミナ面を克服できればローテーション3-4番手相当のポテンシャル。

7.ホゼ・ソリアーノ(RHP)/Jose Soriano
(R/A)2.51ERA 82.1IP BB/9=5.6 K/9=10.1 K/BB=1.80
◯速球 奪三振 / △コントロール
プロ入り時に90マイル前半止まりだった速球は平均96マイル、最速100マイルにまで成長。80マイル前半のスラーブも落差抜群でキレるが、上下動の大きいフォームでコントロールがネック。ブルペン向きと見られるが、先発に残れればポテンシャル大。

8.カイレン・パリス(SS)/Kyren Paris
(R)3G 10AB 0HR 3BB 4K .300/.462/.400/.862
◯コンタクト スピード SS守備/ △パワー 素材型
19年ドラフト2巡目の高卒選手。アンドレルトン・シモンズのようなSSディフェンダーになり得るポテンシャル。滑らかな守備動作と華麗なグラブ捌きは天性のモノ。打撃はコンパクトに振り抜きライナーを量産。体は大きくないが、上手く育てば12-15本塁打程度は見込める。

9.ジャック・コチャノウィッツ(RHP)/Jack Kochanowicz
◯速球 カーブ 体格/ △チェンジアップ
19年ドラフト3巡目の高卒選手。6-6/220と規格外の体格を有しており、ポテンシャルは無限大。最速95マイルの速球は伸びがあり、ゾーンに集めることができる。ハンマーカーブもベストピッチと評される。チェンジアップは投げ始めたばかりだが、軌道は良いため平均レベルの球種になれるだろう。

10.ジャメイ・ジョーンズ(2B)/Jahmai Jones
(2A)130G 482AB 5HR 50BB 109K .234/.308/.324/.631
◯スピード アプローチ / △パワー 2B守備
フットボール一家に育ったサラブレッドで、父と兄はNFL選手。コンタクト&アプローチに長けたラインドライブヒッターも、19年はISO.088と長打不足に悩まされた。二塁守備も19失策を喫するなど課題があり、良くても平均程度との見立て。四球率9.3%/三振率12.2%のアプローチは立派なだけに長打力を磨ければムーキー・ベッツ(レッドソックス)のようなブレークもありえる。

11.アロル・ベラ(SS)/Arol Vera
◯打撃 / △素材型 スピード
昨夏に契約金200万ドルで入団した17歳。ゾーン理解に長けたスイッチヒッターで、ボール球にはめったに手を出さない。細身の体格でパワーポテンシャルも期待できる。足はあまり速くなく、SSに長くとどまるには一歩目の打球反応を磨く必要がある。

12.カイル・タイラー(RHP)/Kyle Tyler
(A/A+)2.59ERA 121.2IP BB/9=2.9 K/9=7.8 K/BB=2.72
◯速球 スライダー / △ブルペン向き? 
18年ドラフト20巡目の右腕が10勝1敗と神がかり的な投球。ブルペン向きとの評判を覆し、先発投手として評価を上げた。91-93マイルのツーシームとスライダーをコントロール良く投げ分け、19年はチェンジアップを習得。投球の幅が広がった。

13.ダショウン・ノウルズ(OF)/D’Shawn Knowles
(R)64G 253AB 6HR 26BB 76K 5SB .241/.310/.387/.698
◯スピード 肩 CF守備 / △コンタクト 素材型
バハマ出身。20盗塁レベルのスピード&平均以上のCF守備のパッケージでリードオフ向き。打撃では三振率26.5%とコンタクト面の課題を露呈したが、四球率9%と出塁能力は示した。まだ19歳と若いため、打撃の安定感を高めることができれば高出塁率のCFとして重宝されるはずだ。

14.ヘクター・ヤン(LHP)/Hector Yan
(A)3.39ERA 109.0IP BB/9=4.3 K/9=12.2 K/BB=2.85
◯速球 奪三振 / △コントロール 体格 
ファンキーなスリークォーターから平均94マイルの速球を投げ込み、19年はAで被打率.190と支配的な投球を披露。スプリット&カーブも及第点だが、コントロールの悪さと小柄な体格からブルペン向きか。

15.ホセ・ロハス(IF)/Jose Rojas
(3A)126G 515AB 31HR 58BB 131K .293/.362/.577/.938
◯打撃 / △年齢
確率よく外野の間をライナーで破るミドルヒッターが覚醒。19年は3Aで打率.293・31本塁打・OPS.938と素晴らしい打撃成績を残した。守備でも遊撃以外の内野3ポジションとレフトを守るなどユーティリティー性をアピール。ポテンシャルは目立たないが、ユーティリティープレーヤーとして期待。

16.トレント・デボー(OF)/Trent Deveaux 
(R)60G 244AB 7HR 26BB 91K 15SB .238/.320/.422/.742
◎スピード / △素材型 / ✖コンタクト
バハマ出身。20-80スケールで80評価のスピードが光り、強肩と併せてダイナミックなCFになり得る。しかし、現段階では打撃が荒すぎて計算はできない。三振率32.8%と空振りが多く、シーリングに達するにはスイングやアプローチを修正していく必要がある。

17.ジャレッド・ウォルシュ(1B/LHP)/Jared Walsh
(3A)98G 382AB 36HR 59BB 115K .325/.423/.686/1.109
(MLB)34G 87AB 1HR 6BB 35K .203/.276/.329/.605
◯パワー 二刀流 / ✖コンタクト
二刀流プレーヤー。19年は投打でメジャーデビューを果たした。打者としての方が有望で、19年は3Aで36ホーマーを放つなどフライボールを打つ技術に長けている。投手としてはリリーフの駒としてチームに貢献してくれそうだ。

18.ロビンソン・ピーニャ(RHP)/Robinson Pina
(A)3.83ERA 108.0IP BB/9=5.1 K/9=12.2 K/BB=2.39
◯速球 奪三振 / △コントロール 素材型
昨季大きな成長を見せた右腕。シーズン序盤に91-93マイルだった速球は終盤には常時94-96マイルを計測するなどパワーアップ。カーブもプラス評価で、6-4/180の体格と併せて高いポテンシャル。コントロールと第3球種の改善が先発残留の鍵となる。

19.エリック・リベラ(OF/LHP)/Erik Rivera
(R)21G 72AB 0HR 9BB 31K .208/.313/.264/.577
◯パワー 速球 / △素材型 / ✖コンタクト
19年ドラフト4巡目の高卒二刀流プレーヤー。17位のウォルシュと同じかそれ以上の選手になり得る。現段階では空振りが目立つが、30ホーマー相当のパワーポテンシャルを秘めており、投げてもMAX95マイルを誇る。

20.アーロン・ヘルナンデス(RHP)/Aaron Hernandez
(A+)4.46ERA 72.2IP BB/9=5.7 K/9=10.0 K/BB=1.76
◯速球 奪三振 / ✖コントロール
最速98マイルの速球とキレのあるカーブ&スライダーのコンビネーションはパワフル。三振を狙える球威を持っているが、コマンドが悪いため球数が多く、ブルペン向きか。AFLではBB/9=2.9とコントロール良く投げられたが、20年シーズンはどうか。

Plus One Prospect
ギャレット・スタリングス(RHP)/Garrett Stallings
◯コントロール / △球威
19年ドラフト5巡目。速球は88-91マイルと球威は目立たないが、コントロールで勝負する右腕。速球とチェンジアップのコンビネーションでピッチトンネルを通し、カッター&カーブもレパートリーとして織り交ぜる。バックエンドSPタイプ。

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