2022年1月30日日曜日

2022 SEATTLE MARINERS TOP 20 PROSPECTS

2022 SEATTLE MARINERS

TOP 20 PROSPECTS

Julio Rodriguez

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。
選手の年齢は22年6月30日見込みのもの。

1.
フリオ・ロドリゲス(OF)/Julio Rodriguez:21歳
(A+/2A)74G 291AB 13HR 43BB 66K .347/.441/.560/1.001
◎パワー 打撃 / 〇肩 / △RF向き
ダイナミックな5ツール候補で、完成型はアーロン・ジャッジやブライス・ハーパーのようなMVP級のRFか。ダブルプラスのパワーで広角に長打を量産し、マイナー通算打率.331とコンタクト能力も兼備。走者としても平均以上で21年は21盗塁を決めた。マイナーではCFとRFを中心に出場しているが、肩の強さや体格的にもRFが適任だろう。
Julio Rodriguez
(A/A+)107G 444AB 17HR 60BB 117K .273/.366/.460/.825
◎パワー / 〇スピード 肩 / △素材型 エラー多い 
18年に契約150万ドルで入団のドミニカン。スムーズなスイングからダブルプラスのパワーを生み出し、Aではリーグ3位タイの17本塁打とポテンシャルを発揮。走塁でも24盗塁を決めるなど足も使えるが、体格の成熟次第ではスピードは失われる可能性あり。守備範囲と肩の強さは問題ないが、送球エラーの多さと体格面の問題からSSに残れるかどうかは評価が分かれる。ハンリー・ラミレスやフェルナンド・タティスJrが完成型。
Noelvi Marte

(A+/2A)2.53ERA 67.2IP BB/9=2.0 K/9=10.6 K/BB=5.33
◎コントロール / ◯速球 変化球
19年ドラフト1巡目のコントロールアーティスト。20-80スケールで80評価のコントロールが最大の武器だったが、プロ入り後に91-94マイルだった速球が95-99マイルにパワーアップ。変化球も多彩であり、投手としての評価を大きく上げた。肩痛で離脱もあったが、健康ならエースを狙える逸材だ。

(A+/2A)2.62ERA 44.2IP BB/9=3.4 K/9=8.7 K/BB=2.53
◯速球 4球種 / △耐久面
20年ドラフト全体6位指名。19年に広背筋を痛めて評価を落としたが、健康なら全米1位も狙えた逸材。プロ入り後にリリース位置を下げ、94-98マイルのライジングファストボールを高めに、93-96マイルのツーシームや平均以上のスライダー&チェンジアップを低めに落とす投球スタイルに転身。21年も肩の痛みで離脱しており、耐久面が懸念される。完成度の高さ、一桁ピック、耐久面への心配というプロフィールはカル・クアントリル(CLE)と重なる。

5.ハリー・フォード(C)/Harry Ford:19歳
(R)19G 55AB 3HR 9BB 14K .291/.400/.582/.982
◯コンタクト スピード アプローチ / △素材型 C守備
21年ドラフト全体12位指名。傑出した運動能力の持ち主で、捕手ながらスピードはプラス評価。他ポジションへの適性も見せており、クレイグ・ビジオと比較される。打者としてもビジオのように優れたハンドアイコーディネーションと辛抱強いアプローチで広角にライナーを量産する。RではOPS.982と早速結果を出した。捕手としては全体的に磨かれる必要あり。
Harry Ford

(A+/2A)2.31ERA 97.1IP BB/9=4.4 K/9=13.1 K/BB=2.96
◎速球 スライダー / △コントロール
20年にテイラー・ウィリアムズのトレードの後日指名選手としてSDから移ると、21年はマイナー全体9位となるK/9=13.1をマークするなどブレーク。93-97マイルのライジングファストと80マイル中盤のスライダーのコンビネーションは強烈の一言。ボールの威力だけならエース級だが、力んで投げるフォームと平均以下のコントロールから先発かリリーフかで評価が割れている。
Matt Brash


(DSL)54G 188AB 7HR 21BB 35K .287/.371/.521/.892
◯パワー 肩 / △素材型 RF向き?
第2のフリオ・ロドリゲスとして期待。身長5フィート11と体格面はフリオに劣るが、十分に筋肉質であり運動能力も◎。プラスのパワーが最大の武器で、21年はDSLでリーグトップの26長打を放った。また三振率15.8%とコンタクトにも欠点がない。スピードは平均をやや上回り、打球判断も良いのでCF適性あり。しかし将来的にはRFに移ることになるか。
Gabriel Gonzalez

8.コナー・フィリップス(RHP)/Connor Phillips:21歳
(A/A+)4.62ERA 76.0IP BB/9=5.4 K/9=13.1 K/BB=2.41
◯速球 カーブ 奪三振 / △素材型 コントロール
20年ドラフト2巡目指名の高校生投手。すでに96-98マイルを計測している伸びのあるランニングファストと切れ味鋭いスラーブのコンボ。6-2/190と体格的な伸びしろを残しており、さらなる球威アップが見込める。力んで投げるメカニクスからコントロールに課題があり、チェンジアップも未発達。先発として育成するには時間がかかりそうだ。
(A+/2A)3.31ERA 81.2IP BB/9=4.1 K/9=9.5 K/BB=2.32
◯速球 3球種 / △コントロール 耐久性
19年ドラフト3巡目。ドラフト後にTJ手術を受けたが球速アップに成功し、21年は15先発で7勝をあげるなど好デビューを飾った。94-98マイルの速球に80マイル後半のハードスライダー、平均以上のチェンジアップを織り交ぜる
。BB/9=4.1と与四球が多く、コントロールを改善していくことが求められる。

10.
アダム・マッコ(LHP)/Adam Macko:21歳
(A)4.59ERA 33.1IP BB/9=5.7 K/9=15.1 K/BB=2.67
◎カーブ / 〇奪三振 / △体格 コントロール 耐久性
スロバキア出身で、Youtubeでジャスティン・バーランダーやデビッド・プライスの動画を観て独学でピッチングを学んでいたが、12歳の時に家族でカナダへ移住。そこでカナダ屈指の強豪ボクスホール高へ進学したことでスカウトの目に留まりドラフト指名を受けた。高校時に80マイル後半だった速球は、昨季MAX98マイルに到達。カーブも鋭く切れる。経験を積み、コントロールを改善していけばローテーション半ばクラスの投手になり得る。

(R)21G 71AB 2HR 10BB 26K .211/.337/.324/.661
◯SS守備 運動能力 / △素材型 パワー
21年ドラフト2巡目。ドラフト時点で17歳と若く、契約金165万ドルでプロ入りした。運動能力に恵まれており、走攻守とオールラウンド。打撃はコンタクトに長けたスイッチヒッターで、パワーは発展途上だがRでは2本塁打を放つなど伸びしろあり。守備では滑らかな動作&平均以上の強肩からMLBでもSSに残れる資質を示している。

12.
アルベルト・ロドリゲス(OF)/Alberto Rodriguez:21歳
(A/A+)100G 394AB 10HR 53BB 102K .289/.379/.470/.849  
◯打撃 肩 / △両翼向き 
20年にタイワン・ウォーカーとのトレードでTORから移籍。選手としてのイメージはフアン・ソトに近い。華麗なスイングでハードヒットを量産し、リーグ4位の31二塁打。四球率11.5%と選球眼にも優れている。21年は序盤こそ苦しんだが6月以降はAでOPS.914と完全に適応。守備はコーナーとしては及第点で、RFメインに出場し12補殺。強肩が光る。

13.
ザック・デローシュ(OF)/Zach DeLoach:23歳
(A/A+)107G 434AB 14HR 60BB 121K .277/.373/.468/.841
◯コンタクト アプローチ / △パワー 両翼向き 
20年ドラフト2巡目。20年シーズンはパンデミックで打ち切りになってしまったが、18試合で打率.421、全米1部リーグで11位となるOPS1.336と絶好調だった。走攻守のバランスが良い4番手外野手タイプで、将来像は元マリナーズのセス・スミスのようなイメージだろう。パワーを伸ばせるかがレギュラーになれるかどうかを左右するだろう。

14.ミルカー・ぺレス(3B)/Milkar Perez:20歳
(R/A)51G 172AB 0HR 43BB 42K .308/.455/.378/.832
◯打撃 / △3B守備 フォーム
パワーポテンシャルを秘めており、マイナー2年で四球率16.0%/三振率19.4%とコンタクト&アプローチも磨かれている。21年はR/Aで打率.308・12二塁打とラインドライブを量産した一方で、慌ただしいフォームがネックとなったのか0本塁打に終わった。3B守備は発展途上ながらプラスの強肩を有する。

15.
サム・カールソン(RHP)/Sam Carlson:23歳
(A)4.77ERA 100.0IP BB/9=4.0 K/9=10.1 K/BB=2.55
◯速球 3球種 / △素材型 耐久性 コントロール
TJ手術のリハビリにより2017年以来の公式戦マウンドとなったが、19先発で傘下4位の100イニングを投げ切るなど健康なシーズンを送った。BB/9=4.0と制球に苦しむシーンが目立ち、全体的な投球内容は良くなかったが、93-97マイルの速球&平均以上のスライダー&プラスのチェンジアップを織り交ぜるポテンシャルは非凡。先発としてMLBに昇格するにはまだ経験を積む必要があるだろう。

16.
マイケル・モラレス(RHP)/Michael Morales:19歳
(A+/2A/3A)18.00ERA 1.0IP BB/9=9.0 K/9=9.0 K/BB=1.00
〇カーブ コントロール / △球威ダウン 素材型
21年ドラフト3巡目。20年夏に92-95マイルを計測していた速球は昨春88-90マイルにパワーダウン。それでもマリナーズが3巡目で強気に指名。スロット額の2倍以上となる契約金150万ドルで入団した。SEAスカウト部長のスコット・ハンターはウォーカー・ビューラー(LAD)と比較しており、球速UPに定評のあるSEA傘下で球威を取り戻せるか注目だ。

17.
ブライス・ミラー(RHP)/Bryce Miller:23歳
(A)4.82ERA 9.1IP BB/9=1.9 K/9=14.5 K/BB=7.50
◎速球 / ◯奪三振 / △変化球 コントロール
低いリリースポイントからMAX98マイルのライジングファストボールをゾーンの高めに投げ込む。この速球と平均的なスライダーの2球種主体のピッチングスタイルで、リリーフ向きとの評価。先発に残るにはスライダーの強度アップとチェンジアップの習得が求められる。しかし、リリーフに専念すれば早期昇格が狙えるだろう。

18.
ジョナサン・クラセ(OF)/Jonatan Clase:20歳
(R)14G 49AB 2HR 6BB 15K .245/.333/.388/.721
◯スピード / △素材型 / ✖パワー 体格
契約金$35Kと格安での契約だったが、19年はDSLでOPS.878と好デビュー。5-8/150と小柄でパワーはないが、20-80スケールで70評価のスピードを武器にエネルギッシュさが光る。21年は14試合の出場にとどまったが、16盗塁(0失敗)と走塁は素晴らしかった。CF守備では守備範囲こそ広いがルート取りが拙く、危なっかしい場面が目立つ。攻守に磨かれる必要がある。

19.イザイア・キャンベル(RHP)/Isaiah Campbell:24歳 
(A+)2.33ERA 19.1IP BB/9=2.8 K/9=9.3 K/BB=3.33
◯速球 4球種 / △耐久性 肘の状態 
19年ドラ2ながら肘の痛みで休養していたため、21年が初のプロシーズンとなった。しかし19.1イニングの投球にとどまり、その後また肘のクリーンアップ手術を受けた。長身から92-95マイルの速球を主体に4球種を扱うスペックの高さが光る。スラッターとスプリットは速球との相性が抜群で、カウント球としても決め球としても効果的に使える。健康に過ごせるかがポイントとなる。

20.アンドレス・ムノス(RHP)/Andres Munoz:23歳
(MLB)0.00ERA 0.2IP BB/9=27.0 K/9=13.5 K/BB=0.50
(R/3A)4.91ERA 3.2IP BB/9=2.5 K/9=17.2 K/BB=7.00
◎速球 / ◯奪三振 / △TJ手術明け コマンド
オースティン・ノラのトレード相手の一人として加入したクローザー候補。常時99-100マイル、最速103マイルの速球はノビがあり、高めに集めて空振りが奪える。平均的なスライダーを磨くことができればもっと三振数を増やせるだろう。規格外のスピードボールの代償か、肘の違和感を訴えて20年3月にTJ手術を受けた。22年は終盤に復帰してMLB/マイナーで5登板。22年は本格復帰に期待。

Plus One Prospect
デビン・スウィート(RHP)/Devin Sweet:25歳
(2A)4.74ERA 79.2IP BB/9=3.3 K/9=10.5 K/BB=3.21
〇チェンジアップ / △スライダー
ピッチトンネルを絶妙に通す技術に長けた技巧派右腕。86-88マイルだった速球は19年に91-94マイルに上昇。支配力が向上した。この速球と落差に優れたチェンジアップをコマンドよく投げ分ける投球が持ち味。スライダーを磨ければ先発としての可能性を上げることができるはずだ。21年は先発で13試合、リリーフで12試合に登板した。

テイラー・ドラード(RHP)/Taylor Dollard:23歳
(A/A+)5.14ERA 105.0IP BB/9=2.1 K/9=11.4 K/BB=5.54
〇4球種 コントロール / △球威
20年ドラフト5巡目。プラスピッチは無く球威は平凡だが、4球種をゾーンにあつめるストライクスロワー。90-92マイルのシュート方向に伸びるランニングファストと大きく横滑りするスライダーがアウトピッチ。与四球は少ないが被打率.276とゾーンの甘い部分に集まる傾向がある。

ウィリアム・フレミング(RHP)/William Fleming:23歳
(R/A)3.27ERA 22.0IP BB/9=1.6 K/9=11.0 K/BB=6.75
〇速球 体格 / △変化球
21年ドラフト11巡目。6フィート6の長身から93-96マイル、MAX99マイルの動く速球を投げ込むパワーピッチャー。第2球種のスライダーも切れるが、カーブ&チェンジアップは要改善。SEA傘下では先発で2試合、リリーフで7試合に登板した。

ジミー・ジョイス(RHP)/Jimmy Joyce:23歳
(R/A+)3.22ERA 22.1IP BB/9=2.8 K/9=12.5 K/BB=4.43
〇カーブ 奪三振 / △実績 球威
21年ドラフト16巡目。大学4年のシーズンで防御率3.70・K/BB=4.24をマークするとSEA傘下加入後も22.1回/35Kと支配力を見せた。90マイル前半のシンカーと大きく曲がるカーブでゾーンの内外を揺さぶる。

(A/A+/3A)106G 422AB 26HR 61BB 132K .275/.368/.566/.935
◯パワー スピード / △年齢
19年ドラフト20巡目の出身ながら、21年はマイナーで26本塁打&24盗塁と「20-20」を達成。とはいえA,A+ではリーグ平均よりも年齢が上だった点は考慮が必要だろう。それでもパワー、ゾーンコントロール力、スピード、外野3ポジションを守れる守備力は第4の外野手にフィットするだろう。


1 件のコメント:

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