2020年2月29日土曜日

2020 OAKLAND ATHLETICS TOP 20 PROSPECTS

2020 OAKLAND ATHLETICS

TOP 20 PROSPECTS

Jesus Luzardo(LHP)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.ヘズス・ラザルド(LHP)/Jesus Luzardo
(R/A+/3A)2.51ERA 43.0IP BB/9=1.7 K/9=11.9 K/BB=7.13
(MLB)1.50ERA 12.0IP BB/9=2.3 K/9=12.0 K/BB=5.33
◯速球 コマンド 3球種 奪三振 / △耐久性
昨季メジャーデビューすると防御率1.50と好投。順当なれば開幕ローテーションは堅いだろう。95-97マイルのナチュラルシンカーと絶品カーブのコンビネーションで、チェンジアップも精度が高い。TJ歴があり、耐久性にやや不安もメジャーを代表する左腕になれるだろう。

2.ショーン・マーフィー(C)/Sean Murphy
(3A)31G 120AB 10HR 15BB 31K .308/.386/.625/1.011
(MLB)20G 53AB 4HR 6BB 16K .245/.333/.566/.899
◎肩 C守備 / △打撃
未来のゴールドグラブ捕手として期待。自慢のキャノンアームに加え運動能力もズバ抜けており、ブロッキング&レシービングも◎。打者としての将来像は「打率.250-.260・20本塁打」か。19年はアプローチを磨き、3AでOPS.964をマーク。仮に打てなくても守備で価値を生み出せる選手だ。

3.A.J.パク(LHP)/A.J. Puk
(A+/2A/3A)4.97ERA 25.1IP BB/9=3.6 K/9=13.5 K/BB=3.80
(MLB)3.18ERA 11.1IP BB/9=4.0 K/9=10.3 K/BB=2.60
◯速球 スライダー 奪三振 / △コマンド
長身から93-99マイルの速球と80マイル後半の切れ味鋭いスライダーを投げ下ろす大型左腕。マイナー3年でK/9=12.9と支配力は文句無し。先発として期待したいところだが球種の少なさやコマンドを考慮するとJ.ヘイダー(ブルワーズ)やA.ミラー(カージナルス)のようなリリーフが適任か。

4.ドールトン・ジェフリーズ(RHP)/Daulton Jefferies
(A+/2A)3.42ERA 79.0IP BB/9=1.0 K/9=10.6 K/BB=10.33
◯速球 3球種 コマンド / △耐久性 体格
16-18年の3シーズンで20.1回のプレーにとどまっていたが、19年はキャリアハイとなる79.2回を投げ支配的な投球。92-95マイルの速球と80マイル後半のチェンジアップ&スライダーをコマンドよく投げ分ける。健康を維持できればローテーション3番手クラス。

5.ロバート・プアソン(SS)/Robert Puason
◯スピード 肩 / △打撃 素材型
昨夏に510万ドルで契約の大型ドミニカン。プラスのスピードを備えたスイッチヒッターで、パワーも体格の成熟につれて向上が見込まれている。スイングの長さと選球眼に課題あり。守備では軽快かつ滑らかな動きを見せており、肩の強さも平均以上。

6.ニック・アレン(SS)/Nick Allen
(A+)72G 288AB 3HR 28BB 52K 13SB .292/.363/.434/.797
◯守備 スピード 二塁打多い / ✖パワー 
5-9/155と小柄ながら素晴らしい守備能力を示し、遊撃手としての能力に疑いの余地はない。昨季は非力な打撃を改善させ、ライナー性の打球を量産。二塁打マシーンに変貌をとげ、6月末にシーズン終了となる足首の故障を負うまで二塁打数はリーグトップだった。このまま打撃が伸びなくてもB.ライアン(元マリナーズ)のような役割は得られるだろう。

7.ローガン・デビッドソン(SS)/Logan Davidson
(A-)54G 205AB 4HR 31BB 55K .239/.345/.332/.676
◯パワー / △コンタクト
19年ドラフト1巡目。20ホーマーも狙える強打のスイッチヒッターで、遊撃守備もOK。三塁に回る可能性はあり。唯一にして最大の欠点はヒットツール。大学3年間で3割を打ったことがなく、空振りも多い。将来像はJ.ラウリー(元メッツ)

8.ジェームズ・キャプリエリアン(RHP)/James Kaprielian
(A+/2A/3A)3.18ERA 68.0IP BB/9=2.1 K/9=9.9 K/BB=4.69
◯速球 変化球 コマンド / ✖耐久性
TJをはじめとした故障により17-18年は公式戦での登板なし。19年は復帰を果たしたが、かつて最速99マイルを計測の速球は90-93マイルにとどまった。それでもキレのよいスライダーや多彩な球種を操るコマンドを土台に支配的なパフォーマンス。球威を取り戻してからさらに評価したい。

9.シェルドン・ノイジー(3B)/Sheldon Neuse
(3A)126G 498AB 27HR 56BB 132K .317/.389/.550/.939
(MLB)25G 56AB 0HR 4BB 19K .250/.295/.304/.599
◯打撃 肩 / △スピード エラー多い
19年はキャリアハイの27ホーマーとブレーク。バレルゾーンに打球を量産することができるが、選球眼に難あり。ガッシリ体型の割には動け、二塁や遊撃もこなす。M.マンシー(ドジャース)のような強打のユーティリティーになれるかR.ヌネス(アスレチックス)のようなパワー専門のDHになるか。

10.ホルヘ・マテオ(SS/OF)/Jorge Mateo
(3A)119G 532AB 19HR 29BB 145K 24SB .289/.330/.504/.834
◎スピード / ◯肩 / △アプローチ SS守備 メークアップ
15年にはマイナー全体トップ82盗塁を決めた俊足が武器の韋駄天。しかし打撃のアプローチが壊滅的で、四球率5.1%・三振率25.6%と黄色信号。29二塁打&14三塁打のパンチ力と守備範囲大の内野守備から最低限ユーティリティーにはなれるか。

11.オースティン・アレン(C)/Austin Allen
(3A)67G 270AB 21HR 22BB 56K .330/.379/.663/1.042
(MLB)34G 65AB 0HR 6BB 21K .215/.282/.277/.559
◯パワー / △肩
今オフにJ.プロファーとのトレードで加入。マイナーで3年連続20本塁打以上を放っている強打の捕手。スイングスピードはあまり速くないため高打率は望めないだろうが、A.アビーラやM.カストロあたりのプラトーン選手にはなれるだろう。マイナー5年で379試合マスクをかぶって428盗塁を許すなど守備力には不安。

12.ラザロ・アルメンテロス(OF)/Lazaro Armenteros
(A+)126G 459AB 17HR 73BB 227K 22SB .222/.336/.403/.739
◯パワー スピード / △素材型 肩 LF向き / ✖コンタクト
16年に契約金300万ドルで入団したキューバ出身の大器。「ウィリー・メイズとボー・ジャクソンを足した選手」と評されていたが、足されたのは三振数だけになってしまった。昨季は227三振・三振率42.2%と衝撃的なフルシーズンデビュー。打撃練習で見せるパワーは本物だが…。スピードも平均以上で、LF守備も平均レベルまで向上。

13.オースティン・ベック(OF)/Austin Beck
(A+)85G 338AB 8HR 24BB 126K 2SB .251/.302/.411/.714
◯パワー 肩 スピード / △素材型 / ✖アプローチ コンタクト 
ズバ抜けたパワー&スピードを兼ね備えたファイブツール候補でCF守備もプラス。しかし大振りが目立ち、コンタクトに苦しんでいる。四球率6.5%・三振率34.3%とアプローチを改善しなければいけない。守備面ではアルメンテロスより上だが、四球の少なさと年齢を考慮してこの順位とした。

14.グラント・ホームズ(RHP)/Grant Holmes
(2A/3A)3.23ERA 86.1IP BB/9=2.9 K/9=8.4 K/BB=2.89
◯速球 カーブ / △リリーフ向き? コマンド
「80グレイドのパーマ」がトレードマークの投手。92-96マイルの速球はパワフルだが、最も得意とする球種は80マイル中盤のパワーカーブ。落差があり、空振りが取れる。90マイル前後のカッターも効果的。昨季は健康な1年を送ったが、故障の多さと癖のある投球フォームからリリーフ向きとの声も多い。

15.ジョナ・ヘイム(C)/Jonah Heim
(2A/3A)85G 287AB 9HR 35BB 45K .310/.385/.477/.863
◯コンタクト C守備 / △パワー 
17年にJ.ウェンドルとのトレードでレイズから加入の守備型捕手だが、19年は突如ブレーク。好球必打の早打ちアプローチでラインドライブを量産する。肩の強さ、守備力はいずれも平均以上でこのまま打てれば優秀なバックアップになれるだろう。

16.ブライアン・ハワード(RHP)/Brian Howard
(2A/3A)4.30ERA 144.1IP BB/9=2.9 K/9=8.4 K/BB=2.85
◯体格 コマンド / △球威
6フィート9の長身を生かしたオーバースローから投げ下ろす。90マイル前後の速球は表示以上に力があり、70マイル台の縦カーブも落差抜群。カッター&チェンジアップを織り交ぜ左打者対策も十分。大型投手にしては珍しくコントロールが良いのもプラス材料。

17.タイラー・バウム(RHP)/Tyler Baum
(A-)4.70ERA 30.2IP BB/9=2.1 K/9=10.0 K/BB=4.86
◯速球 カーブ / △チェンジアップ リリーフ向き?
19年ドラフト2巡目。最速97マイルの速球と70マイル後半のパワーカーブが強力で、スライダー気味にした80マイル前半のカーブも織り交ぜる。しかしチェンジアップの精度が低く、緩急に欠けるためリリーフ向きとの声が多い。

18.セス・ブラウン(1B/OF)/Seth Brown
(3A)112G 451AB 37HR 38BB 127K .297/.352/.634/.986
(MLB)26G 75AB 0HR 7BB 23K .293/.361/.453/.815
◯パワー / △守備走塁
すでに27歳と歳は食っているが、昨季3Aで37ホーマーのパワーは魅力。メジャーでは26試合で0本塁打ながらOPS.815をマーク。一塁にはM.オルソン、DHにはK.デービスがいるため外野で出番を増やすしかないだろう。

19.スカイ・ボルト(OF)/Skye Bolt
(3A)89G 305AB 11HR 37BB 94K 7SB .269/.350/.459/.809
(MLB)5G 10AB 0HR 1BB 3K .100/.182/.200/.382
◯パワー スピード / △コンタクト
コンタクトはやや荒いが、ソリッドなパワー&スピードを兼ね備えるスイッチヒッター。突出したツールがあるわけではないので長くレギュラーが務まるかは微妙だが、第四の外野手にはなれるだろう。

20.ルイス・バレラ(OF)/Luis Barrera
(2A)54G 224AB 4HR 12BB 48K 9SB .321/.357/.513/.871
◯スピード 守備 / ✖パワー
攻守に確実性の高い第四の外野手タイプ。打撃は非力ながら外野の間をライナーで破り、二塁打・三塁打を稼ぐ。プラスのスピードを生かしたCF守備は平均以上で、肩も強いためRFもこなせる。ベンチにはうってつけの選手だ。

Plus One Prospect
バディ・リード(OF)/Buddy Reed
(2A)121G 381AB 14HR 42BB 126K 23SB .228/.310/.388/.698
◎スピード 肩 CF守備 / ✖打撃
J.プロファーとのトレードで獲得。爆発的なアスリートで、スピード&強肩&守備力はマイナートップクラス。パンチもあるがコンタクトに苦しんでおり、打撃能力には疑問。マイナー4年でOPS.710止まり。

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