2022年3月21日月曜日

2021 ST. LOUIS CARDINALS TOP 20 PROSPECTS

2022 ST. LOUIS CARDINALS

TOP 20 PROSPECTS

Jordan Walker



本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は22 年6月30日見込みのもの。
(A/A+)82G 325AB 14HR 33BB 87K .317/.388/.548/.936
◎パワー / 〇肩 / △コンタクト 素材型 3B守備
20年ドラフト1巡目。6-5/220の恵まれた体格にパワーを秘めたスラッガー候補。大振りでコンタクト面を心配されていたが、プロ1年目からA/A+で打率.317・14本塁打・OPS.936と好成績を残した。特にStatcastが搭載されていたAでは27試合で平均打球速度93.2マイルとMLBでもトップクラスの数字をマークした。しかしA+昇格後は四球率6.1%/三振率27%とアプローチが大幅に悪化していたので、コンタクト&選球眼の向上が求められる。14盗塁を決めるなど大柄な体格に比して俊敏に動けて肩も強いが、22失策を喫するなど3B守備は要改善。1Bや外野に転向するリスクがある。4番サードを狙えるポテンシャルだが、攻守に磨かれる必要がある。
Jordan Walker

(2A/3A)119G 480AB 25HR 38BB 115K .279/.333/.481/.814
◎パワー / △スピード コンタクト
空振りは多いが40ホーマーを狙えるパワーヒッター候補。それでも三振率を19年の29.7%から22.0%に改善させ、キャリアハイの25本塁打をマークした。守備ではノーラン・アレナドの加入により、2Bに転向。スピードは平均以下だがBaseball Prospectusの出す守備指標FRAAで+10.1をマークするなど適応し、予想以上の守備範囲を見せた。
Nolan Gorman


3.
マシュー・リベラトーレ(LHP)/Matthew Liberatore:22歳
(3A)4.04ERA 124.2IP BB/9=2.4 K/9=8.9 K/BB=3.73
◯4球種 コントロール / 
高卒出身ながら完成度が高く、スティーブン・マッツ(TOR)やタイラー・スキャッグス(元LAA)と比較されている。6フィート5の長身から平均以上の4球種を低めに投げ分け、コントロールも平均以上。三振を量産するエースとまではいかないだろうが、堅実なローテーション投手に育ってくれるだろう。21年はシーズン通して不調も、ラスト10先発は防御率2.67と復調した。
Matthew Liberatore

(R/A)9.39ERA 7.2IP BB/9=2.3 K/9=8.2 K/BB=3.50
◎コントロール / △球威 被安打多い
21年ドラフト1巡目。4球種を投げ分けるコントロールアーティスト。6-4/215の体格から現在90マイル前半の速球もパワーアップの余地を残す。プロでは7.2回/14被安打と打ち込まれたが、本来の力を発揮できれば早期昇格が狙える。
(R)23G 76AB 2HR 14BB 28K .158/.305/.303/.608
◎パワー 肩 /△スピード 素材型 / ✖コンタクト
21年ドラフト2巡目指名。強豪バンダービルト大への進学が内定していたが、オーバースロットとなる契約金225万ドルでSTLが口説き落とした。ダブルプラスのパワー&強肩を備えた強打のRF候補だが、Rで打率.158・三振率29.5%とコンタクトに課題。
(A/A+)98G 385AB 5HR 46BB 100K .242/.324/.356/.680
〇二刀流 / △体格 素材型
20年ドラフト2巡目。SS/RHPの二刀流選手としてドラフト指名された。5-11/180とアンダーサイズながら投打に才能を示しており、元全体1位指名のマット・ブッシュ(元TEX)と比較されている。野手としては運動能力に支えられたSS守備&パワーポテンシャル。投手としては高スピンレートの最速98マイルの速球&カーブを投げ込む。
Masyn Winn


7.
イバン・ヘレーラ(C)/Ivan Herrera:22歳
(2A/3A)99G 367AB 17HR 60BB 96K .229/.342/.403/.746
◯コンタクト / △パワー / ✖スピード
素早くコンパクトなスイングでコンタクトを量産する攻撃型捕手。21年は低打率に悩まされたがキャリアハイとなる17本塁打を放ち、四球率13.6%/三振率21.8%とゾーン管理は優秀だった。捕手としての守備力は及第点も送球&集中力に問題あり。

8.
フアン・イェペス(1B)/Juan Yepez:24歳
(2A/3A)111G 367AB 27HR 51BB 82K .286/.383/.586/.969
◯打撃 / △守備走塁
20ポンドの増量を経てシーズンを迎えると傘下トップの27本塁打を放つなどブレーク。オフのAFLでも7本塁打・OPS1.028と打ちまくって注目を浴びた。守備走塁は平均以下で、1Bのポジションをポール・ゴールドシュミットにブロックされているが、ユニバーサルDH導入がプラスに働くだろう。

9.アンドレ・パランテ(RHP)/Andre Pallante:23歳
(2A/3A)3.81ERA 99.1IP BB/9=4.2 K/9=7.8 K/BB=1.87
◯速球 カーブ / △コマンド チェンジアップ 
19年ドラフト4巡目。大学時代は91-94マイル程度だったが22年の春季トレーニングではMAX99.4マイルを計測するなど急成長。アンダーサイズながら垂直に近いオーバースローから高スピンの4シーム&カーブで空振りを量産する。コマンドと第3球種に課題があり、リリーフ向きとの見立てだが21オフのAFL~22年春季トレーニングでの球威が本物なら先発でも十分に通用するだろう。


10.
マルコム・ヌネス(3B)/Malcom Nunez:21歳
(A+/2A)89G 339AB 9HR 32BB 71K .268/.339/.404/.743
◯パワー / △素材型 3B守備 スピード
キューバ出身のパワーモンスター。20歳にして2Aにも適応していた点を評価したい。守備ではずんぐりな体型でフットワークも鈍く、3Bに残るには厳しいか。それでも20,21年と守備力向上に焦点を当てて練習に励んでいる。

11.ティンク・ヘンス(RHP)/Tink Hence:19歳
(R)9.00ERA 8.0IP BB/9=3.4 K/9=15.8 K/BB=4.67
◯速球 スライダー / △素材型
20年ドラフト2巡目補完指名。21年はじっくりと練習に専念し、Rでは8イニングのプレーにとどまった。90-95マイルの速球を主体にスライダー&チェンジアップを扱う。6-1/175とアンダーサイズだが、運動能力の高さとフォームの再現性から先発適性あり。

12.アレク・バールソン(OF)/Alec Burleson:23歳
(2A/3A)119G 456AB 22HR 42BB 101K .270/.329/.454/.783
◯パワー / △スピード
20年ドラフト2巡目。大学では二刀流プレーヤーとして活躍し、USA代表として日米大学野球でも来日した。大学時代はコンタクト寄りの中距離バッターだったが、昨季は長打狙いのアプローチへの変更が功を奏し、22本塁打をマークした。足が遅く、守備は外野両翼向き。
Alec Burleson


13.
オースティン・ラブ(RHP)/Austin Love:23歳
(R/A)1.13ERA 8.0IP BB/9=1.1 K/9=14.6 K/BB=13.00
◯3球種 コマンド / △先発経験
21年ドラフト3巡目。91-94マイルの速球、スライダー、チェンジアップと高水準の3球種をコマンド良く投げ分ける能力が強み。プロでは短いイニングでの起用ながらも好投を見せた。大学2年まではリリーフで、先発に回ったのは昨季からだが、チームは今後も先発として育成予定。

14.
ゴードン・グラセフォ(RHP)/Gordon Graceffo:22歳
(A)1.73ERA 26.0IP BB/9=3.1 K/9=12.8 K/BB=4.11
◯速球 3球種 / 
21年ドラフト5巡目。大学ではMAX93マイル止まりだっが、プロではリリーフ中心の起用だったこともあるが、平均94.3/最速97.6マイルと覚醒。ベストピッチと評されるチェンジアップは平均80マイルと球速差が大きく、空振り率47%をマークした。スライダーも縦に大きく落ち、空振り50%をマーク。大学ではBB/9=1.4とコントロールも安定しており、来季先発としてどれだけの成績を残すか注目。

15.ブレンダン・ドノバン(IF/OF)/Brendan Donovan:25歳
(A+/2A/3A)108G 391AB 12HR 50BB 77K .304/.399/.455/.854
◯コンタクト / △パワー 守備
プラスツールは持っていないが、コンタクト&アプローチに長けた中距離バッター。21年はA+/2A/3Aで打率.304・12本塁打・OPS.854とブレークを飾った。本塁打を量産するタイプではなく、守備も複数守れるが平均以下ということで、レギュラーよりもユーティリティー向きか。

16.
ザック・トンプソン(LHP)/Zack Thompson:24歳
(3A)7.06ERA 93.0IP BB/9=5.5 K/9=7.9 K/BB=1.44
◯4球種 即戦力 / △コマンド 21年大スランプ
19年ドラフト1巡目。即戦力のワークホースタイプの左腕として期待されていたが、21年は大スランプだった。BB/9=5.5とコマンドを失い、速球も87-88マイル程度に落ちていた。しかし、オフのAFLでは再び91-94マイルを計測し、17.1回で防御率1.56と復調。22年の再起を誓う。
(A)30G 114AB 3HR 13BB 46K .193/.279/.290/.569
◯パワー / △コンタクト 守備
21年ドラフト全体70位指名。プラスのパワーが武器のスラッガーで、アリゾナ大では打率.351・11本塁打・OPS.997と申し分ない成績を残した。しかしヒットツールに不安があり、プロでは打率.193・三振率35.7%と悲惨な内容だった。コンタクト&選球眼を磨いてプロに適応できるか。
(A)10.90ERA 53.2IP BB/9=9.4 K/9=9.9 K/BB=1.05
◎速球 / △素材型 第3球種 / ✖コントロール
超がつくほどのノーコンだが、ボールの威力は傘下トップクラス。Statcastで平均96.5/最速100マイルを記録したシンキングファストと空振り率57%のスライダーのコンビネーション。BB/9=9.4のノーコンと全投球の9割以上が速球&スライダーという2ピッチタイプのためリリーフ向きとの見方が強いが、課題を改善できればエースポテンシャル。


19.イノハン・パニアグア(RHP)/Inohan Paniagua:22歳
(A)3.88ERA 46.1IP BB/9=3.7 K/9=12.0 K/BB=3.26
◯速球 カーブ / △素材型
平均92.5マイルのシンキングファストとスピンレート2571rmpのカーブの2球種がプラスピッチ候補。特にカーブは空振り率52%と多くの空振りを奪った。スライダー&チェンジアップも空振りが取れ、ローテーションポテンシャル。22年は先発としてどれだけ活躍できるか。

20.
アンヘル・ロンドン(RHP)/Angel Rondon:24歳
(3A)4.58ERA 76.2IP BB/9=2.6 K/9=8.0 K/BB=3.09
(MLB)0.00ERA 2.0IP BB/9=4.5 K/9=4.5 K/BB=1.00
◯4球種 コントロール / △球威
19年に2Aでリーグの最優秀防御率(3.21)に輝き、傘下の最優秀投手にも選ばれた。プラスピッチはないが4球種をコントロール良く織り交ぜる投球術が持ち味。先発としては球威不足のため、MLBではリリーフが適任かもしれない。

Sleeper Prospects

(A)3.36ERA 69.2IP BB/9=2.8 K/9=11.4 K/BB=4.00
◯速球 スライダー / △チェンジアップ
21年はリリーフとして開幕したが好投を続け、シーズン途中から先発に昇格。K/9=11.4と支配的なパフォーマンスを見せた。平均93.4マイルの4シームは空振り率24%と空振りが取れ、スライダー&カッターもプラスピッチ候補。チェンジアップが未発達で将来はブルペンが適任か。

(2A/3A)3.39ERA 122.0IP BB/9=2.4 K/9=8.6 K/BB=3.52
◯コマンド グランドボーラー / ✖球威
コマンドに優れたグラウンドボーラーで、21年は打高の3Aで101.2回を投げて防御率3.10・グラウンドボール率61%と好投した。速球の球速が90-91マイルとパワーレスのため、MLBではスポットスターターもしくはロングリリーフが適任か。

(R)1.17ERA 7.2IP BB/9=0.0 K/9=10.6
◯コマンド / △球威
21年ドラフト4巡目。球威は平均以下だがコマンドに優れるバックエンドSPタイプ。88-92マイルのツーシームと平均以上のスライダーをペアにしてゾーンの左右を揺さぶる。左打者にはチェンジアップを交えることもできるなど完成度は高い。

(A)79G 276AB 7HR 42BB 95K .236/.345/.373/.718
◯パワー 肩 / ✖コンタクト
IMGアカデミーから12巡目でドラフト指名され、オーバースロットとなる契約金でプロ入りした。走攻守にオールラウンドで、中でもパワーがベストツール。三振率29.5%のコンタクト能力を改善することができるか。

(A/A+/2A)95G 330AB 7HR 41BB 55K .306/.405/.446/.851
◯コンタクト アプローチ / △パワー
イギリスのロンドン出身。20年にドラフト外で入団すると持ち前のコンタクト能力を武器にOPS.851をマーク。パワーは目立たないが、四球率10.5%/三振率14.1%とゾーン管理も良い。外野3ポジションをこなすことができ、控え外野手にフィットするだろう。

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