2020 SEATTLE MARINERS
TOP 20 PROSPECTS
Jarred Kelenic(OF) |
本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。
1.ジャレッド・ケレニック(OF)/Jarred Kelenic
(A/A+/2A)117G 443AB 23HR 50BB 111K 20SB .291/.364/.540/.904
◯打撃 スピード 肩 CF守備 アプローチ / △素材型
18年ドラフト全体6位の高校生。ロビンソン・カノーとのトレードで18年12月にメッツから加入。グレディ・サイズモア(元インディアンズ)と比較される5ツール候補。特に年齢離れした打撃技術が最も評価されており、すでにプロレベルに適応している。現在プラスのスピードは体格の成熟につれて低下が心配されるが、平均レベルのCFになれる可能性を秘めている。
2.フリオ・ロドリゲス(OF)/Julio Rodriguez
(A/A+)84G 328AB 12HR 25BB 76K .326/.390/.540/.929
◎パワー 肩 / △素材型 RF向き スピード
ダイナミックな5ツール候補で、天井は1位のケレニックよりも上。ダブルプラスと評されるパワーで広角に長打を量産し、コンタクトもここまで苦にしていない。走者としては平均的で、昨季はCFとRFを半々で守ったが、肩の強さ的にもRFが適任だろう。
3.エバン・ホワイト(1B)/Evan White
(2A)92G 365AB 18HR 29BB 92K .293/.350/.488/.838
◎守備 / ◯スピード パワー
ゴールドグラブ級の一塁守備が絶品で、パワーも20ホーマー相当。バレル性の打球を量産するヒットツールも磨かれており、19年は投手有利のリーグながら18ホーマーと健闘した。今季は3Aで開幕を迎える予定で、順調ならばメジャーデビューも。
4.ローガン・ギルバート(RHP)/Logan Gilbert
(A/A+/2A)2.13ERA 135.0IP BB/9=2.2 K/9=11.0 K/BB=5.00
◯速球 4球種 コマンド 体格 /
18年ドラフト1巡目。ジェーコブ・デグロム(メッツ)、コリー・クルーバー(レンジャース)は大学の先輩で、二人のようなエース候補として期待。6-6/225の恵まれた体格から平均以上の4球種をコマンドよく投げ込む。中でもエクステンション抜群の速球はMAX98マイル。大学では3年連続GPA4.0(=オールS)と秀才ぶりも際立つ。
5.ノエルビ・マーテイ(SS)/Noelvi Marte
(DSL)65G 262AB 9HR 29BB 55K 17SB .309/.371/.511/.883
◯パワー スピード 肩 / △素材型 3B向き?
18年に契約150万ドルで入団のドミニカン。遊撃ながら「30-30」が狙えるポテンシャルの持ち主。プロデビューとなった昨季はDSLで65試合プレーして長打を31本放つなどすでにパワーポテンシャルを発揮。9本塁打のうち3本は飛距離130m超え。シーズン序盤には送球難を露呈していたが徐々に克服していった。体格の成熟次第ではスピードは失われる可能性あり。
6.ジョージ・カービー(RHP)/George Kirby
(A-)2.35ERA 23.0IP BB/9=0.0 K/9=9.8
◎コントロール / ◯速球 カーブ スライダー コマンド
19年ドラフト1巡目のコントロールアーティスト。プロデビューでは短いイニングだったこともあり、MAX98マイルを計測するなど大学時よりも高い球威を披露した。90マイル前半の速球に2種類のブレーキングボールを交えゾーンを揺さぶる。即戦力で先発ローテーション3,4番手が見込める。
7.ジャスティン・ダン(RHP)/Justin Dunn
(2A)3.55ERA 131.2IP BBB/9=2.7 K/9=10.8 K/BB=4.05
(MLB)2.70ERA 6.2IP BB/9=12.2 K/9=6.8 K/BB=0.56
◯速球 スライダー 奪三振 / △コントロール
大学ではリリーフも、プロ入り時に先発転向。年々と力任せの投球から脱却中。速球を平均92マイルに抑え、K/BBを良化させている。特に決め球のスライダーは切れ味抜群で多くの三振を奪うのに役立っている。メジャーでは6.2回/9BBとコントロールに苦しんだ。
(2A)122G 457AB 11HR 56BB 152K .263/.342/.398/.741
(MLB)18G 71AB 6HR 3BB 29K .268/.293/.592/.885
◯パワー 肩 / △故障多い RF向き スピード
16年ドラフト全体11位の大器もプロ入り後は度重なる故障に悩まされていた。しかし昨季は健康なシーズンを送り、メジャーでも18試合で6ホーマーと存在感を示した。フリースインガーで三振は多いが逆方向にも軽々と長打を放つパワーは注目。守備は強肩でRF向き。
9.ジャスタス・シェフィールド(LHP)/Justus Sheffield
(2A/3A)4.13ERA 133.0IP BB/9=4.0 K/9=9.0 K/BB=2.25
(MLB)5.50ERA 36.0IP BB/9=4.5 K/9=9.3 K/BB=2.06
◯速球 3球種 奪三振 / △スタミナ コントロール 体格
J.パクストンとのトレードで加入。90マイル中盤の速球&スライダー&チェンジアップはいずれもプラスピッチ。しかし小柄な体格に加え、力んで投げるためスタミナとコントロールに課題があり、5~6回でマウンドを降りるB.スネル(レイズ)のような役回りが見込まれている。
10.ジェーク・フレイリー(OF)/Jake Fraley
(2A/3A)99G 382AB 19HR 34BB 89K 22SB .298/.365/.545/.910
(MLB)12G 40AB 0HR 0BB 14K 0SB .150/.171/.200/.371
◯コンタクト スピード 守備 /
俊足巧打の控え外野手タイプが、昨季は打撃覚醒で一気にメジャーデビュー。力強いスイングで広角にライナーを打ち分ける。守備は外野3ポジションを堅実にこなすことができる。昨季のパワーが本物ならばチャーリー・ブラックモン(ロッキーズ)のようなオールスター外野手になる可能性も。
11.カル・ローリー(C)/Cal Raleigh
(A+/2A)121G 455AB 29HR 47BB 116K .251/.323/.497/.820
◯パワー / △C守備 コンタクト
膨大なパワーを有した両打ち捕手。昨季は50%以上のフライボールをキープし、29ホーマーを放つことに成功した。しかし2A昇格後は三振率29.6%とコンタクトに苦しんだため、アプローチの修正が必要だろう。守備では肩の弱さがネックだが、フレーミングが優秀。
12.ブランドン・ウィリアムソン(LHP)/Brandon Williamson
◯奪三振 速球 / △コントロール
19年ドラフト2巡目。安定感に欠けドラフトイヤーは防御率4.19と振るわなかったが、プロでは別人のような好投を披露。6-6/210の迫力ある体格から最速97マイルの速球を投げ込む。コントロールを維持できればローテーション3番手クラス。
13.イザイア・キャンベル(RHP)/Isaiah Campbell
大学4年にして12勝1敗・防御率2.13とブレーク。長身から92-95マイルの速球を主体に4球種を扱うスペックの高さが光る。スラッターとスプリットは速球との相性抜群で、カウント球としても決め球としても効果的に使える。70マイル台のカーブは平均以下だがカウントを取るのに使う。
14.サム・カールソン(RHP)/Sam Carlson
◯速球 3球種 コマンド / △素材型 TJ手術明け
TJ手術により18&19年を全休したが、ポテンシャルはエース級。93-97マイルの速球&平均以上のスライダー&プラスのチェンジアップを織り交ぜ、制球力も平均以上。体格にも恵まれているが、耐久性を考えるとかなりハイリスク。
15.フアン・ゼン(RHP)/Juan Then
(R/A-/A)2.98ERA 48.1IP BB/9=2.4 K/9=8.9 K/BB=3.69
◯速球 3球種 / △素材型
16.ブレイデン・ビショップ(OF)/Braden Bishop
(3A)43G 185AB 8HR 23BB 44K .276/.360/.486/.847
(MLB)27G 56AB 0HR 3BB 21K .107/.153/.107/.260
◯守備 スピード / ✖パワー
P.ボージャス(元カージナルス)のような守備のスペシャリスト。本塁打を量産できるパワーポテンシャルはないが、フライボール革命を取り入れて長打が増加。広角にライナーを弾き返すことができる。メジャーではOPS.260と苦しんだが、守備は良いのである程度打てれば重宝されるだろう。
17.ジョナサン・クラセ(OF)/Jonatan Clase
(DSL)63G 223AB 2HR 51BB 56K 31SB .300/.434/.444/.878
◯スピード / △素材型 / ✖パワー 体格
契約金$35Kと格安での契約だったが、DSLで好デビュー。5-8/150と小柄でパワーはないが、20-80スケールで70評価のスピードを武器にエネルギッシュさが光る。守備では守備範囲こそ広いがルート取りが拙く、危なっかしい場面が目立つ。磨かれる必要がある。
18.ブライアン・ペレス(LHP)/Brayan Perez
(R/A-)3.34ERA 67.1IP BB/9=2.3 K/9=8.3 K/BB=3.65
◯コマンド / △球威
球威は目立たないが、年齢離れした投球術が光るテクニカル左腕。昨季は増量に成功し、ここぞという場面では92-93マイルを計測するなどパワーもつけている。カーブ&スライダーを決め球として扱い、コマンドも身に付けている。
(A+/2A/3A)3.54ERA 155.0IP BB/9=1.0 K/9=9.8 K/BB=9.94
4球種を抜群のコマンドで投げ分ける技巧派右腕。昨季は速球が常時90-94マイルを計測するなどパワーアップに成功。ピンポイントに投げ込むコントロールのおかげで球速以上に打ちにくい。先発ローテーション5番手止まりだろうが気になる選手だ。
20.デビン・スウィート(RHP)/Devin Sweet
(A/A+)2.76ERA 127.1IP BB/9=1.9 K/9=10.7 K/BB=5.63
◎コマンド / △球威 スライダー
ピッチトンネルを絶妙に通す技術に長けた技巧派右腕。86-88マイルだった速球は昨季91-94マイルに上昇し、支配力が向上した。この速球と落差に優れたチェンジアップをコマンドよく投げ分ける投球が持ち味。スライダーを磨ければ先発としての可能性を上げることができるはずだ。
ミルカー・ペレス(3B)/Milkar Perez
(DSL)64G 237AB 4HR 37BB 55K .274/.381/.388/.769
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