2021年12月31日金曜日

2022 CHICAGO WHITE SOX TOP 20 PROSPECTS

2022 CHICAGO WHITE SOX

TOP 20 PROSPECTS

Colson Montgomery

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は22年6月30日見込みのもの。

1.コルソン・モンゴメリー(SS)/Colson Montgomery:20歳
(R)26G 94AB 0HR 13BB 22K .287/.396/.362/.758
〇打撃 パワー 肩 / △スピード SSとしては大きい
21年ドラフト1巡目指名。高校ではバスケ、アメフト、野球の三刀流で鳴らしたアスリート。パワーとアベレージを両立した攻撃型SSで、6-4/205の大柄な体格を含めてコリー・シーガー(TEX)と比較される。大柄な体格に反して俊敏に動け、守備の動作も滑らかなため、SSに残れる可能性を示している。移るとしたら3Bが適任と見られている。
Colson Montgomery


2.ヨエルキ・セスペデス(OF)/Yoelqui Cespedes:24歳
(A+/2A)72G 270AB 8HR 16BB 83K .285/.350/.463/.813
◯パワー 肩 / △素材型 コンタクト
ヨエニス・セスペデス(元NYM他)の弟。21年1月に契約金205万ドルで入団した。19年にキューバを亡命し、2年のブランクがあったが1年目からマイナーで好成績を残した。フリースインガーでヒットツールに懸念があるが、プラスのパワーが強み。スピード&肩のツールは平均以上で、RFにフィットするだろう。

3.ウェス・カス(3B)/Wes Kath:19歳
(R)
28G 104AB 3HR 8BB 42K .212/.287/.337/.623
◯パワー 肩 / △コンタクト スピード 素材型
21年ドラフト2巡目。バリー・ボンズやレジー・ジャクソンらを輩出した名門アリゾナ州立大への進学が内定していたが、オーバースロットとなる契約金180万ドルでプロ入り。プラスのパワーが最大の武器だが、Rでは三振率36.5%とコンタクト面に苦戦。高校ではSSもプロでは早速3B転向。プラスの肩を有し、ホットコーナーに適任だ。

4.ホセ・ロドリゲス(SS)/Jose Rodriguez:21歳
〇攻守オールラウンド / △ツール 
(A/A+/2A)111G 469AB 14HR 26BB 72K .301/.338/.469/.807
21年は打撃面で好結果を出し一躍ブレーク。5ツール全てが20-80スケールで50評価と平均的なオールラウンダーだが、全力プレーが◎。打撃は27二塁打を放つなどギャップヒッター寄りだが、MLBでも二桁本塁打を狙えるパワーを秘める。SS守備は安定感を磨けば平均以上になれるとの見立て。マーウィン・ゴンザレスのようなユーティリティーが完成型か。

5.
ノルへ・ベラ(RHP)/Norge Vera:22歳
(DSL)0.00ERA 19.0IP BB/9=2.4 K/9=16.1 K/BB=6.80
◎速球 / △素材型 変化球
同名の父はキューバの元スター投手で、3度の五輪&09年WBCに出場した経歴をもつ。息子の方は21年1月に契約金150万ドルで入団すると、DSLでは7先発で防御率0.00と好投した(年下選手との対戦がメインとはいえ)。MAX100マイルの速球にスラーブ主体。チェンジアップは今一つで、コントロールはプロ入り後に改善されつつある。
(A)4.99ERA 83.0IP BB/9=6.1 K/9=8.6 K/BB=1.41
◯速球 3球種 / △素材型 コントロール フォームの再現性
19年ドラフト3巡目の高卒右腕。高校時に90-94マイルだった球速が、93-96マイルにパワーアップ。6-1/175と細身でまだ球速UPの余地がある。しかしその一方でフォームの再現性に苦しみ、83イニング/56四球と制球に苦しんだ。プラスのスライダーに、チェンジアップも向上を辿っているだけに、フォームを固めてコントロールを改善できるかがポイントとなるだろう。
(3A)82G 310AB 18HR 24BB 91K .274/.332/.513/.845
(MLB)15G 38AB 1HR 4BB 15K .263/.333/.474/.807
◯パワー 肩 / △スピード 3B守備
17年ドラフト全体11位指名の男が2度のアキレス腱断裂から見事にカムバック。3Aで18本塁打を放つと、MLBデビューを果たした。
パワーがベストツールで、トッド・フレイザー(元TEX他)と比較される攻守のポテンシャル。リハビリ中にスリム化に成功し、守備での機敏さも増した。とはいっても3B守備は平均以下で、1B転向のリスクがある。
Jake Burger


(R/A)7.61ERA 23.2IP BB/9=9.9 K/9=10.3 K/BB=1.04
◎速球 / 〇チェンジアップ / △素材型 健康面 / ✖コントロール
20年ドラフト全体47位指名。事前のMLB公式によるドラフトランキングでは12位という高評価を得ていた高卒右腕で、1巡目相当となる契約金300万ドルでプロ入りとなった。MAX99マイルの速球とチェンジアップの2球種がプラスピッチ候補で、スライダーは強度を上げていきたい。21年は肩と前腕の故障により23.2回のプレーにとどまり、26四球と制球難を露呈した。コントロールを改善できないとブルペンに転向だろう。

Jared Kelley


(A)115G 431AB 13HR 51BB 110K .244/.345/.415/.761
◯パワー / △素材型 守備 アプローチ
20ホーマー以上を狙えるパワーが最大の武器で、来季のブレークに期待したい選手。キューバのU-15リーグで2シーズンプレーした後、18年に契約金$300Kで入団した。21年は23二塁打・ISO.171とパワーを見せた一方で、選球眼とアプローチは要改善。守備では肩こそ強いが、平均以下のスピードから守備範囲がネック。21年は2Bで25試合、3Bで34試合に出場した。

10.
マシュー・トンプソン(RHP)/Matthew Thompson:21歳
(R/A)5.99ERA 73.2IP BB/9=4.6 K/9=9.5 K/BB=2.05
◯速球 カーブ 伸びしろ 体格 / △素材型 コントロール
19年ドラフト2巡目の高校生で高いアップサイド評を得ている。6-3/195の伸びしろあふれる体格から90マイル中盤の速球と高スピンのカーブ。この手のタイプとしては珍しく、チェンジアップも扱うことができる。しかしフォームの維持に苦しんでおり、好不調の波の大きさがネック。来季は1年を通して先発としての働きができるかに注目したい。
(R)9.31ERA 9.2IP BB/9=4.7 K/9=15.8 K/BB=3.40
◯速球 スライダー 体格 伸びしろ / △素材型 コマンド チェンジアップ
21年ドラフト5巡目の高卒投手。6-5/185と体格に恵まれており、オーバースロットとなる契約金$850Kで入団した。MAX96マイルでホップ変化の大きい4シーム&スピンレート3000rpm超のスラーブ。現段階では未完成で、チェンジアップ&コマンドの精度は低い。長い目で見ていきたい。
Tanner McDougal

(2A/3A)93G 357AB 24HR 43BB 112K .283/.364/.532/.896
(MLB)10G 32AB 0HR 1BB 11K .250/.273/.344/.616
◯パワー / △コンタクト 守備
19年にAで4ホーマー止まりだった男が、21年は2A/3Aで24ホーマーとブレーク。MLBデビューも果たした。コンタクトは荒いが平均以上のパワーが魅力で、四球率10.4%と四球も選べる。プロ入り後は外野メインでのプレーだったが、21年は大学時代の正ポジションであるSSに復帰。レギュラーを張れるポテンシャルではないだろうが、攻守に適応できれば強打のユーティリティーとして重宝されるだろう。
Romy Gonzalez


13.ショーン・バーク(RHP)/Sean Burke:22歳
(R/A)2.65ERA 17.0IP BB/9=5.8 K/9=13.2 K/BB=2.27
◯4球種 体格 / △四球多い
21年ドラフト3巡目。高校ではバスケとの二刀流で活躍するなど運動能力&体格に恵まれている。投手としてはプラスピッチは持たないが、4球種をレパートリーとして効果的に織り交ぜることができる。プロデビューでは速球は常時93-94マイルを計測。大学2年でBB/9=4.9と与四球は多いが、どの球種でもストライクが取れるなどコントロールの評価は平均レベルで、上限はローテーション下位だろうが早期昇格が狙えるハイフロアーさが魅力だ。
(2A/3A)101G 367AB 25HR 31BB 138K .245/.311/.520/.832
◯パワー 肩 / ✖コンタクト
フィールド全体にバレル性の打球を量産するパワーヒッター。21年は自己最多の25本塁打を放ち、実戦の中でパワーポテンシャルを発揮した。一方で打率.245・三振率34.1%とヒットツールに課題がある点は相変わらず。守備はスピードが平均以下だがプラスの強肩の持ち主でRFがフィットするだろう。

15.
ベンヤミン・ベイリー(OF)/Benyamin Bailey:20歳
(R/A)61G 202AB 4HR 31BB 71K .193/.303/.272/.576
◯打撃 アプローチ / △素材型 肩 21年大スランプ
19年にDSLでトップの出塁率と四球数をマークしたパナマ出身プロスペクト。21年シーズンのブレークが期待されていたが、まさかの大スランプ。本来ならば成熟したアプローチとコンパクトなスイングでラインドライブを量産する。大柄な体格に比して運動能力は高いが、体格の成熟に伴ってスピードを失うと見られ、肩も強くないため、将来的にはLF転向だろう。LFに移っても見劣りしない打撃成績を残し続けることが求められる。
Benyamin Bailey


16.
ジミー・ランバート(RHP)/Jimmy Lambert:27歳 
(3A)4.76ERA 64.1IP BB/9=4.5 K/9=11.5 K/BB=2.56
(MLB)6.23ERA 13.0IP BB/9=4.2 K/9=6.9 K/BB=1.67
◯球種 奪三振 / △体格 故障がち コントロール リリーフ向き?
93-95マイルのライジング系の4シームを軸に、カーブ、チェンジアップ、スライダーとどれも一定水準以上で、効果的に織り交ぜることができる。逆に言えば絶対的な能力があるわけではなく、選手としての上限はバックエンドSP~リリーフ程度。細身の体型で故障も多いため、球種を絞ってリリーフに専念した方がよいかもしれない。マイケル・ワカ(BOS)と比べられる。
(3A)5.84ERA 74.0IP BB/9=3.4 K/9=10.7 K/BB=3.14
◯カーブ 奪三振 / △チェンジアップ リリーフ向き?
4シームは平均92マイルと飛びぬけていないが、平均以上のスパイクカーブ&ハードスライダーが信頼できる球種。平均以下のチェンジアップと力んで投げる投球フォームからリリーフ向きとの声も。21年はMLBで1試合の登板のみに終わった。

18.
レニン・ソーサ(SS/2B)/Lenyn Sosa:22歳
(A+/2A)115G 451AB 11HR 16BB 105K .271/.300/.401/.702
◯コンタクト / △パワー スピード フリースインガー
優れたハンドアイコーディネーションに支えられたヒットツールが武器で、21年は24二塁打・11本塁打をマーク。四球率3.4%とかなりのフリースインガーであり、筋力をつけるとともにより辛抱強いアプローチを身に着けると本塁打も増やせるだろう。SSとしては守備範囲が不足しており、移るとなれば2Bが適任と見られている。(A+/2A)99G 360AB 9HR 23BB 49K .308/.352/.419/.771
◯コンタクト 守備 / △パワー
キューバのU-18チームでもプレーした実力者。21年は主に2Bを守り、グラブさばき、フットワーク、肩の強さは内野のどのポジションであってもフィットするだろう。打撃はパワーレスながらコンタクト重視のアプローチで打率.308をマークするなど持ち味を発揮。守備の堅い内野のユーティリティーが将来像か。

20.
ケード・マクロー(RHP)/Kade McClure:26歳
(2A/3A)4.87ERA 105.1IP BB/9=3.0 K/9=9.7 K/BB=3.23
◎速球/ 〇スライダー 奪三振 / △故障多い コントロール
90マイル前半のライジングファストボールと高強度のスライダーで空振りが取れる。また、身長6フィート7と長身でエクステンション◎なため、速球は球速以上に力がある。一方でカーブ&チェンジアップの質が悪く、対左には被打率.321(対右.229)と苦戦。先発に残るには左打者対策として第3球種のマスターが欠かせないだろう。2球種に絞ってブルペン転向が現実的か。

Sleeper Prospects

クリスチャン・メナ(RHP)/Cristian Mena:19歳
(R)7.82ERA 48.1IP BB/9=3.9 K/9=11.5 K/BB=2.95
〇伸びしろ / △素材型 コマンド
19年に契約金$250Kで入団したドミニカ共和国出身の右腕。平均92マイル、MAX95マイルの速球は6-2/170の細身の体格からまだまだスピードアップが見込める。第2球種のカーブは平均以上のボールになる可能性があり、チェンジアップは発展途上ながらスポットに決まった時には良い変化を見せる。多くの若手投手と同じく、コントロールに課題がある。

(2A)2.90ERA 83.2IP BB/9=3.0 K/9=10.6 K/BB=3.54
◯奪三振 / △コマンド 球威
ARIからDFAされウェーバー移籍でCWS入りしたが、21年は2Aで15先発(23登板)して防御率2.90と好投を見せた。90-92マイルのライジングファストを高めに、スラーブ&スプリットチェンジを低めに落として空振りを誘う。マイナー通算8シーズンでBB/9=2.9とコントロールは安定しているが、
細かいコマンドがあるわけではない。ボールの球威自体は平凡なため失投は命取りとなるだろう。

(R/A)52G 164AB 8HR 17BB 66K .238/.333/.445/.778
◯パワー スピード / △コンタクト 盗塁技術 素材型
プエルトリコ出身。パワーとスピードを兼ね備えており、CFにとどまれるのに十分なアスリート性も備えている。同年代の選手の多いRではOPS.987と圧倒したが、年上が集うAに昇格してからはOPS.608と苦しんだ。5盗塁(2失敗)とプラスのスピードを走塁に生かすことはできていない。
Misael Gonzalez


(R)42G 144AB 5HR 11BB 79K .194/.256/.313/.569
◯パワー 肩 / ✖コンタクト
18年ドラフト4巡目。平均以上のパワーを秘めているが、21年はAで三振率50.0%とコンタクトの脆さが致命的。6-3/215と大柄な体格だが、体格に比して機敏に動くことができ、18,19年とSSメインにプレーしてきた。21年は2B/3Bに移ったが、SS以外なら平均以上のディフェンダーになれる資質を備える。

(R/A)27G 100AB 1HR 8BB 16K .320/.382/.440/.822
◯守備 肩 / △実績 故障がち
21年ドラフト18巡目指名。高校時代は国内有数の捕手プロスペクトだったが、ドラフト指名を蹴ってクレムゾン大へ進学。しかし、大学では故障に泣かされ活躍できなかった。打撃ではパワーポテンシャル、守備では20-80スケールで70評価の強肩が光り、すでにCWS傘下の捕手としてはNo.1の守備評価を得ている。

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