2021年12月25日土曜日

2022 TAMPA BAY RAYS TOP 20 PROSPECTS

2022 TAMPA BAY RAYS

TOP 20 PROSPECTS

Shane Baz

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。
選手の年齢は22年6月30日見込みのもの。

1.シェーン・バズ(RHP)/Shane Baz:23歳
(MLB)2.03ERA 13.1IP BB/9=2.0 K/9=12.2 K/BB=6.00
(2A/3A)2.06ERA 78.2IP BB/9=1.5 K/9=12.9 K/BB=8.69
◎速球 スライダー / 〇奪三振 / △チェンジアップ
平均97マイルのライジングファストボール&プラスのスライダーが強烈なパワーピッチャーで、21年はストライク率68%を記録するなど課題の制球が改善されブレークを飾った。自慢のライジングファストボールはMLBで縦変化11.2インチをマーク。これはMLBの先発投手でJ.デグロムを上回りNo.1だった。チェンジアップの質向上が先発として大成するための鍵となるだろう。
Shane Baz

(3A)103G 389AB 12HR 49BB 68K .262/.345/.440/.785
(MLB)10G 26AB 0HR 0BB 8K .077/.077/.077/.154
◎スピード / ◯コンタクト 守備 / ✖パワー
小柄ながら打撃センスは本物。ハイアベレージ&出塁率の見込めるリードオフタイプで、ダブルプラスのスピードを生かして3Aでは44盗塁。ズバ抜けたアスリートで守備も素晴らしく、2Bを中心に内外野をこなすユーティリティー性も併せ持つ。パワーレスだったが10-15HRが見込めるレベルまで上がってきた。比較対象はオジー・アルビース(ATL)。
Vidal Brujan

3.ジョシュ・ロウ(OF)/Josh Lowe:24歳
(3A)111G 402AB 22HR 61BB 123K .291/.381/.535/.916
(MLB)2G 1AB 0HR 1BB 0K 1.000/1.000/1.000/2.000
◎スピード / 〇パワー 肩 CF守備 / △コンタクト 
16年ドラフト1巡目の5ツールポテンシャルがついに開花。ヒットツールの荒さがネックだったが、スイング軌道のコンパクト化&フィールド全体を扱うアプローチを身に着け、低打率を克服。26盗塁(成功率100%)をマークするなどダブルプラスのスピードも発揮。スピード&強肩を兼ね備えたCF守備も高評価で、「20-20」が期待できるCFとして期待。
(A/A+)1.83ERA 103.1IP BB/9=2.7 K/9=10.7 K/BB=3.97
◯速球 スライダー 運動能力 / △チェンジアップ
マイナートップの防御率1.83をマークするなど21年にレイズマイナーで最も成長した右腕。アスレチックな投球メカニクスから90マイル中盤の速球とプラスのスライダーのコンボで打者を圧倒する。平均的なチェンジアップの向上が課題。
Taj Bradley
(A+/2A)72G 274AB 14HR 33BB 96K .270/.366/.482/.848
◎スピード / △打撃
20-80スケールで80評価のスピードが武器の韋駄天SS。19年ドラ1。フルシーズン1年目から34盗塁(2失敗)と自慢の走塁で活躍。打撃の総合的な評価は平均以下だが、14本塁打を放つなどパンチ力を見せた。守備面では、俊足と強肩を土台に派手なファインプレーが多い一方で、SSを65試合守って16失策を喫するなどルーティンプレーに課題。攻守に荒い。

6.カルロス・コルメナレス(SS)/Carlos Colmenarez:18歳
(DSL)26G 97AB 0HR 8BB 30K .247/.319/.289/.607
◯5ツール / △素材型
21年1月に契約金300万ドルで入団の大器で、昨季新人王投票で3位に入ったワンダー・フランコ級の逸材と評判。5ツール全てが平均以上の評価を受けており、スムーズなスイングは10代とは思えないクオリティだ。DSLでは低調なプロデビューとなったが、来季のブレークに期待したい。
Carlos Colmenarez
(A/A+/3A)104G 411AB 15HR 34BB 71K .321/.378/.533/.911
◯打撃 / △3B守備
21年はマイナー全体トップとなる38二塁打を放つなどブレーク。平均打球速度90マイル&三振率15.5%とパワーとヒットツールを両立した完成度の高い打者で、ギャップゾーンにライナー性の打球を量産する。一方で守備面が不透明で、将来は1B転向が目されている。1Bとしては本塁打数が物足りず、本塁打増がバリューを左右するだろう。
Curtis Mead

(2A)79G 291AB 0HR 36BB 42K .302/.377/.368/.744
◎スピード / ◯2B守備 コンタクト / ✖パワー
通算465盗塁のエリック・ヤングと比較されるスピードスターで、マイナー通算247試合で1本塁打と非力ながら打率.320をマーク中。スイッチヒッターでアプローチも良く、リードオフとして重宝されるだろう。21年は本格的にSSから2Bへ転向。平均以上の2Bディフェンダーになれると目されている。
(A)2.03ERA 44.1IP BB/9=1.0 K/9=10.6 K/BB=10.40
◯速球 スライダー / △コマンド リリーフ向き? TJ手術明け
20年ドラフト3巡目。3巡目としては史上最高額となる契約金330万ドルでSDに入団。ブレーク・スネルとのトレードで加入した。最速100マイルの速球&86-88マイルのスラッターのコンビネーションが強烈。チェンジアップも平均以上で体格も恵まれているが、コマンド&投球フォームの評価が高くなく、ブルペン向きと見るスカウトも少なくない。21年9月にTJ手術を受けたため、22年は全休の予定。
(R)11G 39AB 0HR 6BB 13K .282/.404/.436/.840
◯肩 SS守備 / △パワー 素材型
21年ドラフト1巡目。投手としても注目されていた逸材で、高校生の祭典『パーフェクトゲーム』でMVPを獲得して評価を上げた。投手としてMAX95マイルの強肩を生かしたアスレチックなSS守備が魅力で、打撃もこれからの成長に期待。ジョーディ・マーサー(元PIT他)と比較される。

11.ニック・ビツコ(RHP)/Nick Bitsko:20歳
◯速球 カーブ 体格 / △素材型 健康面
20年ドラフト全体24位指名の高卒右腕。オーバースロットとなる契約金300万ドルでプロ入りを決めた。6-4/220の迫力ある体躯からMAX98マイルの速球にプラスのカーブのコンビネーション。コントロール&チェンジアップの評価もまずまずだが、パンデミックの影響で実戦経験に乏しく、肩の手術を受けたため、21年もマイナーでのプレーなし。

12.JJ ゴス(RHP)/JJ Goss:21歳
(R)6.10ERA 10.1IP BB/9=0.0 K/9=10.5
◯3球種 体格 コントロール / △素材型 健康面
19年ドラフト全体36位の高卒投手。6-3/185の恵まれた体格から伸びしろを期待されている。プロ入り時に90-92マイル程度だった速球は、20年の教育リーグでは92-95マイルを計測するなどパワーアップ。スピンレートも2600rmpsと優秀。80マイル前半のスライダーがベストピッチで打者の手元でカクッと落ちる。チェンジアップも扱えコントロールも安定しているため、今後も先発投手として育成されるだろう。21年は肩の痛みにより4試合の登板にとどまった。

(R/2A)7.82ERA 12.2IP BB/9=3.6 K/9=9.2 K/BB=2.60
◯4球種 コマンド / ✖健康面
19年はMLBでも11先発してK/BB=3.50と持ち味のコマンドを披露。健康ならば平均93.9マイルの速球を主体にカッター、カーブ、チェンジアップを織り交ぜる。20年はコロナ陽性⇒肩の関節唇損傷の手術で登板なし。21年はマイナーで7先発止まり。オフには胸郭出口症候群の手術を受けた。コンディション維持が最大の敵。

14.セス・ジョンソン(RHP)/Seth Johnson:23歳
(A)2.88ERA 93.2IP BB/9=3.2 K/9=11.0 K/BB=3.48
◯速球 スライダー 奪三振 / △第3球種 コマンド 投手経験
19年ドラフト全体40位指名のカレッジ選手。大学2年までは野手としてプレーしており、本格転向は3年になってから。力みの少ないフォームから91-95マイルの速球と平均以上のスライダー主体の投球。速球はMAXで98マイルに達する。21年はAで好投したが、第3球種の習得とコマンドの洗練が課題で、リリーフに専念した方が輝けるか?

15.サンディ・ガストン(RHP)/Sandy Gaston:20歳
(R/A/)3.60ERA 50.0IP BB/9=6.3 K/9=12.6 K/BB=2.00
◎速球 / △素材型 / ✖コントロール
18年に契約金261万ドルで入団したキューバ出身の原石。MAX101マイル、コンスタントに98マイルを計測する速球が武器だが、制球難が致命的で、試合ごとに調子のばらつきが大きすぎる。カーブ&スプリットチェンジアップも切れるだけに、コントロールが改善できればエース級のポテンシャル。リスクはあるが、長い目で見ていきたい。

16.
トミー・ロメロ(RHP)/Tommy Romero:24歳
(2A/3A)2.61ERA 110.1IP BB/9=2.5 K/9=11.8 K/BB=4.68
◯奪三振 コントロール / △球速
垂直に近いオーバースローから繰り出される92-94マイルのライジングファストボールと縦のカーブ&チェンジアップでゾーンの高低を攻める。独特のメカニクスだが、フォームの再現性も高く、コントロールも安定している。突出した球威はないため、ローテーション5番手orミドルリリーフ向きのポテンシャルだろう。
(R)40G 146AB 2HR 20BB 27K .288/.382/.411/.792
◯パワー 肩 / △素材型
ブレーク前のウィリー・アダメス(現MIL)と重なるものがある原石。攻守にポテンシャル高く、打撃では素早いスイングスピードですでに110-111マイルの打球速度を計測している。SS守備は改善点も多いが、強肩でボディバランスも悪くない。とはいえ、体格の成熟につれて2Bや3Bにコンバートされる可能性が高い。
(A+/2A)80G 315AB 14HR 47BB 87K .295/.398/.549/.947
◯打撃 アプローチ / △3B守備
ディエゴ・カスティーヨとのトレードで昨夏に加入。成熟したアプローチでライナーを量産し、潜在的なパワーを開花させることができれば、マックス・マンシー(LAD)のような選手になれると期待されている。3Bとしては守備範囲が狭いが、ハードワーカーであり、今後の改善に期待する声もある。3B/2B/1Bをこなす強打のユーティリティーが将来像か。

(A/A+)106G 391AB 16HR 57BB 118K .307/.399/.512/.910
◯パワー スピード / △コーナー向き コンタクト
平均以上のパワー&スピードを兼ね備え、21年は16本塁打&20盗塁をマークした。変化球の見極めが課題となっていたが、四球率は19年の6.1%から12.4%に大幅UPした。守備はまずまずだが、コーナー向きとの見立て。21年はRFメインでプレーした。

20.ヘリベルト・ヘルナンデス(OF)/Heriberto Hernandez:22歳
(A)73G 254AB 12HR 49BB 90K .252/.381/.453/.834
◯パワー / △守備 コンタクト
20年にネイト・ロウとのトレードでTEXから加入。元々捕手だったが、打撃力を生かすために21年は外野手に転向した。空振りは多いが、プラスのパワーと四球を多く選べる点がストロングポイント。走守での貢献は見込めないため、打ち続けるしかない。

Sleeper Prospects

ジョナサン・アランダ(IF)/Jonathan Aranda:24歳
(A+/2A)100G 348AB 14HR 42BB 76K .330/.418/.543/.962
◯打撃 / △守備 スピード
2A昇格後もwRC+で162(100が平均)を記録するなどマイナー内でも傑出した打撃成績を残したコンタクトヒッター。シンプルなスイングでハードコンタクトを量産し、キャリアハイの14本塁打を放つなどパワー面でも向上。守備は3B/2Bが本職だが、2Aでは1Bメインの起用となった。

(R)0.00ERA 11.1IP BB/9=2.4 K/9=17.5 K/BB=7.33
〇コマンド / △球威 第3球種
21年ドラフト8巡目の大学生左腕。強豪アーカンソー大のローテーション投手として好投すると、Rでも11.1回無失点&22Kを奪う快投を見せた。平均以上のコマンドで90マイル前半の速球と曲がりの大きいスライダーを投げ込むストライクスロワー。2ピッチ主体の投球スタイルからリリーフ向きとの見立ても、チェンジアップがマスターできれば先発として面白い。

(A+/2A)2.16ERA 96.0IP BB/9=1.6 K/9=9.0 K/BB=5.65
〇コントロール スライダー / 
来季25歳と歳は食っているが、21年はWHIP=0.768、2AでK-BB%=24.8%と支配的なパフォーマンスを見せた。93-95マイルのランニングファストボールと80マイル前半のスラーブ主体に、第3球種のチェンジアップも変化量大。コントロールも安定しており、ストライク先行の投球ができている。

ブレット・ワイズリー(2B/3B)/Brett Wisely:23歳
(A/A+)100G 386AB 19HR 48BB 98K .301/.376/.503/.878
◯打撃 / △守備
19年ドラフト15巡目と下位指名の出身だが、21年は19本塁打を放つなどブレーク。コンパクトかつ力強いスイングで左右に長短打を打ち分ける。また、31盗塁を決めるなど走塁面でも貢献を見せた。A+昇格後にOPS1.007と成績を上げており、本塁打のペースも上げているので来季のさらなる飛躍に期待。守備は2Bメインに3Bでも24試合に出場した。

ルーベン・カルデナス(OF)/Ruben Cardenas:24歳
(A+/2A)105G 407AB 25HR 24BB 115K .292/.333/.523/.857
◯パワー 肩 / △コンタクト スピード 両翼向き
傘下トップの25本塁打を放つなど強みであるパワーを十分に発揮。フリースインガーでアプローチは雑だがプルサイドへの強烈なパワーはMLBでも20+ホーマーが見込めるだろう。守備では強肩が強みで、21年は外野3ポジション全てでバランスよく起用されたが、平均以下のスピードからメジャーレベルではLFが適任とされている。

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