2020 MILWAUKEE BREWERS
TOP 20 PROSPECTS
Brice Turang(SS) |
1.ブライス・トゥラング(SS)/Brice Turang:20歳
(A/A+)129G 473AB 3HR 83BB 101K 30SB .256/.367/.340/.707
◯打撃 アプローチ スピード SS守備 / △パワー 素材型
未来の1番SS候補。プラスのスピードと昨季四球率14.6%・三振率17.9%をマークしたアプローチはリードオフ向き。パワーは平均以下で本塁打を量産するタイプではないが、プロ入り後に10ポンドの増量に成功しており、二桁本塁打は狙えるか。守備では長くSSでプレー可能との高い評価。
2.イーサン・スモール(LHP)/Ethan Small:23歳
(R/A)0.86ERA 7GS 21.0IP BB/9=1.7 K/9=15.4 K/BB=9.00
◯3球種 コマンド 即戦力 / △伸びしろ
3.マリオ・フェリシアーノ(C)/Mario Feliciano:21歳
(A+)116G 440AB 19HR 29BB 139K .273/.324/.477/.801
◯パワー 肩 打撃 / △アプローチ スピード 集中力
4.アントニー・ケリー(LHP)/Antoine Kelly:20歳
(R/A)2.84ERA 10GS 31.2IP BB/9=2.6 K/9=12.8 K/BB=5.00
◯速球 奪三振 / △素材型 リリーフ向き? コマンド 変化球
昨年のドラフト2巡目高校生だが、すでにジョシュ・ヘイダーと比べる声が上がっている。6フィート6の長身を生かした長いリーチから93-97マイルの勢いある速球を投げ込む。細身の体格から将来は100マイルも可能とも。変化球、コントロールは発展途上で、ヘイダー同様にブルペンの方が輝けるかもしれない。
5.トリステン・ルッツ(OF)/Tristen Lutz:21歳
(A+)112G 420AB 13HR 46BB 137K 3SB .255/.335/.419/.754
◯パワー 肩 / △コンタクト
6-2/210とガッシリした体格で強肩強打が自慢。プルヒッターな上に三振率28.7%と空振りも多いが、アプローチを修正できれば25本塁打以上も狙える。大柄な体格に比して平均レベルのスピードを有しており、マイナーではCFとしてプレー中。肩が強いためメジャーではRFを中心に非常時はCFを守るという役回りか。
6.アーロン・アシュビー(LHP)/Aaron Ashby:21歳
(A/A+)3.50ERA 23GS 126.0IP BB/9=4.3 K/9=9.6 K/BB=2.25
◎カーブ / ◯奪三振 左キラー / ×コマンド
「20-80スケール」で65評価のカーブが武器のKマシーン。速球は92-95マイルでシュート方向に鋭く切れ、昨季はチェンジアップに磨きがかかったのも大きな収穫。また左打者に対しては被打率.183・被本塁打0とめっぽう強い。リリースの見にくいフォームで打者を欺けている一方でコントロールの悪い原因になっているのも事実。ローテーション3番手級のポテンシャルだが制球が改善されないとブルペン転向もあり得る。
7.エドゥアルド・ガルシア(SS)/Eduardo Garcia:17歳
(DSL)10G 32AB 1HR 6BB 9K 1SB .313/.450/.469/.919
◯肩 SS守備 / △素材型
18年に契約金110万ドルで入団。走攻守にオールラウンドさが光り、中でも守備力が際立っている。平均以上の強肩の持ち主で、グラブ捌きも柔らかい。スピードは平均的だがポジショニングや打球勘が素晴らしくSSでプラスのディフェンダーになり得る。打撃ではアプローチよくライナーを量産でき、体格が成熟すれば15本塁打前後は狙えるだろう。
8.トレイ・スパック(RHP)/Trey Supak:23歳
(2A/3A)3.60ERA 27GS 152.2IP BB/9=1.9 K/9=7.0 K/BB=3.69
安定したコントロールと豊富なスタミナが持ち味のイニングイーター。6フィート5の長身から90マイル前半のツーシーム、スライダー、チェンジアップに加えて時折緩いカーブも織り交ぜる。いずれもプラスピッチではないだけに、打者にハードコンタクトを許さないように低めに集めるコマンドを磨いていく必要があるだろう。
昨夏に契約金70万ドルで入団。父ロベルトは99年にオリックスでもプレーの元メジャーリーガー。プラスのスピード&肩を有した運動能力の高さと華麗なスイングでバレル性の打球を量産する打撃が自慢。選球眼も良く、パワーの評価も平均以上のため、完成すれば「20-20で出塁率.350、CF守備プラス」も狙える。
10.ドリュー・ラスムセン(RHP)/Drew Rasmussen:24歳
(A/A+/2A)3.15ERA 27G/23GS 74.1IP BB/9=3.8 K/9=11.6 K/BB=3.10
◎速球 / △耐久性 リリーフ向き?
大学時代に2度のTJ手術を経験しており、耐久性に不安も19年は完全復活。常時90マイル中盤、最速99マイルの速球で空振りを量産し、88-91マイルの高速スライダーも決め球に使える。80マイル後半のチェンジアップは磨けば平均的な第3球種になれる。3球種持っていてコントロールも安定しているが、耐久面を考えると最終的にはブルペン転向の可能性が高い。
11.マックス・ラザル(RHP)/Max Lazar:20歳
(R/A)2.33ERA 22G/13GS 85.0IP BB/9=1.6 K/9=12.6 K/BB=7.93
速球は88-90マイル止まりだが球の出所が見にくく、昨季はマイナー全体6位となる三振率35.2%(85イニング以上)をマークするなど素晴らしいパフォーマンス。平均以上のチェンジアップとの相性も抜群だ。6-3/185と体格も細いため、今後増量できれば球速も数マイルの上積みが見込める。実現すれば投球スタイルの近いマルコ・エストラーダ(前アスレチックス)が比較対象か。
12.ザック・ブラウン(RHP)/Zack Brown:25歳
(3A)5.79ERA 23GS 116.2IP BB/9=4.9 K/9=7.6 K/BB=1.53
◯速球 グラウンドボーラー / △コマンド
18年は2Aで防御率2.40をマークするなどブレークしリーグの最優秀投手にも選ばれたが、19年は一転してスランプに陥った。コントロールが悪いわけではないがコーナーで逃げる投球が目立ち、四死球が急増してしまった。それでも92-95マイルのツーシームは威力健在でグラウンドボール%は54.2%と18年(56.5%)とほとんど変わらなかった。またカーブとチェンジアップも効果的に空振りを取れていたので、投球のアプローチを取り戻せれば復活の可能性は十分ある。
13.コリー・レイ(OF)/Corey Ray:25歳
(R/2A/3A)69G 262AB 8HR 27BB 106K 6SB .218/.291/.363/.654
◯パワー スピード CF守備 / ✖コンタクト
18年に2Aで27本塁打・37盗塁をマークしたパワーとスピードが魅力だが、コンタクト難が致命的。特に昨季は3Aで打率.188・三振率38.6%と脆さを露呈した。CF守備は肩の強さも合わせて平均以上と評されており、低打率でもそこそこ一発が見込める点も含めて、少なくとも第四、第五の外野手にはなれるだろう。しかしメジャー定着にはコンタクトの改善が必須だ。
14.ルイス・メディーナ(OF)/Luis Medina:17歳
◯パワー / △素材型 プルヒッター 両翼向き
15.カルロス・ロドリゲス(OF)/Carlos Rodriguez:19歳
(R)43G 173AB 3HR 4BB 22K 5SB .329/.346/.416/.763
◯スピード CF守備 / △素材型 / ×パワー フリースインガー
17年に契約金135万ドルで入団。スピードとCF守備の2ツールがプラス評価のコンタクトヒッター。マイナー4年で打率.327をマークのヒットツールに問題はないが、パワーレスな上にフリースインガーな点がネック。ゴロ性の打球が多く、昨季は43試合で4二塁打にとどまった。レギュラーになるにはもう少しライナー性の打球を増やして二塁打、三塁打を稼ぐ必要があるだろう。
16.デビン・ウィリアムズ(RHP)/Devin Williams:25歳
(MLB)3.95ERA 13G 13.2IP BB/9=4.0 K/9=9.2 K/BB=2.33
(2A/3A)2.21ERA 34G 57.0IP BB/9=4.7 K/9=12.9 K/BB=2.73
◯速球 チェンジアップ 奪三振 / ×コマンド
元トッププロスペクトがリリーフ転向でブレーク。昨季はフューチャーズゲームにも選出され、8月にはメジャーデビューも飾った。メジャー13登板で速球は平均96.4マイル・最速98.5マイルを計測するなど威力抜群で、第2球種のチェンジアップはその速球と12-13マイルの球速差があり、メジャーでも被打率.222・被長打率.259と効果的だった。ジョシュ・ヘイダーのようにマルチイニングを支配するリリーバーとして期待されている。
17.ペイトン・ヘンリー(C)/Payton Henry:22歳
(A+)121G 430AB 14HR 26BB 142K .242/.315/.395/.711
◯パワー 肩 守備 / ×コンタクト スピード
広角に長打の打てるパワーが魅力で、昨季はリーグ4位タイの14本塁打・3位の75打点をマークした。しかし一方で昨季三振率29.5%とコンタクトに不安があり、大成するかは疑問。それでも運動能力の高さと強肩に支えられた捕手守備がすでに計算できる域にあるため、少なくともバックアップは務まるだろう。盗塁阻止率は18年=44%、19年=38%。
18.ディラン・ファイル(RHP)/Dylan File:23歳
(A+/2A)3.24ERA 26GS 147.0IP BB/9=1.3 K/9=8.3 K/BB=6.18
◯コマンド / △球威
昨季傘下トップとなる15勝をあげたコントロールアーティスト。サイド気味のリリースから90マイル前半の速球で両コーナーを突いて、スライダーで仕留める。大きいカーブで打者の目線を変え、左打者にはチェンジアップも交える。球威不足のため良くてもローテーション5番手だろうが、ハードコンタクトを許さない投球術がメジャーでも通用するか注目だ。
19.アレク・べッティンジャー(RHP)/Alec Bettinger:24歳
(2A)3.44ERA 26GS 146.1IP BB/9=2.2 K/9=9.7 K/BB=4.49
◯速球 奪三振 / △リリーフ向き?
昨季はAで投球回、奪三振、WHIPの3部門でリーグ2位になるなどブレーク。その要因として球速UPがあげられている。常時90マイル前半、場面に応じて94-95マイルを計測するようになったことでゾーンで勝負できるようになった。この速球と平均以上のカーブを軸に、カッターやチェンジアップも効果的に織り交ぜることができる。将来像はローテーション5番手かロングリリーフか。
20.タイロン・テイラー(OF)/Tyrone Taylor:26歳
(MLB)15G 10AB 0HR 1BB 1K .400/.500/.600/1.100
(3A)92G 334AB 14HR 28BB 85K 5SB .269/.334/.461/.795
◯スピード CF守備 コンタクト / △パワー 年齢
12年ドラフト2巡目の古株で、昨季はブルワーズ傘下8年目にして悲願のメジャーデビューを果たした。目立ったツールはないが、パワー以外の4ツールが平均から平均以上で第四の外野手に適任。コンタクト技術が高く、18年=20本塁打、19年=14本塁打とパワースタッツも伸ばしている。
Plus One Prospect
ジョー・グレイ(OF)/Joe Gray:20歳
(R)31G 110AB 3HR 13BB 36K 3SB .164/.279/.300/.579
◎パワー 肩 / △素材型 / ✖故障多い コンタクト
18年ドラフト2巡目。ズバ抜けたパワーツールの持ち主で、ショーケースで98マイルを計測した強肩も自慢。しかし昨季打率.180・三振率28.6%とコンタクトの脆さが致命的。加えて故障の多さも気になるところ。開花すればアダム・ジョーンズ(現オリックス)級の大型CFになれる。
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