2022年4月24日日曜日

2022 SAN DIEGO PADRES TOP 20 PROSPECTS

2022 SAN DIEGO PADRES

TOP 20 PROSPECTS

CJ Abrams

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は22年6月30日見込みのもの。

1.
CJ エイブラムス(SS)/CJ Abrams:21歳
(2A)42G 162AB 2HR 15BB 36K .296/.363/.420/.782
◎スピード / ◯コンタクト 肩 守備 / △パワー
19年ドラフト全体6位指名。マイナー通算76試合の出場ながら、開幕ロースター入りを果たしたトッププロスペクト。20-80スケールで80評価のスピードが武器で、高いコンタクト技術も備える。肩やフットワーク、ハンドリングもSSとして十分な水準にある。現段階ではコンタクト重視だが、当てるだけのスラップヒッターではなく、体格がつけば20本塁打も可能なパワーポテンシャルを秘める。SSから移るとすれば2BやCFが候補だろう。
CJ Abrams


2.
マッケンジー・ゴア(LHP)/MacKenzie Gore:23歳
(R/A+/2A/3A)3.93ERA 50.1IP BB/9=5.0 K/9=10.9 K/BB=2.18
◯速球 4球種 運動能力 / △コマンド 健康面 
昨季開幕前の時点では、マイナーNo.1ピッチャーの呼び声高かったが、昨季はコマンドを失い絶不調だった。オフに参加したAFLでは3先発で防御率6.35も、98マイルを計測するなど復調の兆候も見られた。復調に期待し、この順位とした。
MacKenzie Gore


3.
ロバート・ハッセル(OF)/Robert Hassell:20歳
(A/A+)110G 443AB 11HR 66BB 99K .303/.393/.470/.863
◯打撃 スピード / △素材型 パワー
20年ドラフト全体8位指名。20年ドラフトの高校生ではNo.1ピュアヒッターと評判で、滑らかなスイングで広角にライナーを打ち分ける。21年は初のフルシーズンで打率.303・34盗塁と強みを発揮。パワーを伸ばせるかが課題。守備はプラスとまでは行かないものの、平均から平均以上との見立て。CFに残れる可能性を残す。
Robert Hassell


4.ルイス・カンプサーノ(C)/Luis Campusano:23歳
(3A)81G 292AB 15HR 27BB 66K .295/.365/.541/.906
(MLB)11G 34AB 0HR 4BB 11K .088/.184/.088/.272
◯打撃 パワー 肩 / ×スピード
フィールド全体にバレル性の打球を量産する攻撃型捕手。選球眼も良く、メジャーで中軸を狙えるポテンシャル。守備は発展途上だが、レギュラー捕手として及第点。ブロッキングは問題なく、フレーミングも改善中。肩は平均以上だが、マイナー通算盗塁阻止率は21%とスローイングの精度を磨く必要がある。

5.ジェームズ・ウッド(OF)/James Wood:19歳
(R)26G 86AB 3HR 13BB 32K .372/.465/.535/1.000
◎パワー / ◯スピード / △素材型 コンタクト
21年ドラフト2巡目の高卒選手。6-7/240の恵まれた体格の持ち主で、30ホーマー級のパワーポテンシャルを秘めている。三振の多さは要改善だが、RではOPS1.00と好デビューを飾った。平均以上のスピードを生かした走守もセールスポイント。CFとしてプロデビューも最終的にはRFに落ち着くか。
James Wood


6.ジャクソン・メリル(SS)/Jackson Merrill:19歳
(R)31G 107AB 0HR 10BB 27K .280/.339/.383/.722
〇打撃 パワー / △素材型 SS守備
21年ドラフト1巡目の高卒選手。6-3/195と体格に恵まれでおり、パワーとヒットツールを両立した攻撃型SSとして期待されている。守備面では、平均的なスピードと大柄な体格から将来的には2Bや3Bへの転向が目されている。

(A)71G 242AB 17HR 36BB 114K .244/.368/.529/.897
◎パワー / △素材型 / ✖コンタクト
19年ドラフト2巡目。6-3/220とすでにメジャーリーガーのような体型に仕上がっており、ダブルプラスのパワーポテンシャルを秘める。22年の春季トレーニングでは速度117.3マイルの弾丸ホームランを放ったが、これは21年のMLBであれば、大谷翔平、ゲレーロJrに次ぐ全体3位の数値。あとはバットに当たるかどうか。
Joshua Mears


(MLB)3.86ERA 4.2IP BB/9=3.9 K/9=5.8 K/BB=1.50
◯速球 3球種 奪三振 / △体格 耐久性 コマンド
ローテーション半ばポテンシャルも、故障体質が致命的。21年は開幕ローテーション入りも、4月にTJ手術を受けた。今季後半の復帰が目されているが、プロ5年でキャリアハイは18年の65.1イニングとシーズンを故障なく投げ抜いたことがなく、メカニクスやコンディショニングを見直す必要があるだろう。

9.
ビクター・アコスタ(SS)/Victor Acosta:18歳
(DSL)56G 186AB 5HR 38BB 45K .285/.431/.484/.915
〇5ツール / △素材型
21年1月に契約金180万ドルで入団したドミニカ共和国出身の原石。5ツールポテンシャルを秘めており、21年はDSLでOPS.915・26盗塁と申し分ないプロデビューを飾った。走攻守に平均以上の選手に育つ可能性がある。

10.
サミュエル・ザバラ(OF)/Samuel Zavala:17歳
(DSL)55G 195AB 3HR 32BB 36K .297/.400/.487/.887
◯コンタクト 守備 / △パワー 素材型
21年1月に契約金120万ドルで入団したベネズエラ出身の原石。スムーズなスイングでアプローチも磨かれており、DSLでOPS.887と好デビューを飾った。スピードは平均的ながら打球反応やルート取りが良く、チームはCFとして高く買っている。

11.ロバート・ギャサー(LHP)/Robert Gasser:23歳
(R/A+)1.20ERA 15.0IP BB/9=1.2 K/9=8.4 K/BB=7.00
〇コマンド 3球種 / △球威
21年ドラフト全体71位指名。打者を圧倒する球威はないが速球、スライダー、チェンジアップを扱うコマンドに長けている。6-1/190と体格的な伸びしろも残っておらず、ローテーション4-5番手向きのポテンシャル。

12.
ビクター・リザラガ(RHP)/Victor Lizarraga:18歳
(R)5.10ERA 30.0IP BB/9=4.5 K/9=10.5 K/BB=2.33
◯伸びしろ / △素材型 コントロール
21年1月に契約金100万ドルで入団したメキシコ出身プロスペクト。6-3/180と体格的な伸びしろが期待できる素材型で、すでに90-94マイルの速球とスピンの利いたカーブを主体に、チェンジアップも扱える。コントロールを含めて全体的に磨かれる必要あり。

13.
ハーリン・スサーナ(RHP)/Jarlin Susana:18歳
◯速球 体格 / △コマンド 素材型
今年1月に契約金170万ドルで入団した原石。6-6/235と体格に恵まれた剛腕で、すでに90マイル中盤から後半の速球を投げ込む。変化球はスライダーがベストピッチで、カーブやチェンジアップも交える。コマンド難を改善できるか。

14.エギー・ロサリオ(IF)/Eguy Rosario:22歳
(2A)114G 420AB 12HR 49BB 109K .281/.360/.455/.815
◎肩 / ◯スピード / △パワー SS守備
ユーティリティー候補。身長5フィート9と小柄ながら、ラインドライブ中心のアプローチで2Aでリーグ最多の31二塁打をマーク。マイナー5年で20盗塁以上のシーズンが4度とスピードも平均以上。昨季はSSを中心に守ったが、MLBでは2Bや3Bがフィットするとの見立て。

15.
マックス・ファーグソン(2B)/Max Ferguson:22歳
(R/A)37G 118AB 0HR 31BB 42K .212/.382/.297/.678
〇スピード 2B守備 / △パワー 21年打撃不振
21年ドラフト5巡目。ドラフトイヤーに打撃の調子を崩して評価を落としたが、本来であればコンタクト能力と守備走塁に長けたスーパーユーティリティタイプ。プラスのスピードを生かしてプロでは15盗塁/1失敗。守備は2Bとしてはプラスで、SSやCFもこなせる。

16.
ダニエル・モンテシーノ(OF/1B)/Daniel Montesino:18歳
(DSL)56G 190AB 4HR 43BB 53K .316/.444/.490/.934
◯パワー / △素材型 守備走塁
21年1月に契約金100万ドルで入団したヒッティングプロスペクト。軽々と柵越えするパワーが武器で、アプローチもセレクティブ。守備力は平均以下で、守備位置は1B/LFに限られるので、打ち続けることが求められる。

17.
ブランドン・バレンズエラ(C)/Brandon Valenzuela:21歳
(A/A+)97G 378AB 7HR 59BB 100K .299/.393/.429/.821
◯アプローチ 肩 / △スピード パワー
レギュラー捕手としては長打力不足だが、堅実な守備力と成熟したゾーン管理&コンタクト能力はバックアップ捕手に適任との評価。21年は四球率13.3%・OPS.821をマーク。6-3/230と大柄で俊敏性への不安あり。

18.ジャガー・ヘインズ(LHP)/Jagger Haynes:19歳
◯速球 伸びしろ / △素材型 コマンド
20年ドラフト5巡目で「スティール」に成功した左腕。ノースカロライナ大への推薦をもらっていたが、オーバースロットとなる契約金で入団した。運動能力の高さ、滑らかなフォーム、6-3/170の細身の体格から伸びしろ大。速球はすでに93-94マイルに届いている。TJ手術により昨季は全休した。

19.ロベルト・スアレス(RHP)/Robert Suarez:31歳
(NPB)1.16ERA 62.1IP BB/9=1.2 K/9=8.4 K/BB=7.25
◎速球 / 〇スプリット / △リリーフ専門 年齢
阪神タイガースでのプレーを経て、今オフ2年1100万ドルの契約でMLB入り。最速101マイルの伸びのある4シーム&切れの良いスプリットチェンジのコンビネーション。セットアップ以上の働きが期待される。

20.スティーブン・ウィルソン(RHP)/Steven Wilson:27歳
(R/3A)3.21ERA 42.0IP BB/9=3.0 K/9=15.2 K/BB=5.07
◯速球 スライダー 奪三振 / △リリーフ専門
リリーフプロスペクト。93-96マイルのライジング系の速球と80マイル中盤のスライダーの2球種を武器にマイナー通算でK/9=13.0をマークしている。オフには40人枠入りを果たし、開幕ロースター入り。

Sleeper Prospects

イーサン・エリオット(LHP)/Ethan Elliott:25歳
(A+/2A)3.06ERA 70.2IP BB/9=2.4 K/9=11.1 K/BB=4.58
◯コントロール チェンジアップ / ✖球威
ギクシャクした独特のフォームから88-90マイルの速球と80マイル前半のチェンジアップのコンボで打者のタイミングを崩す技巧派左腕。先発としては球威不足でリリーフ向きか。肩の痛みにより昨季は7月でシーズン終了。

(A+)4.25ERA 103.2IP BB/9=3.0 K/9=8.9 K/BB=2.94
◯ナックルボール / △コマンド
元々は90マイル前半の速球を主体に3球種を扱うオーソドックスな右腕だったが、昨年の春季トレーニングにて遊び半分でナックルボールを投げていたところ、これは使えるとなり、実戦でも使用開始。シーズン終盤には全投球の8割をナックルボールが占めるほどになった。ナックルボーラーとしてブレークを狙う。

(R/A)32G 121AB 3HR 18BB 22K .380/.451/.570/1.022
◯スピード / △パワー
21年ドラフト12巡目。プラスのスピードの持ち主で、CFに残れる可能性のある選手。打撃ではコンタクト&選球眼に優れ、
スムーズなスイングで長短打を量産する。プロデビューはさすがに出来過ぎだろうが、上手く育てばベン・ギャメル(元SEA他)のような控え外野手になれるかもしれない。

(2A/3A)115G 409AB 8HR 51BB 98K .311/.383/.445/.828
◯コンタクト / △パワー 年齢
マイナー5年で二桁本塁打無しとパワーはないが、コンタクト&アプローチに長けており、昨季は2A/3Aで打率.311・四球率10.9%をマーク。守備は外野両翼と1Bを守り、左のベンチ要員に適任だろう。

(2A)84G 309AB 10HR 28BB 73K .249/.328/.411/.739
◯スピード / △コンタクト
攻守に荒いがマイナー5年で158盗塁の俊足とパンチ力ある打撃は魅力大。守備は元々2Bだったが、昨季よりフルタイムの外野手になった。コンタクト面の不安を克服できるかがポイントとなるだろう。

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