2022年12月7日水曜日

2023 BALTIMORE ORIOLES TOP 20 PROSPECTS

2023 BALTIMORE ORIOLES 

TOP 20 PROSPECTS

Gunnar Henderson

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。FanGraphsのFV(Future Value)を参考に選手の将来的なスケール像を「20-80スケール」で表している。当ブログのスケーリングの基準についてはこちらを参照いただきたい。ランキングについてはMLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は23年6月30日見込みのもの。

FV65

(2A/3A) 112G 19HR 79BB 116K .297/.946
(MLB)34G 4HR 16BB 34K .259/.788
◎パワー 肩 / 〇走力 / △3B向き?
コリー・シーガー(TEX)と比較される攻撃型SSで、プラスのパワーが最大の武器。SSにしては体が大きいというシーガー同様の欠点を抱えているが、体格に比してアスレチックであり、走力&肩力もプラス評価。22年は大ブレークを飾り、「ベースボールアメリカ」のマイナーMVPを受賞した。
Gunnar Henderson


FV60

2.グレイソン・ロドリゲス(RHP)/Grayson Rodriguez:23歳
(A+/2A/3A)2.62ERA 75.2IP BB/9=3.3 K/9=13.0
◎球威 / 〇コマンド 4球種 体格 / 
エースポテンシャル。長身から投げ下ろされる平均97マイルの速球は威力抜群で、スライダー、カーブ、チェンジアップはいずれも平均以上の球種になれるとの見立て。4球種全てをコマンドする制球力も身につけている。体格&投球フォームも高評価で、イニング消化能力も高そうだ。
Grayson Rodriguez


FV55

3.ジャクソン・ホリデイ(SS)/Jackson Holliday:19歳
(R/A)20G 1HR 25BB 12K .297/.911
◯打撃 走力 肩 / △素材型
22年ドラフト全体1位指名。マット・ホリデイ(元STL)の息子で、5ツール揃った万能SSになり得る大器。特にヒットツールの評価が高く、パワーも向上を辿っている。R/Aでは25BB/12Kと圧巻のアプローチを見せた。守備面も成長著しく、走力&肩力もプラス評で平均以上のSSになり得る。

FV50

4.コルトン・カウザー(OF)/Colton Cowser:23歳
 (A+/2A/3A)138G 19HR 94BB 174K .278/.874
◯打撃 / △CF守備 三振多い
21年ドラフト全体5位指名。プラスのヒットツールとCFとしては平均レベルの守備力から、選手としての将来像をブランドン・ニモ(元NYM)と比較されている。22年はシーズンで三振率28.4%と空振りが多かったが、15.0%と四球も多く、2Aでは49試合でOPS1.037と圧倒していた。
Colton Cowser


5.DLホール(LHP)/DL Hall:24歳
(A+/2A/3A)4.48ERA 84.1IP BB/9=5.3 K/9=14.6
(MLB)5.93ERA 13.2IP BB/9=4.0 K/9=12.5
◎球威 / 〇変化球 / ✖コントロール
制球に苦しむ場面が目立つが、ボール単体の威力はエース級。躍動感あるクロスファイアーから放たれる速球、カーブ、チェンジアップはどれも決め球として空振りが取れる。マイナー5年でBB/9=5.1のコントロールを改善できるか。

(2A/3A)138G 27HR 70BB 147K .265/.852
◯パワー ユーティリティー性 / △3B/2B向き?
20年ドラフト全体30位指名。プラスツールは持たないが、長打力と内野を幅広くこなすユーティリティー性が強みで堅実なレギュラー内野手になり得る。22年は27本塁打・39二塁打と持ち前の長打力を発揮した。平均以上のアスリート能力を有し、SSとしてもOKだが、MLBでレギュラーを張るなら3Bや2Bが適任か。

7.コナー・ノービー(2B)/Connor Norby:23歳
(A+/2A/3A)121G 29HR 55BB 114K .279/.886
◯打撃 / △肩 2B限定
21年ドラフト2巡目。プラスのヒットツールが最大の武器だが、22年は長打力が開眼。後半戦だけで21本塁打を放ち、シーズンでは傘下トップとなる29本塁打をマークした。走守のツールは平均的で、内野での守備位置は2Bに限られる。もしくは、肩の弱さからはLFへの転向も。

(2A/3A)137G 19HR 50BB 98K .284/.826
◯SS守備 コンタクト / △実績
19年ドラフト4巡目。プラスのSSディフェンダーで、22年は打撃面で大きく成長を見せて評価を上げた。特に7月以降は打率.352、マイナートップの101安打、同7位のOPS1.026と絶好調だった。すでにユーティリティーレベルの実力を見せているが、このまま打撃を改善できればレギュラーポテンシャルだ。
Joey Ortiz


FV45

(A+/2A)104G 19HR 40BB 114K .247/.782
◯パワー 肩 / △素材型 守備 コンタクト
20年ドラフト4巡目ながらオーバースロットとなる契約金175万ドルで入団した大器。6-5/215の大型選手で、未洗練ながらダブルプラスのパワーポテンシャルを秘める。22年はブレークとは行かなかったが、20歳にして2Aに到達した点は評価したい。守備は強肩だが、3Bに残るには特訓が必要との評価。1BやLFに転向のリスクがある。

(R/A/A+) 23G 0HR 16BB 18K .322/.898
◯パワー 走力 肩 / △コンタクト
22年ドラフト全体33位指名。6フィート4と体格に恵まれており、パワー、走力、肩力がプラス評価とポテンシャル大。クリスチャン・イエリッチ(MIL)と比べるスカウトも。一方でスイングに弱点があり、コンタクト能力に懸念。守備はRFが適性との見立て。

A/A+)65G 5HR 29BB 64K .309/.851
〇パワー 肩 / △コンタクト 走力 両翼向き 健康面
20年ドラフト全体2位指名も、心臓の筋肉の炎症により21年シーズンは全休に終わった。22年6月にプロデビューすると、Aでは年下選手を相手に無双したもののA+ではOPS.674と不発に終わった。オフのAFLではOPS.1007の活躍でMVPに輝いたが、フルシーズンでの結果が欲しいところ。ダブルプラスのパワーが魅力。

(R/A/A+)22G 3HR 19BB 21K .333/1.070
◯パワー CF守備 / △打撃フォーム 低打率
22年ドラフト2巡目。大学4年間で打率.246と低打率がネックだが、プラスのパワー&優秀な選球眼、大学屈指のCF守備とポテンシャルは大。コンタクト難の要因と見られていたスイングをプロ入り後に改造し、マイナーでは高打率をマーク。ブレークなるか。

13.サミュエル・バサロ(C)/Samuel Basallo:18歳
(R)43G 6HR 15BB 37K .279/.774
◯パワー 肩 / △素材型 守備
21年1月に契約金130万ドルで入団した攻撃型捕手。6-4/200と体格に恵まれており、16歳の時点で100マイル以上の打球速度を計測するなどパワーポテンシャルを期待されている。捕手守備ではプラスの強肩が強み。俊敏性は悪くないが、このまま体が大きくなれば捕手にとどまるのは厳しいか。

FV40

14.ハドソン・ハスキン(OF)/Hudson Haskin:24歳
(2A)109G 15HR 43BB 101K .264/.821
◯走力 CF守備 / △打撃フォーム パワー
20年ドラフト2巡目指名。ぎこちない打撃フォームと5ツールポテンシャルからハンター・ペンス(元SF)と比較される。独特な打撃フォームゆえ、プロレベルへの適応が心配されていたが、2Aでも適応を見せた。プラスの走力&CF守備がセールスポイントでハイフロアー。後はレギュラー相応までパワーを伸ばせるか。

15.ドリュー・ロム(LHP)/Drew Rom:23歳
(2A/3A)4.43ERA 120.0IP BB/9=3.5 K/9=10.8
◯緩急 奪三振 / ✖球速
21年はマイナーで11勝1敗と快投。マイナー4年でK/9=10.5、BB/9=2.9と安定感あるパフォーマンスを続けている速球が90マイル前後とパワーレスなため、各媒体での評価は控えめだが、ジョン・ミーンズのようなローテーション投手への成長を期待したい。高めの速球、低めの変化球で空振りを誘う。
Drew Rom

(A+/2A)4.50ERA 114.0IP BB/9=3.1 K/9=11.7
◯変化球 奪三振 / 
ホルヘ・ロペスとのトレードで昨夏に獲得。大きく横滑りするスライダーとキレの良い速球を武器にマイナー2年でK/9=12.1をマークしている。打者を圧倒するほどの球威は無いが、多彩な投げ分けられるなど投球能力が高く、ローテーション下位向きのポテンシャル。

(R/A/A+)19G 1HR 9BB 18K .243/.353/.386/.739
◯パワー / △実績
22年ドラフト2巡目。21年シーズンはOPS.651と振るわなかったが、22年は全米一部リーグで3位となる27本塁打、同2位の長打率.852をマークするなど突如覚醒。実績の無さを払拭するためには、フルシーズンでの結果が欲しい。

18.セス・ジョンソン(RHP)/Seth Johnson:24歳
(A+)3.00ERA 27.0IP BB/9=3.7 K/9=13.7
◯速球 スライダー / △第3球種 TJ手術 年齢
夏のトレードでTBから獲得したパワーピッチャー。MAX98マイルの速球とプラスのスライダーで三振を量産するポテンシャルは非凡。しかしTJ手術により23年は全休が濃厚なため、24年の復帰時に「25歳で2A以上の経験がないTJ明けの投手」であることを考慮すると、選手としての価値は微妙なところ。

(A+/2A)5.56ERA 103.2IP BB/9=5.6 K/9=13.9
◯速球 奪三振 カーブ / ✖コマンド
トレイ・マンシーニを放出したトレードで昨夏HOUから獲得した右腕。MAX98マイルのライジングファストボールと落差の大きいカーブのコンビネーションで高い奪三振能力を誇る。コマンドに課題があり、チェンジアップも未発達なため、リリーフで輝くタイプか?

20.セザー・プリエト(3B/2B)/César Prieto:24歳
(A+/2A)115G 11HR 20BB 74K .273/.718
◯コンタクト / ✖パワー 
キューバから亡命して22年1月にBALと契約した。亡命前の20年にはキューバ国内リーグで首位打者(打率.401)を獲得するなど卓越したコンタクト能力が武器。パワーレス&2B向きの守備力からエリック・ソガード(元OAK他)のようなユーティリティー向きとの見立て。


Sleeper Prospect
(R/A/A+)73G 3HR 29BB 40K .311/.793
◯コンタクト / ✖パワー エラー多い
20年に契約金わずか1万ドルで入団も、21年にDSLで打率.310をマークして評価を上げた。22年は米国デビューを飾ってAで打率.336・OPS.841と好パフォーマンス。コンタクト能力の高さが武器。パワーと守備力の向上が課題。

(R/A)1.86ERA 9.2IP BB/9=3.7 K/9=8.4
〇速球 スライダー / ✖コントロール
22年ドラフト5巡目。MAXで96-97マイルに達するホップ型の4シームとキレの良いスライダーを主体に4球種を扱う。大学3年間でBB/9=4.1とコントロールに課題があるが、ボールの威力は十分なだけに期待したい。

(A)3.12ERA 8.2IP BB/9=11.4 K/9=16.6
〇速球 / ✖コントロール
22年ドラフト20巡目。ライジング系の4シームと縦に鋭く落ちるスライダーのコンビネーション。大学ではリリーフ中心ではあったが、K/9=12.3と支配力は十分。BB/9=4.6のコントロールを改善できるかがポイント。

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