2021 DETROIT TIGERS
TOP 20 PROSPECTS
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| Casey Mize |
本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は21年6月30日見込みのもの。なお2020年はマイナーリーグの公式戦が中止となったため、メジャーでのパフォーマンスを基に再評価を行った。昨年の順位と大きな変化はないが、再度情報を収集し、更新している。またマイナーの成績は19年のもの、MLBの成績は20年のものを掲載している。
1．ケーシー・マイズ（RHP）/Casey Mize:24歳
（A+/2A）2.55ERA 109.1IP BB/9=1.9 K/9=8.7 K/BB=4.61
（MLB）6.99ERA 28.1IP BB/9=4.1 K/9=8.3 K/BB=2.00
18年ドラフト全体1位指名。速球、スライダー、スプリット、コマンドいずれもプラス評価でエースポテンシャル。19年は肩のコンディション不良もあったが、2Aデビュー戦でいきなりノーヒッターを達成するなど圧倒的だった。20年は新人王候補の一人もメジャー7先発で防御率6.99とブレーキ。コマンド面に苦しんだ。xBAやバレル％などの期待指標では軒並みメジャー最下位レベルの成績を叩き出してしまったが、ポテンシャルを信じたい。
18年ドラフト全体1位指名。速球、スライダー、スプリット、コマンドいずれもプラス評価でエースポテンシャル。19年は肩のコンディション不良もあったが、2Aデビュー戦でいきなりノーヒッターを達成するなど圧倒的だった。20年は新人王候補の一人もメジャー7先発で防御率6.99とブレーキ。コマンド面に苦しんだ。xBAやバレル％などの期待指標では軒並みメジャー最下位レベルの成績を叩き出してしまったが、ポテンシャルを信じたい。
Casey Mize
◎パワー / ◯打撃 / △スピード 3B守備
20年ドラフト全体1位指名で、パワー、打撃技術、辛抱強いアプローチすべてが揃った生粋の長距離砲と評判。広角に本塁打を量産でき、大学1年にして国内最多の25ホーマーを放った経歴をもつ。1B守備も猛特訓を経て平均以上にまで上達。ドラフトでは3Bとして指名され、タイガース幹部は3Bとして期待を寄せるが、長い目で見ればやはり1Bに落ち着くことになるだろう。
20年ドラフト全体1位指名で、パワー、打撃技術、辛抱強いアプローチすべてが揃った生粋の長距離砲と評判。広角に本塁打を量産でき、大学1年にして国内最多の25ホーマーを放った経歴をもつ。1B守備も猛特訓を経て平均以上にまで上達。ドラフトでは3Bとして指名され、タイガース幹部は3Bとして期待を寄せるが、長い目で見ればやはり1Bに落ち着くことになるだろう。
Spencer Torkelson
（2A）2.56ERA 133.2IP BB/9=2.6 K/9=10.0 K/BB=3.89◯速球 3球種 体格 奪三振 運動能力 / △フォーム 健康面
父は元NBAプレーヤー。父譲りの6-6/185の体格に恵まれた運動能力を秘める大器。長身から繰り出される速球&カーブは球威抜群で、チェンジアップも平均以上のボールに成長した。フォームの再現性を高め、ばらつきのあるリリースを改善できればプラスピッチ3球種のローテーション上位ポテンシャル。20年は前腕の痛みにより8月からシャットダウン。
Matt Manning
（A+/2A）2.42ERA 122.2IP BB/9=2.7 K/9=13.1 K/BB=4.84
（MLB）5.63ERA 32.0IP BB/9=3.1 K/9=10.4 K/BB=3.36
◯速球 奪三振 スライダー 即戦力 / △被弾多い
18年ドラフト9巡目。大学では制球難に苦しんでいたが、19年はマイナー全体3位の179Kを奪うなどブレーク。特に2A昇格後は9先発でK/9=17.4と圧倒的だった。常時94-95マイルの高スピンの4シームとスライダーを軸にインサイドを強気に攻める。チェンジアップも向上したが、安定感を磨きたい。20年はメジャーデビューし、HR/9=2.5と被弾の多さに悩まされたが、K/9、BB/9、xBAなどの指標は優秀で、マイズよりも21年の開花に期待をもてる。
◯速球 奪三振 スライダー 即戦力 / △被弾多い
18年ドラフト9巡目。大学では制球難に苦しんでいたが、19年はマイナー全体3位の179Kを奪うなどブレーク。特に2A昇格後は9先発でK/9=17.4と圧倒的だった。常時94-95マイルの高スピンの4シームとスライダーを軸にインサイドを強気に攻める。チェンジアップも向上したが、安定感を磨きたい。20年はメジャーデビューし、HR/9=2.5と被弾の多さに悩まされたが、K/9、BB/9、xBAなどの指標は優秀で、マイズよりも21年の開花に期待をもてる。
19年ドラフト全体5位の高卒選手。バレル性の打球を量産するヒットツールが高評価で、すでにゲームパワーも示している。スピード＆肩は平均以上で、CFに残れる可能性を示すが、将来的にはRFに回るだろうと言われている。走攻守にオールラウンドなポテンシャルを秘めているが、まだまだ未完成でメジャー昇格までは時間がかかりそうだ。
（2A）127G 478AB 13HR 57BB 61K .282/.368/.416/.784
（MLB）34G 100AB 1HR 8BB 24K .220/.278/.290/.568
◯打撃 肩 アプローチ / △スピード 3B守備
完成度の高い打撃が魅力で、20年はメジャーで苦戦したが、21年のブレークに期待。パワーは発展途上だが、バレルやアプローチを熟知しており、19年は2Aで四球率10.3%・三振率11.1%と素晴らしい打撃内容。守備面ではSSから3Bにコンバートされたが、ガッシリした体格と守備範囲の狭さから最終的には1BやDHに回るリスクがある。
◯打撃 肩 アプローチ / △スピード 3B守備
完成度の高い打撃が魅力で、20年はメジャーで苦戦したが、21年のブレークに期待。パワーは発展途上だが、バレルやアプローチを熟知しており、19年は2Aで四球率10.3%・三振率11.1%と素晴らしい打撃内容。守備面ではSSから3Bにコンバートされたが、ガッシリした体格と守備範囲の狭さから最終的には1BやDHに回るリスクがある。
7．ディロン・ディングラー（C）/Dillon Dingler:22歳
20年ドラフト2巡目。運動能力の高さと強肩からショーン・マーフィー（アスレチックス）と比較される守備型捕手。大学2年時にCFから捕手に転向すると、盗塁阻止率50％をマークするなどスローイングは申し分なし。打撃のポテンシャルは目立たないが、マーフィーのようにプロでの成長に期待したい。
8．ダズ・キャメロン（OF）/Daz Cameron:24歳
（3A）120G 448AB 13HR 62BB 152K 17SB .214/.330/.377/.707
（MLB）17G 57AB 0HR 2BB 19K .193/.220/.263/.483
◯CF守備 / ×コンタクト
父マイクはゴールドグラブ3度の元メジャーリーガー。父のような突出したツールは持っていないが、走攻守オールラウンド。打撃はコンタクトに苦しんでいるがパワフル。CF守備も平均以上の評価。20年はメジャーデビューして相変わらずコンタクトに苦しんだが、すでにメジャーデビューしている点と守備力の高さから他の外野手よりも高い順位とした。
9．ジョーイ・ウェンツ（LHP）/Joey Wentz:23歳
（2A）4.20ERA 128.2IP BB/9=3.4 K/9=9.6 K/BB=2.80◯CF守備 / ×コンタクト
父マイクはゴールドグラブ3度の元メジャーリーガー。父のような突出したツールは持っていないが、走攻守オールラウンド。打撃はコンタクトに苦しんでいるがパワフル。CF守備も平均以上の評価。20年はメジャーデビューして相変わらずコンタクトに苦しんだが、すでにメジャーデビューしている点と守備力の高さから他の外野手よりも高い順位とした。
9．ジョーイ・ウェンツ（LHP）/Joey Wentz:23歳
◯速球 3球種 体格 / △耐久性
19年夏にシェーン・グリーンとのトレードで加入。90-92マイルの速球にカーブ＆チェンジアップはどちらも決め球として使える。6-5/210の恵まれた体格、勤勉なメークアップから健康さえ維持できればローテーション半ば～下位ポテンシャル。
10．ダニエル・カブレラ（OF）/Daniel Cabrera:22歳
20年ドラフト2巡目指名。力みのないシンプルなスイングでパワー＆アベレージを両立した完成度の高い打者。守備は両翼なので、パワーナンバーの向上が求められる。大学でも一定の成績を残しており、傘下の他の打者よりも早期昇格が見込めるだろう。
11．ゲージ・ワークマン（3B/SS）/Gage Workman:21歳
20年ドラフト4巡目。空振りの多さは気になるが、平均以上のパワーを秘めたスイッチヒッター。運動能力＆肩の強さも平均以上で優秀な三塁手になれるとの見立て。攻守にハイポテンシャルで10位以内入れるか悩んだが、19年は大学で57試合/68K、20年は17試合/21Kと三振の多さからプロレベルへの適応を見てから判断したい。
12．コルト・キース（3B）/Colt Keith:19歳
◯パワー スピード 肩 二刀流 / △素材型
20年ドラフト5巡目の高卒選手。投手としても高い評価を得ていたが、3Bとしてのドラフト指名となった。パワー、スピード、肩がプラスツールになる可能性があり、大谷翔平（エンゼルス）似のスイングで逆方向にも長打が打てる。高校ではSSを守っていたが、6-2/220の大柄な体格から3Bが適任と見られている。投手としてもMAX93マイル。
20年ドラフト5巡目の高卒選手。投手としても高い評価を得ていたが、3Bとしてのドラフト指名となった。パワー、スピード、肩がプラスツールになる可能性があり、大谷翔平（エンゼルス）似のスイングで逆方向にも長打が打てる。高校ではSSを守っていたが、6-2/220の大柄な体格から3Bが適任と見られている。投手としてもMAX93マイル。
（2A/3A）76G 252AB 14HR 37BB 79K .250/.361/.484/.845
（MLB）35G 112AB 4HR 13BB 51K .125/.222/.259/.481
◎C守備 肩 / ◯パワー / ×コンタクト
マイナートップレベルの守備力を有し、最低でもバックアップ捕手にはなれる。打撃は低打率ながら一発があり、上手くメジャーに適応できれば20本塁打前後が見込める。19年はマイナーで盗塁阻止率53％、メジャーでも34試合で39％と優秀な数字。20年はメジャーでのプレーなく、アピールできなかった。
（MLB）35G 112AB 4HR 13BB 51K .125/.222/.259/.481
◎C守備 肩 / ◯パワー / ×コンタクト
マイナートップレベルの守備力を有し、最低でもバックアップ捕手にはなれる。打撃は低打率ながら一発があり、上手くメジャーに適応できれば20本塁打前後が見込める。19年はマイナーで盗塁阻止率53％、メジャーでも34試合で39％と優秀な数字。20年はメジャーでのプレーなく、アピールできなかった。
（A+）2.35ERA 7.2IP BB/9=5.9 K/9=7.0 K/BB=1.20
17年夏にジャスティン・バーランダーの見返りとしてアストロズから加入。肩の故障により19年は2登板に終わったが、健康ならば平均以上の4球種をコマンドよく扱うローテーション半ばポテンシャル。スカウティングレポートでの評価は申し分ないが、しっかりとシーズンを投げ抜いてから評価したい。
17年夏にジャスティン・バーランダーの見返りとしてアストロズから加入。肩の故障により19年は2登板に終わったが、健康ならば平均以上の4球種をコマンドよく扱うローテーション半ばポテンシャル。スカウティングレポートでの評価は申し分ないが、しっかりとシーズンを投げ抜いてから評価したい。
（2A）3.90ERA 115.1IP BB/9=2.0 K/9=10.5 K/BB=5.36
◯奪三振 / △耐久性 球威ダウン 一発病 TJ手術明け
長く推してきた投手だが、20年12月にTJ手術を受け、21年は全休が濃厚。度重なる故障やコンディション不良で評価を落としている。92マイルの速球とスライダー主体の投球で、チェンジアップはめったに投げない。HR/9=1.3と被弾の多さがネック。これだけ故障が多いと先発として稼働できるかは疑問。K/BBは優秀だっただけに復帰後はリリーフで早期昇格を目指すことになるか。
◯奪三振 / △耐久性 球威ダウン 一発病 TJ手術明け
長く推してきた投手だが、20年12月にTJ手術を受け、21年は全休が濃厚。度重なる故障やコンディション不良で評価を落としている。92マイルの速球とスライダー主体の投球で、チェンジアップはめったに投げない。HR/9=1.3と被弾の多さがネック。これだけ故障が多いと先発として稼働できるかは疑問。K/BBは優秀だっただけに復帰後はリリーフで早期昇格を目指すことになるか。
（A）126G 443AB 7HR 47BB 113K 14SB .221/.296/.312/.607
◯パワー スピード CF守備 / △コンタクト 素材型
18年ドラフト2巡目の高卒選手。オースティン・メドウズ（レイズ）の弟。長身でコンタクトに不安はあるがCFに残れる守備力と「20-20」も狙えるパワー&スピードを両立。空振りが多く、コンタクト面に課題。
◯パワー スピード CF守備 / △コンタクト 素材型
18年ドラフト2巡目の高卒選手。オースティン・メドウズ（レイズ）の弟。長身でコンタクトに不安はあるがCFに残れる守備力と「20-20」も狙えるパワー&スピードを両立。空振りが多く、コンタクト面に課題。
17．ポール・リチャン（RHP）/Paul Richan:24歳
（A+）4.00ERA 123.2IP BB/9=1.5 K/9=8.4 K/BB=5.75
◯4球種 コマンド / △球威
スライダーの扱いに長けていてカウント球としても決め球としても使える。速球は90マイル前後だがコマンドに優れ、カーブ＆チェンジアップで緩急を生み出す。打者を圧倒するような球威はないが、優れたK/BBで試合を作り上げるバックアップSPになれるだろう。
◯スピード / △肩 素材型
オフにルール5ドラフトで加入。ツインズ傘下時代はチームOBのトリ・ハンターと比較されていた。ベストツールは20-80スケールで60のスピード。打撃はラインドライブ重視で、パンチ力もある。三振も四球も多い辛抱強いアプローチだが、もう少し確実性を高めていきたい。守備はCFとしてやっていけるだけの資質がある。
（A）124G 459AB 3HR 45BB 87K 21SB .233/.299/.314/.613
◯コンタクト スピード SS守備 / △素材型 / ✖パワー
20．エルビン・ロドリゲス（RHP）/Elvin Rodriguez:23歳
（A+）3.77ERA 133.2IP BB/9=3.0 K/9=7.5 K/BB=2.55
◯3球種 伸びしろ / △素材型
ジャスティン・アップトンとのトレードで18年にエンゼルスから加入。90マイル前後だった球速は91-95マイルに上昇し、カーブ＆チェンジアップも平均以上の評価。フォームも滑らかで両コーナーに投げ分けることができる。6-3/160と体格も細身で伸びしろが見込める。
◯パワー 3B守備 / ✖コンタクト
19年ドラフト2巡目。アッパースイングから繰り出すパワーと平均以上の3B守備のパッケージ。コンタクトは脆く、AでOPS.454と苦戦した。高校ではSSだったアスリートで、3B守備は疑う余地なし。あとは打てるかどうかだけが問題だ。
Plus One Prospect
ロベルト・カンポス（OF）/Roberto Campos:18歳
◯パワー / △両翼向き 素材型
19年に契約金285万ドルで入団のキューバ出身16歳。6-3/200のガッシリした体格からプラスのパワーを披露するスラッガー候補。年齢に比した選球眼も併せ持っている。外野守備はすでにコーナー向きとの烙印を押されている。
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