2020 MIAMI MARLINS
TOP 20 PROSPECTS
Sixto Sanchez(RHP) |
本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。
1.シクスト・サンチェス(RHP)/Sixto Sanchez
(A+/2A)2.76ERA 114.0IP BB/9=1.7 K/9=8.1 K/BB=4.90
◎速球 コマンド / ◯チェンジアップ / △体格
ホセ・フェルナンデス以来の逸材と評されるエース候補。6-0/185と体はあまり大きくないが、最速101マイルを計測する球威とストライク先行で投げ込めるコマンドを兼ね備える。プラスのチェンジアップが第2球種で、ハードスライダーも打者の手元でよく切れる。マイナー5年でK/BB=4.59。
2.JJ ブレデイ(OF)/JJ Bleday
(A+)38G 140AB 3HR 11BB 29K .257/.311/.379/.690
◯打撃 パワー 肩 / △スピード 両翼向き
昨年のドラフト全体4位指名。滑らかなスイングと磨かれたアプローチからマイケル・ブラントリー(アストロズ)のような巧打者になれるだろう。6-3/205と体格に恵まれており、ブラントリーよりも本塁打数を伸ばせるかもしれない。スピードに欠けるが守備センスが良く、肩も投手として活躍した経歴があるほど強いためRFが適任だ。
3.エドワード・カブレラ(RHP)/Edward Cabrera
(A+/2A)2.23ERA 96.2IP BB/9=2.9 K/9=10.8 K/BB=3.74
◎速球 / スライダー 奪三振 / △素材型 コマンド
高いポテンシャルを発揮したシーズンとなった。プロ入りから3年で防御率4.42とくすぶっていたが、昨季は19先発で防御率2.23・被打率.190とブレーク。最速100マイルの角度ある速球と昨季向上を辿ったスライダーがプラスピッチで、チェンジアップも第3球種として計算できる。課題のコントロールも改善が見られたが、まだ磨いていく必要がある。
4.ジャズ・チズホルム(SS)/Jazz Chisholm
(2A/3A)112G 395AB 21HR 52BB 147K 16SB .220/.321/.441/.761
◯パワー スピード SS守備 / ×コンタクト
「20-20」が期待できるSS。18年にマイナーのSSではトップとなる25ホーマーを放ちブレークも昨季は低打率に苦しんだ。オーバースイングで空振りが多いのが課題。守備のツールも平均以上で、上手く育てばハビアー・バエズ(カブス)になれるだろう。
5.ヘスス・サンチェス(OF)/Jesus Sanchez
(2A/3A)113G 415AB 13HR 39BB 100K 5SB .260/.325/.398/.723
◯打撃 パワー 肩 / △アプローチ 両翼向き
昨年のデッドラインでトレード加入のオールスター候補。「.280・25本」がコンスタントに期待できる打撃能力が最大の武器。しかし、フリースインガー気味で選球眼を磨いていく必要があるだろう。守備はCFの経験もあるが、強肩からRFが最もフィットするだろう。
6.モンテ・ハリソン(OF)/Monte Harrison
(3A)56G 215AB 9HR 25BB 73K 20SB .274/.357/.451/.808
◎肩 / ◯パワー スピード / ✖コンタクト 素材型
A.マッカチェン(フィリーズ)と比べられる5ツールモンスター。「30-30」も狙えるポテンシャルもコンタクト難が致命的。それでも18年に36.9%だった三振率を19年は29.9%に一応改善させている。守備では抜群の強肩で外野3ポジションどこでも通用する。
7.トレバー・ロジャース(LHP)/Trevor Rogers
(A+/2A)2.90ERA 136.1IP BB/9=2.2 K/9=9.9 K/BB=4.55
◯体格 奪三振 / △変化球
17年のドラフト全体13位。6-6/185と体格に恵まれており、長いリーチから放たれる90-93マイルの速球は表示以上に力がある。ギャレットと異なりこれといった決め球に欠けるのが難点で、ローテーション半ばよりも下位向きのポテンシャル。昨季はカッターをレパートリーに加えるなどの工夫は見られる。
(A+/2A)3.54ERA 106.2IP BB/9=3.4 K/9=10.0 K/BB=2.98
◯カーブ コマンド 奪三振 / △耐久性
16年ドラフト全体7位左腕。TJ手術から復帰すると昨季は21先発を務めるなど健康ぶりをアピールした。プラスのカーブが最大の武器で、速球も90-93マイルと傑出していないものの角度があり打ちにくい。また、コマンド&チェンジアップも平均以上の可能性を示しており、ローテーション半ばクラスのポテンシャル。
9.ルウィン・ディアズ(1B)/Lewin Diaz
(A+/2A)121G 455AB 27HR 33BB 91K .270/.321/.530/.851
◯パワー 1B守備 / △スピード
昨夏にS.ロモとのトレードで加入。D.オルティーズと比較されるスラッガーで、昨季は27ホーマーを放つなどブレーク。打球速度がズバ抜けており、広角に長打が打てる。四球を稼げるタイプではないが三振数も少なくコンタクト難はない。1B守備は平均以上の評価で、守備範囲や肩の強さに優れている。
10.キャメロン・マイスナー(OF)/Kameron Misner
(R/A)42G 163AB 2HR 30BB 42K 11SB .270/.388/.362/.750
◯パワー スピード 肩 / △コンタクト
19年ドラフト全体35位指名。ヒットツールに懸念があるものの大柄なオールラウンダーで、B.ジマー(インディアンズ)と比較されている。20~30本塁打も狙えるバットスピードがあり、守備もCFとして及第点。
11.ニック・ネイダート(RHP)/Nick Neidert
(R/A+/3A)4.67ERA 54.0IP BB/9=4.5 K/9=7.7 K/BB=1.70
◯コマンド チェンジアップ ストライク先行 / △球威 スライダー
速球は90マイル前半と支配的ではないが、ストライクを積極的に攻めるコマンドと度胸を備えており、スカウトからはT.ハドソン(元ジャイアンツ)と比較される。19年はキャリアワーストの成績に終わったが、オフのAFLでは5先発で防御率1.25と復調を見せた。
12.エバン・フィッター(RHP)/Evan Fitterer
(R)2.38ERA 22.2IP BB/9=4.8 K/9=7.5 K/BB=1.58
◯速球 カーブ / △素材型
名門UCLAへの進学が内定していたが、オーバースロットとなる契約金150万ドルでスティールに成功した右腕。91-95マイルの動きに富んだ速球と鋭いカーブを主体に4球種を織り交ぜる姿は、「球威を足したカイル・ヘンドリクス(カブス)」と形容される。
13.ホセ・サラス(SS)/Jose Salas
◯パワー スピード / △素材型
昨夏に契約金280万ドルで入団した16歳。「20-20」を狙えるスイッチヒッターSSで、ポテンシャルは高い。体格的に長くSSに残れるかは意見が分かれているが、マーリンズ組織は運動能力の高さから可能だとの見立て。
14.ペイトン・バーディック(OF)/Peyton Burdick
(A-/A)69G 260AB 11HR 34BB 72K .308/.407/.542/.949
◯パワー 肩 / △両翼向き
19年ドラフト3巡目。筋肉質でプラスのパワーポテンシャルの持ち主。それでいてプロデビューでは四球率11%とヒットツールも上々だった。守備では強肩のおかげで外野両翼ならば平均から平均以上の選手になれるだろう。
15.コナー・スコット(OF)/Connor Scott
(A/A+)122G 476AB 5HR 42BB 117K 23SB .248/.310/.359/.670
◯スピード 肩 CF守備 / △打撃 素材型
18年ドラフト全体13位。6-4/180の長身細身の体型で、素手でバットを振り抜く姿は高校の先輩であるカイル・タッカー(アストロズ)と瓜二つ。スピードが最大の武器で、少なくとも平均以上のCFになれるとの見立て。現状ではパワー&アプローチが不安定で打撃のポテンシャルを生かし切れていない。
(R/A/A+)47G 177AB 0HR 14BB 26K .322/.391/.390/.781
◯SS守備 / △打撃 素材型 / ✖パワー
ラファエル・ディバース(レッドソックス)のいとこ。プラスのSS守備が高く評価されているが、フリースインガーかつパワーレスの打撃がネック。打撃の将来像はディー・ゴードン(マリナーズ)になりそうだ。
(R/A-)51G 185AB 0HR 35BB 48K .200/.327/.238/.565
◯SS守備 肩 スピード / △素材型 / ✖打撃 パワー
18.スターリング・シャープ(RHP)/Sterling Sharp
(R/A-/2A)3.53ERA 58.2IP BB/9=2.3 K/9=8.0 K/BB=3.47
◯グラウンドボーラー / △スライダー
オフのルール5ドラフトでナショナルズから加入。シンカーとチェンジアップを器用に使い分け、昨季は2Aでグラウンドボール率63%をマーク。スライダーも扱うが平均以下。マイナーでは先発としてプレーしているが、今季はブルペンの一角として期待される。
19.ホルヘ・グズマン(RHP)/Jorge Guzman
(2A)3.50ERA 138.2IP BB/9=4.6 K/9=8.2 K/BB=1.79
◎球速 / ×コマンド
荒削りだが最速103マイルを誇る球威はマイナーでもトップクラス。昨季は高めの速球を有効に使ったことが好結果につながった。しかしマイナー5年でBB/9=4.5とコントロールが壊滅的。開花すればローテーション3番手クラスもブルペン転向のリスクが高い。
20.ブレイディ・エンカーナシオン(RHP)/Breidy Encarnacion
(DSL)1.91ERA 47.0IP BB/9=2.1 K/9=10.9 K/BB=5.18
◯速球 3球種 / △素材型
昨季DSLでプロデビューを飾ると、防御率・K/9・K/BBでチームトップをマーク。6-3/185の理想的な体躯から最速94マイルの速球にカーブ&チェンジアップを織り交ぜる。フォームも滑らかでストライク先行の投球をすることができる。まだまだ時間はかかるだろうが楽しみな選手だ。
Plus One Prospect
ハンベルト・メヒア(RHP)/Humberto Mejia
(A/A+)2.09ERA 90.1IP BB/9=2.4 K/9=8.9 K/BB=3.71
◯コントロール / △球威
傘下ベストとも評されるコントロールアーティスト。速球は90-93マイルと支配的ではないが、70マイル後半のカーブがよく切れる。チェンジアップも第3球種として確立しているが、球威の平凡さからリリーフ向きか。耐久性にも不安がある。
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